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Home>子どもの身を守るために>下校時の現状と問題点

下校時の現状と問題点

つきぐま「朝、元気に出かけたはずの我が子が帰ってこない…」そんな状況を想像することができますか?
 「学校からの帰り道で…」という事件に巻き込まれる子どもが後を絶ちません。同様の事件が日本中でこれだけ起こっているのに「なぜ?」子どもを守ることができないのか…。

れまでに掲示板に寄せられた意見やつきぐまが見てきた学校での現状と問題点などを取り上げます。

通学路における現状と問題点(場所の問題)

1.通学路には必ず1人になってしまう分岐点がある。

事件が発生すると、必ずと言っていいほど学校は「集団下校」の対策をとります。確かに集団下校は人数が多いので有益な部分はありますが、この言葉で保護者はどこか「安心」してしまいませんか?

学校には校区内の各家庭から子どもたちが集まってきます。逆に言えば学校から帰るときは各家庭に帰るわけですから、児童が全員同じ家に帰るわけではありません。なので「集団下校」と銘打っても、必ず分岐の場所があり、必ず1人になる状況が発生します。

「同じマンションですから…」という方もいますが、隣の部屋の人間に拉致され殺害されるケースも過去にあったことを考えると、やはりマンション内にも「分岐点はあるのだ」と考えたほうがいいと思います。

「集団下校」の形を取る場合、学校から1人で帰る子どもはさすがに少ないようです。しかし友だちと学校は出たものの途中に分岐点があり、そこからは1人になってしまうことも多くあります。

教職員同行による「集団下校」においても、やはり教職員の目が届くのはこの分岐点までです。

2.通学路での車の事故防止を最重要視するため、車の少ない道
  =人通りの少ない道を通学路に設定することがある。

大通りでは交通量が多いため、常に交通事故の発生の危険があり、交通量が少ない裏道を通学路に設定してる場合もあります。ところが裏道によっては人通りが非常に少ないところもあります。

数十年前であれば、交通事故を防ぐという観点が一番重要なポイントだったので、通学路に交通量の少ない道を選ぶのいうのが当たり前でしたが、現在では例えどんなに細い道でも車が進入してきます。おまけに、大通りよりも車道と歩道が分離していない細い道の方が車への連れ込みが簡単となり、誘拐の危険性が増します。

その上、大通りよりも「人通りが少ない」道は人の視線が届かない=死角が増えるために、やはり危険な道となっていると思われます。

通学路を設定した年代が古ければ、現在の状況とずれている可能性があることをまず把握し、必ず点検してほしいと思います。

3.事件が起こりやすい場所がある。⇒いわゆる死角となる場所です。

これだけで1ページできてしまうくらいなので、また別途考えていきたいと思います。

4.少子化のため子どもがまばらにしかいない(1人になる状況が増える)。
  学校が統廃合などで校区が広くなっている。

これまでの時代は非常に子どもの数が多く、下校時にわざわざ集団にならなくてもかなりの大集団での下校が可能でした。しかし現在のように少子化が進んでしまうと、地域の大きさが変わらなければ、居住する子どもの数が減る⇒子どもの人口密度が小さくなる=「まばらにしか子どもが存在しない」ということになります。

ある程度の母数のある集団は「意図的に作るしかない」ことを意識してほしいと思います。 

おまけに子どもの数が減って小学校の統廃合が進むと、これまで以上に校区が広がり通学距離が長くなって、誘拐の危険性が高まるおそれもあります。

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下校時間における現状と問題点(時間差による問題) 

1a.学年による下校の時間差がある。

小学校では1年生~6年生までの児童がいます。学年によって授業時間数が違うため、学年により下校時刻が少しずつずれてしまいます。兄弟姉妹がいても「一緒に帰れない」ことが多いです。

一般に下校時間は低学年下校時間と高学年下校時間に分かれているようですが、そもそも少子化のせいで児童の人数が少ないという学校も多いので、集団下校という形をとっても、すぐに分岐点で集団がバラけてしまい、結局1人ずつになってしまうこともあります。

学年解散にすると、もっと人数が減ってしまいます。(学年1クラスという学校も多く存在します。)

1b.クラスによる下校の時間差がある。

学年でその地区に何人か子どもがいたとしても、クラス単位になると「1組はA地区の児童は1人」のようなこともあるので、クラス単位ではもともと一緒に下校する児童がない状態になっています。 

ところが、各担任によって下校時刻がマチマチであることも多いものです(「終わりの会」などの下校前のホームルームの時間の長さが違う)。ひどい場合だと1クラスだけ毎日下校時間が「30分近くも遅い(-_-;)」などといったケースもちょくちょくあります。

また運動会や学芸会の時期になると、クラス単位での放課後活動もあり(授業時間内で終わらないため)、そのため1クラスだけ最終下校時刻まで残って活動している場合もあります。

このように、クラスにより下校時間が違うと、学校を出た時点ですでに1人になっている可能性もありなのです。

1c.委員会活動などによる下校の時間差がある。

高学年になると「委員会活動」という活動もあります。それぞれクラス単位で1~2名の選出になっていることが多く、学校の委員会全体の人数が10人いるかどうか…という状態の場合も多いものです。

委員会活動は6限目に行っている学校もありますが、放課後に活動する委員会もあります。もともとの人数が少ない上に、各委員会によって終了時間がバラバラであることも多いですし、「もうちょっとだけね」と1つの委員会だけかなり遅くまで残っていたりもします。

結局、このケースも学校を出た時点で1人になる可能性が非常に高いです。(登校時には「募金活動」などで集団よりも早くに登校が必要な委員会活動もあります。)

2.下校時(学校内)の児童の動きを把握していない。

「集団下校」の場合、一旦運動場に子どもたちを集めてから下校させるようですが、先生が全児童を一度点呼し、「全員そろっている」という状況を把握してから下校させていないケースも多いのではないかと思います。

