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悪徳商法の輪

つきぐまママ友とのお付き合いが密になりやすい幼稚園・小学校時代、ちょっと気を付けておきたいのが「悪徳商法の輪」。「ちょっとうちに遊びにこない?」のお誘いが、悪徳商法のお誘いだった…なんていうこともあり。

ハッキリ「NO!」といえるように、いろんな手口を勉強していきましょう。

悪徳商法ってなに? 

悪質商法とは

などの方法で商品やサービスを購入させる商法のこと。訪問販売や電話による勧誘が多いのですが、最近では手口が巧妙になってきて消費者側がだまされたと気付かない場合もあります。

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どんな悪徳商法があるの?

悪徳商法には多種多様な商法があります。最近では中学校で使用する社会科の参考書にも、消費者保護のための法律を学ぶ単元があり、しっかり「悪徳商法」についても掲載されています。ここでは特に主婦がひっかかりやすいものについていくつかあげてみました。

ホームパーティー商法

手口  

「料理の講習会を開きませんか?」「明日ちょっとうちでパーティーしない?」などの誘い文句で近所の友人や知人を集め、高額な商品を買わせるもの。集団心理や義理、見栄を利用して買わせることが多い。     

商品は?  

鍋、婦人下着、洗剤、浄水器など

つきぐまの経験

幼稚園や公園のママ友から声をかけられることが多々あり。販売員はママ友ではなく、その友だちだったりすることも(会場はママ友宅)。「みんなも買うなら1つくらい」「断ると幼稚園であれこれ言われそう」「自分だけ買わないのはケチと思われないか」など、ママ友と幼稚園(公園)でのお付き合いがあるために、非常に断りにくい雰囲気があります。 

最初の誘われ方も「いつものお茶会」くらいに思ってしまうから、この時点でも気付きにくい。 

マルチまがい商法(連鎖販売取引)

手口  

「人を紹介するだけでマージンが得られる」「高額の配当を得ることができる」などと言って特定の商品を購入させたり入会金を払わせた上で販売組織に加入させ、つぎつぎと販売要員を勧誘してねずみ算式に増やし、組織の上部にいる人間にマージンが入るというもの。

配当金が目的の連鎖販売取引では、製品そのものに問題がある場合も多く、基本的に儲かるのは販売組織の上部にいる一部の人間だけ。多くの販売員は売れない商品を抱え込むことになって、仕入れ時の代金を取り戻せなかったり、自分の利益をあげるためにどうしても強引な勧誘になって問題を起こすことも多い。
 なかには配当金目的でなく、「本当にいい商品だ」と思って勧めてくる人もいて、その場合も強引な勧誘になりがち。

商品は? 

健康食品、婦人下着、化粧品など

つきぐまの経験

個人がある商品を販売しようと思っても、そうそう人脈があるわけではないので、まずは身近な友だちに声をかけることから始める場合が多いけれど、取扱っている商品が粗悪なものであったり、品質のわりに高額であったりするなど明らかに配当金目的があると、販売実績もあがらず、相手も引き気味になって逆にどうしても強引な勧誘になってしまうみたい。

残念だけど、必要でないものや粗悪な商品をひつこく売り込まれても、いくら友人とはいえ辟易するしやっぱり困っちゃう。「友だちだから」と1つくらい買ってくれることもあるかもしれないけれど、その誘い方によっては長年培った友情や今育んでいる友情が壊れることにも。

教育商法

手口  

子どもへの教育熱を利用して「家庭教師を派遣して指導します」「添削指導があります」「教科書に準拠していてわかりよい」などの誘い文句でいい加減な学習教材を売りつけるもの。

たいていは高額で、長期間にわたる教材が一度に大量に送られるため、子どもが使いこなせない場合も多いうえ教材や家庭教師の質も適格性を疑うものも多い。また最近では小中学生だけでなく、乳幼児を対象にした教材販売も増えています。

商品は?

学習教材

つきぐまの経験

子どもが小さい頃は「3歳までに始めないと」といった新米ママを迷わせるような言葉でやってきます。学校に入れば、最初は「学校のクラスの人から紹介された」や「クラスの○○さんもやってますよ」といった誘いや、「今の学校の教材では学力低下を防げない」など親の不安をかきたてるようなセールストークが多い。

いずれも、やたらと「今から始めないと、お母さん大変なことになりますよ」という態度でした。  

点検商法

手口 

「水道水の無料点検です」「カーペットの無料クリーニングに来ました」といって家庭を訪問し、「こんな水を飲んでいたら病気になる」や「ダニがいるから、子どものアトピーにもよくない」などといって点検結果について心理的に不安にさせ、高額な商品を売りつけるもの。

商品は?

