Home>子どもの身を守るために>いじめの定義
重大な結果を招きかねないような「いじめ」は、やはり小学校高学年~中学生に多いようですが、年齢が小さくても、精神的・肉体的にダメージをうけるような悪質な「いじめ」も横行しています。
という訳で、ここでは「いじめの実態」として「いじめの種類・起こりやすい場所・原因」などについてまとめてみました。
これらは、実際につきぐまJrの幼稚園や学校で起こったことです。このような行為を執拗に繰り返すいじめが、幼稚園や小学校低学年でも行われています。
基本的に子どもというのは、善悪の判断なしに残酷なことを平気でやってしまうものです。
そして、「いじめる理由」をたずねてみれば、
本当に信じられないくらい「くだらない理由」なのです。「うさばらし」をするために、「この子!」とターゲットを決めてから、「いじめるための理由」を見つけ出す。そんな感じなのです。でも、標的となってしまった子どもにとっては迷惑千万な話ですね。
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いじめには、大きくわけて3つのやり方があります。
暴力をふるう
暴力行為が伴ういじめです。例えば「小突く」「押す」「つねる」「叩く」「殴る」「蹴る」などの行為が伴います。本で頭をはたく、髪の毛を引っ張る、ほうきや傘などで叩く、また「プロレスごっこ」と称して首をしめるなどの非常に危険なものもあります。
大人であれば、傷害罪で罰せられる行為も多々あります。
言葉を使う
「チビ」「デブ」など身体的特徴を揶揄するような言葉や「バイ菌」「汚い」など人を侮蔑する言葉でからかったり、嫌がるニックネームで呼ぶなど、コトバを使ったいじめです。
人と少しでも違うことを大袈裟に取り上げて、バカにしたり笑い者にするようないじめです。「悪口をいう」とも似ていますが、集団が1人を対象にする場合が多いようです。
「身体のどこかにハンディキャップがある」「勉強ができない、あるいはよくできる」「ランドセルの色が1人だけちがう」など、とても些細な違いをきっかけにすることがよくあります。
「○○は、この前本屋でヘンな雑誌を買っていた。」や「どうも、覗きをしてるらしい」などの良くないウワサを流すこともあります。(これらの話を公衆の面前で話すことは、たとえ話の内容が事実であろうとなかろうと、名誉毀損にあたります。)
無視をする
仲間はずれにしたり、話かけても聞えないふりをして無視するといったいじめです。その子の存在を否定する行為が続くため、精神的ダメージが大きいようです。
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いじめの多くは、学校にいる間やその登下校の途中で行われます。帰宅後に学校以外の場所に呼び出されるようなケースもあります。
いじめが行われる場所は、人目につかない場所です。例えば人の出入りが少ないトイレ、校舎や体育館の裏、更衣室の奥、通学路などが多いようです。
傍観者(いじめを見て見ぬふりをする人)が多ければ、教室で生徒が大勢いる前でも、先生や大人がいない時を狙って行われます。教室で行われる場合は、休み時間や放課後など、先生が教室を離れているときがほとんどです。(ときには一緒にいじめに荷担するとんでもない教師もいるらしい。)
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いじめっ子はいつも『いじめるターゲット』を探しています。いじめる相手は、別に誰でもかまわないのです。
なんとなく「憂さ晴らしをしたいなぁ~」「あの子は何をするにも動作がトロくて、見ててイライラする!」と思ったら、いじめる目標を「あの子!」と決め、「あの子は人と違うから、いじめられても仕方がないのよ」という理由(「太っている」や「動作がトロい」など、)を掲げて、攻撃を開始します。
いじめられた子が、傷ついたり怒ったりの反応を見せれば作戦大成功。いじめっ子たちは、「悪口」「無視」「暴力」を使っていじめをエスカレートさせていきます。そして「先生や親に言ったらもっとひどいことをするぞ」と脅しをかけ、彼の口から大人にばれるのを防ぎます。