いわゆる「ながら集団下校」です。

子どものことなので、一旦教室を出たものの「トイレに行く」「忘れ物をした」「友だちに叩かれて下足室の隅で泣いている」などのこともあります。この状況に気付かずに集団下校させると、その子どもたちは学校や教室で「取り残されている」状態となり、1人遅れて下校することになってしまいます。

点呼しない限り、こうやって「集団から取り残される子」が必ずいると思ってもいいと思います。

また、一旦運動場で集合せず、学校の一斉放送だけで集団下校させている場合は、学校を出た時点ですでに1人で下校する子どもが発生します。「われ先に…」と駆けていく子が必ずいるからです(笑)

3a.友だちがいつも一緒だとは限らない(欠席の場合)

「いつも友だちの○○ちゃんと一緒だから」と親は安心していても、その○○ちゃんが欠席した日の下校はどうなるでしょう。学年があがるにつれて「下校仲間」というものがいるので、別グループの子どもと一緒には帰りにくいようです。(特に女の子にこの傾向が顕著のように思います。)

登校班が同じなら、登校の際に「今日は欠席」とわかるかもしれませんが、もし親御さんが登校班の集合場所に出向かないならわかりませんし、登校班が違うと集合場所が当然違うので、「今日は○○ちゃんがお休みですよ」ということがわかりません。
 まして途中まで一緒という子なら、連絡がない限り絶対にわからないものです。

3b.友だちがいつも一緒だとは限らない(子どもの特性)

子どもは子どもだけの集団になるとテンションを上げることも多いようです。たとえ集団で下校をしていたとしても、分岐点以前に集団がバラけている可能性もあります。

いずれの場合も、子どもが泣きながら不安げな顔をしながら歩くわけですから、よからぬことを考える人に付け入るスキを与えてしまう可能性もあります。

3c.友だちがいつも一緒だとは限らない(家路を急ぐ理由)

通学距離が遠いと、子どもにとって大問題は「トイレ」の問題だったりします(笑)。集団下校での集合、帰りの準備を急かされることもあり、下校前にトイレに行けずそのまま出発してしまう場合も見受けられます。

子どものことですから、下校準備中に「家まで40分だから、途中でトイレに行きたくなったら困るし、別に行きたいわけじゃないけど今のうちに行っておこう~(^^)v」などという発想がなかなかできないようです…^_^;(帰宅後の第一声が「トイレ~!」ということも多いのです(笑))

そのため、もし集団がダラダラ歩いていつも以上に時間がかかっているような場合は、集団に見切りをつけて1人家路を急ぐこともあります。

もちろん、おけいこ等下校後に予定があるような場合にも、同じことが発生する場合があります。

3d.友だちがいつも一緒だとは限らない(忘れ物…)

一旦、学校を出たはずなのに必ず通学路を逆走する子がいます。「忘れ物」です…(-_-;) 机の中にプリントを入れたままにしていた…、水筒を机の横にかけっぱなしにしていた…などです。
 親からすれば「そんなのは明日持って帰ってくればいい」と思うようなものでも律儀に学校に戻ってしまうケースもままあります。

もちろん「忘れ物」による通学路の逆走は登校中が圧倒的に多いです。友だちが持っているのを見て「あっ…」と気付くことが多いためです。登校中は特に時間制限がありますので、相当に急いで帰ってくることになり、誘拐だけでなく交通事故の危険もはらみます。

「忘れ物しても出発したら戻ってはダメ!」ときつく注意しておく必要がありそうです。

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安全マップの問題点(時間の流れ)

子どもが巻き込まれる事件が多発したため「危険マップ」の作成が行われることが多いようです。「ここは危ない」と把握することはとても大切ですが、1度調べたことが全てのケースに当てはまるとは限らないように思います。なので、本当にいろいろなケースを想定してもらいたいと思います。
(もちろん1度「危険」と判定された場所は、改善策が取られない限り危険であることに変わりはありません。)

1.季節によって死角が変わる。

夏場になると、公園周りの樹木が一斉に生い茂ったり道路沿いや空き地に背の高い雑草が生い茂るなどで、子どもたちの背丈を簡単に隠すことがあります。大人の視線を成長した樹木や雑草が断ち切ってしまうわけです。逆に冬になると樹木も冬支度をし、雑草はすでに枯れていますので、かなり見通しがいいはずです。

「季節による死角の差」は非常に大きいものです。

また各家庭では、夏場は冷房の使用のため、冬場は暖房のため窓を閉め切ってしまうことが多く、たとえ道に面している部屋にいたとしても、窓を閉めTVをつけると外の音がまったく聞こえないこともあります(高気密の窓も増えています)。

つまり夏場は見通しが悪くて音も聞こえにくい。冬場は見通しはいいけれど音は聞こえにくいなどの季節による特徴があります。暑い夏場や寒い冬場は人通りも公園で遊ぶ子どもも減ることも、ぜひ考慮に入れてください。

2.時間帯によって死角が変わる。

子どもが「危険マップ」を作成するのは、やはり学校にいる時間でかつ活動しやすい時間帯となると午前中に行っている可能性もあります。

人の動きや流れは時間帯によって大きく変わります。午前10時すぎの街と午後3時すぎの街では人の流れは全く違うはずです。

例えば、街角に内科医院があったとします。たぶん午前10時~13時ごろまでは、通院する患者さんが多く出入りするため、その部分に人の流れができ多くの視線が注がれることになります。が、午前の診療を終え午後診療が始まるまでの数時間は実にひっそりとしてしまいます。

