野護氏が参加した
  イベント特集
 
 
永野氏が公式に参加したイベントについてまとめてみました。
ガレキメーカー主催のFSSイベント特集と併せてごらんになっていただきますとよりわかりやすいと思います。

1980-19891990-19992000-2009・2010-と年代ごとにわけてまとめています。

  

 2011年
 
◆「花の詩女 ゴティックメード」制作発表会 2011年8月27日 幕張メッセ(キャラホビ2011 メインステージ)
 
ゴティックメード制作発表会がキャラホビ2011の会場内メインステージで行われ、永野氏、主題歌担当兼ヒロインCVの川村万梨阿さん、井上角川書店社長によるトークショーが行われた。
当初は「アニメコンテンツエキスポ(3/26-3/27)」で発表会が行われる予定であったが、東日本大震災によりイベント自体が中止となった為キャラホビ2011での開催となった。
その際、発表会の応募方法が抽選から先着順に変更されている
イベントは中央の囲いのないステージで行われたため、参加券を持っていなくても後ろからイベントを見ることが十分可能だった。
  
イベント開始後、川村さんによる主題歌披露が行われ、その後、永野氏・川村さん・井上社長によるトークイベント、ゴティックメードの最新映像公開の順で進行が行われ、イベント自体は約30分ほどだった。
イベントの様子・トーク内容については、各種雑誌(ニュータイプ2011年10月号、きゃらびぃVOL.258、ホビージャパン2011年11月号、電撃ホビーマガジン2011年11月号)に掲載された。
その他に、一部インターネットメディアでも紹介されている。
Gigazine8/27更新分:http://gigazine.net/news/20110827_gothic_made_ch2011/
 
イベント終了後、永野氏が会場から出る際に求めに応じてファンにサインやイラストを描いていたことが確認されている。
(私も幸運にも描いて頂くことができました。感激!)
 
 2012年
 
◆「まも☆しん」 まく☆はり発表会 2012年4月1日 幕張メッセ(ANIME CONTENTS EXPO 角川書店ブース内ミニステージ)
 
2012年3/31〜4/1に開催されたアニメコンテンツエキスポにて、角川書店社長井上伸一郎氏と永野護氏による「まも☆しん」の公開録画が行われた。
このイベントは4/1の午後に角川書店ブース内ミニステージで開催され、当日のイベント会場後に角川ブースで150枚程度整理券が配布された。
整理券を持っていたらステージの近くで見ることが出来るというだけで、持っていない人も後ろで見ることが可能だった。
 整理券を持っている人にはイベント終了後にポストカードが配布されたが、会場内で配られていたものと同じものでした・・・。
  
 
イベントの進行は川村万梨阿さんが行い、ステージに設置されたテーブルに井上社長と永野氏が座り、万梨阿さんの質問に対して答えるという形式で進行した。
イベントの様子・トーク内容については、まも☆しん5話に一部が収録されただけなので、当時メモっていたトーク内容を列記する
ただし当時の記憶はそうとうあやふやですので、内容の正確性については保証できかねます。ご容赦ください。
 
・自己紹介をお願いします。
まも「永野護です。まだ生きてます。」
しん「角川書店の井上です。楽しんでいってください。」
 
・ステージに立った感想は?
まも「それよりも、GTMのイベントなのに(万梨阿さんの衣装は)「遥かなる時空の中で」だね」
川村「なんてこと言ってるんですか。今日はクリスティンの色で衣装を用意したんですよ。フィルモアの飾りもつけてますし。」
 
・そろそろ大詰めを迎えるGTMですが、どの段階まで進んでいるんですか?
まも「ほぼ出来てるんだけど、カイゼリン登場シーンなどは中々公には・・・。製作自体は順調で、あとはアフレコの日程とかパンフレットの製作とかの雑務に移行しつつある。」
まも「もちろんまだメカはまだ描いている」
しん「アフレコを行う際のラッシュにはなっている。」
川村「(言って大丈夫か確認してから)31日未明まで、何曲か曲がある内の、最後に私が歌う歌を録音していた。」
まも「3曲ほど劇中歌がある(主題歌とは別に劇中のみで流れる)ので、何度もレコーディングした。」
 
・メカのアクションシーンはどんな感じ?
まも「ロボットが悪かったら全部おれの責任だから」
しん「絵コンテ読んでもどんなふうに動くのか想像できない。」
まも「メカってこんな重いんだと実感してもらえたら。」
 
・FSSの連載再開は?
まも「みなさんリブート買っていただきありがとうございます。このおかげで今の僕がここにいます。リブート7巻あたりでようやく次のデザインを出し始めたことを昔からの読者は感じてくれていると思います。」
まも「デザインズについては140点ほどのデザインが収録される予定で、めちゃくちゃ製作が遅れている。」
 
・GTMについてこれだけは言いたいということは?
まも「昨日前入りしたんだけど、電車で駅をまちがえちゃって、家に帰るタクシーの運転手さんに送ってもらってその人情に感動した。」
しん「普通はタクシー券渡すんですけど、(強風で列車が止まっていたこともあり)用意できなかったんですよ。」
しん「ボークスでIMSのBANGを買っちゃいました。」
まも「よりにもよってBANGをねぇ。」
 
・そろそろ重大発表をお願いします。
まも「言いたくないんだけど・・、公開日が11/1に決まりました。これで逃げられなくなっちゃった。汗止まんねー。」
 
・どんな苦労がありましたか
まも「これからもっと苦労が・・・。カイゼリンを描くのは大変です。こんな透明な装甲をもつ機体をよくも描いていると思います。しかも手書きで。」
まも「カイゼリンのこんなところまで透明なのかというところをぜひ見てもらいたい。」
 
・キャラクターについては?
まも「男のコと女のコの素朴なドラマです。田舎っぽいベリンとキザそうなトリハロンが出てきて延々と喧嘩している話なんですよ。普通の恋愛ものではなく少し大人っぽくしている。」
 
・背景が素晴らしいですよね
まも「美術監督の小倉さんが自ら描いてくれて、処理も手間をかけているのですごくきれいです。雨のシーンも作画監督の名倉さんが鬼のように枚数を描いてくれていて、しかもCGは使用していないので。」
 
・手書きにこだわっている理由は?
まも「こだわっているのではなく、手書きで書くことで枚数が多くなってしまうのは「それが必要だから」。CGだと完璧に動きを描くことが出来るけど、手書きで描きたいなと。
基本的にはテクノロジー万歳アイフォン万歳ですけどね。その考えは絶対捨てない。ただ書きたいだけなんですよ。手書きとCGのどちらが優れているとかでは考えないでほしい。」
 
・ベリンはどんなキャラですか?
まも「それを俺に言わせるの?君そのものだよ。男と女それぞれが生まれながらに持っている全く異なるものを描きたいと思ってる。」
 
イベントの様子はホビージャパン2012年6月号に当日の様子を映した写真等が掲載されている。
その他の情報については当時日記に書いているのでそちらを参照頂けると幸いです。
 
 
◆キャラホビ2012 ゴティックメード主要キャストトークショー&最新映像公開 2012年8月25日 幕張メッセ
 
2012年8/25〜8/26に開催されたキャラホビ2012でゴティックメード主役キャストである川村万梨阿さんと佐々木望さん、井上角川書店社長によるトークショーが開催された。
永野護監督は製作追い込みにより欠席であったが、映像による出演があった為、当該コーナーに掲載する。

ステージの整理券を8/25開場後に角川ブースにて配布された。
ステージ終了後にはゴティックメードのB2ポスター(アニメイトで配布されたカイゼリンのキービジュアルイラストを使用したポスター)が配布された。

このイベントについては、ニュータイプ2012年10月号P178やホビージャパン2012年11月号P165に当日の出演者の写真が掲載されている。
 
最初に川村万梨阿さんによる諸注意が行われた。
(スタッフさんに後ほど聞いた所、イベント開始直前にいきなり万梨阿さんにお願いしたらしいです。録音ではなく生放送だったため、途中で1回言い間違いが・・・・)
イベント開始後、広報スタッフによる簡単なイベント内容の説明が行われ、その後出演者3名が登場。
以下にトーク内容を列記する(当時の記憶・記録を基に記載するため内容に誤りがある可能性があります)。

[出演者3名による挨拶]
井上社長:「作り始めたのは6年前だが、永野さんにアニメを作るため一年連載を休ませてほしいといわれたが、まんまとだまされてしまったw。ようやく出来そうです。楽しみにしていてください」

[永野監督によるビデオメッセージ]
永野監督:「暑い中お集まりいただき、ありがとうございます。今日は長い映像が流れると思いますが、着々と製作が進んでいて最後の追い込み中です。楽しみにしていてください」
※30秒ほどと非常に短い映像でした・・・。
万梨阿さんによると永野監督は非常に機嫌がよさそうだったらしい(撮影場所は角川書店の会議室とのこと)。
 
井上社長:「永野監督は角川書店内で製作作業をしているという非常に珍しい・・・」
川村さん:「それは逃げられないようにということですね?ちょっと目を離すとすぐにゲームとかやりだしちゃいますから」

[出演者3名によるトークショー]
万梨阿さん:「長い間かかったが、とうとうというところまで来て感無量です。全員一丸となって完成に向けてがんばっています」 
佐々木さん:「お話を頂いたのが1年前で、あとすこしで公開と聞いて非常に楽しみにしています。」
井上社長:「最初は30分の映像の予定だったのがどんどん伸びてしまった。永野監督のやりたいようにやってもらうのが大前提だったので、伸びても全然かまわなかった」
井上社長:「新しいメカなので永野監督の頭の中にしかイメージ・動きが存在しない。だから自分で描くしかないという・・・」
 
