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Home>子どもの身を守るために>いじめ撃退法(子ども編)

いじめ撃退法(子ども編)

つきぐまいじめられるととても悲しい気持ちになって、どうしたらいいのかわからなくなってしまうこともしばしばですね。

でも、一人で悩んでいても解決できません。まず誰かに相談して解決方法をいっしょに考えましょう。このページではいくつか「いじめ解決方法」をのせてみました。参考にしてみてください。

いじめを訴えよう

親に話そう!

たいていの親(保護者)は我が子をとても大切に思っています。子どもに重大な危機が迫ってるときは命がけで守ってくれるはずです。もしかすると、お母さんもお父さんもあなたの様子にうすうす「変だな~」と感じているかもしれません。

親に話にくいなら、兄弟や一緒にすんでいるお祖父さん、お祖母さんに相談するのもOKですよ。 

子どものことを心配し、守り続けるのが親の仕事です。お父さんもお母さんも話してくれるのを待っています。お母さんたちは、子どもたちが部屋を片付けないことは手間がかかると思っていますが、子どものいじめを解決するため対策を考えることは手間だと思っていませんよ。

「いじめられる」ことがそんなに恥ずかしいことですか?本当に恥ずかしいのは、人に嫌がらせをしたりいじめたりする人。大人でも「いじめ」をしている人もいるけれど、周囲のみんなはうわべだけ付き合ってるだけで、本心から信用して付き合ってないんですよ。

お父さんもお母さんも昔どこかでいじめられたことがあって、そのときの本当に辛い気持ちをよく知っているかもしれませんよ。 

そんな話を信じてだまっていると、相手の思うつぼ。だまって1人で悩んでいると、相手はもっともっと図にのってヒドイことをしてきます。エスカレートしないうちに相談してみましょう。

大人は毎日仕事をして忙しい毎日を過ごしています。その日はたまたま疲れていたのかもしれないし、話し方が「ちょっとグチだけど…」という感じになっていて、お父さんやお母さんに「とても困ってるんだ」と伝わらなかったのかもしれませんね。

そういうときは「こういう話があるんだけど…いつだったら時間があるかな?」と言ってみましょう。

そんなことができるのなら、「困った」と相談なんかしませんよね。でも、もしかしたらお父さんやお母さんは「やり返して」いじめを撃退してきたのかもしれません。どんなふうにしたらいいのか具体的に教えてもらいましょう。 

先生(学校)に話そう!

「いじめ」が学校で行われているなら、どうしても学校の協力が必要となります。お父さんやお母さんに話したら、一緒に学校へ行って先生に話しましょう。もしかするといじめられているのは、自分だけでなく、他にもいっぱいいるかもしれません。

学校には担任の先生だけでなくいろんな人がいます。保健室や副教科専門の先生、栄養士の先生、それに校長先生も教頭先生もいます。自分が「この人なら話してもいいかな…」って思う人を見つけてみましょう。

ひょっとしたら「何かあるの?」と声をかけてくれる先生がいるかもしれません。(でも、声をかけてくれるのをじっと待つんじゃなくて、やっぱり自分から声をかけるほうが絶対にいい。)

先生が怖くて話しにくい、思い出すだけで涙がこぼれてうまく話せないというなら、いじめられた内容を手紙にして渡すという方法もあります。その後は先生からコンタクトを取ってくれるはずです。

「学校で先生に話をしている現場を見られると、いじめっ子たちに「告げ口」をしたと思われる…」と心配があるなら、先生からの連絡は手紙か電話にしてもらうといいかもしれません。ただし、手紙を渡したのに「紛失してしまった…」どというぼけた先生もいるかもしれないので、内容はコピーしておきましょう。

説明の内容は、いままでどんな「いじめ」を受けてきたのかだけでなく、自分はどうしてほしいのかをはっきりさせましょう。

先生も実は何10人、何100人という生徒を抱えて忙しい毎日を過ごしています。その日はたまたま忙しかったのかもしれないし、別の用件があったのかもしれません。また、話し方が「ちょっとグチだけど…」という感じになっていて、「とても困ってるんだ」と伝わらなかったのかもしれませんね。

そういうときは「こういう話を聞いてほしいんだけど…いつだったら時間がありますか?」と言ってみましょう。

大人は↑こう言われると、なかなか断りにくいものなのです。でも「今すぐ聞いて!」と来られると、生徒は大事と思っても「こっちの都合も考えない勝手なヤツ」と思ったりするんです。人に話を聞いてもらうためには、それなりの手順もあります。

身近なところで親しい人に話そう!

相談窓口で話そう!

電話やネットの相談で便利なところは匿名で相談できることです。見ず知らずの人のほうが、恥ずかしがらずに話ができることもよくありますね。

警察で話そう!

