Home>PTAとのお付き合い>通学路・校内清掃マニュアル
PTAでお楽しみの要素がない行事でしばしば開催されるのが「通学路清掃」や「校内清掃」。といっても教室などは日々子どもたちがやっているので、普段できない場所の清掃や通学路のお掃除をすることが多いかも。
ここでは、こんな準備があれば万全!というマニュアルを考えてみました。
「例年やってるし…」「保健委員ってコレしか担当行事がないし…」という名目でやっているPTAも多いかもしれませんが…。基本の目的は、やはり「通学路と校内の安全点検」でしょう。
毎日の登下校に保護者の同伴が必要な学校はまだまだ少数。子どもたちは毎日歩いている道ですが、案外親は知らないのも実情かも。
清掃を兼ねて通ってみると、「通学路の側溝のフタがなくなっているけど、大雨が降ったときは子どもが落ちる危険があるのでは?」「やたらと黄色スズメバチが飛んでいるけど、もしかして蜂の巣があるの?」などの危険に気付くこともできます。(実際に通学路では避妊具が落ちているなどという事案もありました。。。)
おまけに季節によっては、校庭の周囲や中庭は子どもたちの背丈もある背の高い雑草が生い茂って、周囲の視線を断ち切り、学校内に死角を作ってしまっていることもあるので、見通し良くするのも子どもの安全を守るうえでは大切なことですね。
そこで、通学路や校内の安全点検をかねての清掃となるわけです。(などと思っているPTAは少なくて、たぶん「毎年この時期やってるし…」ぐらいだと思います^_^;)
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清掃の方法
普段子どもたちの清掃が行き届かないような高い場所や窓拭きなど。
校庭や中庭などの校内の清掃を行います。この場合は除草作業を含むことが多いかも。
通学路といっても校区内の全通学路ではなく、学校周辺の道路までの清掃を行います。道路のゴミ掃除だけでなく、道路脇の側溝の清掃や除草作業を含むことも。
校区内の通学路全体の空き缶やゴミの除去など。
参加者
親子清掃には親子で同じ場所を清掃するものと、生徒はクラスによる分担で、保護者は生徒の清掃場所以外を担当するものがあります。
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1.学校と打ち合わせ
清掃の前に日時の設定と清掃範囲の確認のために学校と打ち合わせを行います。
実施回数
年間2~3回
夏の雑草ぼうぼうシーズン:5~6月、夏休み、2学期初旬
秋の枯れ葉乱舞シーズン:11月ごろ
日時
残念ながら学校行事との兼ね合いがあるので、PTA側だけで日時を勝手に設定することができません。毎年PTAによる校内清掃が行われている場合は、学校側もある程度予定を組んでいるはずなので、「この日あたりで…」というラインを出してくると思われます。
《こんなところに気をつけよう》
参観・保護者会の2日前の開催など別行事と数日の間隔だと、とたんに出席率が悪くなります。といって参観と同日開催にしても、清掃開始9時、終了10時半、参観13時半のような設定だと、「間の時間が無駄」となってこちらも出席率が悪くなります。
参加者
清掃の参加者は保護者+生徒なのか、保護者のみなのかを決めます。
学校によっては、「親子清掃」として授業時間の一部を利用して清掃する場合があります。親子で同じ場所を清掃するものと生徒が清掃する場所以外を保護者が担当するものがあります。生徒と保護者が別の場所を清掃する場合はどこまでが生徒担当、どこからどこまでが保護者担当なのかを明確にしておきましょう。(この場合、生徒の分担は学校に任せることになります。)
場所
清掃規模の打ち合わせ
通学路・校内清掃をどの規模でやるかによって掃除範囲が決まります。校内だけでやるのか広範囲の通学路を含めてやるのかを打ち合わせましょう。地区によって自治会等で美化活動として地区清掃をやっていることもあるので、PTAでは校内清掃に留め、地区清掃は開催時にPTAから数名を派遣しているということもあります(地域とのお付きあいのため…)。
清掃場所の打ち合わせ
親子清掃の場合、生徒はクラス単位で清掃場所を分担するので保護者はそれ以外の範囲での清掃となります。普段行き届かないような中庭の雑草引きや教室の蛍光灯・窓の清掃などを分担することもあります。
《こんなところに気をつけよう》
学校備品(校庭遊具など)のペンキ塗りという作業を行っている学校もありますが、金属の腐食が進んでいるのにペンキで覆ってしまうと見た目はきれいになってしまってかえって危険なことも。きちんと専門家に診断してもらってください。
ゴミの始末
清掃で出たゴミをどう処理するかの打ち合わせです。自治体の分別に合わせてゴミを分別し、業者に回収してもらいましょう。(ちなみにうちの学校では学校から連絡をすると行政が回収をしてくれていました。)
2.PTAでの打ち合わせ
