NO70 禅堂での坐禅の仕方


臨済宗の禅堂での 坐禅の仕方と その流れについて 説明します

坐禅の流れや仕方は各専門道場によって 微妙に相違する場合があります

ただ大まかな 基本は以下の通りです

ただし途中である経行や 最後にする三拝等は省略し 他に 木板や茶礼等

も割愛しております


一 坐禅堂への入室

どんなに遅くても 直日より必ず早く禅堂に入る

そして坐禅堂の後門から入ります

入る時は 真中から決して入らず 直日単単頭単の それぞれの端から

そして左足から 入ります

禅堂に入ったら 文殊菩薩(他の場合もある 又鎮座している場所も禅堂

により ばらばらであり定まってはいない)に合掌し一礼します

        10 入堂から単まで   11 入堂続き を参照下さい

またもし単頭単の 一番下座に侍者がいる場合は 侍者にも一礼します

そして合掌したまま 坐る席のとこまで進み 止まってから90度回転して

合掌したまま 対坐に向かって一拝して 単の上の座布団に座ります

この時 履物を必ず揃える様に脱ぐこと

        14 単の上がり方 を参照下さい

さらに注意すべきは 畳の縁にある板の所(浄縁という)の上には 決して

脚を乗せたり 腰を掛たりしてはならない

また座布団を 畳の縁に合わせつつ 浄縁にはみ出さないように注意する

そして坐るときには 膝が座布団の端に揃う様に注意する

        62 浄縁 を参照下さい



二 坐禅のしかた

右足の甲を左足の太股の上 次に左足の甲を右足の太股の上にのせる(結跏趺坐)

もしくは 片方の足だけを太股の上にのせる(半跏趺坐)

最近では正坐でも良しとする場合 更には 椅子座禅も良しとする坐禅会も

昔と比べると増えましたが ここでの説明は 禅堂での坐禅を対象としてますから

それらを除外します

賛否両論があるでしょうが ここでは説明を省きますが 私は個人的に 以前より

正座 椅子坐禅には 疑問に思っている一人です

この椅子坐禅を取り入れたのは 何故かあの形には厳格な曹洞宗の方が かなり

早かった印象を持っています


手は右手の親指と 人差指で輪を作って 左手の親指を差し込むようにする

臨済宗の 専門道場では こちらが 現在では多数派であります

または 昔からの法界定印の道場もあります

当然に その道場のやり方に 必ず従いましょう そうしないと 坐禅している時

全体が不揃いな 感じとなってしまいます


背骨を真っ直ぐにして 肩の力は抜く。

あごは引き 顔は正面に向け 舌は上顎の歯の付け根につけ 目は閉じないで

半眼で 視線を1メートル程に軽く落とす

身体を左右に動かし 次に前後に動かし 坐りを自然体とする

呼吸は腹式呼吸で 鼻で呼吸する

呼吸に合わせて一から十まで心で数え 十まできたら一に戻り それを繰り返す

その呼吸法を 数息観という

坐禅の坐り方の動画に 関しては 是非下記の 禅のあれこれNO1を 参照

してください  曹源寺の原田正道老師の説明です

        01 坐禅の坐り方 を参照下さい


坐禅の開始と 終了

最後に直日が禅堂に入堂するので その時既に他の者は 静かに坐している事

直日が 坐して直ぐに ふつうは 柝一声と引磬一声を鳴らす

そして直ちに 直日は警策をとって検単する  即ち一旦単頭単まで行き 元に

戻る一往復をするのである そして 直日の引磬三声で 止静に入る

検単しない場合もあり その時は 直日柝一声の後 引磬は一声でなく四声で

そのまま止静に入る

また 坐禅中に直日が堂内を 警策を持って巡警することも多い

警策の受け方は 僧堂により かなり違いますので そこのやり方に従って

ください 詳しくは 次の『 警策の受け方 』を参照ください

        02 警策の受け方 を参照下さい


おおよそ一回(坐禅時間)は四十分〜四十五分である

直日の引磬一声 柝二声で抽解


坐禅終了後の 出堂ですが 必ず直日が禅堂を出てから 他の人は出ます
 
なお出堂は 単より降りて 合掌一礼 その後 当胸又手しながら 後門で

振り向いて (ただ出口より向こう側に菩薩がある場合は 振り向かないで)

文殊菩薩に合掌一礼して 後門より右足から門をでる (11 入堂続きを参照)

ただし 独参総参の参禅 あるいは提唱等の場合は 前門から出ていきます






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