「暴行を受けた」「恐喝されてお金をとられた」などは、「いじめ」ではなく「犯罪」です。なので、できるだけ早く親や先生など信頼できる大人といっしょに警察に通報しましょう。「警察に話すと大事になるし…」とためらう大人も多いですが、犯罪を取り締まれるのは、日本では警察しかありません。

証拠をそろえよう!

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こんなことされた…とき

「イヤなこと」をいわれたとき 

いじめっ子は、人がイヤがること「デブ」だの「ブタ」だの「メガネザル」だのと平気で言ってきます。もちろん悪意はないけれど失礼なことを言う無神経な人もいますが、たいていは、相手がそのことに怒ったり、泣いたりすることを期待しています。

そんな時どうすればいい?

《これだけは厳禁!》

ムキになって相手の悪口を言い返したり、怒ったりしない。いじめっ子は相手がいじめ作戦に引っかかって、反応することを待っているのです。

いじめっ子は「このことを誰かにチクったら、もっといじめるからなっ!」と脅してくるはず。
 でも黙っていたら「何もしないのか?」というとトンデモナイ!黙っていたらもっとヒドイことをしてくるはずです。これ以上エスカレートしないように、早めに人に相談して対策を考えましょう。

「呼び出しされた」とき 

いじめっ子は、人目につかないところで「いじめ」を行います。暴力をふるうようなときは、あらかじめ人気のないところに「呼び出す」ことがあります。例えば「後で体育館の裏に来い!」とか「放課後に○○公園に来い!」などです。そんな場合「来なければ、もっとヒドイことをするぞ!」と脅してくるはずです。

そんなときどうする?

《これだけは厳禁!》

呼び出された以上「逃げていると思われたくない」「自分にもプライドがあるから」と言って、ノコノコと行くようなことは避けましょう。

「自分の安全を守る」ために危険なことから「逃げる」ことは何も卑怯なことではありません。コソコソと人目を避けて、人をいじめるほうがよっぽど卑怯なのです。 

暴力をふるわれたら 

暴力系のいじめは、以前は男の子に多かったのですが、今では男女の別なく行われているようです。たいていは集団で、特定の一人に暴行をくわえます。また殴る・蹴るの暴行をくわえるだけでなく、「金をもってこい」といった恐喝や「万引きしてこい」と命令する場合も。

暴力によるいじめでコワイのは、ケガをさせられることもですが、いじめられる側が暴力によって命の危機という恐怖を感じたら、以後いじめっ子の言われるがままの行動をとるようになってしまうことです。

そんなときどうする?

《これだけは厳禁!》

逃げたら「負けを認めてしまうことになる」とか「弱いと思われてしまう」「今日は逃げらても、どうせまた明日やられる」などと考え、その場に留まってあえて暴力を受けてしまいがちです。
 でも『自分の安全を守る』ために危険なことから逃げるのは当然のこと。『逃げる』を選択した人は、決して弱虫なんかじゃないのです。 

一度でもいじめっ子の要求をききいれてしまう、いじめはますますエスカレートします。「○○をしなかったら、ヒドイ目に遭うぞ」というのはウソ。彼らは「○○をしてもヒドイ目に遭わそう」と思っているはずです。

例えば「暴行加えて金を要求 → 金を渡す → 暴行を加えて前より多くの金を要求 → 金を渡す…」といった悪循環の鎖ができると、断ち切るのがやっかいになります。 

大人に話したらひどくなった 

「先生や親に言ったら、もっといじめるぞ!」といつも言われていると、「自分が先生や親に言ったことがバレて、もっといじめられたらどうしよう」と、人に話すことがとても怖くなります。

では実際に「親や先生など大人に訴えることでいじめが前よりひどくなった」ケースは、どれくらいかというと、ある調査では小学生の場合だと2%程度だといわれています。大半のケースではいじめを訴えることで解決していることがわかります。

しかし、いじめっ子たちが先生や親から注意されることで逆恨みをして「チクっただろ!」と前より激しくいじめるという残念なケースもあるようです。

そんなときどうする?

《これだけは厳禁!》

「話したら、もっとヒドイ目に遭った」ら、今度は本当に怖くて話せなくなってしまいますね。でも、ここで黙って一人で抱かえ込んでしまうと、本当に解決できなくなります。周囲の目からは「解決したんだ」と見えてしまうからです。とても怖いし、辛いのもわかりますが、やはり誰かに訴え続けましょう。

「どうせ言っても解決しないんだ」とあきらめて、投げやりにならないこと。一発で解決できることが理想ですが、うまくいかないことも時としてあります。もう一度解決にむけてチャレンジをしてみよう。

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