学校たんけん隊

Home

お知らせ

お願い

blog

profile

掲示ばん

サイトmap

親のお付き合い

子どもの安全

子どもの生活

リンク集

ブログ

Home>PTAとのお付き合い>こんなPTAならウレシイな

こんなPTAならウレシイな(つきぐまからの提言)

つきぐま旧来型のPTA活動はもう時代遅れ!?高度経済成長期にPTAを支えた専業主婦も自営業者のおっちゃんも、すっかり少なくなってしまったのが実情。

それでも活動を続けるなら、PTAのリストラクチャリングも免れない。というわけで、「学校たんけん隊」で新しい活動スタイルを考えてみました。

こんなPTAならウレシイな(つきぐまからの提言)

ボランティアは活動したほうも「ちょっとイイ気持ち」になるのが長続きの秘訣。何か(子どもや仕事など)を犠牲にするようなムリな活動はみんなの負担になって、なり手もなくなり、毎年数名の犠牲者を生み出していきます。

悪の連鎖を断ち切るためにも、「できるひとが、できるときに、できることを」を合言葉に。

「子どもが喜ぶから」「子どものために…」「親同士が親睦を深めると子どものためになる」など行事の際によく聞かれる言葉です。でもそう思って開催しているイベントも、実は「子ども」を大義名分にした保護者たちの自己満足であることも多いものです。

「子どものために…」とハデなイベントを多数催して無理するより、日常の何気ない毎日を楽しみたいですね。

現在のPTA活動の問題点の1つに、役員がマネージャー兼プレーヤーで一般Pはすっかり「ゲスト」になっていること。ゲストのなかには始末の悪いクレーマーやトラブルメーカーなんてのもいますね(笑)。
 PTAの役員は「こんなにやっているのに」という被害者意識が強く、一般Pは「役員にお任せ」と考えている場合が多いように思います。

PTA役員はサービスを売る企業体ではありません。一人一人が会員としての自覚と責任を持てば役員だって活動しやすくなるのではと考えています。また役員も「自分たちがガマンすれば…」と考えず、後に続く人たちのことも考えて悪しき習慣はなくしていきたいですね。

「真実を見せればなり手がない」と隠蔽工作をしない。PTA役員はどれくらいの日数と時間を拘束されるか、それは平日昼間か夜か、出張はあるなど仕事量の情報や内容を詳しく公開すること。また役員にはこれらを明らかにする説明責任があります。

実際に、家計を支えるために仕事をしている人だって多くいるので、役員に選ばれてから手のうちを見せて、「これだけ参加が必要なので仕事は休んでもらいます」と言われても困ります。

なり手がないほど仕事量が多くて忙しいなら、活動をリストラクチャリングしてPTAのスリム化を目指したいものです。

年度のメンバーによってできることはちがいます。また時代や地域の実情に合わせてフレキシブルに対応できる活動に。「毎年やっているから…」「今までやってきたから…」とシンドイ活動をそのまんま続けるより、「いるもの」「いらないもの」と分別して優先順位をつけていきたいものです。

仕事は一部に負担がかからないように、一人一役でなくても、できるだけ多くの人でワークシェアリングしよう。また仕事を持つ人の有給休暇は限られています。たびたび休んで活動することはできません。

今日の専業主婦もダンナのリストラで明日の大黒柱かもしれないこの時代、仕事量は普段から削減しておきたいもの。ムダな活動や行事は見直して行こう。

PTA役員になって何がしんどいかといえば、すべての活動を役員さんだけで担うこと。プランニングからワーキングまでを担当すれば、どれだけ時間があっても足りません。

プランニングができれば、活動の一切は有志による実行委員会に任せてみませんか。「好きだからやってもいいわよ」という人ばかりのほうがイヤイヤやる役員さんよりフットワークも軽いはず。有志が現れないような活動はボツにしてもいい活動なのかもしれませんよ。

ある程度、強制的に役員を選んで組織を存続させているところでは、ホントは相当に苦しい状態で役員を引き受けている人もいます。そういう事情のある人が無理なくできるにはどうすればいい?を考えて活動を組み立てていくと、全員の負担が和らぎます。