1度調べたことがすべての時間に通用するとは限りません。

3.時代によって死角が変わる。

この前まで商店があったはずなのに1ヶ月前に閉店になったらしい。コンビニができたけれど結局3ヶ月で撤退した…などはよくある話です。4月の時点に確認したことも、半年たてば役に立たないことも多々あります。

空き地が突然に立体駐車場になる、閉鎖された工場の前に車の不法投棄が増えてきた…などの問題も起こる可能性があります。

街はいつも動いていることを把握しておきたいものです。

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パトロール・立ち番・お迎えの現状と問題点 

学校の現状と問題点

1.保護者に協力を求めない(自分だけで解決しようとする)。

下校時の子どもの安全を守るため、学校側は「下校時の見守りをお願いします」などお願いがくることもありますが、きわめて抽象的な「お願い」が多いように思います。できれば「○○時に××のところにお迎え」など具体的な施策をあげて保護者に協力を依頼してほしいと思います。

また、学校(管理職)によっては「保護者にお願いすると「それは学校がやるべきだろ?」と文句を言う人がいるので…」というくだらない理由で、まったく協力依頼を出さない学校があります。

つきぐまは何度も学校には申し上げましたが、結局は「みなさんが、つきぐまさんのように協力的ではないのです…」ということで却下されてきました。

「子どもたちを見守ってやってください」という曖昧な言葉だけが網羅されたお手紙では、緊迫感や学校側のやる気がまったく保護者に届きません。学校側がアキラメモードでは、保護者とうまく連携して解決することができません。

2.保護者によるお迎えを嫌がる。

「今日は委員会があると言っていた」「今日は隣の○○ちゃんが欠席だったからお迎えに行こう」と学校までお迎えに出向くと、必ず迷惑そうにする教職員がいます。「塾の時間が気になるからですか?」と下衆の勘ぐりをしてくる人もいます。

ちなみにつきぐまは何度も学校までお迎えに行きましたが、校舎の入り口などで待っている間に、「寒いですし、こちらでお待ちになりせんか?」や「遅いですね。様子を見てきましょうか?」と声をかけられたことはありません。いつも「何か御用ですか?」と迷惑そうに声をかけられていました。

学校侵入の事件もあり、大人に声をかける習慣があるのはありがたいことなのですが、あまりにもいつも同じ文言の声をかけられると、「つきぐまが待ってりゃ~「お迎えだ」ってことをいい加減に把握しろよ」とも思ったりもしました^_^;
 そんなにご迷惑だったでしょうか…。

3.いつまでも平和ボケしている学校もある。

安全に関してお願いや質問をすると「大丈夫ですよ~」「そこまで気にしてたら…」と言われることが多くありました。リスク管理はあらゆることを想定し、リスクを極力0にまで近づけていくものです。 

具体的な施策を取ってないのに「大丈夫ですよ~」という根拠は一体何ですか?

根拠がないなら、それは単なる「平和ボケ」であることを意識してください。時代が変わっていることをまず認識してほしいと思います。

保護者の現状と問題点

1.子どもの数だけ下校時間がある。

学年によって下校時間が違うと、子どもの数だけ下校時間があることになります。

例えば1~2年生は14時、3~4年生は15時、5~6年生は16時などというような下校時間になると、子どもさんが3人いる家庭では、お迎えが1時間ずつの時差で、合計3回の家と学校との往復が必要となるようなケースがあります。

おまけに先に帰宅した子どももいますので、その間は子どもを1人で置いたまま家を空ける必要が生じてしまいます。

また、幼稚園児と小学校低学年の子どもさんがいる家庭では、園の降園時間と低学年の下校時間が重なってしまい、どうしても小学生のお迎えが手薄になってしまいます。

2a.自分ができないと、人もやってはイケナイ。

毎日の登下校の同行を全保護者に求められても、仕事をしていて物理的に下校時のお迎えに同行はできない人もいます。それはそれで仕方のないことですし、専業主婦といっても毎日毎日送り迎えに対応できるとは限りませんから、順々に当番制にするなどの方法で対応するしかありません。

でも「自分はできない」→「誰もやってはいけない」という理論を振り回す人がいます。

2b.「熱心ね」と揶揄してくる人がいる。

子どものお迎えや立ち番をしていると、「過保護だね」「ずいぶんと熱心ね」と揶揄してくる人も非常に多いです。「何を言われても「子どもの命」にかえられないわっ!!!」という意志のある方はいいですが、そうでない方の多くは、人に何かを言われるのがイヤで活動をやめられてしまいます。

このような意識が児童の間にも伝わるのか、「お前、今日もお母ちゃんが迎えにきてるだろ~?」というようなひやかしやからかいなどにつながり、子ども自身が保護者による送り迎えや立ち番などを嫌がるようになります。

また、防犯グッズなども「クラスで誰ももってないから…」などと言って、持ちたがらないこともあります。

2c.ママ友による派閥

子どものパトロールも立ち番も学校からのお願いがあったとしても1人ではやりにくいこともあります。そんなとき強い味方になるのがママ友。「一緒にやらない?」とお友だち同士で立ち番やパトロールに参加する人も大勢います。

見ていると、一部には「○○幼稚園卒園派」のような派閥が出来上がってしまい、「あそこに1人では参加しにくいよね…」という雰囲気をかもし出しているところもあります。

「子どもの安全」という目的から離れて、だんだんと「ママサロン」のような井戸端会議的なお集まり状態になると新たな参加者が集いにくくなります。

3a.PTAのフットワークが重い…。

PTA役員そのものがくじ引きなどでムリクリに決めているせいか、活動のフットワークが非常に悪いです。もともと「やりたくない」のにPTA役員に選ばれているので、なかなか工数のかかる活動をやりたがらない傾向がやはり見受けられます。