羽根ふとん、掃除機、消火器、シロアリ駆除など

つきぐまの経験

子どもがアレルギー体質など健康に不安のある場合につけこまれることが多い。ママ友には「うちの子はぜんそく気味で…」などとある程度プライバシーをお話をしていることが多いので、そのあたりから「私も使っているんだけどいかが?」などと誘われることも。
 70万もする浄水器や50万もする掃除機というケースもありました。

送りつけ商法(ネガティブオプション)

手口 

注文していない商品を一方的に送りつけて代金を請求する商法。家族が注文したものと勘違いをして支払ったり、受け取った以上支払わなくてはならないと誤解をして支払うことを狙っています。
 また携帯電話やインターネット接続の情報料として請求書が届き、驚くほどの金額ではないために支払ってしまうケースもあります。郵便局の代金引換郵便を悪用したものも多い。

商品は?

雑誌、ビデオ、同窓会名簿など

つきぐまの経験 

最近学校で配布された注意のお手紙には、「「携帯電話での出会い系サイトのご利用代金が未納なので支払え!」という請求書が送られてくることがあるので要注意!」といったものでした。中学校の生徒宛に送付されているようで、金額も1万円くらい、期日までに払わなければ自宅や勤務先まで押しかけるとか、延滞金が年30%などととんでもない内容でした。

また同窓会関係では、同窓会とは何の関係もない業者が「住所確認のハガキ」のようなものを送ってくることがありますが、家族が勝手に返送しないこと。こと同窓会に関しては本人でなければわからないことがいっぱいあります。(つきぐまの親は勝手に返送したことがある(-_-;))

内職商法

手口 

雑誌広告や折込広告などで「自宅で簡単にできて高収入!」「1日30分で月に5万!」などの誘い文句で内職者を募集し、高額な材料や機械を買わせたり、仕事をする上で資格が必要といって多額の受講料を支払わせます。
 ところが業者はあれこれ条件をつけて商品を買い取らなかったり、資格が得られなかったりして仕事の報酬は支払われず、結局は高額な材料や機械、受講料の借金だけが残る場合が多い。

最近は「ワープロで文書作成」「ホームページ作成」などの仕事といって、高額なパソコンなどを購入をさせるケースも増えています。 

商品は?

宛名書き、チラシのポスティング、ワープロ打ち内職、ホームページ作成など

つきぐまの経験 

「小さい子どもがいて外には働きに行けないので、自宅で仕事ができて小遣い程度でも稼げたら」と思っている主婦がひっかかりやすい。業者の言う通り「1日30分で5万」を稼ぐとして、時給に換算するとなんと「時給5000円!」。よほどの技術があっても内職でこの時給を稼げるような仕事はまずない!と思っていいかも!
 「1ヶ月でいくら稼げる」ということよりも時給にしていくらになるかを考えたほうがいい。

基本的に内職は数をこなさないと商売にならないもの。ある程度稼ごう~と思ったら夜も寝ないでがんばるしかない。(1日30分や片手間はやっぱりあり得ないと思う。)

番外!校門でキャッチセールス!

手口 

業者が学校の校門近くで下校時の児童に、「テストを出したらプレゼントがあるよ」と学力診断テストを受けるように誘い、名前や住所・電番などを書かせた用紙をBOXに入れさせて学習教材の訪問販売を行うもの。訪問時にはテストの結果をもとに大量の学習教材を高値で売りつけます。

子どもが学校からの「お手紙」と勘違いをして用紙を提出したり、キャラグッズや学用品、表彰状などの景品欲しさにその場で書いて提出してしまう場合も多くあります。

商品は?

学習教材

つきぐまの経験 

つきぐまJrの学校でも何回もあります。たいてい業者がプリントを配るのが学期末に多く、長期の休みで学校と保護者が連絡を取り難い時期に配布している気がします。

最初は、こういうのは「悪徳商法」といって、高額な商品を売りつけるために名前や住所を聞き出す目的でやっていることやフツーはテストを受けるのに何千円もお金を払う必要があり、タダでやってくれるはずがないことなど���「消費者教育レクチャー」で1時間!
 でも子どもは「みんなも出すといってたよ」「表彰状とかグッズをくれるといってたもん」などといってぐずぐず。

しまいには、「みんなお家に帰って「出したらアカン!」と怒られてます!」「もので釣られて勉強するくらいならやめてしまえ!」と怒鳴った記憶もあるな~(笑)。
 友だちのところでは子どもがこっそり提出してしまって、とんでもないことになってしまった…という笑えないお話も伺いました。(子どもも1回痛い目に遭わないとなかなかわからないかも。)

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おかしいと思ったとき 

クーリングオフ制度

(ここでは簡単な内容に留めていますので、ギモンがあれば各地の消費者センターへ。)    

「クーリングオフ制度」とは、訪問販売などで契約した後でも、一定の期間内であれば、消費者は販売業者に対し無条件で申し込みの撤回や契約の解除ができる制度です。
 この場合は既払金の返金はもちろん全額を返して貰えます。また商品を受け取っている場合はその引取りに必要な費用は全て販売業者の負担となります。

期間は?

