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Home>子どもの病気>アレルギー

子どもの病気(アレルギー)

つきぐま年々増えているといわれるアレルギー疾患。現在では約3割の子どもに何等かのアレルギーがあるというデータもあります。しかしながら学校生活は集団生活。全員で同じことをすることを求められる場も多く、アレルギー疾患のある子には、食べられないもの、触れられないものがあったりで辛いことも多いものです。

そこでアレルギーっ子が学校生活で「気をつけたほうがいいよ~」ということ、アフター小学校で「アレルギーっ子が遊びに来たよ~」という場合の対処の仕方など、いろいろ考えていきましょう。

アレルギーってなに?

アレルギーとはもともと免疫のシステムが過剰に反応した結果起こるものです。病原菌等には免疫は非常に有益な働きをしますが、過剰に反応すると「アレルギー反応」として体に害を与えることになってしまいます。

アレルギーには起こり方によって4つに分類されます。

内容 症状 病気
Ⅰ型 「即時型」と呼ばれ、大半のアレルギー反応を含む。急激な反応となるアナフラキシーショックも含まれます。 アナフラキシーショック、花粉症、急性じんましん、食物アレルギー、薬物アレルギー、気管支喘息の初期発作など
Ⅱ型 「細胞障害性反応」と呼ばれ、免疫異常反応が自分の身体の細胞を攻撃するもの。 臓器移植の拒絶反応、輸血の拒絶反応など
Ⅲ型 「免疫複合体」と呼ばれる抗原(アレルゲン)と抗体(抗原に対抗する物質)が結びついてできたものが障害を起こすもの。 血清病、膠原病など
Ⅳ型 「遅延型」と呼ばれ、症状発症まで1~2日かかるもの。 ツベルクリン反応、接触性皮膚炎など

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アレルギーによる病気

アレルギーが原因となる病気には、以下のようなものがあります。(Ⅰ型、Ⅳ型)

名前 どんな病気 症状 原因
アトピー性皮膚炎 非常に激しいかゆみを伴う発疹が出現する皮膚炎。
発疹は顔、クビ、ヒジ、ひざのくぼみにあらわれやすく、ひどくなると全身にひろがる。
●非常に強いかゆみ。
●乳児は顔や頭に湿疹多い。
(皮膚に浸出液が出てぐしゅぐしゅする)
●幼児期以降はくび、わき、ひじ、ひざの内側などがごわごわ・かさかさする。
●全身が傷だらけでとびひや水いぼもできやすい。
・食物
・衣類
・寝具
・せっけん
・洗剤
・ハウスダスト
・ダニ
・ストレス
食物アレルギー 食物を摂取することで起こるアレルギー反応。
食べてから数十分程度で起こる場合と1日くらいたってから起こる場合もある。
●吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器官の症状
●口唇のはれ、じんましん、アトピー性皮膚炎など皮膚の症状
●ぜんそく、呼吸困難など呼吸器の症状
●結膜・まぶたの腫れなど目の症状
●まれに血圧の低下やアナフラキシーショックなどを引き起こすこともある。
 ・卵
・牛乳
・大豆
・魚介類
・米・小麦・そば
・食品添加物

※1
・ほうれん草
・たけのこ
・トマトなど
気管支ぜんそく アレルギーやその他の刺激で気管や気管支(気道)が収縮し、空気の通りが悪くなる。その結果激しく咳込んだり胸が苦しくなる。 ●小発作のときは、せきがでて軽くゼイゼイヒューヒューという呼吸をする。(呼吸は吐くときに苦しくなるのが特徴)
●大発作になると呼吸困難の状態。チアノーゼといって唇が青くなったり、冷や汗がでたりする。
・ダニ
・ハウスダスト
・ペットの毛やフケ
・かび
・食物アレルギー
・花粉

※2
・タバコの煙
・油煙
・線香の煙
・大気汚染
・風邪をひく

鼻アレルギー(花粉症) 鼻粘膜に起こるアレルギー反応。
通年性と季節性があり、通年生はダニなどによって起こり、季節性は花粉症と呼ばれる。
●鼻水・鼻づまり、くしゃみ
●鼻血(鼻がむずかゆくて、しばしば鼻粘膜をこするため)
 
