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Home>子どもの身を守るために>子どもの行動(6歳児)

子どもの行動(6歳児)

つきぐま子どもは、ときとして大人が予想もしない行動をとることがあります。その一瞬が大事故につながる危険性もあり。

警察からの報告や子どもの行動・心理について専門家の意見をまとめてみました。

小学生(低学年)の事故

小学1年生の事故 

小学校への入学と同時に、一人で道路を歩く機会が増えてきます。また自転車事故も急激に増えます。そのために入学後の事故発生は入学前の約3倍にUPします。

  歩行中 自転車乗車中 四輪同乗中
入学前(1~3月) 7人 3人 5人
入学後(4~6月) 26人 19人 4人

(H10年京都府内)

事故原因

事例集

ケース1

学校帰りのA君とB君は、どっちが先に横断歩道を渡りきるか競争し、信号が青に変わると同時に走って横断歩道内に進入。しかし黄色信号で交差点内に進入してきたバイクと衝突、重傷。

(解説)信号のある交差点でも事故は多発しています。横断中に友だちと話に夢中になるなど、周囲の危険に気付かないことが多いようです。

ケース2

Aさんは、友だちの家に行く途中に止まっていた車の前から渡り、走って来た車と衝突。走行中の車の運転者は、止まっている車のかげでAさんの姿は全く見えなかった。

(解説)車の直前直後の横断は禁止されています。子供は背が低いために車の前後に立つと、走行中の車からは発見されにくく大変危険です。
 また、植え込みや郵便ポスト・看板なども子どもの背丈(約110~120cm)と同じくらいのもの横に立つと、車から認識されにくいようです。

ケース3 

A君とB君とC君の3人は自転車で道路を走行中、B君とC君が黄色信号で横断歩道内に進入。B君とC君は強引に渡りきったが、少し遅れたA君は前の二人に追いつくため、すでに赤信号に変わったにも関わらず信号確認せずに横断。走行中の車が1台いたが、スピードがやや遅かったこと、直後に後続車がいなかったことが幸いして衝突を免れた。一つ間違えば、後続車も巻きこむ大事故になるところだった。

(解説)小学生の事故は歩行中にくらべ、自転車乗車中が多くなっています。事故原因が自転車乗車側にあったものを調べると、ほとんどが「指定場所一時不停止」と「信号無視」。これらはルールを知らなかったり、状況判断の誤りからきているものと思われます。
 また、高学年にくらべ、低学年では安全箇所での安全確認が不足しているため事故が多発しています。

 

(参考文献)京都府警察本部・交通安全教育センター「交通安全だより」より

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子どもの「こころ」と「動き」

小学校入学の時期の子どもは、「気まぐれ」で「気分屋」的な行動をとることがしばしば。

手から離れた風船を追いかけて突然道路に飛び出したり、何か「うれしい」ことがあると飛び跳ねたり、はしゃいだり、大人のまねをして横断歩道を渡らず近道をしてみたり。思わずひやっとするような経験を持っている方も少なくないはずです。 しかも、こうした子どもの行動が事故につながる場合も少なくありません。

財団法人母子衛生研究会発行の「就学時健康診断時配布教材」によると、6歳児の特徴的な行動が列記されています。

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子どもの「周辺視」と「動態視力」

子どもたちは、よく転び、よくぶつかりますね。このことを私たちは「子ども自身の不注意」として捉えてきましたが、スウェーデンの教育学者スティナ・サンデルスさんは、興味深い研究をしています。

 

『子どもたちは右を見て、左を見て、もう一度右を見るという動作はしていても、それが彼らの安全にはなんの役にもたっていない…。

事故当事者の子どもが道路の端に立ち止まって、右、左の両方向を見回したのを運転手も目撃者も認めていたからである。このような動作を見た大人たちは、子供が「接近中の車を見たに違いない」と推測したのである。

ところが子どもは予期に反して道路に走りこんだので、運転者が急ブレーキをかけても間に合わなかった…。』

(スティナ・サンデルス著『交通のなかの子ども』(全日本交通安全協会)より)

問題点1

事故に遭った子どもに話を聞いてみると、「見ました。だけどその車は止まっていた」という発言をする子がいます。

そこで、事故原因の一つとして、子どもの動態視力(一目で見て、物の動きを把握できる能力)の未発達を指摘しています。特に子どもは「自分から離れて行くものの変化を目で知覚しやすいのに対し、自分に近づいて来るものは知覚しにくい傾向がある」ようです。

問題点2

「子どもは実際に車を見て(認識して)いなかったのではないか?」という疑問です。それは「周辺視」(物の動きを目の端で見つける機能)の問題です。

子どもの周辺視は大人にくらべて1/2程度の視界しかないといわれています。子どもにとっては、周辺視の狭さから車を見すごして事故となるケースもあると考えられます。

(参考文献)「学校災害ハンドブック」(喜多明人著 草土文化)より

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6歳の子どもが歩くとき

子どもが入学して小学校に通うようになれば、相当しっかりしてるハズと大人は思いがちだけど、実際には6歳の子どもにとってはこんな状態で街を歩いているみたい。

6歳の子ども(目の高さは約110cm)

大人にとっては街を歩くという当たり前の動作でも、この状態で「歩け」と言われたら、相当に怖いし危険なこともいっぱいあるかも(-_-;)

おまけに子どもは大人に比べて、情報処理の時間が大人以上にかかる上に、情報の取捨選択することが苦手。だいたい3つの事柄についてはコントロールできるけれど、4つ目が入ってくると何かが抜け落ちるという説もあります。

子どもはやはり、まだまだ未発達な状態です。大人が思うほど能力も大人並みには達していないということを十分に考慮した上で、安全対策を考えたほうがよさそうです。

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つきぐまの感想

子どもはよく何かにつまずいて転んだり、ぶつかったりします。(おまけに突然振り返ったりなどの予期せぬ動きをとって、大人と衝突!というケースも多いかも(-_-;))たいていの場合、大人は「どこを見て歩いているの!」「ボ~っと歩いてるから転ぶんでしょ!」と子どもの不注意だと決めつけてなじっています。

でも、ひょっとしたら、「動態視力の未発達」や「周辺視の狭さ」で事故っている可能性も否定できないようです。今度子どもが転んだときは「きちんと足元が見えていたか」を注意して見ておきたいなと思っています。

急に振り返るのも見えてないから首をぐるっと回すのかもしれない…。「突然動くなっ!」「階段で振り返るな!危険やろ!」と怒鳴りっぱなしなのですが^_^;

ちなみに、よく転ぶときは靴が足に合ってないこともありですよ。大きい目の靴は要注意です。長靴もね(^_-)

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