Chick Tack 英語5文型  >  メール・マガジン『中学英単語』  >  351号〜400号目次  >  383 seven

seven


     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html
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┃_┌───┐ 中学英単語   第383回   seven           ┃
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383.seven(sev・en)



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[se'vn セヴン][se'v∂n セヴン]


<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[名詞][形容詞](基数詞)       {序数詞:seventh[-θ]}


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☆(1)7、7の、7人の、7個の

 Seven is a prime number.「7は素数です」《中1》

  seven を〔主語〕として使っているので、ここでは〔名詞〕として働いてい
  ます。

  数学で習いますが、「1とその数自身のみの約数を持つ自然数を〔素数〕」
  と言います。「2,3,5,7,11,13,17,……」がこれに当たり
  ます。


 I get up at seven every day.《中1》
 「私は毎日7時に起きます」

  seven o'clock「7時」の o'clock が〔省略〕されていると考えられます。


 Niobe was the proud mother of seven sons and seven daughters.《中2》
 (“Myths and Legends of Ancient Greece and Rome”by E.M. Berens)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#berens
   「ニオベ(ー)は7人の息子と7人の娘の立派な母親でした」
   「ニオベ(ー)は7人の息子と7人の娘の母親であることを鼻にかけてい
    ました」

  sons, daughters を修飾しているので〔形容詞〕として仕事をしています。

  ニオベは、ギリシャ神話に登場する王妃でゼウスの孫。子供が多いことを自
  慢したため女神の怒りを買い、子を全員殺されました。

  nine の回と同様に下の欄で関連語も紹介します。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/301-350/324nine.html


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■ seventh[se'vnθ セヴンス] ★[名詞][形容詞](序数詞)

☆(1)7番目(の)、7日

 Sinbad here finished the relation of his seventh and last voyage.
  (“The Arabian Nights Entertainments Complete”by Anon.)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#arabian
   「シン(ド)バッドは、彼の7回目にして最後の船旅の話をここに終えた」

  relation は「関係」というのが基本の意味ですが、ここでは「話」「語り」
  という意味で使っています。

  “A of B”は「BのA」と考えると意味が取れる場合が多いので、試して
  みてください。

   第181回 eighth もご覧ください。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/151-200/181eighth.html


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■ seventeen[sevnti':n セヴンティーン](基数詞)
  seventeenth[sevnti':nθ セヴンティーンス](序数詞)

★[名詞][形容詞]

☆(1)17、17の;17番目(の)、17日

 Paul was seventeen months old when the new baby was born.《中2》
  (“Sons and Lovers”by David Herbert Lawrence)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#sons
   「新しい赤ちゃんが生まれたとき、ポールは(生後)17か月だった」

  17=12+5。1歳5か月のことですね。「月齢(げつれい)」というの
  は普通、満ち欠けする天体の月の見え具合を言います。それに加え、「生後
  7か月」というような赤ん坊の年齢を「月齢」という場合があります。「1
  年に達していないので年齢とは言えない」という考えから来ているようです。


 Then on the seventeenth day of the seventh month of the year, the
 boat came to rest somewhere in the Ararat mountains.《中2》
 (“Holy Bible”Contemporary English Version)
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#bible
  「その後、その年の7番目の月の17番目の日に、その船はアララト山群の
   どこかに来て静止した」

  聖書(旧約)の創世記の8章4節です。現代英語版の文です。ノアの箱舟に
  ついての記述です。格式の高い欽定版と日本語の新共同訳も下に載せておき
  ます。

 And the ark rested in the seventh month, on the seventeenth day of  
 the month, upon the mountains of Ararat.
 (The Bible, King James version, Book 1: Genesis)
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#bible
 「第七の月の十七日に箱舟はアララト山の上に止まった」
 (新共同訳『旧約聖書』創世記第8章4節)

  the ark は「ノアの箱舟[方舟]」のことです。

  upon は on と考えてもらって結構です。


<語源>――――――――――――――――――――――――――――――――

  seven は、古英語期に seofon の形で存在していました。中英語期になると、
  seoven(e) や seofne, seven とさまざまにつづられました。