万梨阿さん:「ベリンの役を演じるに当たり、ラキシスのような人間とは異なるファティマではなく、人間でありながら神聖なイメージである詩女を演じるのは難しかった」
佐々木さん:「トリハロンを演じるに当たり、監督には「望君の普段のままで演じて」といわれた」
 
万梨阿さん:「アデムはクールでしっかり者で素敵なお姉さんで折笠さんそのもの。ベリンと一緒に旅をするチーフマネージャーのような役割の女性」
万梨阿さん:「ラブは謎の生物。声が大谷さんが演じているがセリフに日本語が全くない(すべて鳴き声のみ)ことにビックリしていた」
万梨阿さん:「ラブは本当にかわいい存在。まさに萌えキャラ(ただしとっても重要なキャラクター)」
佐々木さん:「ボットバルトはトリハロンにとって側近中の側近。とてもしっかりしていてトリハロンを支えている。二人はとっても良い関係。」
万梨阿さん:「ボットバルトはたまにとってもオロオロしたりしていて、女性から見るととてもかわいいキャラクター」

[新作映像公開]
この映像は、その後角川ブースで繰り返し映し出され、後日公式サイトでも劇場予告編ムービーとして公開された。
この当時、声優(折笠さん、大塚さん、三木さん)による音声は初公開であり、映像でもGTMメロウラも初めて公開となるという非常に衝撃的な内容だった。
井上社長:「トリハロンの目の動きと連動してカイゼリンが動いていましたねぇ」

その後じゃんけん大会で3名に非売品のスタッフTシャツ(黒地にドナウ帝国の紋章 イベント時井上社長も着用)がプレゼントされた。

このイベントでは角川ブースでGTMのグッズ(タンブラー4種(ラキシス、FSS国家紋章、カイゼリン横顔、ドナウ帝国紋章)、キーホルダー(ドナウ帝国紋章)が販売されている。
※これらのグッズは、すべて公開後の映画館売店で購入することができました。
その他に、ファイブスター物語ブルーレイスペシャルプライス版の広告チラシと、京都国際マンガ・アニメフェア2012のチラシ(小さくカイゼリンのイラストが掲載)が配布されていた。 
 
 
◆ゴティックメード舞台挨拶(新宿) 2012年11月3日 角川シネマ新宿
 
ゴティックメードの上映後、監督の永野護氏・主演の川村万梨阿さん・佐々木望氏が壇上に上がり、舞台挨拶を行った(司会は角川書店広報担当西川さん)。
この劇場挨拶付上映券は10/210時から角川シネプレックスオンラインチケットにて先着順で発売された(座席数は約300)。
永野監督はシックな黒いジャケット、万梨阿さんは模様がどこか最近のミラージュ騎士団を思い起こさせるモノトーンのドレス姿だった。
 
以下に舞台挨拶内容を列記する(ただし当時の記憶及びネット上に掲載されたレポを基に記載しているため内容が異なっている可能性があります)。
 
・挨拶時のやりとり
万梨阿さん「見終わったみなさんの顔が輝いていてうれしい」
永野護さん「長い間お待たせしてごめんなさい。モノを投げるならボクだけにしてね。角川だけじゃなくて全アニメ業界に迷惑かけてしまった」
       (その際、佐々木さんより、初日の公開を3人でこっそり見に来たことが暴露されました。一番後ろに立って見ていたらしい)。
永野護さん「(万梨阿さんが観客が反応していたカリギュラ登場シーンについて言及した際)カリギュラってなに?」
 
・GTMを作ったきっかけは?
永野護さん「自分は漫画家ではなくアニメ業界の人間だから、やっぱり作品を作りたかったのでカドカワをだまくらかした」
永野護さん「5年後だったら体力的に作れなかったと思う」(その時の編集長はすでに3代前のヒトになってしまっているとか)
 
・歌に関するエピソード
永野護さん「典型的なアニメソングにしたかった」
万梨阿さん「だから最後にメインタイトルをくっつけた」
万梨阿さん「種をまくシーンは原画の門上さんから実際に演じて欲しいといわれ、角川書店の屋上でザルをもって実演した」
万梨阿さん「手の動きはまず肘から動くのが自分らしいかなと」
万梨阿さん「3回位飛び跳ねながら実演した(ベンチの上で)。」
 
・パンフレットについて
永野護さん「カイゼリンの全身設定はこれが初公開」
 
・最後に一言
永野護さん「FSSのファンの人、そうでない人で感じ方は違うと思います。」
永野護さん「最後のシーンのキャラクターの名前が変えてあるのは、まぁ置いといてください。」
永野護さん「ロボットがガンギンゴーンと動くシンプルな映画ですが、何度も見ると色々気が付くこともあると思いますのでよかったら見てください」
 
次回上演時間が迫っていたため、舞台挨拶時間は約10分と非常に短かった。
挨拶後メディア撮影が行われ、劇場に来たお客と一緒に記念撮影が行われている。
この時撮影された写真がホビージャパン2013年1月号P183に掲載された。
 
その後、角川シネマ新宿の4Fに貼られていたポスター2枚に3人のサインが書き込まれ、掲示された。
(一枚にはカイゼリンの横顔、もう一枚にはベリンとトリハロンの直筆イラストも描かれている)
物販スペースではゴティックメードのサントラCD購入特典として、川村万梨阿さんのサインが描かれたミニ色紙(15cm*15cm colombiaロゴ印刷有り)が先着順で配布されている。
  
 
◆ゴティックメード舞台挨拶(京都) 2012年11月10日 Tジョイ京都
 
ゴティックメードの上映後、監督の永野護氏・主演の川村万梨阿さん・佐々木望氏が壇上に上がり、舞台挨拶を行った(司会は角川書店井上社長)。
この劇場挨拶付上映券はちけっとぴあにて抽選販売された。
 
永野監督は黒デニムパンツに白いシャツ。ラペルがとっても広い黒いコートを羽織られていた。
万梨阿さんは新宿と同じドレス姿、佐々木さんは黒いジャケットにTシャツ姿だった(社長は例によってGTMの黒いTシャツ着用)。
 
以下に舞台挨拶内容を列記する(ただし当時の記憶及びネット上に掲載されたレポを基に記載しているため内容が異なっている可能性があります)。
 
・挨拶時のやりとり
永野護監督「流石地元。どっかで見たことある顔がチラホラ
永野護監督「連載さぼってたって?ちゃんと連載作業(GTM製作)してたぜ、なんちゃって」
永野護監督「普通の映画の作り方と異なり、キャラの原画がめちゃくちゃ小さかったが、原画スタッフが50代以上なので見えずらく、原画の紙そのものを大きくして描いた。そのため動きを確認するときは仰け反りながらやってた」
佐々木さん「参加できてとてもうれしい。何度見ても心を奪われるすごい好きな作品になった。是非何度でも見て欲しい」
 
・内容について(3人で歓談しながら発言していたので誰が発言したかうろ覚えです)
万梨阿さん「花の種をまくシーンを描いてくれた原画の門上さんはウテナ劇場版のバラが咲くシーンで有名な(と紹介しかけたところで永野さんが劇場版のクローソー脱出シーンやマクロスのミンメイを描いたと補足)」
万梨阿さん「種をまくシーンはバルーンパンツを着て実演した」(その話は新宿でしただろーと監督につっこまれてた)
万梨阿さん「カイゼリン起動音である女性が泣き叫ぶシーンっは女性声優が色々チャレンジした」
永野護監督「最後に大谷さんがものすごい声を発した。結局ピカチュウの声とスプーとかセーラームーンその他の声優の声を合成した。」
井上社長 「焔の女皇帝の声も万梨阿さんが担当していたのにびっくりした」
万梨阿さん「いくつかの声色を出して合成した。長年やっているので色々な声が出せるんです」 
佐々木さん「二人の掛け合いシーンは別々にとらずに一緒に喧嘩しながら取った。翌日は二人とも疲れて起きられなかった(二人とも倒れた状態のままメールしあったらしい)」 
万梨阿さん「「望さんの王子様はすごい。筋肉ムキムキなのに繊細で心配りが出来る新しいタイプの皇子様」
万梨阿さん「三木さんが他にも演じたい〜と希望して、村人Aの声も担当した」
永野監督「声優陣はみんな最初から異常なテンションだった」
 
・監督への質問・最後に一言
永野護監督「音楽はカプコンのバイオを作っている人に作ってもらった。最後音声と人物の動くシーンの調整の為急きょ訪米した。帰ってきた日の午後が試写会で公開1週間前だった」
永野護監督「風の音を撮るだけで一か月くらいかかったりしていた。カイゼリンの音は170位使用している。」
永野護監督「16BITというすごい解析度?だが、手書きで書いているので1ミリ程度ずれたりもするけども、人間が描いているものだからそれはそれでよいと思う」
永野護監督「3週目、4週目の配布カードはNTにも出てきていないモノを使用する。マーク2でもマーク3でもなく、ファティマでもない(ツヴァンツヒとマウザー博士でした)」。
永野護監督「(連載再開は?)半年ほど待っててね」
永野護監督「この作品はネタバレしても大丈夫。どんどんネットに書きこんじゃってOK〜」
万梨阿さん「今月のニュータイプCMの声は監督からレッシィとラキシスの声でやるよう指示されてビックリした」
※その他にも、ニュータイプに掲載されたMHとGTM身長比較の話や、万梨阿さんによる主題歌を作詞した時のエピソードとかあったけどよく思い出せない・・・。
 
新宿での挨拶は10分程度と非常に短かったのですが、この時は約30分と長く時間が配されていて、非常に聞きごたえのあるイベントとなった。
 
この回でも、サントラCDを購入すると特典として「永野護監督と万梨阿さんのサイン入り色紙」が先着でプレゼントされた(約90枚程準備されたらしい)。
そして舞台挨拶数時間後に出演した3人のサインとトリハロン・ベリンの直筆イラストが描かれたポスターが映画館内に展示された。
 