また、最終的には「私は好きでやってるわけではない」という役員や「くじ引きで役員にムリやりに押し付けてしまった…」という罪悪感のある一般会員も多いため、新しく安全対策などを「こんなことやってみませんか?」などと言い出すのがかなりキビシイ状態です。

必要でないPTA活動で普段から役員に負担がかかっているため、結局のところ「本当に必要なとき」に動きが鈍いことになってしまっています。

3b.目だったら本部役員推薦されてしまう…。

子どもの立ち番やお迎えをしていると、どうしても地域では目立つ存在になってしまう場合があります。
 もちろん「子どもの安全」について熱心に考え、活動する人としてPTAの目につくこととなる → 次年度の役員候補 というノミネートの構図になることもよくあります。

PTAの役員に負荷が高く、あまりなり手のいないような学校であれば、校区内で目立つ行為はなるべく避けなくてはならない…と考える人も多く、有志による立ち番もお迎え当番なども「なるべくは出ない」人が増えてしまいます。

地域の現状と問題点

1.地域の人をアテにしすぎる。。。

地域の中にはもちろん子どもたちの登下校の「見守り」をとても大切に考えて毎日協力してくださる方もいっぱいいらっしゃると思います。とてもありがたいことですが、その善意に甘えて協力的でない保護者もいるようです。

例えば、地域の高齢者の方が立ち番やパトロールなどをしながら、子どもたちの下校中を見守り、1人にならないように気を配って、家に無事に帰るまで付き添ってくれる。子どもの下校時間に保護者が仕事などで家にいないから「1人になっているのだろう」と思っていると、保護者は家にちゃんといる。。。

 「どうして立ち番に出ないの?」といえば、「だってぇ~、めんどくさいし~^_^;」

そのような保護者が増えてしまい、結局同伴もパトロールも全部地域の高齢者にお任せ~となってしまうと、「それはちょっと違うんじゃない?」となってしまいますね。

2.そもそも地域のコミュニティーがない。。。

新しい住宅地では、もともと地域に自治会などの組織や住民のコミュニティーが存在しないところもあります。自治会活動って「お祭りがあったり、お付き��いとかいろいろ大変でしょ~?」というイメージもあって、「そんなややこしいものは必要ないわ~」という地域住民がたくさんいることも事実です。

分譲マンションなどには管理組合は存在しますが、この団体はあくまでマンション住人の資産管理を目的とした団体なので、自治会のように地域のコミュニケーションを図ることを目的とした団体ではありません。

こういう地区では保護者以外に地域からの協力を得ることが難しくなり、パンパワー不足そのものが不足しがちです。

3.もともと機能していない自治会組織。。。

地域の自治会組織も、学校のPTAと同じく「ハッキリいってなり手がない!(>_<)」ってことも非常に多いようです(笑)

つまり「イヤイヤ」ながらクジや順番などで当たった役員さんや班長さんをしている組織ですから、いきなり「地域の力」と担ぎ出されたところで「明日からは「地域と子どもを守るためにガンガンに働きましょう\(^o^)/」となるのはやはり難しいです…^_^;

もちろん意識のある役員さんも班長さんもたくさんいらっしゃるのですよ。しかし「こういう取り組みをしてほしいな~」と思っても、役員を押し付けてしまった罪悪感、「あの人ってね、いろいろと面倒でやっかいなことを持ち込むのよ…」などと言われて、地域の中で非難されたくない…。

など、さまざまな思いもあって、なかなか本音が言えないことも多いようです。

(4) 価値観のギャップ。。。

地域社会というところは、さまざまな年齢の人が生活しています。いろんな年齢の構成員がいて、さまざまな知恵を出し合って生活していけるのが一番理想ですけど…。

と きどき、「擬似「嫁と姑」問題」が発生することがあります(笑)。年代によって子育てに違いがあります。その違いをお互いに認め合えればいいのですが、「そのやり方は間違ってる!」「そんなやり方は古い!」と言い合いになると、最悪は「今の若い人は!」「年寄りの言うことはっ!」と人間関係が崩壊してしまいますね。

 もちろん、年齢差だけでなく人々の価値観の差によって大人同士がギスギスすることもあり、この状態では「子どもを守る」どころではなくなってしまいます。
 何かの活動が始まれば、人が集うわけで、人が集うということはさまざまな価値観と出会うということになります。今の時代は価値観が多様化してしまっているので、この価値観のぶつかり合うことが、非常に大きなストレスになってしまう面も否めないかと思います。

5.「地域だけで」という村意識。。。

「自分の地域だから、自分たちだけで守っていこう」という意識をもつことは大切なことですが、この意識だけではやはり長続きがしないように思います。「自分たちだけで…」と思うことで、どんな負担も自分たちだけ何とかしようという意識につながっていき、息切れしてしまうのですね。

まず最初に「ここまでならやれる」「ここまでやろう」と枠組みを作り、「できること」と「できないこと」を分別し、「できない」ことがあることを認識し、それはなぜなのか、それをどうしたらいいのか…というふうに分析していくことが大切だと思います。

行政や警察・NPOなどで知恵を借りることもできますし、費用はかかりますが、ファミリーサポートなど外部の人材を利用する方法もあります。マンパワーの不足の場合は、内部で強制的に参加させることに力を注ぐ方向に進んでしまうことが多いようですが、それでは人間関係がギスギスするばかりで解決につながりません。

(6)「看板」も「腕章」も団体によってバラバラ…。

全国のさまざまな地区で「子ども110番の家」を募ったりや立哨活動をしているところが多いと思います。地域の人々の協力が得れるのた非常にありがたいことです。
 しかし…、つきぐまが住んでいるところで1つ気になることがあります。

