Chick Tack 英語5文型  >  メール・マガジン『中学英単語』  >  301号〜350号目次  >  336 once

once


     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃_┌───┐ 中学英単語   第336回   once           ┃
┃_│\☆/│                            ┃
┃ └───┘    20110425   毎週月曜日発行   Chick Tack   ┃
┗━━┳┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┳━━┛
   ┃┃                          ┃┃
   ┗┛                          ┗┛
∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩



336.once



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[w∧ns ワンス]


<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[副詞]         比較・最上級なし


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

☆(1)一度、一回

 I have met her only once.《中3》
  「彼女には1度だけ会ったことがある」
  (研究社『ルミナス英和辞典第2版』竹林滋;小島義郎;東信行;赤須薫編)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lej
   ←「私は、1度だけ彼女に会ったことがある」

  〔現在完了形〕を習うときに一緒に出てきます。once は one time「1回」
  のことです。「2回」「2度」は twice を使います。「3度」以上は、
  three times, four times, five times... と続きます。ここで使っている
  time は「時」ではなく「回」「度」という意味を表しています。

  現在完了については、下記のページをごらんください。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/perfect.html


 I will repeat the question once.《中2》
  (Merriam-Webster's English Learner's Online Dictionary)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/onlineeed.html#mwl
   「私は、その質問を一度だけ繰り返します」

  will については、下記のページをごらんください。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/094will.html

  「一度」「一回」の意味で使うとき、once は〔文末〕または〔文末近く〕
  で使うことが多くなります。


 He cleans his car once a week.《高校?》
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「彼は、一週間に一度洗車する」
   「彼は、一週間に一度車をきれいにする」

  once a week「週に一回」、once a month「月に一回」、once a year「年に
  一回」という表現が可能。

  ここで使われている a は「〜につき」「〜ごと」という意味の per の働き
  をしています。http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/001a.html


 The Olympic Games are held once every for years.《?》
  「オリンピックは、四年に一度開催されます」

  once every... で「…に一度」「……ごとに(一度)」という意味になりま
  す。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

☆(2)かつて、以前、昔

 I was once a child, too.《中2》
  (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/dicchild.html#heri
   「私もかつては子供だった」「私も昔は子供だった」

  「過去のある時期に」という意味にもなります。

  こちらの意味の時は、〔一般動詞〕の前や〔be動詞〕の後ろに割り込むこと
  が多いようです。

 We once walked across London at two in the morning.《中2》
  (“Collins コウビルド英英辞典 改訂第5版”トムソンコーポレーション)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#cobuild
   「私はかつて、深夜2時にロンドンを(横断して)歩いた(ことがある)」


<once を使った表現>―――――――――――――――――――――――――

 ● at once「すぐに」「ただちに」

  「一度(once)に(at)」という意味から上記の意味が生まれたと考えられます。

  Come here at once!《中1?》
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「すぐにここに来なさい!」


  「一度に」「同時に」という意味も、もちろん表せます。

  Everything happened at once.《中2?》
  (“The American Heritage Dictionary of the English Language 4th”)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdel
    「あらゆることが同時に起こった」


 ● once more; once again「もう一度」「再び」

  I landed next morning, and saw once more my native country.
   (“Gulliver's Travels, into several remote nations of the world
    by Jonathan Swift)《中1〜2?》
    「私は翌朝上陸し、再び生まれ故郷を見た」

  Once more, please.「もう一度お願いします」《?》

  会話中に使うと「もう一度言ってください」という意味になります。


<語源>――――――――――――――――――――――――――――――――
                _
  古英語期には数字の「一」は an と表していました。
                _
  「一度」は、これを変化させ aene にして使いました。
          _   _
  古英語後期には、aenes, enes になります。

  現在の形 once は、中英語期の「一」on と -es がくっついた ones が基に
  なっています。

  ones は13世紀から使われ始めますが、一般的になるのは14世紀になっ
  てからです。ones の s は[ズ]ではなく[ス]であることから ce とつづ
  られるようになります。e の音も発音されないため消し、once が生まれま
  した。16世紀のことです。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  当たり前のことですが once は one の親戚の語です。

  ヨーロッパのほとんどの言語の「1」という意味の語は、共通のインド・ 
  ヨーロッパ祖語に行き着きます。

  トランプのゲームの「ウノ」も1という意味です。他の多くのヨーロッパ言
  語は un や uno など u で始まる「1」が多いようです。「一度」という語
  もこれらの変形が多くなり、u で始まる2語のものが多いようです。

  英語に近いものは、オランダ語の eens、ドイツ語の einmal です。現代の
  英語よりも古英語期の形に似ています。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

  現代英語の話になりますが、one; once は a, an, alone「ひとりで」など
  の親戚の語です。

  また、union「結合」「統一」, united「結合した」, universe「宇宙」 
  「全世界」とも関係があります。他のヨーロッパ諸言語の「1」の始まりの
  つづりは u(n) が多かったですね。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回は only です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 このメールマガジンは、“まぐまぐ!”を利用して配信されています。
 http://www.mag2.com/
 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。

 このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。
 http://www.mag2.com/m/0000139181.html

 バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。
 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html

 もっと難しいものをお読みになりたい方は、『英語の文法と語法』の配信を申
 し込んでください。
 http://www.mag2.com/m/0000190027.html

∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋
 <(` )    Chick Tack
   (   )   E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com
    / |    魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/
  ∋  ∈   Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/
 愛知哲仁 の ギリシア哲学への招待状:http://philos.fc2web.com/
∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋
メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail
の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。

 ┛ おすすめ英会話・英語教材や無料サービスなどの紹介ページ
 ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html ┛
                               ┛

◆あとがき◆

 このところメルマガ編集の時間がとれずに、原稿のストック(備蓄)が底を突
 きそうです。このままの状態がしばらく続きそうなので、5月2日か9日の両
 日、またはいずれかの日は、発行を休みます。

 できることならば、自粛(じしゅく)せずに黄金週間をお楽しみください。


・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2011
・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・

前回 第335号 old に戻る    次回 第337号 only に進む

Chick Tack 英語5文型  >  メールマガジン『中学英単語』  >  301号〜350号目次  >  336 once