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air

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                                20141215
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   中学英単語      第515回   air

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         毎週月曜日発行               Chick Tack



515.air



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[e∂r エアー(米)][e∂ エア(英)]

  heir「相続人」「後継者」と同じ発音になります。

  [e∂]の部分を[ε]のように表記している辞書もあります。


<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[名詞]       {複数形:airs[-z エアーズ]}


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☆(1)空気、大気    〔数えられない名詞〕

 Let's go outside and get some	fresh air.《中1》
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”)
   「外に出ましょう。そして、いくらかの新鮮な空気を手に入れましょう」
   →「外に出て、新鮮な空気を吸いましょう」

  この意味では数えないので、some は量を表し air に -s は付いていません。

 I need to put some air in my tires.《中2》
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”)
  (“Oxford ADVANCED AMERICAN Dictionary: For Learners of English”)
    「私は私のタイヤの中にいくらかの空気を置くことが必要である」
  →「私のタイヤに空気を入れる必要がある」

  to put は〔不定詞〕の〔名詞的用法〕です。

  “put O in(to) A”で「AにOを入れる」と訳すのが普通です。

 It's difficult to carry such heavy loads in the thin air of the       
 mountains.(一部改)《中3》
 (“Oxford Collocations Dictionary for Students of English”Diana Lea)
  「山の薄い空気の中で、そんなに重たい荷物を運ぶのは難しい」

  it は〔形式主語〕で、to carry 以降が〔真主語〕です。
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☆(2)空中、空

 He could sleep in the air without falling.《中3》
  (“Peter Pan” by James M. Barrie)
   「彼は落ちることなしに空中で眠ることができた」
   「彼は下に落ちることなく、空中で眠ることができた」

  could は can の〔過去形〕です。

  falling は〔動名詞〕です。without が〔前置詞〕なので、その後ろは
  〔動名詞〕にします。〔前置詞〕の後ろに来ることができるのは、〔名詞〕
  〔代名詞〕(人称代名詞の場合は目的格)〔動名詞〕です。

 Suddenly she spread her brown wings for flight, and soared into the
 air.《中1》(“The Happy Prince and Other Tales” by Oscar Wilde)
   「突然、彼女は飛行のために彼女の茶色の翼を広げ、そして空中に舞い上
    がりました」
   「彼女は突然、茶色の翼を広げ、空高く舞い上がりました」

  air が sky と同じ意味で使われる場合、the をつけるのが普通です。

 I like to travel by air.《中2》
  (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin)
   「私は空によって旅行をすることが好きです」
   →「私は飛行機で旅をするのが好きだ」

  air が plane や airplane の代わりをするときがあります。by の後ろで交
  通手段として使うため〔冠詞〕は付いていません。


<air を使った表現>――――――――――――――――――――――――――

  特に重要ということではありませんが、日本語の会話にもよく出てきます。
  知っておくと便利です。

 ・on (the) air「放送中で」

  His show is on the air at six o'clock.
  (“A Dictionary of American Idioms”Adam Makkai, Barron's)
    「彼の番組は6時に放送されている」

   日本語でも「オンエア(中)」とか言います。反意表現は off (the) air
   です。

 ・in the open air

  We have exercise in the open air.「僕らは戸外で運動する」
  (三省堂『英語イディオム・句動詞大辞典』安藤貞雄他編)

   外気や空とつながるように開かれているからだと思います。

   「オープン・カフェ」という風に日本でも使いますね。

 ・air guitar「エアギター」「ギターの弾きまね」

   「キスのまね」のことを an air kiss と言います。(an) air には「外見」
   「みせかけ」「雰囲気(ふんいき)」という意味もあります。その使い方
   なのでしょう。「雰囲気」が「空気」に通じています。

   少し難しい表現ですが、put on airs「気取る」「上品ぶる」「お高くと
   まる」という表現もあります。「何らかの空気を身にまとう」のでしょう。

 ・an air bag「エアバッグ」「車両の安全装置」

  An air bag is designed to protect the people in the car when thrown 
  forward in the crash.(一部改)
  (“Collins コウビルド英英辞典 改訂第5版”トムソンコーポレーション)
   「エアバックは、事故で前に投げ出されそうになったとき、車内の人を保
    護するように設計されています」


<教科書採用状況>―――――――――――――――――――――――――――

  ★★★★☆☆ 4/6

  2年初出1社、3年3社、不掲載2社です。


<語源>――――――――――――――――――――――――――――――――

  air は、古フランス語の air「大気」「風」「天気」が中英語期に入り、 
  aire, eir, air の形で使われました。

  古フランス語は、ラテン語から、ラテン語はギリシャ語から取り入れられま
  した。古代ギリシャでは、「空気」よりも「霧」「かすみ」の意味で使われ
  る傾向があったようです。

  古英語期は loft「屋根裏(部屋)」「ロフト」の基になった lyft, luft
  が「空気」「空」の意味で使われていました。

  ゲルマン語系の現代オランダ語では lucht、ドイツ語は Luft、スウェーデ
  ン語・ノルウェー語は luft という語が、英語の air に当たります。

  ラテン語系のフランス語は air、イタリア語は aria、スペイン語は aire、
  ポルトガル語は ar が air に対応します。ギリシャ語はαερασ。

  現代英語では aerial「軽やかな」「アンテナ」や aura「オーラ」「特異な
  雰囲気」と air は同語源語です。ヤマザキナビスコのスナック菓子に
  Aerial「エアリアル」というのがありますね。軽い食感が魅力です。


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次回は airport です。
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◆あとがき◆

 先週の金曜日、わが愛車と軽トラックのタイヤを冬用の物に交換しました。
 愛車の方は慣れたもので、比較的短時間で交換できました。

 しかし、軽トラの方はいつも父がやっていたので、勝手が違いました。油圧式
 のジャッキを使ってやっていたようで、専用工具のねじ式ジャッキが錆びつい
 ているように固く苦労しました。油圧式ジャッキはオイルが不足しているのか、
 途中からぜんぜん上がって行かなかったのです。

 しかも、軽トラのジャッキを当てる部分は奥の方にあり、なかなか乗っかって
 くれませんでした。乗用車と比べるとタイヤの空気圧(the air pressure)が
 かなり高かったので、何も考えず、乗用車の水準まで空気を抜いてしまいまし
 た(reduced air pressure)。

 しかし、運転席のドアの隅に書かれている表示をみると、最初の空気圧で合っ
 ていたのです。ホイール・サイズも小さいですし、荷物も載せるということで
 高くしておく必要があるようです。前輪と後輪でも標準圧が違います。

 コンプレッサーを出してきて空気を入れました。つなぐ電源の延長コードが見
 当たらず、探すのに時間がかかりました。┐('〜`;)┌


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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2014
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