 
◆花の詩女ゴティックメード ミニライブイベント 2012年12月15日 タワーレコード新宿店
 
川村万梨阿さんによるミニライブ及び永野護監督・川村万梨阿さんによるトークショー&サインお渡し会がタワーレコード新宿店にて実施された。
10/20時点での告知では万梨阿さんのミニライブ&サイン会の予定であったが、11/22に永野護さんが参加する旨告知された。
その後サイン会ではなく、事前に書いたサイン色紙のお渡し会に変更になるという非常に二転三転したイベントであった。 
なお、サイン会からお渡し会に変更告知された際、非売品ポストカードも貰える旨告知された。
  
イベント参加券は、タワーレコード新宿店・渋谷店・秋葉原店でゴティックメードサントラCDを購入することで入手でき、最終的には350枚程発券された模様。
会場はタワーレコード新宿店7階の一角にステージが設置され、すぐ前に観客が立ってみるというものだった。
最前列だと数メートル先に永野監督と万梨阿さんがいるというファンにはたまらない状況ではあったが、ものすごい人数が狭いスペースに押し込まれたため、まるで満員電車のような状況となった。
イベント終了後にはステージと観客スペースの間に机が置かれ、観客が順々に万梨阿さんから色紙、永野監督からポストカードを受け取り退場するという段取りだった。
 
その際頂けたサイン色紙は、新宿や京都の舞台挨拶と同様にコロムビアのロゴ入りミニ色紙で永野監督のサインは「Mamoru Nagano 2012 Dec」等書かれていた模様。
ポストカードは「GTMマーク3破裂の人形飛行形態」と「ゴッドオブファイブスターストーリーズ(ラブの正体ですよね?)」の2枚。
このポストカードは角川シネマ新宿での12/28から入場者特典キャンペーンでも配布された
 
以下にミニライブとトークショー内容を列記する。 
 
【万梨阿さん関連】
当日の衣装は赤いワンピに白のカーディガンを羽織っていた(時間がなくて会場まで前髪にカーラーをつけてきたと永野さんに茶化されてた)。
左手の手のひらに歌う曲順がマジックで書かれてた(3曲しかないのに)。

何十年ぶりのインストアイベント。その頃の人も来ていてくれて嬉しい。(本当に皆様のことが大好きですと感慨深げにお言葉も〜)。
こんなに近い距離で歌うのは凄く緊張するとも。
永野さんの横で一生懸命連載再開と唱えつづけるとのこと(その後連載再開の時期を聞いて、観客と一緒になってビックリしてた)。

「ベリンの数え唄」の歌詞に出てくる二つの葉とは二つの大国をイメージしている。
綿毛フワフワは星団移民をイメージしている(うっかり、更に移民がやってくるとカラミティ移民絡みを暴露してあわててた)。
不思議なかたちの種は超帝国の騎士やダイバーなどの特殊な力を持つ人を指す(うっかり超帝国と言及した為、登場した永野さんしょっぱなから怒られた)。
固い棘が力の危険性を、長生きするという部分に人々にとって良いものにもなるという意味を込めたとのこと。

何度か映画館にゴティックメードを見に行った。
その際、横で見ていた男の人が最初からウルウルとしていて、ついには最後のシーンで顔を覆って号泣してしまっていて、心の中で一生懸命励ましたらしい。

永野さんのアトリエでポジティブシンキング的な思考から自分自身の理想絵を描くと良いときいて、スポットライトを浴びて歌う自身の絵を描いた。
イラストの出来は壊滅的で、永野さんには観客が花としか見えなかったらしい。
壁に貼っておいたら、永野さんに棄てられたしまっていたとのこと。

茜の大地は1番がベリンの心情。二番がトリハロンの心情を歌詞に込めているらしい。
雨の中仰ぎ見た白い月とは、あの雨のシーンでのベリンの顔をトリハロンが思い浮かべているのをイメージしたとのこと。

永野監督が長岡さんに惚れこんだのはエルハザードの音楽を聴いたときらしい。



【永野監督関連】
黒いジャケット。クリーム色のシャツには和風絵柄で扇などが描かれていた。

登場してすぐ万梨阿さんに全力でツッコミ「あんた超帝国ってなんのことよ、それ。ぐおりゃああ」。
万梨阿さんが色んなこと喋りすぎて、もうしゃべることないよとボヤキ。控え室で万梨阿さんお話を聞いていて悶絶していたらしい。

連載再開は4/10売りのニュータイプからと、ついに監督の口から発表された。
マジェスティックスタンドパート3からスタート、バッハトマがハスハに攻めて来る所から再開するらしい。
永野監督曰く、GTMを見ていないと「???」となってしまうとか。

普通ならそろそろGTMの上映を終了する時期だが、なんとか連載再開まで上映を続けたい。
今まで観られなかった地域にもなっと届けることが出来て嬉しいとのこと。

最後のカーテンコールは花が咲いているあの細い道でベリンが種を捲くシーンが浮かぶシーンを描いたハズなので、それ以外のナニカが見えた人はきっと変な幻をみているに違いないらしい。
なんでそこまで(FSSとの関連性を認めるのを)痩せ我慢するのとマリアさんに突っ込まれてた。

カーテンコールのアレは出演した声優達も知らなかったらしく、試写会で皆ビックリしていた。
大谷さんは自身が演じたラブが大層なものになって、とってもビックリしていたらしい。
ちなみに大谷さんはFSSを全く理解していないらしく、説明しても???だったらしい。

カイゼリンの立体物は、ウェーブとボークスが「うがー」とすごい勢いで造っている。
(谷明さんの名前も出ていたので原型が谷さん、量産がウェーブということか?)
カイゼリンの立体物はプラモデルでもないし、レジンキットでもない。もうみんなプラモデルとか作ること出来ないでしょ?俺もできないよとのこと(これは冗談だと思いますが)。
誰でも完成させられるもので、6歳の子供でもつくること可能なものにする。だけど、とんでもないものらしい。

リブート特典のレッドは上がってきていて、すごい出来栄えになっている。
一般的には価格が高いと感じるかも知れないが、模型業界の人が見れば逆の感想「これは安すぎる」と感じてしまうものらしい。

男のコはメカの活躍シーンが少なくて怒ってるかも知れないが、ウルトラマンだって最後しか出てこないしねーと開き直りしていた。
女の子のトリハロン萌えが多いのにはビックリした。「脇がー、トリハロンの脇がー」とか聞こえてきてますよとのこと。

あんなに偉そうにしていたトリハロン、歴代の詩女が登場した後すっごいへこんでいるんです。「おれはただの人間でしかないじゃん」と。
それで種もあっさり受け取っちゃったらしい。
そのシーンでの万感を込めてのベリンによるトリハロン様という呼びかけ。アレはずっとベリンが溜めに溜めた痛恨の一撃。

今のアニメはゲームのようにカット割りが細かいが、20年前のアニメはそうではなかった。
今それを引き継ぐことができるのは自分しかいなかった(だからシーンが凄い長回しだったのね・・・・)
  
 2015年
 
◆ゴティックメード TOHOシネマズ新宿オープニングTCX(9.1ch)&爆音上映会 2015年4月17日 TOHOシネマズ新宿
 
ニュータイプ30周年イベントの一環として、TOHOシネマズ新宿の杮落しイベントで開催された。
事前の告知ではゲストとして川村万梨阿さんの登壇が告知されていたが、シークレットゲストとして永野護氏も登場している。
 
チケット販売はTOHOシネマズのネット予約システムを通じて行われている。
TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)という新しい大型スクリーンシステムでの上映である。
永野監督自ら事前に音響調整を実施したことが川村万梨阿さん公式アカウントによりツイッターで報告されている。
その為、平日の15時開始という・・・・・・な環境にも関わらず、500人以上の座席が全て売り切れとなった
 
参加者にはポストカード(絵柄:GTM破裂の人形)が1枚と、過去に配布されたGTMトランプカード4枚セットがプレゼントされている。
それら特典は過去に予約特典やニュータイプ付録として配布されたクリアファイルに入れられて入場者に配布された。
確認されているクリアファイルは「カイゼリン キービジュアルイラスト」「詩女勢揃いイラスト」「GTMマーク2」「スクールデザインズミニクリアファイル」。
これらがランダムで配布された(中に入っているものはすべて一緒)。
 
その他にも、TOHOシネマズグループで使用できるポイントカード(シネマイレージ)のゴティックメードイラスト使用ver.が新宿限定で1,000枚発行されている。
ゴティックメード劇中シーン(光線をガットブロウの弾いているカイゼリン)がプリントされている。
このポイントカードについては、イベント前に各所(TOHOシネマズ系列の劇場やアニメイト新宿等)で配布された小冊子にも詳細が掲載されていた
 
後日、永野護氏がイラストとサイン、川村万梨阿さんがサインを描いた色紙が映画館に展示されている。 2015.5.6追記
永野氏が描いたイラストはベリンとトリハロンで、イラストの周囲には「at. TOHO CINEMAS新宿SAMA open.2015.17.April =GOTHICMADE.花の詩女= on TCX!!」
「Both:451」「The Five Star Stories Mamoru Nagano at toho cinemas」と書かれている。
黒地に白ペンで書かれている色紙は非常に珍しい。
なお、この色紙は映画館のロビーではなく、チケットを購入・チケットを係員に渡した後に入場できるエリアに掲示されているので、要注意である。
 
