公立小学校は入学金も授業料も必要なし!教科書だって無償配布です。だけど費用がまったくかからないわけではありません。給食費や教材費は実費です。
というわけで、公立小学校ではどんな費用がかかるのか検討してみましょう。
入学時に必要な費用
入学説明会で説明があります。一斉販売日もあり。市販品より高いものが多い。
年度始めに必要な費用
独立行政法人日本スポーツ新興センターの災害共済給付制度。年額840円。保護者負担は半額程度で残りは各自治体から補助があります。
教科書は無償配布ですが、各教科の副教材(ドリルなど)は実費です。
毎月必要な費用
月額3500円程度。(一食あたり200円程度です)
個人教材費と学年消耗費を毎月定額で徴収するところと、必要な教材費をその都度徴収するところがあります。
在席する子どもの数にかかわらず、家庭単位での徴収が多い。
その他必要になる費用
遠足は春と秋の2回。その他社会見学があることも。観光バスを使うと若干高くなりますが、幼稚園のように遊園地などお金のかかる場所には行くことはありません。
入学後に必要になるもの。水泳帽や算数用の時計など。絵の具セットや書道セットが斡旋されることも。(やや高め)
先生への結婚・出産の祝儀や香典など。
公立小学校先生は公務員なので、心付けは必要ありません。ただし、冠婚葬祭の祝儀などは「有志で」との注意書きがあっても断りにくいもの。
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教材費には、個人教材費と学年消耗品があります。
個人教材費
ドリルや副読本と呼ばれるものです。漢字ドリルや計算ドリルは各学期ごと、音楽・生活科のものは通年で使用することが多いようです。1年生はひらがなやカタカナの練習帳やプリント教材もあります。夏休み用ドリルや絵日記帳などもあります。
最初は全員で購入し、2冊目以降は同じマス目のものを各自購入するパターンが多いようです。ベルマークを集めている学校だと、マーク付のノートを欲しがる子が多い。
昔とちがって、先生が手作りしたテストというのはほとんどなくて、市販テストが使われています。(カラー印刷できれいだし、紙も上質紙で書きやすい。消しても更紙のようにやぶれない。)
単元終了ごとにテストを行います。学期末には学期のまとめテストを行う学校もあります。業者によって、若干難易度に差があり。
バスを貸切で利用すると、バス代や駐車場代(高速の通行料も)が含まれるので高くつきます。参加人数でかかった費用を割ります。(欠席した場合にもキャンセル料が請求されることはまずありません。)
植木鉢(プラスチック製)や支柱に種・球根・苗などの栽培キット。生活科や理科で使用します。1年生はあさがお、2年生はミニトマトなど実になるもの、3年生はほうせんかなどを扱うことが多い。
「圧力」の単元では、ピストンなどが入った実験キット、「電気」の単元では、豆電球や乾電池などが入った実験キットなど、さまざまな理科実験キットを使います。(一部の実験キットは工作キットまがいのものもあって、学習するうえで余計な工程が入る過ぎるきらいがあるものもある。)
図工や生活科で使用する工作キット材料代。牛乳パックやペットボトルなどの廃材とキットを組み合わせて作ることもあります。(動くのりもの、版画セットなど)
子ども達が書いた作文や感想文で文集を作る先生がいます。製本を業者に出せば製本代が徴収されます。もちろん優秀な作品のみを集めた文集もあり。教材に使用する場合は全員購入させられることも。1年間発行した学級通信を製本する先生もいます。
入学式の全体写真など。遠足などのスナップ写真は先生の好意でという場合もあるが、しっかり費用として計上されていることも。
学年教材費
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日本では、ご存知のとおり国民すべてに「教育を受ける権利」が保障されており、義務教育に関しては無償であることが憲法にも規定されています。
しかし「無償」といっても、ぜ~んぶの費用が無償なのではありません。給食費や学用品費、遠足や修学旅行費用などは実費です。
ところがこの御時世、何が起こるかわからない。そんな場合でも「給食費が払えないから学校には通えない…」なんて心配はありません。ちゃんと自治体のほうで費用をバックアップしてくれる「就学援助」という制度があります。
行政のことだから大々的に宣伝はしていないけれど、年1回4月ごろに教委からお手紙が入るはず。もちろん市民税所得割課税額で認定基準が決まってますが、失業や疾病による収入の落ち込みにも対応してくれるようになっています。
ここでは、A市(ある県庁所在地の自治体)の場合を紹介します。(自治体によって金額などは若干違います。)
就学援助
小・中学校のお子様が学校で楽しく勉強できるよう、学用品費・給食費・修学旅行費・医療費などの保護者が負担した費用の一部を援助する制度を実施しています。
認定基準
援助の種類
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