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PTA活動の中でも、一番人気がないのが「広報部」!?
作るためにお金も時間もかかるわりには、広報紙そのものが「ゴミ箱直行~」というご家庭も多いかも。 そこで「PTA広報紙」の新しいスタイルを考えてみました。
PTAの役員・委員選出で必ずもめるのが、広報委員…。なかなか成り手がなくて、いつもいつもクジやジャンケンで、まるで「生け贄」を出すかのようにクラスから選出しているところ多いですよね?
うちの小学校でも中学校でも広報紙は発行されてますが、つきぐまとしては「あれば読むけど、なくても困らない」正直なところ、ずっとそう思っていました。
つきぐまJrが小6のとき、クラス委員の大抽選大会のクジが大当たりで広報委員になってしまい、何を血迷ったか広報委員会の長までするハメになりました。
なんだかんだと1年を過ごして広報紙を発行して、その結果思ったことは、
「広報紙って要る?」(=「やっぱり広報紙って要らないよな…^_^;」)
ってことでした。。。
そこで「広報紙って必要ですか?」というシリーズにしていくつかの切り口でお話したいと思います。
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うちの小学校や中学校のPTAにおける広報活動は、
の2本立てになっています。
今のところ、リアルタイムに近い報告は本部発行の「PTAだより」でしょう。その月に行われたPTA活動、学校での行事、学校からの連絡などが書かれています。ただ、無理やりにB4サイズ1枚に収めようとしているせいか、多少内容を端折ってるか?ってところが気になります。
なので今ある「PTAだより」にもう少し肉付けをして、例えば「市Pとは何ぞや?」だとか行事についての意義だとか行事の結果や参加者の感想だとか、そういうところまで書き込めればたぶんカンペキかな。
保護者として、知りたいPTAの情報はそんなもんで十分です。
そして今年度からは「学校の情報公開」ということで、学校からもとっても詳しい「学校だより」が月1で発行されることになりました。これは、先生の紹介、部活動の紹介、子どもたちの様子、学校からの連絡事項などこちらもB4サイズいっぱいに書かれていて、校長先生が国語の先生のせいか古典から抜粋した文章の解説まで付いてました(^^♪
もうすでに2号発行されてるのですが、保護者からすれば「そうそう、これを待ってたのよ~」って感じの学校広報なのです。中学生になると、なかなか子どもも家で話をしなくなりますので、学校での普段の子どもの様子は親にとってすごく気になります。。。
学校では昨年度に保護者向けの「アンケート」があって、一番多かった要望が、「学校のことをもっと教えてほしい」「学校の様子をもっと知りたい」ということだったそうです。
そこで、「保護者のニーズ」に応えて「学校だより」を発行しましょうとなったようです。 おまけに、もともとこの地区では私立中学に進学してしまう子も多くいます。学校はそのことにものすごい危機感を持っているのか、「ぜひぜひ○○中学へいらっしゃい~\(^o^)/」と営業活動にも使うつもりかな?とも思いました。
(別に学校選択制ではないのですけどね、やっぱりいろいろ上からイヤミは言われるみたいですね。「学校に魅力がないから他へ行くんちゃうん?」とか…^_^; )
学校の門の近くにも掲示板を作って、学校のことを掲示したりするつもりのようです。学校が情報公開に熱心なことは、本当に保護者としてはありがたいことです。
そして、PTAの広報紙というのは、年に3回の発行で(つまり学期に1号ですね)、たいていは、
となっていました。「PTAだより」や「学校だより」と違い本格的な新聞形式です。
ただ学期の発行なので、総会は5月初旬開催なのに広報紙掲載は7月、運動会は9月中旬開催なのに広報紙掲載は12月などと行事から広報紙発行までにずいぶんとタイムラグがあります。そういう点では、12月の年末のバタバタ時に「運動会\(^o^)/」と言われても、「はあ~?」ってなるのは事実ですね。
そして文章を書くのも大変なのか写真がいっぱいですが、イマドキ子どもの顔をハッキリと載せるのはマズいのでなんだか薄ぼんやりの写真ばかりです。形式ばかりのあいさつ文もおもしろくもなんともないし、「PTAだより」にも載っていたことをもう一度読んだところで「それで?」で終わりです。
多くの家庭では「広報紙」はそのままゴミ箱直行のようです。
でも、広報紙って印刷屋さんで印刷してもらうと、とっても高いんですよね。年間で30万くらいかかってます。おまけに新聞形式にするには割付だとか記事の流し込みだとか、結構手間で難しいお約束ごともあります。