 
以下に上映前に行われたトーク内容を列記する(大凡20分程度)。
※当時の記憶及び断片的なメモからの書き起こしですので、記述間違い等の可能性があります。
登壇者はゲストとして事前告知されていた川村万梨阿さんと、司会進行として水野氏(ニュータイプ編集長)、シークレットゲストとして永野護氏の3名。
この時の様子は公式ツイッターにより2回写真入りで報告されている(永野氏登壇前登壇後)。
※当日のお二人の服装 万梨阿さん:momokoドールと同じ和装衣装 永野氏:上下黒のジャケパン。インナーは灰色のTシャツ
各ネットメディアにこのイベントの様子がレポートされている(写真アリ)。 2015.4.22追記
animeanime.jp「永野護もサプライズ出演、「花の詩女ゴティックメード」がTOHOシネマズ新宿オープニングに登場
マイナビ・ニュース「永野護監督が映像や音響のこだわりを語った『花の詩女ゴティックメード』上映会
ウェブ・ニュータイプ「永野護がサプライズ登場!「ゴティックメード」上映会 2015.5.6追記
 
・冒頭の万梨阿さん・水野編集長による挨拶
水野氏「この度はお集まり頂き、ありがとうございます。TOHOシネマズ新宿の杮落しにGTMを選んで頂き、スタッフ一同驚くと共に非常にうれしく思っています。」
万梨阿さん「2012年11月公開後、段々劇場の規模がどんどん大きくなっています。この先もまだまだドリパスを通じてTOHOシネマさんで上映が決まっていく予定です。」
水野氏「事前に音響テストさせて頂いたが、永野さんを含めスクリーンの大きさにとてもビックリしました。大型ゆえにスクリーンが少しカーブしているんです。」
水野氏「以前都内最大級のスクリーンとして存在したテアトル東京のシネラマスクリーンよりも大きいこのスクリーンまで上り詰めることが出来、非常にうれしく感じています。」
水野氏「天井や壁に設置された緑色に光っている設備はスピーカーなんです。
万梨阿さん「この劇場の音響は音がまるで降ってくるように感じることが出来て非常に臨場感があります。」
水野氏「事前の音響調整時に永野監督が音響を限界ギリギリまで上げて欲しいと要請し、技術スタッフは非常に苦労していました(笑)。」
万梨阿さん「今回は3,500円と映画チケットとしては非常に高いチケット代ですので、シークレットゲストとしてあるかたをお呼びしています!」
万梨阿さん「作業を中断してもらい、永野監督を来させました!登場したら皆さんで「13巻どーした!」と掛け声しちゃってくださいね(笑)」
 
 
・永野氏シークレットゲストとして登壇
(笑いが起きるも、「13巻はよ!」コールは起きませんでした)
永野氏「(照れ笑いしながら)GTMは2年前に公開となりましたが、ドリパスさんのおかげで何度も上映して頂き、そのおかげで新しい人達が見に来てくれて、とても幸せです。」
永野氏「以前公開時にも舞台挨拶をさせて頂きましたが、その時は観客がどんな反応になるのかがわからなかったのでスゲー怖かったです。」
永野氏「今回はネタバレ済なので、違った意味でこの舞台挨拶が怖いです。」
万梨阿さん「種明かしした後のマジシャンみたいですね」
永野氏「とはいえこのFSSという作品ですので、まだ別のネタバレが残っていて、今後明らかになります。」
永野氏「実はカーテンコールのラブからセントリーに変身時にはとある作品のタイトルロゴを出す予定だったんですけど、すっかり忘れてしまいまして。まぁいいかってことで結局それは出しませんでした。」
万梨阿さん「この辺り、家族である私にも黙っていたんですよ。酷いですよね〜。」
永野氏「この作品は沢山のアニメ業界の方が最後までお付き合い下さって(I.Gの石川社長等の名前を言及)。」
永野氏それはもうあらゆるスタジオのスタッフさんが参加してくれたんですが、その方たちにはこの作品はアレだからと伝えていたんですが皆さんネタバレせず黙っていて下さったんです。」
永野氏「琴乃ちゃんには「また今度アニメ作品やりましょう」と言っていただいて。育江ちゃんも同じこと言っていたんですが、今度は人間役を担当させてくださいとお願いされてしまいました(笑)。」
永野氏「この作品は音響も映像も全部自分がまとめる立場で頑張りましたが、声優の皆さんが初めて第一声のアフレコの時が一番緊張しました。どれだけ素晴らしいものに持っていけるか心配で。」
永野氏「ベテランかつ華がある人達に参加して頂いたので、とっても嬉しかったです。大塚さんの声を最初に聞いたときは凄く痺れました!」
 
 
・水野氏より記憶に残っていることは?との質問に対して
永野氏「そのあたりは今度出る本に載せてますんで。あ、単行本は6月(ごにょごにょ。夏頃には連載再開できるかなと(会場どよめき)。」
万梨阿さん「まだ表紙は書きかけなんですよ」
永野氏「あーた、それここで言うかぁ!実は表紙は2回書き直してまして。ようやくメドがつきました・・・。」
永野氏ここでこういわないと追い詰められなくてゲームしちゃうとか。ゲームやってるとまた再来年になるんじゃねとネットでかいわれちゃいますからね」
永野氏「この作品では監督としての苦労よりスタッフ的な苦労が印象に残ってます。スタッフにコーヒー入れたりとか。」
万梨阿さん「朝一番早く出てきたりたり、(製作スタッフの)名倉さんにサンドイッチ買ってきてくれたり、掃除してたりしましたね(笑)」
永野氏「久々にアニメスタジオで作業して、あらゆるスタッフとケンカしたりしたけど最後までお付き合い頂いて凄く感謝しています。」
永野氏「この作品は原画サイズが通常の作品よりも大きんですが、カイゼリンのシーンはもっと大きいものを使用してます(手振りで表現。両手いっぱいくらい?)。」
万梨阿さん「永野がサンライズ入った当時面倒見てくれた先輩方が労をいとわずお手伝いしてくださって・・・。」
永野氏「安彦さんは「おめぇーのメカを動かせるスタッフなんてほとんどいねぇ」ってことでスタジオを紹介して下さって。トミノさんも雨の中原画をサンライズ第一スタジオに持っていこうとしたら、傘さしてついてくてくれたりとか。」
永野氏「内田さんやミナミさんも手伝ってくれたんです。本当に可愛がっていただき感謝の気持ちで一杯です。好き勝手ばっかりやっているのに・・・。」
万梨阿さん「先輩方が「おぅおぅナガノ〜」みたいな感じで快く参加して下さったんです。」
永野氏「背景とかも通常の作品だと原画1枚が30〜40MB位なんですけど、この作具は1〜3GB位なんです。モアレやジャリるのを防止するの為16ビットカラーを使用して解像度を上げています。」
 
 
・水野氏よりここで発表がありますとの声掛け
水野氏「TCX9.1が導入されている映画館で、今後ドリパスさんにご協力頂いて上映していきます。今度1年で色々な場所で見られるように。」
永野氏「ちょっと質問があるんですが、この作品を今回初めて観るってかたどのくらいいらっしゃいます?」
永野氏「(20〜30人位が手を挙げたのを見て)初めての人、ゴメンナサイ!ロボットアニメなのに、ロボットあまり出てこないです。動きも高速すぎてよくわかんないかも。」
永野氏「ヒロインであるトリハロンが(トリハロンをヒロインと言い間違えるが、まぁいいっかというショートコントあり)全力で駆けるシーンは、テスト時は早すぎて消えてしまったんです。スクリーンの画面の大きさを全然意識してなくて。」
永野氏「雨が降っているシーンは、雨や風の音が、まるで画面の中にいるように錯覚してしまうかもしれませんので、是非楽しんでいただければ。」
永野氏「この作品はFSSがわからなくても楽しめますので。そして現在のアニメとは違うつくり方をしていますので違和感があるかもしれませんが、ストーリーはオーソドックスですので楽しんで頂ければ。」
永野氏「この作品を何度も上映して頂いて、このナガノですらとても感謝しています。」
万梨阿さん「皆様がずっとリクエストしてくれた結果が今日に繋がっているので、スタッフ一同心から感謝しています。永野のアタマの中を体験できる貴重なこの作品をこれからもよろしければ是非楽しんで見てください。」
永野氏「この劇場ですから、で近所への騒音を気にしながら観る家のテレビとは違う迫力ですので是非楽しんでいただきたいです。特にGTMダルマス(マーク3の事かな?)が出てくるシーンは凄い音圧なのでビックリしないでね。」
万梨阿さん「トリハロンのアップのシーンは画面が全くブレてないんです。すごい美少年なので楽しんでくださいね。声優の佐々木望さんによる声も最高ですので!」
永野氏(今日の)万梨阿さんのリップも素敵ですよ?」
万梨阿さん「ベリンはあんまりお化粧してないんですけどね。」
永野氏「是非、楽しんで観ていってください。ありがとうございました。」
 
◆ファンタジー・ロック・フェスティヴァル・オーヴァーチャー:序章 2015年11月29日 品川インターシティホール
 
ファイナルファンタジー等の音楽を手掛けた植松伸夫氏が主催するイベント。
ゲーム等のファンタジーとロックを融合したイベントで、多種多様なアーティストが演奏しているが、ゲストとして永野護氏も参加し、植松氏とトークショーを行った。
 
以下にトーク内容を列記する(大凡30分程度)。
※当時の記憶及び断片的なメモからの書き起こしですので、記述間違い等の可能性があります。 (書き起こし協力:グース様 近衛頑作様 U-ichi Fujinuma様)
 
・トークショー概要
司会はゴティックメードの音楽監督の矢部氏。司会と植松氏・永野氏の3名が登壇。
川村万梨阿さんも来場していたようだがイベントには参加せず、トークショー後関係者席で出番を終えた永野氏と一緒にライブを鑑賞していた。
当日の永野氏は黒のスリムジャケット、腿に大きな裂けが印象的なデニムというお姿でした(相変わらず超スリム!)
イベント後はファー付のフライトジャケット(MA-1的な?)を羽織っていたそうです。
 
