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break

 Subject: 中学英単語 129break
    Date: Mon, 26 Mar 2007 07:10:00 +0900 (JST)
    From: mag2 ID 0000139181


■■■  English Words for Junior High School Students    20070326
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 ●          中 学 英 単 語
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■■■ ● ●129 break      毎週月曜日発行       Chick Tack
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129.break



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[breik ブレイク]

  前回同様、〔破裂音〕のうちの1つで始まり、別の1つで終わっています。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/101-150/128bread.html

  book の第125回で[k]の発音は、ご確認ください。
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/101-150/125book.html

  [ei]は〔二重母音〕です。「エ」より少し口を大きく開けてあごを下に
 落とし[e]を発音し、すぐに続けて「エ」の口の格好で「イ」と[i]を軽
 く添えます。


<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[動詞]{過去形:broke[brouk ブロウク]}
     {過去分詞形:broken[bro'uk∂n ブロウクン]}

☆(1)こわす、折る、割る、破る〔他動詞〕

  Please break the chocolate in half.(中1〜)
    「そのチョコレートを半分に割ってください」

  break 〜 in half で「半分に割る」、 break 〜 in two で「2つに割る」
 break 〜 into three pieces で「3つに割る」となります。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  Who broke this dish? Dick did.《中2》
  「誰がこのお皿を割りましたか」→「このお皿を割ったのは誰ですか」
  「ディックです」

  〔疑問詞〕who, what などが、文の〔主語〕となっている場合、意味のない
 助動詞の do[does, did]は、登場しません。〔平叙文(疑問文ではない文)〕
 の順番の通りに並べて、最後に“?”をつければOKです。

  答え方は上記のようになります。本来は、Dick broke this dish. や Dick
 broke it. となるのですが、“broke this dish”“broke it”の部分は、言
 わなくてもわかりきっています。過去のことなので、この部分を did 1語で
 表します。この did は助動詞というより、〔代動詞〕と呼ばれることが多い
 ようです。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  I had to break a window to get into the house.《中2〜中3》
  「私はその家に入るのに、窓を1枚割らなければいけなかった」
   (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English”break)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ldce

  had to は、have to「〜しなければならない」の過去形ですね。「〜しなけ
 ればならなかった」。

  get into で「〜に入る」。to get into で「〜に入るために」。


  Beth has broken her right arm.「ベスは右腕を骨折している」《中3》

  「今折れた状態ですよ」というのを伝えたいため、〔現在完了〕にしてあり
 ます。

  「骨が折れる」も、この break を使います。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

☆(2)こわれる、割れる、折れる〔自動詞〕

  CD cases break easily.「CDケースは簡単に壊れる」《中1〜》
             →「CDケースは壊れやすい」ヽ(+▽+)ノ

  easy は〔形容詞〕で〔名詞〕を修飾する言葉。easily は〔副詞〕で〔動詞〕
 を修飾できる。

  主語が壊す方でなく、壊れるものならば、break は〔自動詞〕になります。
 主語自身がその動作をするので、自動詞といいます。


     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★[名詞]{複数形:breaks[breiks ブレイクス]}

☆(1)小休止、休憩

  Let's take a break.「(ちょっと)休憩しよう」(主にアメリカで)
  Let's have a break.「(ちょっと)休憩しよう」(主にイギリスで)
  《中1〜》

  take[have] a break で「休憩する」という〔動詞句〕になります。全く同
 じではないかも知れませんが、rest という〔動詞〕ならば、1語で表せます。
 ただし、rest にも〔名詞〕の使い方があります。

  名詞の使い方は、紹介をやめようかどうか迷ったのですが、紹介することに
 しました。a coffee break や a tea break は、日本でも使われるようになり
 ました。


<試験に出ない慣用句>―――――――――――――――――――――――――

● break a leg「幸運を祈る」「立派に舞台をつとめるんだよ」

  Play well, Rob.  Break a leg!「うまく演じろよ、ロブ。頑張って」
  (“The American Heritage dictionary of Idioms”by Christine Ammer)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdi

  break a leg は文字通り訳せば「脚の骨を折る」という意味になります。で
 も、これから何かをやろうとしている人に“Break a leg!”と呼びかけるとき
 は、上のような意味になります。試合や試験に臨(のぞ)む人にも使います。

  ステージに立とうとしている人物に向かって、この言葉を投げかけたのが始
 まりではないかと考えられています。ドイツに“Hals und Beinbruch”「おま
 えの首と足の骨を折れ」という言葉があり、このうちの「首」を省略して英語
 に導入したようです。

  幸運を願うと、反対に悪い結果が起こることがあります。ですから、初めに
 悪いことを願っておけば、反対の良い結果が起こると考えました。多分、この
 ような迷信が、この表現を生んだのでしょう。

  イタリアにも“In bocca di lupe”「オオカミの口に飛び込め」という言葉
 があり、同じ状況で使われます。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

● break the ice「ぎこちない雰囲気を和(やわ)らげる」「話の口火を切る」
        「パーティーなどで最初の発言をする」

  He broke the ice with a joke.「彼はジョークで場をなごませた」
  (『ジーニアス英和辞典第4版』大修館 ice: break the ice-1)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#gej
          o(*^θ^*)o ゲラゲラゲラ

  北国の海は氷(こお)ります。船を通すために、海峡などには砕氷(さいひ
 ょう)船が用意されていました。氷を切り開き、航路を確保するため、先頭に
 立って進むのが砕氷船です。

  このことから、break the ice は、「先頭に立って、後に続く者の道を切り
 開く」ことを表すようになりました。ちょっと難しいですが、

  Newton's theories broke the ice for modern physics.
   「ニュートンの理論は、近代物理学の口火を切った」
  (“The American Heritage dictionary of Idioms”by Christine Ammer)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdi

  と使うこともあります。ここからさらに砕(くだ)けて行って、「パーテ 
 ィーなどで最初の発言をする」となり、「場をなごませる」につながってい 
 きます。この慣用句の the ice は、「冷たくかたい雰囲気」を表していると
 考える人もいます。

  John was very shy when he met Cindy.  He didn't know how to break   
 the ice.《中3》
 「ジョンはシンディーと会ったとき、かなりモジモジしていた。彼は雰囲気の
  つくり方を知らなかったんだ」
  (“SCHOLASTIC Dictionary of Idioms”by Marvin Terban)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/referw01.html#sdi


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次回は breakfast です。
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◆あとがき◆

 「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚(おぼ)えず」ではありませんが、
 パソコンの前に座ると睡魔が襲ってきます。どうやら睡魔は、桜の花のにおい
 が大好きなようです。

  
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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2007
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