広報委員さんは「週5日も学校に出勤」という場合もよくあるケースのようです。仕事をしている人ならもちろん、家にいることが多い人でもそんな週5日も学校に行くだけの時間やヒマはない人も多いですよね。本当に、そんな無理してまで「PTA広報紙」を作る必要があるんでしょうか…。
これまで、学校もなかなか情報公開をしてくれないし、せめてPTAを通じて広報にでも載せてくれないか?といった期待もあったかもしれません。(まぁ「それは学校新聞の内容ですから」となかなか学校のことは掲載させてもらえませんでしたけどね~(-_-;)
でも、親が一番欲しかった「学校だより」も発行されるようになった…。PTA活動については「PTAだより」のほうがずっと詳しく掲載されている…。
そんなところに季節はずれの話題が載った「PTA広報紙」が必要なのか?やはり単なる二度手間に思えて仕方がないのです。
もちろん、こういうのを作るのが好きな人もいるでしょう。そんな場合は作ってもらえばいい。でも…わざわざくじ引きで選んでまで無理やりに作るものでもないように思ってしまうのです。
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うちの小学校や中学校では広報紙というのは一応「新聞」形式で発行するので、例えば「B4縦の縦書、6段組で1段13文字×37行」というキマリがあったり、見出しの付け方などに細かいキマリがありました。
広報紙の紙面を作るときは、まず「どんな記事を入れるか」を決め、大まかな紙面の割り付けというものをすることになります。「レイアウトを考える」といえばわかりやすいでしょうか。
写真を入れる・入れないも考えながらそこから記事の必要文字数を割り出します。「13文字×25行」「13文字×20行×3段」という感じです。それから記事を書いていくようです。
写真を使うなら、写真の使い方や置き場所、写真の向きだとか…これにもいろいろとキマリがあるようです。もちろん、このほかにもいろいろ決まりごとはあります。
で、そんなムツカシイ広報紙を作るわけですから、いきなり「作りなさいよ」と言われてもできるわけがない。そこで毎年、市のPTA連合会が「広報技術研修会」を開いているわけです。
でも費用がかかるわけですから全員が受講できるわけじゃなく、広報委員のうち何人か、これもまたクジ引きで選んで受講してました。
ここからは若干、余談ですが…^_^; 講師は市Pでもう何年も広報紙作りに携わったという人でした。子どもが卒業しても市Pに居残ったというようなツワモノのようでした。
その研修会では、市内各学校から市Pにコンクール用に送られた広報紙などの「できていないところ」を取り上げて(具体的に校名まではでませんでしたが…)、「ここができていない!」「こういう学校が多い!!」「こんなことしちゃダメ!!!」「こんなことをした学校がある!!!」といろいろと注意をおっしゃるのです。
そしてとってもよくできた広報紙を作った学校の広報委員さんを前に呼び出して、「これはすばらしいです!」とお褒めのコトバをおっしゃるのです。
つきぐまとしては、それがA新聞であるとかY新聞であるとか、いわゆる「新聞社の記者さん」に注意を受けるのなら、それはプロフェッショナルですから、もっと素直に聞き入れることができるのだろうと思うのですが…、(ただあんな高圧的な言い方されたらそこの新聞購読止めますね、即刻に(`´)サイトの取材もお断りするでしょうね)「新聞記者でもないクセに、何えらそ~に言ってるの。デスクの真似事しやんとって」なんて、ものすごく反発を感じながら講習を受けた記憶があります。
もちろん先輩なのでしょうからもっと素直に聞かないといけないのでしょうが、私にはそのあまりに高圧的な言い方を素直に聞くことができませんでした。おまけにこの研修会は、最初から市Pの委員さんがと~っても横柄で、子連れで来られているお母さんにものすごくイヤミを言ったり、「幼稚園のお迎えがあるので…」って途中退席するお母さんにものすごく意地悪な言葉かけたりで。
そのクセ、その講師は差別用語は平気で使ってて、よっぽど「あの~それって…」と注意してやろうかと思いましたが、やめました^_^;なんだかとっても感じ悪かったのです。。。
と、話がずれました…m(__)m
PTAの広報の目的の1つは、やはり「情報」を伝えることだと思うのです。それなのにわざわざ無理して「ムツカシイ決まりごと」を覚えて、新聞記者の真似事までして慣れない文章書いて、そんな「新聞」という形にこだわる必要があるのか…。
つきぐまはそこまで無理する必要はないように思うのです。もっとざっくばらんで、たとえば「学級通信」みたいなもの、そんなもので十分だと思うのです。一番最新の学級通信をみると、先生がクラスの授業中の様子について
その程度をさっとB4サイズ1枚程度でまとめたものを配布してもらいました。ここ数日の学校の様子がなんとなくですが目に浮かぶようです…。
そんなもので十分ですよね?