「仕事している人」「小さな子どもを抱えている人」「介護をしている人」「病気の人」もみんな同じ会員。「足手まといになるから」と最初から関わらせない、事情のある人に非常に負荷がかかるような活動をする、どちらもイエローカードです。

近隣の小中学校の入学式や運動会などセレモニーへの来賓としての参加等は、近隣の学校とも連携をとって一斉に見直しを。

仮に自分の学校だけ止められないとしても、イヤイヤ役員が行くより「来年度子どもが進学するので学校の雰囲気を見ておきたい」という人を募集して、「○○中運動会見学隊」を結成して名代にするなどの工夫を。

連絡事項のみの会議なら、わざわざ忙しいのに集まることもない。手紙やメールなどで十分。「定例会だから毎月1回」と決めずに必要なときに集まればいいかも。

仕事を持つ人が多いと、会合はどうしても夜や休日になりがち。ところが、専業主婦には子どもを預けるところがなく仕事ができない人も多いものです。

核家族化が進み、地域のコミュニティーも崩壊しているこの時代、隣の家の奥さんに「子どもを預ける」は不可能な地域もあります。特に夜は、子どもを人に預けることは基本的に難しいし、「土日ならばパパかママがいるでしょ?」と言われても、サービス業勤務の配偶者なら土日だって出勤してる場合もあります。

基本的に子どもが学校にいる時間を除いては、ママorパパと子どもはワンセットと考えて、団体で託児など活動支援策を講じるとみんな参加しやすいのでは?

人々の生活や価値観が多様化し、それをPTAだけで受けとめるのは限界があります。「最初に行事有りき」では毎年PTAの犠牲者がでるだけ。

特に「親睦を深めるため」と銘打ってのカルチャースクールっぽい行事、授業を潰してまで子どもを遊ばすだけの行事も、本当にPTA活動として効果があるのか、教育的見地から効果があるのか再考したいですね。

どうしてもやらなくてはいけないのなら、いっそのこと育児に悩むお母さんたちを受けとめるような個別相談会や子どもの発達相談のほうがいいように思います。

PTAの役員だけが講演会や研修会に動員されて参加するものの、その後一般Pに何の情報もフィードバックされないことも多くあります(役員だけが、ありがた~いお話を聞いてきてもしょ~がない)。また役員が日々会合を行っていても一般Pに詳しい情報が伝えらないため、一般Pからすれば「何が決まっているのか、何をやっているのかが全くわからない…」ことが多いものです。

一般Pを「ゲスト」にせず「プレーヤー」として巻き込むためにも、ぜひ活動はオープンにしましょう。参加した活動の内容が一般Pに伝えるほどの内容でないなら、来年度から参加することを見なおしても。

PTAによっては「本部三役は男性!」というところや「PTA活動はママが…」というところがあると思います。各個人が性別にかかわりなく、それぞれ持つ能力を発揮するために男女共同参画社会基本法も制定されています。お互い「パパがやるべき!」「ママがするもんだろ?」と押しつけあわず協力したいですね。役員は男女同数になるのが理想! 

いきなりパパが役員というのでは敷居が高いなら、イベント時に、パパにもどんどん参加してもらって役割を担ってもらおう。

自治体の行政に対する市民の苦情や要望を処理し、中立的な立場で行政の監視を行うのがオンブズマン(オンブズパーソン)制度。地方自治の向上や改善のために貢献する制度とされています。

そこでPTAだって学校のオンブズパーソンになってみませんか。「監視」といっても「告発型」では意思疎通ができないから、保護者と学校の「橋渡し役」くらいの気持ちで始めてみませんか?

保護者の価値観も多様化して最大公約数を見つけ難い時代ですが、「いい教育を受けさせたい!」そう願う保護者の気持ちはみんな同じはず。現在の問題点の洗い出しや解決策だけでなく、「こんな学校ならウレシイな」という施策をみんなで一緒に考えることができれば、きっと今よりいい学校に変われるんじゃないかな~。

「教育は行政におまかせ~!」の時代は終わりました。保護者全員が学校教育に関わっていくことを考えてみませんか。もちろん「監視」を武器に単なるクレーマで終わるのはレッドカードですよ。

戻る