[司会]FF好きということでお声掛けさせて頂きました。FFはどの程度プレイされているのですか?
[永野氏]全然やってませんね、長くやっているゲームなんてありませんよ (すっとぼけ)。
FF11は最終章が1か月前に出てやってるんですけど、凄いことになってて植松さんのFF4のプレリュードが流れて、えっとこの後はすんごいネタバレになっちゃうんですけど・・・。
(以下の内容はネタバレ要素が非常に多く、ここでは伏せます。最終章に出てくるとある有名な召喚獣について言及されていました。)
 
[司会]ゲームは結構プレイされていらっしゃるようですが、音楽についてはいかがですか?
[永野氏]プログレについての話をしようかと思ったんですけど、袖でローリーさんの演奏を見てこりゃ駄目だと・・・。やっぱプログレは自分には魅力的すぎて弱っちゃいますね。
今日こうやって演奏を聴いてて、やっぱりまた音楽やりてーCD出してー(LPと言い間違える)と思いました。でもそうなると連載が停まってしまうので(苦笑
(高校まで住んでいた)関西はLP屋さんは多かったけどアーティスト来なくて(だったかな?)、13〜14の頃LP高くてなかなか買えなかった。
新品だと1,800円、輸入盤で800から1,000円くらいで、カットアウト盤なら300円位で買えたから、京都の四条河原に行って十字屋で大量に買った。
それがエルガイムのネーミング元になっているんです。カットアウト盤なら20〜30枚、怪しいのを沢山買えたんですよ。
 
(植松氏の音楽との出会いについての会話に対して)僕らの世代はプログレとか音楽のジャンルはカテゴライズされちゃってましたけど、植松氏含め自分よりも上の世代の時代は洋楽と邦楽程度の区別しかなくて。
洋楽はすべて同ジャンルとして聞いていたんじゃないかなと思います。邦楽は歌謡曲、洋楽はイエスもELPもLEDzeppelinもニューロックでひとくくりにされてみたいな感じかな。
ELPは美形多くて、コンサートでは女の子がキャアキャアしていた。まるで現在のとうらぶとかと同じような感じで。昔のガンダムもガルマ様ぁ!とかおんなじ感じだった。
ガンダムはそういう女の子達の方が凄かった、と言っても今は信じてもらえないでしょうけど。あ、当時も現在も男はしょうもないですけどw
日本の女の子達が育てたバンドにはjapanがありますが、後に複雑な音楽に変わっていきましたね、クイーン(この辺聞き取れず)とか。
日本だとルナシーとか素晴らしいグループがもちろんいますが、japanがいなければ今のそういうバンドは無かったんじゃないかなと思います。
クイーンといえば、当時京都の知り合いで奈良から精華大に通ってる女の子がいて、奈良公園でスケッチしてたら男の人の腰に自分の顔がぶつかるくらいの大きな人がいたらしくて。
それがブライアンメイだったとかで、当時羨ましくておもわず「それ代わってほしい〜」とか言っちゃって。
 
[司会]プログレはマニアックだといわれますが、最近ではjojoのEDになったりしてて普遍性あるのでしょうか?
[永野氏]当時影響を受けた若い人がオッサンになって、使い始めてるんですね。(この辺メモれないトコ多かった・・・)。
だから、僕らが携わったアニメ業界から今後そういった影響を受けた人たちが一人でも出てきてくれたら、当時かかわった人間として非常にうれしいなと思います。
 
ジャーマンロックはBBCやロシアから流れてきてたんですけど、現在はYoutubeとかでBBCがお蔵入りにしちゃったのとかも見れるんですよね。
火力発電所で演奏したみんなが知っている様じゃない、本当に初期のクラフトワークとか。
ちなみにクラフトワークのお助けしてたクラウス・ディンガーが後にNEU作ったんですけど、凄い格好良くて、その人がFSSのダグラス・カイエンそっくりなんですよね。
 
[司会]ゲーム音楽やゲームについて・・・、アニメについて・・・・
[永野氏]84年にアニメ界でデビューしたんですけど、あと2年遅れていたらゲーム音楽の方に行っていたかもしれないです。それくらいゲーム音楽は素晴らしい。
既存の音楽業界と違って仕切る人やルールがなく、本当に自由に曲を作れたんですよね。
 
昔、妻の万梨阿さんがクラブでNYの有名なDJ(ニンジャさんだっけ?)接待してる横で、自分はPCでゲームしてた(おそらくディアブロ)w
そのゲームの中で一緒に7才位のアメリカの少年とパーティ組んでネットゲームしてた。んでその子が「お母さんにやめなさい」と言われてゲーム終了したりしてた。
7歳の海外の子供と一緒にゲームできるなんて、こんな時代になるとは思わなかった。あ、でも7歳の子供だから自分の英語でコミュニケーションできていたのかもw
90年当時からゲーム音楽凄いと思って集めまくってましたよ。
 
若い才能が出てくるときは一挙に出てくるのはゲーム音楽もアニメも同じですね。90年代頃羨ましく見てました。スンゴイ売れてましたしw
植松さんはゲーム業界は他で引っかからなかった人が入ってきているとおっしゃられていたが、それはアニメ業界も同じだなと。
サンライズに入社してみて、なんて居心地良いんだ!と思いましたね。週3回ライブに行ってもおこられなかったしw
 
(スクウェアがフレックス出社制度でタイムカードさえ押せばOKだったという植松氏のトークに対して)アニメ業界も監督がいない事なんてしょっちゅうでしたよ。
当時、監督番なんてのもあった位で。ただ某T監督はその辺まじめで全然そんなことなかったですけどねw
フレックスみたいな自由な環境では生き残っていくのは結構難しくて、やっぱり結果をのこしていかないとダメなんですよね。
(植松さんによると結果さえ残せば何でもOKで、植松さんは最後にはタイムカードすら押して無かったとか!)
それにしてもスクウェアってのは凄い会社で、
確かFF10とか作ってる頃に何度か行ったことがあって、各部屋に電子ロックがあったんです。
スクウェア行った時案内してくれたのは松野君(伝説のオウガバトル等製作)で、彼は「自分は全部の部屋のロック解除して入れるんですよ〜」って言ってたw。
んでそのに田中弘道君を紹介してもらったりして。
自分にとってはFFは10と11が最高傑作ですね。音楽では4だけど。
 
[司会]お二人は本当に少年みたいですね。お二人は少年の頃夢見た大人になれていると思いますか?
[永野氏]オトナになんてなると思ってませんでしたね。今でもオトナになんてなってないと思ってる。オトナの自覚なんて知ったことじゃねぇー、とw
僕らの業界では、よく漫画家とかイラストレーター、デザイナーになりたいと相談を受けることがあるが、その時にはいつもこう返している。
「なりたいと思った時点で君は既に歩き出しているんだよ。だから相談する必要なんかないんだよ」と。
  


 2017年
 
◆ゴティックメード TOHOシネマズ上野オープン記念上映 2017年11月5日 TOHOシネマズ上野
 
TOHOシネマズ上野の杮落しイベントとして開催された。
20時からの1回きりの再上映であり、特別ゲストとして永野護氏のトークショーがある旨、事前に公式サイト等で告知されていた。
チケット販売はTOHOシネマズのネット予約システムを通じて行われ、販売開始後2分程度で完売した。
なお、このイベントについては関東圏のTOHOシネマズで10月に配布されたTOHOシネマズ上野開館チラシにも告知され、ビジュアルキーイラストが掲載されていた。 
 
参加者にはポストカード(絵柄:カイゼリン ビジュアルキーイラスト)が1枚プレゼントされている。
同様のイラストのポストカードは過去にもつくられているが、今回はカイゼリンの足元にFSSのロゴが印刷され、宛名面には「Newtype 花の詩女ゴティックメード上映イベント来場者記念」と印刷されている
 
イベント後、映画館のロビーではボークスによるカイゼリンの完成品及びFSSの絵柄がペイントされた九谷焼が展示された。
その九谷焼について詳細がプリントされたチラシが配布されている。
 
以下に上映後に行われたトーク内容を列記する(大凡30分程度)。
※当時の記憶及び断片的なメモからの書き起こしですので、記述間違い等の可能性があります。
登壇者は永野護氏の他にシークレットゲストとして川村万梨阿さんと、佐々木望氏の3名と司会進行として角氏(ニュータイプ編集長)。スタッフPCにはミラージュマークのデカール^^
この時の様子はニュータイプ2018年1月号に写真入りで報告されている。
※当日の永野氏の服装 永野氏:黒のジャケット(ワンボタン)インナーは黒のシャツ。ジーパンはボロボロで片膝が完全に露出していた
永野氏等公式ツイッターでこのイベントの様子がレポートされている(その1その2その3その4・)。川村万梨阿さん公式ツイート佐々木望氏公式ツイート
各ネットメディアにこのイベントの様子がレポートされている。
毎日新聞「花の詩女 ゴティックメード:伝説のアニメが上野で特別上映 永野監督「絶対円盤にはならないからね」」(MANTANWEB版)
ウェブ・ニュータイプ「永野護に加え、川村万梨阿、佐々木望がサプライズで登壇!「ゴティックメード」上映会レポート
 
・冒頭の挨拶(以下永野護氏・・MN  川村万梨阿さん・・・MK  佐々木望氏・・・NS)
司会「ゲストは監督をめすべてをやりました永野護氏です」
MN「公開から5年も経っているのに皆よく見に来てくれるね〜。これもドリパスさんや毎回来てくれるファンのおかげでまさか50回を超えるとは誤算でした」
MN「公開当時に見てくれた人だけで、(後で知った人にとっては)ザマーミロのつもりだったのに」
司会「ゲストの川村万梨阿さんと佐々木望さんに登場してもらいます」
KM「みなさま来て下さりありがとうございます。5年経っていても来てくれてうれしいです。映画をとても楽しんでもらえたのではないかと思います」。
NS「佐々木望です。この上映をとても楽しみにしていました。突然ですがやってまいりました」
司会「公開から5年経ちましたが、今のお気持ちをお聞かせください」
MK「まだ、5年経ってしまっている感覚がないですね」 NS「もう5年なんですね」 MK「前世のようで、2〜3年しかたってないかのようです」
 