活動する団体ごとに「子ども110当番の家」の看板が違ったり、立哨活動用の腕章や名札などの形や色が違うということです。

「子ども110当番の家」の看板は各県警のキャラなどを使った看板が多いですね。子どもにもわかりやすいマークになっていると思います。

でもつきぐまが住んでいるところでは「子ども110番の家」の看板には、こんなにいろんな種類があるのです…。

  • 警察が作ったもの        … 警察キャラ
  • 学校が作ったのかな~?というもの… 文字を図案化したロゴ
  • 地区の自治会が作ったもの    … 全く別の絵(動物の絵)
  • 市役所が作ったもの       … 警察のキャラ+地域の特色を表すキャラ 

警察が作ったものが一番流通していますし、市役所が作ったものは警察キャラと別のキャラが並んでいますが、使っている色などは同じでこれはまだわかりやすいかな~とは思います。他のものは全く別のもので、いちいちと文字を読まないといけません。 

立哨活動の腕章や名札についても、小学校と幼稚園とで腕章の色が違ったり、腕章じゃなくて名札を腕章代わりに使ってるところもあったり、そろいのタスキにしているところもあったりです。

正直言って、子どもにはこんなにいろいろあると非常に分かりにくいのです。それにこんなにいろんなものがあれば、不審者が同じようなものを作って「なりすます」ことも可能になりませんか?
 つきぐまはとっても気になっています。

7.残念ですが…本当に信用できる人ですか?

通学路に付き添うためには、保護者だけでは手が足りないことが多いと思います。そこで地域に住む住民のみなさんに立ち番やパトロールなどに協力していただけると本当にありがたいのものです。
 が、ときどき「近所に住むおじさんが小さい子どもを痴漢していた」などという事件もあり、地域の人を、保護者を「本当に信用していいのかどうか…」わからないこともあります。

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こんな対策があれば…(案)

学校にお願いしたいこと

1a.各学年ごと、各クラスごと、各委員会ごとなど学校の終了時刻をハッキリさせてほしい。(特に行事などのイレギュラがある場合は必ず連絡がほしい。)

学校までのお迎えがたとえ難しくても、分岐点までなら各家庭からも近く比較的負担が少なくなるかと思われます。そのためにもぜひ「正確な下校時刻」を必ず保護者に連絡してほしいと思います。

分岐点でお迎えする場合は、正確な下校時刻がわからないと、道の端でじ~っと何時間も待つハメになって、保護者の負担が増大します。

クラス活動や委員会活動などでも「もう少しでできあがるのに…」というような場合もあるかと思いますが、個別に連絡ができる場合を除いて「今日はここまで」とやめる勇気を持ってほしいのです。

「終わる時間をきっちり決めて、あらかじめ各家庭に連絡しておく」で十分です。もちろん朝から、「今日の下校時刻は○時△分の予定です」下校時刻になれば「今、学校を出発しました」などの連絡が毎日あれば、尚うれしいです。(が、そこまでは求めません…)

幼稚園では14時お迎えとなると、必ず14時で保育は終了です。それと一緒でいいのです。この部分に関しては、行政が入退館システムを導入し保護者にメール送信が可能となれば、相当数の工数が減るものと思われます。財政が厳しい昨今、すべての自治体で早急に導入できるとは限らないので、導入されるまでの間と思って協力していただきたいと思います。

1b.万が一予定下校時刻を過ぎる場合は必ず連絡がほしい。

たとえ学校から各家庭へ予定下校時刻を知らせていたとしても、緊急に居残りが必要になる場合もあるかと思います。その場合は必ず各家庭に連絡を入れてほしいと思います。

保護者からすると、学校で残っているのか、下校途中に行方不明になっているのか判断ができないからです。
 もちろん先生が各家庭1軒ずつ連絡するのが大変であるならば、子ども自身から家庭へ電話させてほしいと思います。学校ではケータイの携行は禁止されていることが多いはずです。学校の電話またはメールなど何等かの手段で連絡がいただきたいのです。

万が一、誘拐されたのであれば、1分1秒でも早くに警察に連絡をして検問してもらう必要があります。車で移動するケースが多いので一刻の猶予もないはずです。ほんの少しの遅れで、あっという間に隣接する他県へ連れ出されてしまう可能性もあり、そうなると見つけ出すのが難しくなります。

1c.下校時間の調整。(小学校と幼稚園に子どもが在籍する家庭の場合)

幼稚園の降園時間と小1児童の下校時間がビミョーに重なることも多いものです。幼稚園のお迎えは必ず行く必要があります。そのためどうしても幼稚園児のお迎えを優先せざるを得ないため、小1のお迎えや立ち番などが手薄になる場合が大です。

公立幼稚園などでは小学校の敷地に隣接しているようなところも多く、上の子が小学校に、下の子が幼稚園にと在籍している家庭も多いようです。そのため幼稚園のお迎えのついでに小学生のお迎えや見守りができれば、小1児童+幼稚園児+保護者という非常に大集団での下校が可能になります。

小学校と幼稚園の場所が遠くて、降園時間と下校時間が重なる場合は、園なり小学校なりの降園・下校時間をずらすなどの調整がほしいところです。幼稚園にお迎えに行っている間に下校してしまうケースを防ぐためです。

 いずれの場合も、小学校だけでなく幼稚園もふくめた協議・調整などがあればと思います。

1d.下校時間の調整(複数学年に子どもが在籍する家庭の場合)

小学校の複数学年に児童が在籍する家庭では、学年によって下校時間が違うため、子どもの数だけ下校時間が存在しています。1つの家庭だけでは対応がとても大変になっています。

学年により授業時間数が違うために学校の終了時間が違うのは仕方がありませんが、低学年児童と高学年児童の下校時間がそろうような放課後活動などがあれば、全生徒の一斉下校が可能になりますし、保護者もお迎えやパトロールなども負荷が減って動きやすくなるように思います。