・花粉
・ダニ
・ハウスダスト 
アレルギー性結膜炎 眼の粘膜で起こるアレルギー反応。 ●目のかゆみ
●白めや裏まぶたの充血
●まぶたの腫れ
・花粉
・ダニ
・ハウスダスト
・ペットの毛・フケ
・カビ
接触皮膚炎(かぶれ) 皮膚に接触することで起こる皮膚炎。
強い刺激に触れたときは、誰にでも接触皮膚炎を起こすが(うるしなど)、アレルギーの人が特定の物質に対して起こるアレルギー性の接触皮膚炎もある。
●口のまわりのよだれかぶれ
●砂遊び後の砂かぶれ
●ズック靴のゴムでかぶれるズック靴皮膚炎 など
・化粧品
(防腐剤や香料)
・よだれ
・砂
・ゴム靴
・衣類のそで
(化学繊維や起毛)
・靴下
(化学繊維や起毛)
・漆
・銀杏
・キウイフルーツ
・オレンジ
・金属
(ボタン・ファスナー)
・毒虫
じんましん かゆみを伴う蚊に刺されたような赤い発疹のこと。
数時間~1日以内で消えることが多いが、また違う部分から新たな発疹ができたりする。1カ月以上つづくこともある。
●ふくらみのある発疹。かゆみを伴うこともある。 ・サバ、えび、かになどの魚介類
・肉
・卵
・そば
・パイナップルなど果物
・薬
(原因不明の場合も多い)
吸入性昆虫アレルギー 昆虫の鱗粉や死骸のカケラを吸うことによって起こるアレルギー症状のこと。 ●気管支ぜんそく
●鼻アレルギーの症状
・チョウ
・ガ
・カイコガ
・トビゲラ
・ユスリカ
・ゴキブリ
(昆虫の鱗粉、鱗毛、乾燥した死骸の粒子)
経皮性昆虫アレルギー  昆虫に刺されたり、触ることで起こるアレルギー症状のこと。 ●刺された部分に痛みのある腫れ
●全身性のアナフラキシーショック
・ハチ
(スズメバチ、
 アシナガバチ)
・カ
・ドクガ

※1
ほうれん草、たけのこ、トマトなどに含まれるヒスタミンなど化学伝達物質で、アレルギーと同じ反応を引き起こすこともあります。(仮性アレルゲン)

※2
タバコの煙、油煙、線香の煙、大気汚染、風邪をひくなども、直接原因ではありませんが、ぜんそくの誘発を引き起こしやすいとされています。

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アレルギーの原因となりやすいもの

アレルギーを引き起こしやすいものに次のような物質があります。

食物(卵) 生卵(特に白身)、マヨネーズなど
(牛乳) 生乳、乳製品など
(魚介類) さば、さんま、にしん、まぐろ、いか、えび、かに、かき、魚卵など
(肉類) 鶏肉、豚肉、牛肉、ハム・ソーセージなどの加工品など
(野菜類) ��うれん草、トマト、なす、サトイモ、山芋、たけのこ、ごぼう、しょうがなど
(果物類) かんきつ類、リンゴ、パパイヤ、マンゴー、アボガド、プラムなど
(マメ・穀物類) 大豆、ナッツ、くるみなどそば、小麦、米、もち米など
(香辛料・添加物) 化学調味料、パーム油、カレー粉など
植物 花粉((スギ、ヒノキ、カモガヤ、ハルガヤ、ブタクサ、ヨモギなど)、うるし、ぎんなんなど
動物 ネコ、犬、ウサギ、モルモット、ハムスター、フェレット、プレーリードッグ、鳥などの毛・フケ・唾液など・
昆虫 ダニ・チョウ、ガ、カイコガ、トビゲラ、ユスリカ、ゴキブリの鱗粉・鱗毛や虫の粉化したもの・ハチ、ドクガ など
その他 ハウスダスト、カビ、金属、布、ゴム、洗剤、せっけん、化粧品、薬 など

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アレルギーっ子の学校生活

給食

幼稚園時代まではお弁当が多く、たとえ除去食があったとしても各家庭のほうで調整ができました…。でも給食は全員が同じものを食べるということになるため、除去食があると対応が必要となります。

学校によっての対応例

除去食メニューとして給食を提供をしてくれる自治体はまだまだ少ないようですが、給食が自校式の場合なら、作業途中で該当食材だけを抜いて調理してくれるところもあります。
 各学校での対応は直接問い合わせてみてください。(入学前の問い合わせは市町村の教育委員会が窓口になっています。)

給食献立表をもらおう!