清掃をどの規模でやるかによって参加者集めの方法が変わります。かなり大規模にやるなら、半強制に近い形で参加者募集を行う必要がありますし、こじんまりと小規模で行うなら、「来れる人だけ来てね」といった募集で済みます。
つきぐまJrの学校では、4月の役員選出の際、「通学路清掃担当表」という紙を回覧して、参加する回に記名する方式になっていました。つまりほぼ全員強制参加です。後日確認のお電話がありました。
通知文に「持参するもの」を明記する必要があるので、打ち合わせをします。基本的には
が多いです。
安全のために「長そで、長ズボンの着用」も入れておきましょう。
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1.通知文を作ります。
仕事をしている人は月単位でシフトを組むことが多いもの。前月15日までに配布しておくと休暇を確保しやすいかも。
一般Pが「どうする?行く?」と連絡を取り合うのである程度時間が必要。といって回収まで時間が長すぎると提出を忘れる人が増えます。
《こんなところに気をつけよう》
通知文内にこんな文言があると保護者の反発を招くことがあります。注意しましょう。
「学校にはお世話になっているので…」
「学校のお手伝いをしましょう」
「校長先生が花壇のお世話をされているのでお手伝いを兼ねて…」
→保護者は「学校の嫁」ではありません!と言われますよ^_^;
2.開催通知分を印刷します。
3.通知文を配ろう。
子どもたちを通じて各家庭に配布します。印刷が終えると先生に渡しましょう。(配布日は先生が忙しくない日を見計らおう。)
出欠票の回収
出欠票の回収は、担任の先生を通じて行います。学校全体の行事なので職員室にたいてい設置されているPTA用BOXに入れてもらうようにしましょう。
ときどき回収した出欠票を自分の机に貯め込んでしまう先生もいらっしゃいます。あるクラスだけ極端に人数が少ない場合は、「センセ、出欠票をお持ちではありませんか?」と催促してみましょう(笑)
4.人数の確定
参加人数が確定すれば、具体的に買い出しなどの話し合いを始めましょう。
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PTAの準備品
準備の前に必ず数量のチェックをしましょう。(鎌などの刃物類があるので必須です!)
アスファルトの道路では使い勝手がよくありません。数は少なくてもOK。竹箒で代用できます。
切れ味の悪くないか、さびていないかなどは事前にチェックしておきましょう。
できれば90Lの透明がいいかも。除草用とその他ゴミ用も準備します。足りないよりも多めの準備をしておいたほうが安心。余った場合も次回使えます。
保護者に持参してもらうことになっていますが、ときどき「忘れた~」という人もいるので予備があるといいかも。使い終わったものは回収しない。洗濯が面倒です。
掃除のあとの「お疲れ様でした~」で、お茶がふるまわれることが多いです。できれば1人1本のペットボトルを配って各自持ち帰りをしてもらったほうがラク。缶ジュースやパックジュースは飲み残した場合に持ち帰りが難しいですし、飲み終えたカンやパックのゴミ処理がPTAの仕事になってしまいます。
2lサイズのペットボトルを準備して各自紙コップで飲食する場合もありますが、別途ドリンクを注ぐ場所の確保や紙コップのゴミの処理が必要となるので面倒ですし、最後に余った場合も処理に困ります。
ドリンクの種類はできればお茶またはミネラルウォーター、紅茶ならストレートティーあたりが無難。何種類か混ぜて各自で選んでもらう方式がいいかも。果汁100%ジュースや炭酸飲料は好まない人もいるので評判が悪いことも。
いずれにしても無理に経費を安くあげようと労力は使わなくてもOK。ドリンクに回せる金額が少ないなら参加人数を減らせばいい話です(笑)
場所の分担
当日朝、清掃のために保護者が集まったのに、清掃場所の分担は決まってなくて「どこでも好きなところを…」と始まったときがありました。コレ、非常に困ります。どこまで掃除をすればいいのかわからないので一般Pはとまどうだけ。結局、同じようなところにばかり人が集まって、何をすればいいのかわからないまま終わりました。
せっかく人を集めて掃除をするのですから、きちんと分担は決めておきましょう。また清掃場所を最初に口頭で説明したところで、聞き取れなかった、よくわからなかった…があれば、それだけで参加者のモチベーションがダウンします。(場所の説明は口頭では非常に難しいものです。)
できれば校内や通学路の見取り図を書いて、そこに学年やクラス別の分担を記入しておきます。事前に配布してもたいて持参する人もいないので、当日配布のほうがいいかも。
くれぐれも「好きなメンバーで、好きなところをテキトーに…」はNGですよ。
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《こんなことに気をつけよう》
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