ただしお迎えがある低学年児童は学校の終了時刻をもって保護者に引渡しも可能にするなど柔軟な対応もあればいいと思いました。

2a.地域の現状を知る(コミュニティーの存在)

学校は児童だけでなく地域の現状をしっかりと把握してほしいと思います。少子化が進めば、これまで通りの安全施策では不十分になることは明白です。

このような現状は日本全国どこでも起こっていることだと思います。昭和30年代を前提とした施策はもう成り立たないことを意識していただきたいと思います。

2b.地域の現状を知る(通学路の情報)

教職員は校区内に住んでいないことが多く、出勤も車利用の場合が多いこともあります。集団下校の際につきぐまと一緒になった教職員の中には「こんなところに道があるのですね」という人もいてちょっと驚いてしまいました。

もちろん校区内の通学路、通り、街の様子はしっかり把握してほしいですが、地域外の人にビミョーなニュアンスはわかりにくいものです。ぜひ、その地域に住んでいる保護者の話を聞いてほしいと思います。地域の状況は地域の人にしかわからないこともあります。(「あの通りは10軒ともずら~っと昼間は人がいない」「あの家、時々大型犬が激しく吠えるので、びっくりした子どもが慌てて車道に飛び出す」などです…)

「そんな��は気にしすぎですよ~」と話の腰を折らずに、じっくり耳を傾けてほしいと思います。

3a.保護者に協力を要請してほしい。

「教職員では通学路の全域をカバーしきれないのが現状」ということは、多くの保護者は理解しているつもりです。もちろん「それは学校の仕事だろう~?」と言う人もいるかもしれませんが、わざわざ学校に電話して文句を言うのはごくごく一部の人間であることを理解してください。

学校からの依頼があれば、「まぁ仕方がないか」と思う人も大勢います。その人たちが動けばいずれ文句を言っていた人も動くかもしれません。

学校からの協力要請がないと「勝手にやってもいいのかしら~」と迷っている保護者が本当にたくさんいるのです。

また「下校時に子どもたちの見守りをお願いします」のような抽象的な言葉では、どう協力したらいいのかわかりません。もう少し、下校時刻や学校として「お迎えに来てほしい」「教職員が何人いるから、あと何人くらい手がほしい」「○○地区は子どもの数が少ないので、ぜひ当該地区に住む保護者の方は立ち番してください」など具体的な情報・数値で依頼をしてほしいと思います。

3b.保護者によるお迎えを嫌がらない。

地区によって「もともと子どもの数が少ない」「今日は下校が1人になると聞いている」というような場合は、やはり心配なので保護者が学校までお迎えに行くことがあります。「過保護だ」とチャチャを入れず、「ど~せ塾の時間のためでしょ?」などとヘンに勘ぐらずに迎え入れてほしいと思います。

逆にお迎えがある児童がいれば「今日は1人送って行かなくていいから助かった」とは考えられないでしょうか…。

4.欠席の場合は「いつも一緒に下校する子の家庭へも連絡するよう」に指導があればうれしい。

いつも一緒に下校している子が欠席しているかどうか保護者にはなかなかわかりません。もし欠席する場合は、学校から「一緒に下校されるお友だちがいらっしゃったら、連絡してあげてください」と指導があればとてもうれしいです。

連絡は各家庭同士で行うのを前提とし、学校から「連絡をしてください」の声かけをしていただければありがたいと思います。
(クラス名簿が配布されていないところでは、連絡が難しくなるので、やはり学校の介入があればありがたいです。子ども自身が「今日は帰りが1人になるの」と家庭に連絡できるといいかと思いました。)

5.集団下校させる場合は、必ず「取り残された子」がいないかの把握を。 

子どもは大人が思うほど時間通りに、思惑通りに行動をしないはずです。もし「取り残された子」がいると点呼した時点で気付くはずですので、必ず点呼してほしいと思います。

児童が「下校した」のか「学校内にいる」のか把握できないような下校方法は、集団下校ではなく、単なる「ながら集団下校」です。

保護者・地域の人々にお願いしたいこと

1a.「お迎え」「立ち番」「パトロール」活動をしている人を揶揄しない。

今の保護者の方は、人から「何か言われる」ことを非常に恐れています。「あの人熱心ね」「あの家はすご~く過保護ね」他人は無責任なことを発言しますが、言われる本人にとってはやはり苦痛ですし、せっかく「活動しよう」と思っていてもやる気が失せてしまいます。

その活動のおかげで「自分の子どもや地域の子どもが守られている」ということを理解してほしいと思います。

1b.「自分ができないから」と他人の足を引っ張らない。

仕事で物理的に送り迎えできないことはわかります。だからといって全員が「やらない」のレベルに下げると、今度は子どもたち全員の安全が脅かされることになります。

人それぞれ都合もあるし状況も違います。下校時のお迎えに付き合えなくても、もっと遅くの時間に公園を見回る、土日の公園を見回って危険な箇所を提示する。不審者情報を回すメーリングリストの作成をかって出るなど、子どもの安全を守る活動はいろいろあるはずですね。
 同じ保護者なのだから協力しあうことはあっても、足を引っ張るようなことはやめてほしいのです。

1c.「1人ぐらいやらなくても…」はレッドカード■です。

 「1人くらい立ち番しなくてもいいよね…」「誰かがやってくれる」と他人の善意に甘えすぎない。もし全員がそう考えたら、結局は「誰もやってない」状態にあっという間になりますよ…(-_-;)

昨年度の下校時通学路立ち番(高学年版)は結局半年間、つきぐまJrが卒業するその日までずっとつきぐま1人でした。もちろん出会う人出会う人が「えっ?私もやらないといけないかな~」とおっしゃるのですが、追従してくださる方は誰もいませんでした(涙)。
 低学年のお母様方は比較的よく立ち番していらしたのですけど…やはり時間が違うので交代はできませんでした…^_^;