司会「アテレコの時の思い出を教えてください」
KM「すごくスケジュールは順調で、よどみなく進んだ。劇場版作品だと絵が無い状態でアテレコという事もあったりするんですけどね」
MN「絵コンテで絵が決まっていたので、声優についてもイメージ出来ていてアテレコはほとんど止まらなかった」
SN「永野監督もきてましたけど、すごくスムースで、永野監督に確認しても「いいよいいよ」ばっかりでほとんどフィードバック無くてw」
MN「アテレコについては皆言うことなしだった。シークレットの二人(三石さん・三木さん)も同様で、始めるなり勝手に演じていて、三木君は最初から凄いテンションでしたね」
MK「まるでテレビアニメのレギュラーみたいでしたね」 SN「万梨阿さんとは付き合い長いから」
MN「主役の二人は地のやりとりでバッチリ。アニメは実際に合わせて見ないとわからないこともあるが、綺麗に二人の声が分かれていてそのまま二人のキャラクターを使わせてもらった」
SN「のぞみんのままやってくれと言われて、自分のままで演じられて楽しかった」 ※このあたりは佐々木氏が後日ツイートしている(その1その2その3
※その後も過去の共演作品についてで盛り上がる万梨阿さんに永野先生が「あんた話ながすぎ」と突っ込む場面も。
MN「昔のことすっかり忘れちゃっていて、そういえばレーダー9世が来月号のニュータイプに出てくるんだよね(ジークボウの事と思われる)」
MN「先月号にはゴティックメードの全てのキャラ出てきてる(ツバンツヒ、マウザー、ジークボゥ(レーダー9)、クリス、声のみでベリン?)」
 
司会「ゴティックメードは実はFSSであることをキャストの皆さんが知ったのはいつごろ?」
MK「試写会まで知りませんでした」 MN「うそつけ〜」 MK「なにか企んでいたのは知っていたけど、まさかあんなのを作っていたとはねぇ。みんな知らなかった。」
MN「僕にはZ(ガンダム)などを作ったとても怖い師匠がいるのですが、「OPとEDは、たとえスタッフには最後までバラすなという教えでした。エルガイムのときもそうだった。北爪君が作ってたの知らなかったもん」
司会「全然気が付きませんでした。毎日(角川社内にあったスタジオの)カギを開けたり、コーヒー出したりしていたんですけどねぇ」
MN「EDは少人数で作った」 KM「なにかこそこそやってるなとは思ったけど、カーテンコール作ってるとはねぇ」
MN「(作画の)門上さんも名倉さんもずるいって怒ってたw」 KM「エンディング見てなかったのねぇ」
MN「山形くんと二人で作ったんだよね。町が歩いているのは山形くんが描いてる。EDは最初から企んでいたんだよね」
MK「(ラブが変身したので)育枝ちゃんがすごく混乱していたっけ」
MN「彼女にはラーンにぴゅーとついていくキャラだからと伝えていたんだよね。次の作品の時は人間のキャラやりたいとお願いされたっけ」
MK「先に試写会見て興奮した彼女からすごい長いメール来て、もう一通さらに届いたんだけどメール書きすぎていて駅降り損ねそうになったという内容だった」
SN「自分にはながーい留守録できてましたね」
 
司会「この場を借りていくつか発表したいと思います」
(九谷焼の製作者及びスタッフ入場。九谷焼は桐の箱に入っており、ふたにはFSSのロゴ)
MN「(マグナパレスの大皿を見て)絵柄が綺麗でフグ刺しに使えそう。うちだとツナサラダ山盛りに使っちゃうかなw」
MN「(値段が75,000円との発表に対して)クリスティン(momokoドール)より安いねw」
MK「(豆皿・カップセットに対して)お蕎麦に使うとよいのかな?」 MN「お酒飲むのに使っちゃだめだから」 SN「欲しいですねぇ。お蕎麦食べるのに使います」
MN「(絵皿を見て)色をきれいに出すのは難しそう。推測だけどw」
 
司会「続いて次の発表です(ボークスの大石さんがカイゼリンをもって登場)
MN「ようやく出来ました。6歳でも老人でも作れてフル稼働です。ツインスイングも指も全部動くし、もう組まれた状態でこのまま出荷できる状態。綺麗でしょう!」
MN「ボークスさん(年月)かかったねぇ。万梨阿さんが持っても壊れないし、風呂に持っていっても壊れないw 全長は42cm位です」
MN「ようやく出来ました。戦車で言う所の試作量産型の手前でほとんど最終形態。まだマークとか直すところあるけどね」
司会「発売時期はまだ未定です」
MN「ファイブスターはプラもガレキもモデラーの質が上がりすぎていて、それとは別に永野の立体物欲しい人達にとって敷居高くなっているので誰でも遊べる、あ、ミサイルは飛ばないけど、持って壊れないものを作りたかった」
MN「僕のものは全て自立します。ロボットは他ってナンボです。あ、レッドミラージュはおいておいといてね。(背中のタンクが重くて)後ろに倒れちゃう。」
MN「カイゼリンはエルガイム、リックディアス、百式より動くから」 SN「重くないけど、持つとズッシリしますね。買ったら愛でちゃって家からでなくなっちゃう」
MK「遊ぶときは声をつけてほしい」 MN「ロボットはしゃべりません!」 KM「トリハロンに「余一人で十分である!」って。家に来たときは「なんて美しいロボット」って言うの」 MN「むかつくー」
MN「この後もまだまだ考えている。ツゥラとか企画進行中です。詳しくはニュータイプで。あ、どんだけ期待してもらっても円盤でないから。こんな作品が1本位あってもいいかなと。でないとつまらないし」
SN「今日はワクワクして興奮しました。円盤にはならないみたいだからまた劇場に来てください。(今回買えなかった発売後)1分後だった人にも是非見て貰えればと思います」
MK「お皿にはなっても円盤にならないというのねぇ。まぁ家にドルピーつけないとあの感覚は体験できないかもですもんねぇ。またあの雨のシーン体感してほしい。永野の頭の中体感できるので是非楽しんで」
MN「もうやめて(かんべんして・・・)」
MK「この場所に来ていらっしゃらない方々にも感謝しています。どうか花が咲きますように」
 
MN「ゴティックメードは最後のセルロボットアニメです。いろいろの人がずっと築いてきて、そして色々な人が関わってくれて出来たアニメです」
MN「音響や撮影を贅沢させてもらって、カイゼリンがドーンとぶつかるシーン、気に入らなくて100回ぐらい取り直した。誰かこれ描いてるんだ、あ、俺だ(^_^;)」
MN「過酷な製作環境について来てくれた、あえて言いますけど「連中」には本当に感謝です。次の作品はフルCGになってしまうかもとけど、人が手作業で作ることに意味はあったと思う」
MN「カイゼリンは12,000ピクセル、12kだからねぇ。沢山の人に伝わると良いなぁと思います」
 2018年
 
◆「紳士淑女的日常」10周年記念トークショウ ロボトーク! 2018年3月3日 渋谷LOFT9shibuya
 
川村万梨阿さんがホビージャパンで連載しているコラムが10周年を迎えたと言うことで開催されたトークショー。
事前にシークレットゲストとしてメカに詳しくて締め切りがギリギリな人物が来る旨告知されていた(この時点で正体バレバレ)。
 
第一部が万梨阿さんとHJ星野編集長、村瀬氏、カメラマンによるコラムや旅についてのトーク、第二部が永野氏が加わってメカについてのトークをするという構成だった。
イベント開催中にコラボドリンクを注文すると5種のコースターがランダムが配布され、その中の一枚にニュータイプ表紙マグナパレスイラストが使用されていた。
また飲み物・食べ物を注文すると抽選券が配られ、最後に抽選が行われたが特にファイブスター物語や永野護氏関連のものはなかった。
第一部についてはこちら(ブログ「絶対秘密。」様)を参照ください。
オフィシャル関連のツイートを含め、各ツイートについてはもえぎの(@moegino)さんがまとめてくださっていますので、こちらをご参照ください。
 