それを季節はずれの話題にならないよう、月1だとか行事のあとだとか、タイムリーに配ってくれたほうがずっと情報が価値あるものになると思うのです。
ただ、それならうちの場合は「PTAだより」と「学校だより」でいいんですけどね。。。
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PTAが作る広報紙は、一般に全保護者や教職員、市内全公立学校PTAに配布するようです。学校によっては地域にも配布するところもあるようです。「自分の文章が広報紙に載せられてこんなに広範囲に配布される」ということです。
これねぇ~。さっさっさっと書ける人はいいのです。もともと「書くこと」が苦痛じゃないだろうし。
文字数制限、たとえば…「13文字×25行」と言われたら、見事に「13文字×24行+9文字」で書き上げられます。文章の構成もしっかりしてて、読みやすくて、わかりやすくしてあります。
ブログなどをお持ちの方なら、「書く」だけじゃなく「公開」することにも慣れていらっしゃいます。
でも…、さっさっさ~が不得意な人もいます。本当に書くことが不得意な人は、原稿用紙を前に3時間も固まったまま…。やっとの思いで書かれた文章を回し読みすると、「ふん」とハナで笑う人がいます。でも読んでみたら…やっぱり…「●☆※△★□◎!!!」
帰りの下足室で、「見た?あの記事」「うちの息子(小2)の作文かと思ったよ(爆)」みたいな会話も聞こえてきます…。本当に見ているこっちが気の毒になるくらいです。
もちろん大人ですから、できない場合は「できません!」と言うだけではなく、できるように努力するのか、はたまた「できる人」を連れてくるのか…何がしかの努力や工夫は必要だろうとは思うのですが、それでもさっさっさと文章を書くというのは今日言って明日できるものではない。じゃあ人に文章を書いてもらう?お金払って書いてもらう?(私なら依頼されればお金取りますよ。)
PTAでそこまでする必要あるかな~ってことになってしまいます。
そして、イザ広報紙の紙面を編集する段になって、「人の書いた記事(文章)」に手を加えることができるか…という問題が起こります。
つきぐまは、子どもの間も学生の間も社会人になってからも、自分の書いた文章について「この文章は何が言いたいのかさっぱりわからん!!!」なんて言われて叱られたこともありました。
でもそのときは、親なり教師なり上司なりに指導を受けるというか、評価をされるというかそういう立場にいたので、「ここはこうね」「こっちはああね」って指摘されると「うるさいな~」と思いながらも「はい」と受け入れることに取り立てて抵抗感はありませんでした。
もしPTAで、同じお母さんという立場で、つまり教師だとか上司だとかの上下関係にない関係で「この文章は何が言いたいのかさっぱりわからん!!!」 と言われると、きっとカチンとくるでしょう。
だから、みんなホンネでは「この文章は何が言いたいのかさっぱりわからん!!!」そう思ってても、「うん、いいと思うよ~」ってきっと言いますよね。そしてそのまま「さっぱり言いたいことのわからん」文章をあちこちに配布されることになるんですよね…。なんだかそ~ゆ~のもカッコ悪いかな~とも思うのです。
だから、仕事でもないのに、単にクジであっただけなのに自分の文章力を人前にさらすのは、
「なんだかイヤだな~(-_-;)」
「「ヘタクソな文章だな~」なんて思われたらイヤだな~」
「「何、この文章は!!!」なんていわれるのもイヤだな~」
なんて思ってる人は多いんじゃないかな。
簡単なレジュメ風の広報紙じゃあ何か具合が悪いでしょうか…。「PTAだより」も「学校だより」も「学級だより」も、ぜ~んぶ簡単なレジュメ風広報紙なんですけど。
でも、それならやっぱり新聞形式の広報紙は必要ないってことになってしまいますね(笑)
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