「あの人やってくれてるからいいや~」なんて思ってると、とっくに引越してたり卒業されてたりするかもしれませんよ。
 ぜひ当事者意識を忘れないでほしいと思います。「誰か」は「自分」しかいないのです。

2a.PTA活動の負担を軽くしておく。

PTA活動は現在非常に保護者に負荷がかかるようになっています。日常の活動に負荷がかかってしまうといざという場合にフットワーク軽く動くことができません。

これ以上に新たな負荷を背負うときは「私たちも好きでやってるんじゃない!!!」の開き直りしかない場合もありますね(笑)

また日々の小さなパトロールや立ち番などの活動に参加したために、PTAの本部役員などに推薦されてしまった…などという話があれば、「活動してもいいけど、本部役員の目にとまったら大変!」とばかりに参加しない人も大勢います。

PTAの活動負荷が高いと役員のなり手もなくなり、本当に必要は活動であっても協力者が逃げていってしまうことにもなりかねません。

ムダな活動で労力を使わないよう、活動はいつも最小限にリストラしておきたいものですね。現在のところ「子どもの安全を守る」以上のミッションはないように思います。

2b.パトロールは何のため?

PTA活動の中に「保護者による校区内パトロール」が行われているところも多いと思います。しかし…パトロールが単なる散歩やウォーキングになっているところはありませんか?

パトロールする ⇒ 問題点の洗い出し ⇒ 具体的な施策 ⇒ 次の活動

という流れがない活動(目的がわからない活動)になると、とたんに人々はやる気を失って「歩きゃいいんでしょ~?」という形式的なパトロールになってしまいます。やはり目的がないと人はやる気が出ないんですよね~。こうなるとパトロールの意味ないです、たぶん…。

つきぐまの学校ではパトロールのあとレポートを書いて提出しないといけないのですが、3年連続で同じレポートを日付のみ上書きして提出しました。でも地域委員の顔ぶれも毎年変わるので、バレることはありませんでした。
 そして毎年全保護者に配布される「パトロール報告書」には、毎年同じ文章が載っていました(爆)

ちなみにパトロールの時間帯は午前11時スタート。近くのレストランでランチするためこの時間出発が一番好都合だっただけのことです。

2c.守るのはまず我が子です…。

学校やPTAなどの組織で下校時の同行やパトロールなどがあると、必ず問題になるのが「我が子」のことです。学校から児童が一斉に下校するわけですから、我が子もその中の一員として帰ってくるはずです。

ところが当の親がパトロールに駆り出されて、自宅と全然違う場所でパトロールしていたり、全く違うグループの同行をしているなどのことがあると、我が子は1人で帰宅しなければなりません。

何をおいても守るのはまず我が子のはず。同行するのは我が子がいる下校グループ。パトロールは我が子と一緒に通学路を下校するで十分だと思います。
 我が子を危険にさらしてまでのパトロールは本末転倒です。

PTAなど組織でよくある失敗例です。「人の子を守って我が子はほったらかしって、どういうこと?」などの不満がでる施策は長続きしないものです。

3.自分の子が欠席する場合は、いつも一緒に下校するお友だちの家庭にも連絡を。

欠席の際には必ず学校には連絡するものですが、ついでに、いつも一緒に下校するお友だちの家庭にもぜひ連絡をしてあげてほしいと思います。その家庭では「きっと○○ちゃんと一緒のはずだし…」と安心していると思われるからです。

冬場になると風邪も流行りますし、途中で体調不良などで早退する場合もあります。もし連絡さえあればお迎えに行くなど対応ができるので、ありがたいと思います。

高学年になると下校時グループなどというものも作っているため、今日は友だちいないから別グループの子と一緒に帰る…はなかなか難しいようです。子どもさんから「今日は誰か一緒に帰るって約束をしてない?」と聞てあげてほしいと思います。

4a.「子ども110番の家」の看板や立哨活動の腕章などは統一してほしい。

まず「子ども110番の家」に掲げる看板についてですが、すべてマークや形状を統一して欲しいと思いますのです。「うちの地域がやってるんだよ」「うちの業界団体がやってるんだよ」とどうしても宣伝したいなら、それは看板の下部に名前を入れるだとかマークを入れるだとかで対応をしてほしいと思います。

つまり、警視庁管内ならすべて「ピーポくん」で、お隣の千葉県なら足のあるイルカ?でしょうか^_^;その県警のマークなどで統一してほしいということです。マークも形も色も1つであれば、そのほうが子どもも覚えやすいのではないかな?と思うのです。

立哨活動の腕章や名札は、それぞれの学校や幼稚園、自治会での身分証明として使用もすると思われるので、いろんな形態のものがあってかまわないのですが、通学路で登下校のためのパトロールや立ち番をする場合は、その地域全体で「おそろいの帽子をかぶる」「おそろいの上着を羽織る」などで「立哨してます」とわかるような目印がほしいですね。

学校も保護者も、子どもに「これもそれもあれも、全部覚えておいてね」と教えるのはとても大変です。そんなにたくさんのマークを覚えることができない子もいます。

1つに統一してもらえれば、「このマークでこの形でこの色、これを必ず覚えておいてね」と説明ができます。子どもも1つだけなら覚えやすくなるので「ここは入ってもいいところだ」「この人は立ち番をしてくれている人だ」と思えるので、とても安心だと思います。

地域で「おそろい」の何かを身につけた上で各学校や園や自治会用の腕章や名札を付ければ「うちの学校の生徒の保護者だ」「自治会の人ね」とお互いわかるので、便利ではないでしょうか。

昔の集落と違って、同じ街に住む人口が多くなってしまっていて、いくら大人でも住民全員を認識するのは不可能だと思っています。大人同士で所属を確認できる名札、子どもに「安心してね」と表示するマーク、この2つが必要だと思います。