  ゲルマン語系では 古サクソン語が sibun。古フリースランド語が sowen, 
  siugun、古高地ドイツ語が sibun でした。現代オランダ語は zeven、ドイ
  ツ語が sieben です。

  古北欧語は sjau。現代スウェーデン語が sjua, sju、ノルウェー語が sju。

  ギリシャ語は hepta で、ラテン語は septem。これが September「9月」の
  語源であることは、前回述べました。

  ラテン語系の現代語は、フランス語が sept、イタリア語が sette、スペイ
  ン語が siete、ポルトガル語が sete, se'timo。

  便宜上アルファベットで書きますが、サンスクリット語が sapta、古代イラ
  ンのアベスタ語が hapta、ヒッタイト語が shipta。

  古教会スラブ語が sedmi、リトアニア語が septyni

  古アイルランド語が secht、ウェールズ語が saith。

  インドヨーロッパ祖語から流れてきた語の p の発音は、ゲルマン語では b 
  に変わることがよくあり、b と v は似た音なので、septem → sebtem →
  sevtem というように変わっていきました。また途中 t が消えて sevem →
  seven のようになっていったようです。正確ではありませんが、このように
  発音が変化していくという一例を示しました。


<7についての雑談>――――――――――――――――――――――――――

  日本では末広がりといって「八」をおめでたい数と考えてきました。また、
  江戸に町の数の多いことを「八百八町(はっぴゃくやちょう)」と呼んだり
  、大阪の町は「八百八橋」と言って橋が多いことを表現しました。8は、数
  が多いことを表す数字であることが分かります。

  英語を含めたヨーロッパ諸言語圏では、7がこれに当たるのかもしれません。
  「ラッキー7(Lucky 7」というのは「めでたい」と同様「幸運」ということ
  ですね。数が多いことも7や700といった数字で表すことがあるようです。

  さらに、7は「完璧な数字」と考える傾向があったようです。7つが1組に
  なったセットは西洋に数多くあります。例を挙げてみます。

  ・七賢人(The Seven Sages (of Greece) または Seven Wise Men)
  ・七つの海(The Seven Seas)
    ・・・南太平洋・北太平洋・南大西洋・北大西洋
       インド洋・南極海・北極海
  ・世界の七不思議(The Seven Wonders of the World)
    ・・・エジプトの大ピラミッド・アレクサンドリアの灯台
       バビロンの空中庭園・エフェソスのアルテミス神殿
       オリンピアのゼウス神像・ハリカルナッソスの霊廟
       ロードス島のアポロン巨像

  良いことに使われることが多かったのですが、悪いことにも使われます。

  ブラッド・ピットやモーガン・フリーマンが出ていた『Seven[Se7en]』とい
  う映画(1995)では、「7つの大罪」を軸に猟奇殺人が繰り広げられます。
  7つの大罪はキリスト教の用語で、傲慢(pride)・嫉妬(envy)・憤怒
  (wrath)・怠惰(sloth)・強欲(greed)・暴食(gluttony)・色欲
  (lust)。ちなみに『踊る大捜査線』の青島俊作と和久(わく)さんは、そ
  れぞれブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが演じた刑事を意識してい
  るとか。


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◆あとがき◆

 今年は、祖先の三仏が年忌に当たっていました。法要準備と中学校の教科書改
 訂が重なり、最近思うように運動ができませんでした。そのため、体重がかな
 り戻ってしまいました。いや、もう最重量記録を更新したかもしれません。

 体脂肪計(箱には体組成計と書いてある)を買ってきて、記録を毎日つけ始め
 ました。現在も忙しいのですが、できるだけ歩いたり軽くジョギングしたりし
 ています。ただ、仕事や家事の合間に数分から数十分程度の時間しか割けませ
 ん。

 睡眠時間も4時間台が続いています。倒れるといけないのでしっかり食べてい
 ます。この「しっかり食べている」のがいけないのでしょうが……。
 ┳┳ ヽ(^▽^ゞ)

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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2012
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