(実際にはそう言わなくても、大人にバレたら逆恨みでもっとひどい状況になると思わされていることが多い。)
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いじめに遭ったとき「どうしてわたしが?」「どうしてうちの子が?」と理由がわからず悩んでしまうことがありますね。
「人のイヤがることばかりする」「周囲の人に迷惑をかける行為を繰り返す」のなら、原因としてわからなくはないのですが(だからといっていじめていいわけではないのですが…)、たいていの場合は心当たりがないという場合が多いと思います。
そもそも、いじめはいじめっ子の側に問題があるためにおこると思います。
いじめっ子になる要因
いじめっ子になる原因はさまざまですが、いじめっ子側の問題が解決されなければ、第2、第3の犠牲者を生むことになります。
いじめられっ子になる要素
いじめっ子は、いつも自分のまわりに「いじめるターゲット」を探しているため、誰もがそのターゲットになる可能性があります。いじめっ子がムカついていたちょうどその時に「たまたま廊下ですれ違った…」それがきっかけになることもあります。
しかし、いじめっ子はテキトーにいじめる相手を見つけているのではなく、いくつかの要点を押さえてターゲットを探していると思われます。
基本的にいじめっ子は弱い子ですから、「自分よりも強そうだな」と思う子には攻撃を仕掛けることはしません。同じやるなら、なるべくいじめ作戦が成功するような「いじめやすい子」を標的に選びます。いじめっ子には、こういった力関係を見抜くのが聡い子が多いようです。
では「いじめやすい子」とはどんな子か?といえば、「いじめっ子からみて「弱いヤツ」と思われる子」です。
などが残念ながらターゲットになりやすいようです。家族が優しく静かな家庭で育ったために、いきなりケンカを売られるような攻撃的な態度をとられると「どうしていいのかわからない…」そんな子もターゲットになります。
そしていじめっ子にとって最高の標的は、いじめられても「反撃しない子」です。悪口を言われても「言い返せない子」、小突かれたり叩かれても「声もあげずに泣いている子」親にも先生にも話せず、ただじっと耐えている子は「いじめやすい子」になります。彼らは、そんな子を目敏く見つけ出し、ウィークポイントを攻めていきます。
でも、いじめの原因はあくまでもいじめる側にあります。もちろん、いじめられた子がこれをきっかけに自分を見つめ直し、「私のこの部分はこんな風に変えていこう」と自分を高めていくことは素晴らしいことです。でも「いじめられるのは私のせい」などと自分を責める(自分自身をいじめる)必要は全くありません。
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「子どもがどうも、いじめにあっているようだ…」
そう思っても、果たして本当に「いじめ」なのかどうか…判断に迷うことが多いですね。
子どもって「イヤなことをされた」は結構大げさに言うくせに、自分が悪かったことはまず
言わない。学校に「うちの子がこんなことされました!」って怒鳴り込めば、「原因は「うちの子」にありました…」なんてこともよくききます。
そこで、相談機関などが基準に考えている「いじめ」は次の3点です。
●自分より弱いものに対して一方的に行う
●身体的・心理的な攻撃を継続的に加える
●相手が深刻な苦痛を感じているもの
言葉によるいじめだと、「ふざけていただけなのに」「からかっていただけなのに」「冗談なのに本気にして…」といじめっ子は誤魔化すことがよくあります。
でも「いじめ」と「からかい」は根本的に違います。仲良しで信頼し合える関係の人たちとお互いに言い合って、みんなが楽しんでいる場合は、単なる「からかい」。
(もちろん誰かが傷ついて、気まずい雰囲気になったらそこで終了するのが原則です。)
言われる側が「いつも同じ人」でかつ「そのことを苦痛に感じている」なら、それは立派な「いじめ」。
1対1の場合は、単なる「けんか」と取られることも多いようですが、攻撃が一方的で、やる・やられるの関係が固定しているなら、これも「いじめ」です。
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