給食献立表という給食メニューは月1で配布されます。全員に配布されるものはB4裏表に献立と使用材料を簡単に書いた程度の簡単なものです。

給食センターや自校式の場合は栄養士の先生が、もっと詳しいメニューや材料一覧表(例1)、作業表(例2)などをお持ちの場合が多いので、ぜひ閲覧や配布をお願いしてみましょう。
 加工食品の中には思いがけない食材や添加物が入っている場合もあります。あらかじめわかっていると安心ですね。

つきぐまJrが通った小学校では除去食対応メニューがあり、対応が必要な子は栄養士さんと保護者との交換ノートがありました。つきぐまJrは食べられないものは少なかったので、「そのおかずだけを食べない」という選択にしていました。
(トンデモナイ学校だったけど、なぜか除去食対応があり、ありがたかったです。)

(例1)加工食品材料配合割合一覧表

給食で使用されている加工食品にどんな材料や調味料・添加物が使われているかを書いた一覧表です。製造メーカー名や同じ製造ラインでアレルゲンになる食材を扱っているかどうかまで書かれてあれば、なおいいでしょう。

実施日 食品名 配合割合(単位はg) 備考
12日 オムレツ 鶏卵76.6
だし汁17.4
澱粉(キャッサバ)3.7 砂糖1.7
食塩0.6
メーカー名
15日 ブルーベリーゼリー 果糖ぶどう糖22.8
ブルーベリー果汁16.0 レモン果汁0.5 
酸味料0.3
ゲル化剤(増粘多糖類)1.8
ビタミンC0.1
香料0.1
水58.4
メーカー名
※同じ製造ラインで牛乳製品
16日

(例2)作業表

どういった手順で調理するかを記載したものです。作業途中で

などの特別メニューを作ってもらえる場合はこの工程表を参考に、「ここで卵を入れないで分けてください」などお願いすることが可能になります。

卵スープ

①準備
干しわかめ:もどしておく
冷凍豆腐:冷凍庫に保管し、鍋に入れる直前に袋から出してザルにあけ凍ったまま使う
たまねぎ:うす切り
青ねぎ:きれいに洗い(最低3回)小口切り
たまご:鮮度を確認して割り、鍋に入れる直前にほぐす

② 作業手順

鍋に分量の水と調味料を入れ、煮えにくい材料から煮る。
冷凍豆腐を加え、さらに加熱。
水どきかたくり粉を入れ卵を少しずつ流し入れ加熱する。
干しわかめ・青ねぎを加え、再沸騰させ味を整え仕上げる。

  

食品以外にも注意!

給食による食中毒をふせぐため、給食室に入るときや配膳するときに手に消毒する学校もあります。アルコールでかぶれる場合は要注意です。薬品を変えてもらうなどの措置をとりましょう。

保健室関係

学校で使用しているせっけんはあまり高価なものではないので、香料等の添加物は少ない(あるいは入っていない)ことが多いようです。

しかし手を洗うことは1日に何度もあるので、もしも子どもの手に合わなければ大変(>_<)一度学校で使用しているせっけんはどこのメーカーのものかを聞いてみたほうがいいでしょう。場合によっては「マイせっけん」を持参することも考えましょう。

ケガをした場合などは保健室で処置します。「消毒液でかぶれる」などアレルギーがある場合はあらかじめ養護の先生と話し合っておくほうがいいでしょう。

動物の飼育

低学年ほど、授業でウサギを抱いたり触ったりといった「動物を使ったカリキュラム」が展開されます。昆虫の飼育もあります。動物の毛や唾液、蝶のリン粉でかぶれるなどもあります。

植物の栽培

植物の栽培は、たいてい1年生で「あさがお」、2年生で「ミニトマト」です。土をいじったり、花を潰して色水を作ったりします。土や草木・花を触ったあとは必ず手洗いを徹底するようにお願いしておきます。

また1~2年生の生活科の時間では「公園に草を摘みに行く」「木の葉や木の実を拾いに行く」などのプチ遠足があります。長袖や長ズボンを準備したほうがいい場合もあるので、学校には「いつ行くか」「雨の場合はいつに延期になるのか」など詳しく聞いておきましょう。
(「今日はいいお天気だから行きましょう」というようなこともあります…)

掃除

学校は埃っぽいところです。掃除のときもほうきで掃くときは湿ったお茶ガラなどは使いませんから、学校中で一斉に埃がたちます。

黒板もチョークを使うので、チョークの粉が多いです。また図工室や家庭科室などでは「くずゴミ」も多く非常に埃が多くなっています。ハウスダストなどが喘息のきっかけになることもあるので、マスクの着用も考えておきましょう。

調理実習

低学年のうちは家庭科のカリキュラムはありませんが、生活科の時間などに「ホットケーキを焼く」「焼き芋を焼く」という授業もあります。除去食のある場合は必ず担任と事前に打ち合わせをしておきましょう。

服装

体操服の襟首まわり、上靴のゴムなどでもかぶれることもあります。症状がひどい場合は指定品に似たもので素材が肌に優しいものに変えたいということをお願いしてみてもいいかもしれません。

