Subject: 英語の文法と語法 033 Date: Fri, 17 Nov 2006 17:04:00 +0900 (JST) From: Chick Tack To: Readers =━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━ ┛┛ ┛┛ 英 語 の 文 法 と 語 法 No.033 20061117 ┛┛ …………………………………………… …………… ……………… ┛┛ Chick Tack http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/index.html ┛┛┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 第 33 号 ● ……………… Contents (1)第32号の訂正記事2件 (2)make no difference「重要ではない」「どうでもよい」 ……………………………………………………………………………………………… (1)第32号の訂正記事 ………………………………… いくつか、間違いのご指摘をいただいた。ありがとうございます。 第32号の記事について、下記の通り訂正します。ご迷惑をおかけしてすみ ません。 (1)の例文(c)の訳文================================================ (前号)(c) We could see the beautiful mountain from our hotel room. 「私たちのホテルの部屋からは、美しい山々が見えていた」 (訂正)(c) We could see the beautiful mountain from our hotel room. 「私たちのホテルの部屋からは、美しい山が見えていた」 (日本語訳文中の「山々」を「山」に訂正) =================================================================== (2)の(i)の解説文================================================== (前号)(i) reluctance/reluctancy〔名詞〕気が進まないこと、 嫌気(いやけ) ← reluctant〔形容詞〕〜したくない、気が進まない reluct という動詞があったのだろうか。reluctntly という〔副詞〕はある。 (訂正)reluct という動詞があったのだろうか。reluctantly という〔副詞〕 はある。 (解説文中の“reluctntly”を“reluctantly”に訂正) =================================================================== なお、reluct という動詞は、現在でも大きな辞書には「抵抗する」という 意味で記載されているそうです。同時に、この情報もいただきました。 私も遅ればせながら、近くの小さな図書館へ行ってきました。『ジーニアス 英和大辞典(2001/4)』に reluct の見出しがありました。 ついでに reluctance の例文を写してきましたが、戻って『ジーニアス英和 辞典』を見てみると、同じ例文が1文載っていました。 (a) She showed (a) reluctance to go on to college. =She was reluctant to go on to college. 「彼女は大学進学に乗り気ではなかった」 (『ジーニアス英和辞典第3版』reluctanceの項より) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#gej go on で「続ける」という意味になるが、“go on to O”で「Oに移る」 「Oに進む」という意味を表す。 ……………………………………………………………………………………………… (2)make no difference ………………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・make no difference「重要ではない」「どうでもよい」 「違いはない」 =don't make a[any] difference 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) Such a little thing makes no difference. 「そんな些細(ささい)なことは重要ではない」 「違いを全然作らない」というのが直訳。「どちらでも同じ」→「重要では ない」。 (b) Success or failure makes no difference to me. 「成功失敗は、僕にはどうでもいいことだ」 (“1200 MUSTS of English Idioms & Phrases”柴田一夫編 英研社) (c) It makes no difference whether the person is a woman or a man. 「その人物が女性だろうが男性だろうが、問題じゃない」 It は〔形式主語〕で、whether the person is a woman or a man が本当の 主語。whether に導かれる節が主語になることは、下記に説明あり。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/further/nclaus.html#5 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (d) Her volunteer work made a difference in many lives. 「彼女のボランティアの仕事は、多くの人命にとって大切だった」 (“The American Heritage dictionary of Idioms”P262) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahi make a difference で「重要である」「差をつける」という意味になる。 ……………………………………………………………………………………………… 参考文献 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html ……………… ──────────────────────────────────── □このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/ |
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