ガルバルディβ
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機動戦士Zガンダム 1985−1986放送 |
永野氏デザインによる連邦軍用MSで、主にTVではライラ・ミラ・ライラが騎乗。 一年戦争時ジオンで開発されたガルバルディの後続機という設定で、ゲルググ・ギャンの設計思想を継いでいる。 |
永野氏デザインによる連邦軍用MS。 主にTVではライラ・ミラ・ライラが騎乗。一年戦争時ジオンで開発されたガルバルディの後続機という設定で、ゲルググ・ギャンの設計思想を継いでいる。 赤い機体でスマートになったゲルググという雰囲気。 ガルバルディβに関しては当初、永野氏の設定画には「MSX−03β ガルバルディβ(旧MS−17)」という型式番号が書かれていた。 これは初代ガンダム放送後大河原氏・小田氏によって発表されていた「MS−X:ペズン計画(一年戦争時秘密工廠で開発されていたMS群。カモフラージュするため使用されていなかった型番MS-10,11,12,13,17を使用したため、MS−X計画と呼ばれた)」にて発表された、ギャンの後継機ガルバルディαの発展型というコンセプトだったためであろう。
設定画 全身像前面・全身像背面・コクピッドハッチ・シールド・ビームライフルが永野氏によるもの。 ちなみに全身像斜め上俯瞰・頭部背面・頭部背面(信号弾発射時)・バストアップ前面・バックパック・腕&ビームサーベル・シールド裏のミサイルは藤田一己氏によるものである。
以上より、永野氏による設定画シートは3枚と考えられる。 *Zガンダムノスタルジアに掲載されている藤田氏が描いたガルバルディβの設定画(上方パース・頭部・バックパック・脚裏)のタイトルが「ガルバルディβ(4)」とタイトルが書かれている事からみてもほぼ間違いないと思われる。 掲載雑誌 アニメック1985年05月号 P65 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン アニメック1985年10月号 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン Zガンダムを10倍楽しむ本 P96 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン 機動戦士Zガンダムグラフティ P91 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン MS大全集 P20・51 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン Z大辞典 P66 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン ZZ&Z保存版設定資料集 P58 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトル サイン GREATMECHANIC6 P46 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部)タイトルサイン Zガンダムエース 設定画(完全・一部) 書き込み(完全・一部) タイトル サイン Zガンダムについての永野氏のインタビューが掲載され、ガルバルディβについての話や設定画が掲載されている。 ZガンダムメモリアルLD-BOX1封入ブックレット P16 永野氏のコメントの中に、ガルバルディβがデザインされた当時の事も掲載されている ISSUE(P102)&OUTLINE(P104) ガルバルディβがデザインされた経緯についてのコメントが掲載されている |
2005年Zガンダム劇場版公開に合わせて4体のMSが描かれ、Zガンダムエースとニュータイプ2005年7月号の付録ポスターにて公開された。
何故かガルバルディβではなく、単にガルバルディとだけかかれている。 (ガルバルディ・キュベレイがZガンダムエース、リック・ディアスとハチカはニュータイプ2005年7月号) 永野氏がモビルスーツのイラストを描く場合は大抵原型を留めていないデザインになってしまうのであるが、この時に描かれたMSの内、ガルバルディ、キュベレイ、リック・ディアスはデザインに変更はほとんど見られなかった(ただしハチカは完全な新デザインのMS)。 私個人としては、キュベレイとガルバルディが描かれたポスターを始めて見た時の印象は、珍しく暴走していない・・・という意外な印象を受けた。 しかしながら、最後にはちゃんとハチカというオチが用意されていたわけである(笑)。
このバージョンのガルバルディの特記すべき点として、このMSに振られている形式番号が「MS-23」であったことである。 言う迄もなく「MS-**」という形式番号はジオン公国のものである。 ガルバルディβは大戦末期にジオン公国が開発したガルバルディαを連邦軍が接収し、その後改良が加えられてガルバルディβとしてロールアウトされている。 そしてグリプス戦役で連邦軍側で使用されているので、形式番号は連邦側の「RMS-***」が適当であり、実際ガルバルディβの形式番号は「RMS-117」である(RMSは量産機、RXは試作機)。 しかしながら、このガルバルディには「MS-23」という形式番号が振られ、胸にはジオン公国のマークが描かれている。 これらの事から想像するに、永野氏はガルバルディβを連邦軍側で使用されるのは嫌だったということであろうか? まぁ、ガルバルディβはまんまゲルググ+ギャンであるので、ジオン公国のマークを描いたら格好良いという単なる思いつきによるものではないかと想像出来るのであるが・・・ ちなみにジオン公国のMSで最後の形式番号は「MS-17」のガルバルディαである。このガルバルディが「MS-23」である。 その間には5体のMSが存在したと言う(永野氏の脳内)設定があったのであろうか? 同様にリックディアスの「MS-24」からジオンオーダー最後の機体「ハチカ」の「MS-35」までは、10体のジオン系MSがあるということになる。う〜ん想像もつきませんねぇ。 ただし、1994年のイラストでアナハイムのマークをつけた赤いハンブラビが描かれていることから、この機体は間違いなく勘定に入っていることは用意に想像出来るのではあるが(笑)
掲載雑誌 ZガンダムエースNo.001 付録ポスター・P246 付録ポスターにこのMSのイラストが描かれている。また目次ページにもこのポスターが小さく転載されている。 ニュータイプ2005年7月号 P156 付録ポスターの裏側に、このMSのモノクロイラストと永野氏によるキャプションが描かれている。 ガンダムエース2005年8月号 P79 同時期に発売された増刊「Zガンダムエース」に付録としてついていた永野氏書き下ろしのポスター(キュベレイとガルバルディβ)が小さく転載されている。 機動戦士ガンダム30周年画集「天地創造」 P202 イラストが再録されている。 |