学校は冷房がないことが多く、夏は恐ろしいほどの暑さと湿度になります。汗をかくと皮膚がかぶれることも多いので、暑い時期ほど椅子に座布団を敷いたほうがいいでしょう。(うちの子は太ももがびっしり汗疹になって、そのまま皮膚炎が悪化することもよくありました。)

私服であるなら、女の子ならば夏場はワンピのほうが無難です(おなかのあたりが涼しいので少しでも蒸れが違います。)

レクリエーション

宿泊先で食事の提供があるのでメニューが分かるなら、あらかじめチェックしておいてください。旅館やホテルなどでは最近アレルギー対応メニューを準備してくれることが多くなりました。担任を通じて申し込んでおいてください。 

子どもたちが楽しみにしている行事の1つですが、火の燃えが悪くて非常に煙が多くなることも。また風下で煙にまともに当たったために「ぜんそくの発作が出た」というような場合もあるので、なるべく立つ位置を考えてあげましょう。

 

放課後の生活

小学校にあがると子どもだけで友だちの家に行くことが多くなります。その際に訪問先で除去食のおやつが出されることがありますので、ぜひ保護者会などを利用して「除去食あります」「アレルギーあります」というお話をしておきましょう。

また、保護者不在の家で遊ぶこともあるので、子ども自身にもよく注意させておくほうがいいでしょう。

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周りの人にできること(アフター小学校で…)

アフター小学校は、お友だちの家庭を訪問して遊ぶこともよくあります。小学校に入るとまず保護者の付き添いはありません。
 アレルギーっ子の子どもさんが遊びにきたら、ぜひこんなことに配慮をしていただければありがたいです。

アレルギーっ子への対応

除去食が必要な子には「ちょっとくらい食べても大丈夫でしょ?」と無理強いしないでください。訪問先のママに言われるとやはり断りにくくなってしまいます。

チョコレートやケーキなど、子どもにとっては食べたいものが除去食であることも多いので、「ちょっとくらい…」という誘惑に負けてしまうことも多々あります。「これダメなの…」と子どもが言ったら、さっさと引っ込めてしまってOKです。
(結局食べてしまって、家に帰って様子がおかしい!と親にバレるので叱られるのは子どもなのです…。←うちの子は何度かやってくれました(-_-;))

また除去食用のマイおやつを持参してる場合は、それ以外のおやつを渡さなくてOKです。

ペットアレルギーを持つ子はペットがいる部屋に入っただけでもくしゃみや目のかゆみなど症状がでます。そんなときは「かわいいでしょ?抱っこしてごらん?」と触れさせることは避けてください。

「食べさせていいのかな~」「触らせていいのかな~」と思ったら、できれば親御さんに確認してもらえるとありがたいです。小さい子どもさんだと、なかなか自分で説明できないときもあります。

こんな言葉がけは… 

アレルギーっ子であることで「人と違うこと」とわかっているものの気にしている子も大勢います。アレルギーはちょっと不自由なこともあるけれど、それはその子の個性だと認めてあげてほしいと思います。

また、何気なく大人からかけられた言葉で子どもが傷つくことも多いものです。こんな言葉に注意をしてもらえたらとても助かります。

同じ言葉かけをするのなら、「かわいそ~」ではなく「がんばってるね」と声をかけてやってください。小さいときから人一倍我慢したり痛い思いをして、がんばっているのです。

アレルギーそのものを誤解している人がいます。アトピーは感染性の病気ではありませんし、今の医学でアレルギーを予防することも不可能です。
 大人の間違った知識が子どもに伝わり、いじめなどの問題を引き起こすこともあります。

確かに副作用の強い薬もありますが、アレルギーっ子はそれらの薬によってある程度の健康や生活の質が保たれていることを理解してほしいと思います。将来を絶望させるような言葉かけは慎んでほしいのです。(治療を嫌がって困ることもあります)

食物アレルギーで除去食が必要な場合は「根性で…」というレベルの問題ではありません。命に関わる問題なので、子どもに絶対に無理強いしないでください。

食事の場面で確認いただくのはとてもありがたいことなのですが、何もないのに興味があるからと声かけしないでください。聞くほうは1回でもそれを100人に聞かれたら、100回同じ回答をすることになり、とても大変なのです…。

できれば質問は保護者のほうにお願いします。

 

 イベントを企画するとき…

もしみなさんがPTAや子ども会の役員になって、子どもを遊ばせるような企画を考える必要があるとき、ほんのちっと「アレルギーの子」がいることを思い出してみてください。ちょっとした心配りで子どもたちも楽しく参加できるようになります。

詳しい手順は、「めざせ!バザーの達人」さんへ めざせ!バザーの達人

よいちょさんが、アレルギーっ子のためにいろいろと考えてくださいました。
ありがとうございますm(__)m

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