〔句(2語以上の語のまとまり)〕の中に、“S(主語)+V(動詞)”の関係が含まれているものを、【節】と呼んでいます。この〔節〕が、【名詞節】となって、【目的語(O)】となっている場合があります。
I think | . | |||||
S V | ||||||
私は 考える | ||||||
----->私は、あなたが子供たちに親切だと思う。 |
“You are kind to children.”という、れっきとした、第2文型の文の前に、“that”という【接続詞】を置いてやると、全体が〔名詞節〕となるんです。
〔名詞〕は、主語(S)にも目的語(O)にも補語(C)にも成ることができるので、〔名詞節〕も目的語(O)になれるんです。もちろん、主語(S)にもなれますが、中学生の方に教えるのは、行き過ぎだと思うので、やめておきます。
よく「接続詞“that”の意味はなんですか?」と質問されるんですが、「『・・・こと』なんだけど、『後の節[文]を〔名詞〕にする』っていうのが正しいんです」と答えています。
厄介なことに、この接続詞“that”は、よく省略されるんです。まあ、省略されていることがわかるから、省略するんですけどね。
Do you know | ? | |||||
助動詞 S V | ||||||
か あなたは 知っています | ||||||
----->彼がいつ日本に戻ってきたか、あなたは知っていますか。 |
この文は、次の2つの文が、くっついたとも説明できます。
Do you know? + When did he come back to Japan?
2文目の疑問詞“when”が、〔疑問副詞〕と〔接続詞〕の2つの働きを兼ねています。このような接続のテクニックを【間接疑問】と呼んでいます。
他の“who”や“what”“where”“why”といった疑問詞も、同じことができます。
間接疑問文の場合、疑問詞より後の節は、平叙文(疑問文ではない普通の文)の形にしなければならないので、助動詞“did”などは削除され、その代わり、過去をあらわすために“come”が、過去形の“came”になります。
be動詞(Vbe)を使った文では、be動詞を主語(S)の後ろに戻さなくてはいけません。
順当ですと、次は英文の主格補語か英文の目的格補語の学習です。
高校生以上方、またはそのレベルの実力をつけたい中学生の方は、[6]名詞節2にお進みください。