Sword World RPG OnlineSessionReplay
Insanity's Earth - 6
数日後、PC達は無事に“靴のワグナム”へとたどり着いた。 |
GM : ではカリオンのシーンです。 カリオン : 「・・・・・・あれ? 俺、どうしたんだっけ? えっと・・・・・・」 GM : カリオンは混濁した意識のまま、いずこかを彷徨っているかのような感覚に晒されています。 気が付くと、頭の中に複数人が唱える呪文のような声が響いてきます。その声が強くなるにつれ、次第に意識がはっきりとしてきます。 いつの間にか何も無い空間に一人立っていました。気が付くと、隣に誰かがいます。 カリオン : 「・・・・・・誰?」 GM : カリオンが最後に目にしたであろう人物。ダーク・エルフのロシュットです。 カリオン : 「あっ、貴様は・・・・・・」 ロシュット (NPC) : 「よう・・・・・・久しぶりだな。お互い死んだ身。仲良くしようじゃないか。」 カリオン : 「けっ、わけわかんねぇことほざいてんじゃねえぞ、コラ! とりあえず武器・・・あれ?」 ロシュット (NPC) : 「はっはっは。それにも気づいていなかったか。お互いもう生身はないぞ。死んだんだよ。思い出してみろ。」 カリオン : 「・・・・・・ああ・・・・・・ってことはディタとプロクトが仇は取ってくれたみたいだな。ハハッ、ざまあ。」 ロシュット (NPC) : 「そういうわけじゃないが。まぁいい、オレは目的を達した。」 カリオン : 「目的? ってなんだったんだ?」 ロシュット (NPC) : 「・・・・・・オレは生まれつき、精霊を操ることができなかった。そのせいで随分とつまはじきにされたものさ。想像できるか? 精霊と交信できぬエルフ族がどのような扱いを受けるか。家畜以下の扱いだったよ。 最初は己の運命を呪った。いつか古代語魔法という力を得ることで気を紛らわせたが、劣等感が埋まることはなかった。しかしその修練の最中、オレの力は妖精界いや精霊界に置き忘れてきたのだということに気づいたんだ。それ以外には考えられないだろう? もっと早くに気づくべきだった。」 カリオン : 「・・・・・・やれやれ、俺もついてないな。狂人の妄想に振り回されて死んじまうとは。」 ロシュット (NPC) : 「それで長年、精霊界へ行く手段を探していた。その為に随分殺した気もするが、連中もきっと納得してくれるだろう。」 カリオン : 「俺の言葉が聞こえてないのか聞いてないのか・・・。テメェの劣等感隠したいがために他人を平気で巻き込むような奴は、優越感浸ってテメェを迫害した連中となんら変わりはしねぇよ。 俺からすればテメェも、テメェを迫害した連中も家畜以下だ。」 ロシュット (NPC) : 「フン、まぁいい。お前ともこれでお別れだな。」 カリオン : 「!? どういうことだ? ・・・・・・あ・・・・・・また意識が・・・・・・」 ロシュット (NPC) : 「オレはもうあちらに行く。お前は向こうから呼ばれているみたいだな。運のいい奴だ。」 カリオン : 「・・・・・・・・・あ・・・・・・」 ロシュット (NPC) : 「お前もいずれ来るだろう。楽しみに待っててやるぜ。」 GM : では、カリオンの意識は再び遠ざかりました。意識に靄がかかります。 そのとき、カリオンの頭に見知らぬ光景が流れ込んできます。カリオンの意識は、自分ではない誰かの身体に入っているようです。 そこは土に覆われた世界です。 カリオン : 「・・・・・・・・・・・・なんだろ・・・これ・・・」 GM : 前後左右、上下すら土で覆われています。全身が包まれているかと言えばそうではなく。埋もれているのか転がっているのか立っているのか浮かんでいるのか。足元と頭上と前方に同時に感じる地面にも手ごたえはなく、触れているのかそれとも数百メートルも離れているのかすらはっきりとしません。 そのとき、貴方の体が突然叫びだしました。 カリオン : 「肉うううぅううぅぅぅうぅぅぅぅぅっ!」 GM : ちげーよ! ロシュット (NPC) : 「ついに・・・・・・ついに来たぞ! どこだ! どこにあるんだ!? オレの力は!!」 GM : 生命の脈動の如く、寄せては返す大地の圧迫感を感じながら、ロシュットの身体は精霊界を漂っていきます。 ロシュット (NPC) : 「無い!? 無い!? ・・・・・・いや、そうか! もしやこれこそが、これこそがーッッッ!!」 GM : ロシュットが何かを悟った(つもりになった)次の瞬間、途方も無い莫大なエネルギーがロシュットの身体に流れ込んできます。カリオンもそれを感じます。 カリオン / ロシュット (NPC) : 「!?」 GM : そして、うねり狂う大地に飲み込まれ、ロシュットは大いなる大地の一部となったのでした。 カリオン : 「・・・・・・」 GM : そして カリオンは 考えるのを やめた。 ブラット : “アルティメット・シング” カリオン!? GM : で、カリオンは後ろから誰かの手に掴まれた様な感覚を覚えます。カリオンの魂は何者かに引っ張られ、そして意識が飛びました。 |
GM : それから数日。君たちはカリオンの意識が戻ったとの連絡をきき、“明日の栄光”亭へとやってきました。 では、部屋の前です。扉は閉められていて、中は静かです。 プロクト : では扉を開けて入りましょう。 ブラット : 神妙な面持ちでプロクトの後に続いて入ります。 GM : では、中には大きめのベッドが備えられており、そこにカリオンが寝かされています。血色もよく、元気そうです。 ブラット : 「カリオン兄ちゃん・・・?」 ライト : 「ああ、良かった。助かったんだね!」 ラムリア : 感動の再会を邪魔せず後ろで安堵していましょう。 カリオン : 「・・・・・・皆に・・・ずいぶん迷惑かけてしまったね。」 ブラット : 「カリオン兄ちゃ〜ん!」 始めはゆっくりと、しかし徐々にスピードをのせて腹にロケット頭突きをかまします(笑)。 カリオン : 「ブラット・・・・・・(怒)」 アイアンクローを。 ブラット : (メキメキメキィ!)「ぎゃあああ!!」 ラムリア : あぁっ、感動も束の間、ため息に!(苦笑)。 カリオン : 「みんな、ごめん。で・・・ありがとう。」 プロクト : 「一時は、もうだめかと思いましたが。あのおばあさんは一体・・・」 ブラット : 「おかえり、カリオン兄ちゃん!」 ライト : 「カリオン兄さん、よかったよ。ところで・・・また旅に出るのかい? それなら・・・俺達も連れて行って欲しいんだけど。ダメかな?」 カリオン : 「俺一人じゃ決められないよ。どうする?」 ディタ : 「お前たちの好きにしろ。」 プロクト : 「まぁ、(一抹の不安もありますが)いいんじゃないかな。」 ライト : 「やった! これで俺達も冒険者だぞ! やったな! ブラット、ラムリア!」 ラムリア : 「えぇ、うれしい限りです!」 ブラット : 「ああ、兄ちゃんたちの足を引っ張らないように頑張ろうぜ!」 GM : それでは、終了です。君達の最初の冒険は色々と波乱がありましたが、一応は無事に遂げることができました。 それでは皆さん、お疲れ様でした。 一同 : お疲れ様でした〜。 |
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