当サイトでは永野護氏が登壇した第二部について、トーク内容を列記する。
※当時の記憶及び断片的なメモからの書き起こしですので、記述間違い等の可能性があります。
 
■冒頭 (以下永野護氏・・MN  川村万梨阿さん・・・MK HJ星野編集長・・・HJ1 HJ村瀬氏・・・HJ2)
MK:それでは第2部始めます。ゴティックメードの番宣流れてあの人出てくるんだと分かっちゃいますね。しかも2回も(第1部終了時と第2部開始前)。さて2部ですが、お待ちかね怒れる蔵王権現様の入場ですよ。
(※第1部の万梨阿さんトーク時に永野氏の事をそう表現している)。
司会:コラボカクテルのマグナパレスが売り切れてないのに権現様大変お怒りでした。
MK:このカクテルの材料(シャンディガフ)が沢山あったからとなだめておきました。さて酔いがほどよく回ったところで、第2部を始めます。それでは先程に引き続きHJのお二人に登壇して頂きます。まず模型編集からみたロボについてお伺いします。御二方はアニメ見ますか?
HJ1:小さい頃からよく見ています。
MK:ということは、模型はスケールモデルじゃないと、ということではないということでしょうか?
HJ1:ロボも含め、どちらも好きですね。
MK:模型といえば屋台とかお城のとかもありましたもんね。
HJ:お城とかはHJの紙面でも取り上げましたね。
MK:おふたりはどんなロボアニメ好きですか?(永野さん控えてるし、わかってるよねという会場の雰囲気w)
HJ1:年代的にはマジンガー位ですが、はっきり意識したのはコンバトラーですね。超合金買ってもらいました。
HJ2: ホビージャパン的にはガンダムというべきなんでしょうけど、兄貴の影響でダイターン3でしたね。
MK:最初に好きになったのはダイターンとのことでしたが、雷に撃たれたような衝撃を受けたエポックメーキングな作品はありますか?。ちなみに私はヤマトでしたね。
HJ1:色々な意味で衝撃だったのはエルガイムですかね(会場拍手)。声優にも興味持つようになりましたし。
MK:きゃああ(照れ
HJ2:ガウ・ハ・レッシィが好きでした。
MK:エルガイムのどの辺りに魅かれました?
HJ1:やはりメカがカッコ良かったですね。レッシィが可愛かったですし。
司会:アム派、レッシィ派トークは当時よくありましたよね。
HJ2: 雷に撃たれたという点では土曜に放送していたサンライズ系の影響受けてます。
MK:私はライディーンですね。高校の同人誌やっていた先輩に布教されてこんな風になっちゃいました。サンライズ大好きトークしちゃいましょw
MK:会場が1つにまとまった所でシークレットゲストの、実は私たちもどなたか知らないんですけど(茶目っ気たっぷりで)、・・・・・永野護さんでーす!!
MN:後ろで聞いてたんだけど…サンライズとかガンダムとか聞きたくないコトをw」
MN:あ、そうだ(第1部で話題が出た)ドラクエについてなんだけどいい?(万梨阿さんは)ドラマCDで4はシンシアやってて、5ではビアンカやってたけど、俺そっちじゃなくてフローラ選んだんだからね(えっへん。
MK:フローラ、イオナズン撃てますからねえ・・・
MN:あ、これリメイクのじゃなくてSFC版の話だからね。
 
司会:さてここでバースデーケーキです。14巻の表紙がプリントしてあります。
MN:あ、1つ言わせて。13巻は予定通り出なくて、14巻心配かけたけど、実は12月か1月には実は出来てて、だせたんだけど営業サイドからしっかりプロモーションをやりたいということで2月になったんだよね。派手な広告してもらえました。
MN:あ、あと昨日の話なんだけど、PSO2やっていて知り合いがトリガーイベントのブーストでレア狙いで10人位で集まって2回クリアして、チャリーンってレア出た音して。
MN:あ、星13個の武器かなって鑑定してみたら、見たことない武器で星14個だった。ユピテル(トゥルス)ね。まあ、それだけなんだけど。たまたま横で見てた万梨阿さんはなにそれって感じでしたけど。
MK:ああ、14巻発売と14繋がりの、ということで(会場拍手)。
MN:うるさいわw 僕はお祝いされるのが結構苦手で。俺の人生お祝いより罵倒多かったからね、コレガンダムじゃねーよとか。それをバネにして来た!
MK:なんか師匠(T監督)に似てきたねw
MN:ブッコローすwww
 
MK:(やばいので話題変えよって感じで)カイゼリンのフィギュア出来ましたね。
MN:フィギュアじゃなくて????ね。永野メカは全部自立するからね。不安定に見えると言われるけど前後では無く左右でバランスとっているから自立するの。フザケンナって思う。
MN:カイゼリンの素材についてだけど、従来のものは強度の問題や、レジンは複製しやすいかわりに経年劣化があったり、シャープだけど脆い。プラも割れやすいし20年位で劣化しちゃう。なので色々試行錯誤してる。
MN:光沢も塗装で出すのではなく、素材そのものでだすとやはり違いが出るのでなんとかそちらで進めたい。実物はギラギラしてるからね!カイゼリンのプロトタイプモデルは色々な素材を複合させている。
MN:透明レジンも、ABS樹脂、プラ樹脂も使うつもり。ただ、ホワイトメタルやダイキャストは重いので、別の軽いものを使いたいと考えている。
MN:戦車模型だと砲身は貼り合わせてというわけにいかないから挽物を使うんだけど、段々自重で歪んできちゃうんだよね。だからそうならないようにしたい。
MN:ロストワックスも面白いよね。指はテンションつけられるように、スプリング仕込めないか検討中です。
司会:上野のトークショウで皆さんぞんざいに扱っていたのにビックリでした。
MN:カイゼリン二台持っていってて、1つは展示して、もう一体はガチャガチャやっても大丈夫だよと感じてもらえればど思って。佐々木君も最初おっかなびっくりだったけど、持ってみて、あ、大丈夫だなって。
MK:カイゼリンの胴のところ持って、なんかザリガニみたいだなと・・・。
MN:おーいおい。
MK:あ、伊勢海老ですかね。なんて美しいロボットw(会場爆笑
MN:今回カイゼリン企画したのは、世の中には模型雑誌の作例見てプラモ作って改造出来たりする人いるけど、色々な理由でできない人もいる。もちろん作るのは楽しいことだけど、世の中にはロボットが好きで欲しい人が居るから完成品あるけど。
MN:それが欲しかったレベルなのかなと。海外で作られて塗装される際コストダウンされたものが多くなっている。こんなものでしょという制作側の意図に対して、模型作る人間にはカチンときちゃう。
MN:高価でも高品質な物を提供して選択肢を増やしたかったんだよね。ホビージャパンの表紙を飾れるようなものをね。
MN:ボークスはカイゼリンの製作に、5年かかってます。映画公開の2年前に全メーカーにこういうメカ出ると伝えてた。ボークスの平井君が頑張ってくれたんだけど、情け容赦ないリテイクした。はいダメっ全部作り直しねというような。
MN:ウェーブもチャレンジしてたけどカッコいいパーツのつけ方とかガンプラみたいな要素あったら全部ダメよ、と。ハの字にして胴短くして脚長くみたいな。
MN:カイゼリンの装甲はテーパーでなく全て直角て構成されてる。模型作る人はわかると思うけど直角とるのって凄く難しい。
MN:フルスクラッチってのは意思の力でできあがるけど、30年ガンプラが続いてきて格好良くする方法、80点取るようなのが確立された中でそれをどう潰すのかっていうのが楽しいんだよね。
MN:製品としてカイゼリンを出せるかについては金型出来ているけど、組立ラインやライナー、工場のラインをどう組みあげるのかという取り組みがとても難しいね。
MN:製品として量産することについては、昔に比べて容易にはなってきている。カイゼリンもある程度までは出来ているけど、その点のどう組みやすくするのかが非常に難しい。
MN:模型技術は今までタミヤさんという偉大な会社が長年培って来ているんだけど、最近はそのレベルでロシアとか東ヨーロッパのメーカーが上がって来ていて、それはCADとかのおかげで非常に精密になった。ただ組みやすさとかはタミヤがやはり優れている。
MN:1/700(扶桑?)で、三連20ミリ砲再現とかされちゃってるだけど、誰が作るんだよってw。その辺、その辺り凄く理想的になりすぎてる。
 
MK:何喋ってるのかさっぱりわかんないよ〜。テーマ、ロボアニメなんですけど!
MN:オレ、ロボアニメ嫌いだからw マジンガーはロボット第2世代でオレの弟の世代、俺はその前のアトムとかウルトラマンの世代だから。あと仮面ライダー。永井先生ならハレンチ学園だよね。あと鉄人28号とかかな。ところでロボアニメ(の定義)ってなに?
MK:また意地悪なことをこの人は…
MN:サンライズのエルガイムはクソアニメっていうか、クソアニメといえばポプテピピックだっけ?
MK:私はロボアニメっていうとやっぱりダンバインでしたね。
MN:サンライズはライディーンとか作っていたけどそれは東映のものだから、それじゃいけないってことでオリジナル作品をもう一班で作ろうと、それが富野監督でザンボットからガンダムへとサンライズは切り拓いていったんだよね。
MN:サンライズがすごいのがちゃんと自分で稼ごうというところ。某巨大な企業とかのものでなく。庵野君のエヴァとかみたいなのもそう。バンダイも永年アニメをサポートし続けているのも凄いことだよね。あ、今度HGUCでガルバルディβでるね(ニヤリ
MK:(14巻取り上げて)この辺でFSSの話とか…仕事中に流している音楽の話とか・・・。
MN:あ、さっきのドラクエ5 の話だけど、やっぱりビアンカはずっと一緒だから甘えられるとこあるし。なんか可哀想になっちゃうけど。ドラクエ11出た時に、ナガノ連載落とすぞとか全然言われなくて、冨樫くんの名前ばっかりだったのにムカッときてさぁ。
MK:ゼルダはやってたんだよね?
MN:あぁ、その辺何度か連載の扉に書こうと思ったんだけど、最近スマホゲームに大作といわれるものが勝てないのが数年続いていて、去年PS4でFF15という荒削りで男共が飯食ってるようなゲーム出たし。
MN:あれとかそれとか、ニーヤとか、さらにゼルダ出てさぁ、ゲームメーカー終わっちゃうんじゃないかと思った。で、トドメが7月のFFで。
 
MK:FSSの連載についてお願いします。
MN:あ、一言いい?色んな人から原稿上がったんですねといわれたけどまだ上がってなくて、えぇぇ?って。あんたツイートしたでしょ?自分の原稿と勘違いしたんじゃないの(プンプン
MK:あら?行き違いだったかしら(すっとぼけ まぁ目処がついたというところだったということで。
司会:ちなみに万梨阿さん今月締め切りのHJの原稿まだ上がっておりませんw
MN:来月の連載は今月出てきたキャラの過去の話です。長い話にはならない予定。あと誰これってキャラあれこれ出して種撒いてます。
司会:それでは最後の締めに万梨阿さんに一曲歌ってもらおうと思います。
MN:なんか結婚式の披露宴みたいだな。最初この企画聞いた時大丈夫かなと思ったけど、俺がプロデュースするなら曲多くして間にトークする感じが良いかな?毎回ゲスト変えたりして。ライブと違ってほっこりしたのも良いよね。
MN:俺は昔ライブで客蹴っ飛ばしたりしてたけどね。またやるならつきあいますよ。
 