訪問販売・無店舗販売等電話勧誘販売特定継続的役務提供
(エステ、外国語会話教 室、学習塾、家庭教師派遣が指定)
クーリングオフの告知書面(契約書等)を交付された日を含んで8日間
マルチ商法(連鎖販売取引)
内職・モニター商法(業務提携誘引販売取引)
クーリングオフの告知書面(契約書等)を交付された日を含んで20日間

クーリングオフの対象

※ 法律で定められた指定商品・権利・役務というのは数がものすごく多いので、ここでは全部を紹介できませんが、消費者センターのサイトや消費者問題を扱うサイト、消費者保護関係の本でも紹介されています。参考にしてみてくださいね\(^o^)

クーリングオフできない場合

クーリングオフの方法

必ず書面で通知を。ハガキの場合は簡易書留(手元にコピーは残すこと)で送ります。内容証明郵便を利用するとよりベターです。クレジット契約を結んだ場合は信販会社にも同様の通知を。
電話や口頭でクーリングオフを申し出ても、あとで「知らない」などという問題が起きます。

※内容証明郵便 

内容証明郵便の用紙は文房具店で販売されています。1枚の用紙に1行20字以内26行以内で書くという決まりがあります。同文書3通と業者宛の「封筒1枚」と「認印」を郵便局の窓口に持っていくと、点検してから1通を業者に郵送し、1通を郵便局が保管、1通を差出人に返してくれます。

各地消費者センターへ相談

販売業者がプロである以上、素人の個人が素手で立ち向かうのはなかなか難しいものですが、消費者を保護するためにさまざまな法律もあります。各地に消費者センターが設置されていますのでぜひ相談しましょう。消費者保護のために的確なアドバイスをしてくれます。

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予防と対策

悪徳セールスの見分け方

被害に遭わないために…

「友だちだから…」「義理があるから…」などと断りにくいと思っている人!相手はそこに付け込んで高額な商品を買わそうとしているのです。必要のないものは「いらない!」とハッキリ断ること!そんなカモを探しているような友だちとも袂を分かつ勇気を。
 知らないセールスマンなら、「いりません!」の一言でインターフォンや電話は切ってしまおう~。(PTAの選考委員さん撃退と一緒~!(笑))

契約(売買契約など)は書面へのサインだけでなく、口約束だけでも成立してしまいます。曖昧な返事は避けましょう。とくに「結構です」と言うのは厳禁!こちらはお断りのつもりで言ったのに、相手は「「了承」と取れた!」と反論してきます。「いりません!」とハッキリ言って断ろう。

「クーリングオフできるから…」といってその場しのぎでサインしない。本来、契約は一旦成立すると解除できないものです。でもそれじゃ~場合によっては消費者が不利になるケースもあると生み出されたのが「クーリングオフ制度」です。契約を解除するというのは、あくまで例外中の例外なのです。

 やはり契約解除するためにはそれなりの労力を要します。悪徳業者ならあの手この手で解除できないようなセールスや脅しをかけてきます。

たとえクーリングオフに期間が過ぎていても、契約書の書面に不備があったりすれば契約を解除することができる場合もあります。泣き寝入りしないで必ず相談してみましょう。同じような被害が続発しているかもしれないので、被害の実態を当局に情報として提供しておくことも大切。

業者から受け取った書類(契約書、領収書など)はすべて保管しておきましょう。契約を解除する際に重要な証拠となります。また業者とのやりとりもキチンとメモをとって証拠として残しておきましょう。録音できていれば尚可。 

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つきぐまの感想

「明日、うちに遊びにこない?」と近所のママ友に誘われたので行ってみたら、なんとそこは婦人下着の販売会!だった…なんて経験がつきぐまにはあります。
 販売者はそのママ友じゃなくて、彼女が連れてきた友だち!「私は決めた店で買うので…」と突っぱね、子どもがぐずったのがGood Timingですんでのところで逃げ帰ってきたけど、他のママたちはどうなったか…。

その後、やたらとセールスがコワイつきぐま。あるとき突然に「辛子明太子セット」が家に送られてきたとき…。送り主を聞くと「JRって書いてますけど…」とヤマトの兄ちゃん。でも「そんなん知らんよ~。何やろ…」と言って兄ちゃんをエラク困らせてしまいました。
(だって「送りつけ商法」だったらイヤだな~と思って。後で「送りつけで生モンはないやろ~」と家族に言われてしまった…。←いや~新種の手口ということもあるし~^_^;)

そうしたら「これ、景品か何かじゃないですか?」と言われて…。思い出した!旅行先でJR九州の懸賞を出したこと。何ヶ月も前のことですっかり忘れていました。ということもあるので、懸賞に出したときはしっかり覚えておきましょう(^^ゞ

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