(以前、つきぐまは学校のPTAと地域の人で通学路立ち番したことがあるのですが、当時は名札がなくて、毎日「あんた誰?」と言われて少し不愉快だった覚えがあります。最初に自己紹介をしても1回で覚える人ばかりじゃないですね。所属と名前が入った名札があればお互いにコミュニケーションがスムーズかもしれないと思いました。)

4b.地域と保護者でgive and take

学校と保護者だけで通学路の安全を図るのはなかなか難しいのが現状です。そのため地域の住民の方の力があれば本当に助かるのは事実です。

でも、保護者が子どもの下校時間になっても、立ち番もしない、パトロールもしない、外にも出ない状態で「地域の人、子どもたちの見守りをお願いしますm(__)m」と言ったところで、「なんで~?まず保護者がやるべきではないですか?」と返事が返ってきても仕方がありません。

コミュニティーは他人の集まりです。相手にtakeばかりを期待してもうまくいくものではないと思います。保護者が通学路の安全を守るために活動することによって、地域の防犯が高まり、空き巣や引ったくりなどの犯罪を抑止することも可能かもしれません。

子どもを守る活動が街を守る活動につながるなどの give and take があれば、協力者は増えるように思います。

4c.悲しいけれど、すべての人の相互監視。

子どもの安全を守る活動において、地域の住民が、そして保護者がそもそも「信用できる人」なのか?という非常に難しい命題にぶち当たることがあります。これまで「人を疑ってはいけないよ」と教えられてきましたが、それを忠実に守った子どもが犠牲になっているような気がしてなりません。

とても悲しいことですが、パトロール・立ち番は2人以上のペアで行動させるなど相互監視も必要かもしれません。

行政にお願いしたいこと

1.情報公開をする。

それぞれの学校での取り組みには限界があります。不審者情報の一括管理をして、どんなに些細なことでも必ず保護者に情報公開してほしいと思います。
 大きな事件後に「ここではこんな不審者情報もありました」と言ったところで遅いのです。

2.物理的に子どもを守る。

校区が広いような場合は、徒歩通にこだわらず路線バスの使用、スクールバスの運行などを、またIT技術を用いた登下校管理などの施策も考えてほしいと思います。 

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行政の取り組みです。

06年度予算財務省原案
(「子どもの安全」に関わる予算)

文部科学省(対前年比260%)

異なる学年で集団下校するための仕組みを全国1150地域の小学校で設置。空き教室などを利用して低学年児童を待機させ、その間に児童の世話をする住民などへの支援費など。

学校周辺の巡回警備の学校安全ボランティア(スクールガード)の指導役として、元警察官などにリーダーを現在の900人から2400人にまで増やし、巡回対象となる小学校を全小学校に広げる。

警察庁(対前年比122%)

地域の自主防犯活動を支援する。空き店舗などを利用し、パトロールや情報発信の基地として住民に子どもの登下校時の安全確保などを担う。

照明と防犯カメラの機能も備えたスーパー防犯灯77基。通学路などで使用。

法務省

総務省

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うちの学校(地域)の現状です。

対策など

うちは…(-_-;)

つきぐまの感想

近くで不審者情報が出ている最中に、実はつきぐまJrは寄り道をして帰ってきたことがあります。

そのころ私は通学路立ち番をしていました。いくら待っても我が子は通過しません。ほとんどの児童は既に下校を終え、だんだんと焦りがでてきます。いつも一緒に帰ってるという友だち宅にケータイから電話すると「つきぐまJrちゃんも一緒でしたけど、うちの子はもう帰ってますよ」というお母さんの一言。

あわてて帰宅したものの、やはりうちの子はいません…。「なんで?うちの子はどこに行ったの?」近所中を探し回ることになりました…。
 ほどなくして、我が子は見つかりました。友だちと寄り道をしてしまって、私が立ち番するポイントを通過せず、別の道を通って先に家に着いてしまったけれど、私がいないので、近くをぶらぶらしていたというのです(`´)(万が一、家が留守の場合は「ここで待ってなさい!」という約束すらすっぽかしてしまってた…(`´))

自宅に戻ってから、我が子の顔を張り飛ばしてしまいました…。「どうして通学路以外の道を通る!!!誘拐されたらどうする!!!」私の怒りはしばらく収まりませんでした。
 「お母さん、警察に、箱に入ったアンタを迎えに行くのなんか絶対にイヤだからね!!!」そうなんです。これなんです、一番恐れることは…。

「子どもがいない」と思った瞬間、私は血が凍りました。↑を想像してしまったからです。「それは最悪の事態でしょ?」と思っている学校関係者、保護者の方、地域の方、それはすぐそばで起こっているのです。それがたまたま我が子でなかっただけ、我が学校でなかっただけ、我が地域でなかっただけなのです…。

「朝、元気にでかけたはずの我が子が帰ってこない…」「元気よく学校を出発した自分の生徒が二度と学校に来ない…」という状況を想像してみてください。。。

自ずと答えが見えてくるかもしれません。

(後日談^_^; 後に聞いたつきぐまJrの話では…『私は「お母さんこっちで立ち番してるからこっち通らんとアカンの。でないとお母さんに怒られるし」と言ったのに、友だちに「こっちの道一緒にこないと絶交する。もう絶対に一緒に遊ばへん」と言われたから…』ということらしい(-_-;)

もちろん先方の話を聞いたわけではないので、彼女が自分の都合よく話していることもなきにしもあらずですが(本当に「お母さん云々」といったかどうか…)、何度か同じようなことがあったので、信憑度は60%くらいでしょうか…^_^; 

ただ、親の注意よりも、命の危険よりも「友だちを失くす」ことを一番恐れる学年のときが必ずあります。十分にご注意ください…。

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