=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━ ┛┛ ┛┛ 英 語 の 文 法 と 語 法 No.097 20080912 ┛┛ …………………………………………… …………… ……………… ┛┛ Chick Tack http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/index.html ┛┛┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 第 97 号 ● ……………… Contents (1)話法の転換 〜 感嘆文 〜 ……………… (2)前(第96)号の訂正+メルマガ紹介 (3)in turn ……………………………………………………………………………………………… (1)話法の転換 〜 感嘆文 〜 …………………………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・伝達される文が感嘆文の場合、いろいろな方法で間接話法 にする。初めのうちはまねしながら感覚を養うとよい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) She said,“What a lovely flower it is!” (b) She said what a lovely flower it was. (高校時代の英文法教科書“A NEW GUIDE to English Grammar”東京書籍) 感嘆文の what, how を生かして、そのまま間接話法に使うことができる。 is は時制を一致させ was にし、感嘆符を取り去っている。 (c) She said that it was a very lovely flower. (高校時代の英文法教科書“A NEW GUIDE to English Grammar”東京書籍) 「それはとても愛らしい花だ、と彼女は言った」 感嘆文を平叙文の語順にして、what, how を very に変えて置く方法もある。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (d) He said, “How sorry I am!” (e) He told me how sorry he was. (原仙作著 中原道喜補訂『英文法標準問題精講4訂版』旺文社) said を told me に変えている。I am の部分は、間接話の話し手の立場に 立って he was にしている。 (f) He cried out that he was very sorry. (原仙作著 中原道喜補訂『英文法標準問題精講4訂版』旺文社) cry (out), exclaim「叫ぶ」という伝達動詞を使って間接話にしている例が、 多くの参考書にある。shout (out)「叫ぶ」や意味により complain「不平を 言う」を使う場合もある。 (g) He exclaimed with regret that he was very sorry. (原仙作著 中原道喜補訂『英文法標準問題精講4訂版』旺文社) with regret「後悔して」、with joy「喜んで」、with delight「大喜びし て」、with anger「怒って」、with a sigh「ため息をついて」などの副詞 句、gladly「喜んで」、regretfully「後悔して」、bitterly「苦々しく」 などの副詞を伝達動詞のうしろに補う方法も紹介されている。 特に oh などの間投詞の部分は、間接話法には登場させないで、上記の副 詞・副詞句に置き換えると書かれているものが多い。 (h) The boys said,“Yay, we've won!” (i) The boys cried with joy that they had won. (石黒昭博監修『総合英語Forest4版』桐原書店 Check135) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#forest Yay が with joy に変わっている。with joy が that のうしろには置かれ ていないことに注意。 (j) Susan said,“Thank God, the examinations are over at last!” (k) Susan sighed with relief that the examinations were over at last. (旺文社『ロイヤル英文法』) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#royal 「やっと試験が終わったと、スーザンはホッとため息をついた」 sighed with relief は「ホッとため息をついた」「安心してため息をつい た」。 ……………………………………………………………………………………………… (2)前(第96)号の記事訂正+優良メルマガ紹介 ………………………………………………………………… 前(第96)号(1)例文(p)(q)とそれに続く説明の部分について、佐藤 さんからお便りをいただいた。 佐藤さんは、『1日1講 完璧マスター英語術 単語・文法の勘所』 http://www.mag2.com/m/0000153904.html 『1日4語 完璧マスター英語術 動名形副でマルチ記憶』 http://www.mag2.com/m/0000154514.html というメールマガジンを発行なさっている。 =========前(第96)号(1)該当部分=============================== (p) He said,“Let's go for a drink.” (例文(q)から作成) (q) He suggested that we go for a drink. (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”Grammar欄) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「彼は1杯呑みに行くことを提案した」 Let's...の英文を転換するには、suggest, propose を使う。suggest より propose の方が強い提案となる。 go は〔仮定法現在〕の用法。提案・要求・主張・決定・命令などを表す動 詞に続く名詞節中では、仮定法現在(原形を使う)。 第4号(1)の部分に関連説明あり。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/001-010/egu004.html should go は可能。go の部分を went にする場合もあるようだが、推奨し ない。 ===================================================================== 前号の上記部分の 「go は〔仮定法現在〕の用法。提案・要求・主張・決定・命令などを表す 動詞に続く名詞節中では、仮定法現在(原形を使う)。」 の「主張」の記述について、ご自身のメルマガ記事もお送りいただき、間違 いであることをご指摘いただいた。 「主張」については、insist という他動詞を意識して記載している。佐藤 さんによると、that節を従える insist には、2つの意味用法がある。 (A) 相手に何かを要求する (B) 事実であると主張する (A)の意味に続くthat節中では〔仮定法〕が使われるが、(B)の意味のときの that節中では〔直説法〕が使われる。 したがって、〔主張〕は、はずした方が良いというご意見だった。 さらにご自身のメルマガでは、「主張する」という日本語の定義にも言及が あり、「提案」や「要求」は、聞き手に受け入れか拒否かを迫るが、「主張」 の場合は、この2択を迫らないと解説なされていた。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 説明に納得したので、下記のように訂正させていただく。 (誤)第96号(1)例文(q)下の説明文中============================== go は〔仮定法現在〕の用法。提案・要求・主張・決定・命令などを表す動 詞に続く名詞節中では、仮定法現在(原形を使う)。 ==================================================================== (正)=============================================================== go は〔仮定法現在〕の用法。提案・要求・決定・命令などを表す動詞に続 く名詞節中では、仮定法現在(原形を使う)。 =================================================================== ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 私は以前から 佐藤さんの、 『1日1講 完璧マスター英語術 単語・文法の勘所』 http://www.mag2.com/m/0000153904.html を読ませていただいている。 英英辞典、英和辞典、内外の参考書などを精査され、私が普段手にする英文 法参考書などに出ていない事項や、不穏当と思われる事項へのコメントを書 き続けていらっしゃる。 最新号はこちらでお読みいただける。 http://archive.mag2.com/0000153904/index.html ……………………………………………………………………………………………… (3)in turn ………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・in turn「順番に」「代わる代わる」 in sequence 「今度は」「同様に」「その結果」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) The President spoke to each of us at the table in turn. (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition CD-ROM Extra dictionary examples”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「大統領は、テーブルにいる我々一人ひとりに順番に話しかけた」 この turn は「順番」という〔名詞〕。in turn で“順番に”という〔副詞 句〕となっている。規則正しい順番(turn)の中で(in)。 (b) Miniatures, half-lengths, whole-lengths, pencil, crayon, and water-colours had been all tried in turn. (“Emma”by Jane Austen, CHAPTER VI) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#emma 「細密画、肖像画、全身画、鉛筆画、クレヨン画、そして水彩画、順番に あらゆるものが試された」 colour は color のイギリス英語表記。 (c) Toleration encouraged diversity, and diversity, in turn, worked for greater toleration. (“History of the United States”by Charles A. Beard and Mary R. Beard) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#hus 「信教の自由は多様性を助長し、同様に、多様性はさらなる信教の自由のた めに機能した」 2つの場合は「かわるがわる」。「同様に」や「今度は」となることも理解 できよう。 (d) Increased production will, in turn, lead to increased profits. (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald 「生産の増加が、結局、利益の増加につながるだろう」 「その結果」となることも。順番通りに事が起こる。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (e) When her doubles partner began to serve out of turn, their opponents called the umpire. (“The American Heritage dictionary of Idioms”by Christine Ammer) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdi 「彼女のダブルスのパートナーが順番を間違えてサーブを始めると、相手ペ アは審判に声をかけた」 out of turn は「順番を間違えて」という意味になる。 ……………………………………………………………………………………………… 参考文献 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html ……………… http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html ──────────────────────────────────── □このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/ ・めろんぱん :http://www.melonpan.net |
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