その後万梨阿さんが「風のノーリプライ」を歌いトークショーは終了。万梨阿さんのサイン会に移行。
万梨阿さんにサインを頂く際に、ベリンが劇中でうどんを食べているのは万梨阿さんがお好きだからですか?と質問したところ、永野監督の好みじゃないかしらとのことでした。
その間、永野氏も同席されていましたが、恐れ多くてみんな遠巻きに熱い視線を送っていたのが印象的でしたw
 
◆ゴティックメード EJアニメシアター新宿特別上映 2018年12月28日 EJアニメシアター新宿
 
角川シネマ新宿がEJアニメシアター新宿へのリニューアル記念としてゴティックメードが期間限定で上映され、12/28の19時上映会後に永野護氏と川村万梨阿さんの登壇イベントが開催された。
このイベントについては事前にニュータイプ2019年1月号で作者の連載作業が無事終われば実施する旨記載され、12/17にツイッター等で告知された(予約前日・・・)。
映画館のロビーにはボークスが製作中のカイゼリンも展示され、映画館で配布されていたチラシにもゴティックメード特別上映についての告知が掲載されていた。
 
以下に上映後に行われたトーク内容を列記する(大凡45分程度)。
※当時の記憶及び断片的なメモからの書き起こしですので、記述間違い等の可能性があります。

■冒頭 (以下永野護氏・・MN  川村万梨阿さん・・・MK)
ゴティックメードの上映終、椅子が2脚セットされ、映画館右側の扉から司会進行のニュータイプ角清人編集長が登壇。
簡単な挙手アンケート(前回の上野イベント参加者を確認。今回も前回と同じような雰囲気で進行予定とのこと)実施後、永野護氏、川村万梨阿さんの順で呼び込み。
永野護氏は全身黒色で袖が腿辺りまであるシャツが印象的。当日の服装については以下のツイッター投稿等をご参照下さい。
https://twitter.com/naganomamoru/status/1078644555501658112 https://twitter.com/naganomamoru/status/1078644540599222273
 
■ゴティックメードについて
MN「こんにちは。どうも永野護です。気がつけば公開から6年が経ちました。ここで公開がスタートして、劇場がリバイバルするということで帰ってくることが出来ました。」
MN「その後ゴティックメードの円盤が出なくてご不満があるかもしれませんがこうやって劇場で見ることしか出来ない作品もあっていいのではないかと、映画を作った人間としてのこだわりをご理解頂ければ幸いです。」
MN「この前も全国31カ所でドリパスでの上映と、ちょこちょこやってますのでまた観て下さると嬉しいです。」
KM「6年前に公開して、また6年ぶりに観て頂けて光栄です。この作品を忘れずにいて下さったことがとても嬉しいです。
KM「こんなに寒くて年迫った時期で年賀状の準備とか忙しい時期なのに来て下さり、この作品に関わったスタッフとしてとてもうれしいです。(挨拶中 万梨阿さんの方をのぞき込んでなんどか「なんすか?」と茶化す永野監督)
司会「12/22にこの劇場がEJアニメシアターとして生まれ変わり、ゴティックメードがこけら落とし作品になりましたが、」
MN「毎回どこかの劇場のこけら落とし作品になってない?この劇場は音響チェックがしやすい劇場なんですよね。
MN「公開して1〜2年位で話題にも上らなくなってしまうかなぁと思っていたんですけど、皆さんが熱心にこの作品を愛して下さり、ドリパスが始まって皆さんがリクエストをたくさんして下さったおかげでこうやってずっと上映することが出来ています。」
MN「スタッフを代表して本当に感謝しています。てか、みんなそろそろあきてこないの?(笑)。オレなんか二度と見たくないのにねぇ。公開以来6年一回も観てないよ。まぁ家に全テータあるからいつでも観られるんだけどね。」
MN「データーとても膨大で、この辺余り言及してこなかったんだけど、冒頭3分だけでセルを4万枚使ってて、全部で16万枚使ったんだよね。
MN「この16万枚というのにあまりピンと来ない方もいらっしゃるかもしれないので説明すると、通常のTVアニメ作品だと約20分でセルが2〜3,000枚位。某Zガンダムという作品でサンライズが無尽蔵にセルでアニメ作品を作っていた頃でも8,000枚、第1話が12,000枚位だったんです。」
MN「なんでこの作品がこんなに枚数使ったんだって話ですよね。昔はセルを重ねていくと3枚位が限界で、色がぼけたりしちゃうのね。」
MN「マクロスを作った○▲×なスタッフの河森さんや美樹本がHセルまで使ったぜ!っていってたんだけど(つまりセル8枚重ね)、現在はデジタルに移行した事でどれだけでも重ねることが出来るようになって」
MN「GTMだと人物が7人いるシーン、全員それぞれ別で、背景や効果も全部セルが分かれてるの。カイゼリンのシーンなんて32枚重ねちゃった。だからセルの使用枚数増えてしまいました。」
司会「映像についてお話し頂けましたので、音へのこだわりとかあれば教えて頂けますか?」
MN「知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この劇場は元々新宿ヴィレッジ1という建物だったんですけど、建物自体の音への影響がとても良い所で、うまく音の周波数が分かれやすいんです。」
MN「チャンネルによってスピーカーが分かれているんですよね。GTMについては、アニメ作品はどうしても予算の関係で音には余りかけられないのに対して、劇場作品なので時間やお金をかけることが出来たんです。」
MK「雨の中でベリンとトリハロンが語るシーン、降りしきる雨の音がまるで本物のようでした。特にドルビーの劇場で観た時は本当にすごかった。風の巻く音とかも聞こえてきましたし。」
MN「彼女こっそり何度も劇場に見に行ってたんですよ。」
MN「アニメ作品の製作には、ジブリ以外の制作会社では音作りに関しては手厚い人材シフトを組むことは難しく、こだわることは本当に難しいんです。GTM作ったことでここら辺は大分詳しくなりましたね。」
MN「色んな音響監督から「やっとやってくれたか」と言われました。ハリウッドでは80年代からその辺りは改善されてますが、日本はやはりその辺はまだ遅れている。」
MN「この作品で元カプコンの坂本さんと一緒に仕事をしたが、音への拘りは凄くて、延々と打ち合わせをして、冒頭シーンだけで一時間以上。」
MN「だからマグナパレスが下からぐおおってせり上がってくるところとか、アデムの杖を地面に打ち付けてコーンと響くシーンとかうまく表現することが出来ました。」
MK「坂本さんは本当に拘りが凄くて、ベリンが歩く靴の音を再現する為に、彼女の履いている靴の素材とかも質問されたんです(監督によると皮を数枚重ねており、ヒールはなしとのこと)。」
MK「それと衣擦れの音を再現する為にその素材も聞かれました。本当に拘りが根本的に違うんだなと。」
MN「カイゼリンが動いているシーンについては、136チャンネル位あって凄いなぁと感心していたら、カイゼリン本体の音だけでそれ以外は別だって言われてビックリしたっけ。ベリンのなんて美しいロボット・・っていう台詞とかね。小さい声で呟いてるのにちゃんと聞こえるの。」
MK「あとラブがトリハロンに投げられて死んじゃったシーンで、ベリンが小さくあらって呟いてる台詞もちゃんと小さく入っていて凄い。劇中のすべての台詞が綺麗に音としてのっているんです。」
MK「声優としてはすべての台詞を一生懸命演じているので、声がかき消されてしまうととても悲しいんです。ベリンってあまり声を張るキャラではないので試行錯誤していたんですけど、うまく調整してくれて台詞が埋没せず聴こえるようにしてくれて本当に嬉しかったです。」
MN「生の声として聞こえるように舌や喉の動き、つばを飲む動作とかも考えられている。」
司会「ちょうどその話が出たところで収録時の逸話とかありましたら」
MN「オレ後ろで観てただけだから何もないよ。」
MK「じゃあ私から、えっとね」
MN「ちょっとアンタあの話するつもり?」
MK「(マウザー役の)三木君が家で台詞の練習していたら、家族の方がその台詞聞いてびっくりしちゃって、ちょっとソレFSSじゃないの!え、FSSの作品に参加するの?ってビックリされちゃったらしくて。」
MN「マウザーの台詞だけでなんでFSSってわかっちゃうんだって話だよね(苦笑)。」
MK「奥様、FSSの大ファンだったらしいです。」
MN「ことちゃん(三石さんのこと)は角川のパーティがあって立食形式だったんですけど、ことちゃんに呼ばれた時の声を聞いて、あぁこれだって!それでリクエストしたの。」
MN「ことちゃんは「いやぁパーティは出ておくものだね」って。ちなみにウチには留守番電話あって昔のとかセーラームーンとか色々な人の声が残ってて、それこそ本当に売れちゃうんじゃ無いかって位に。」
司会「あのマウザーが出てくるシーン、先日の連載でカイゼリンに見とれてて襲撃しなかったっていう衝撃の事実が判明しましたが。」
MN「マウザーはソープと一緒で、珍しいメカが出てきたらただみてるだけの人になっちゃうから。13巻はツバンツヒがかき回す展開でしたが、14〜15巻は彼が引っかき回している。」
MN「この二人はとてもキャラが強烈だから一緒に出すのは避けようと。(この後二人が一緒にという話があったかもですが拾いきれませんでした)
 
■カイゼリンの立体化について
司会の方より、カイゼリンの立体モデルについて簡単に説明後、壇上に机が設置され、製作会社であるボークスのツカモト氏、原型師の平井興治氏、大石凡氏がカイゼリンを持って登壇。テーブル上に自立展示。
※GTM上映開始30分前頃に映画館ロビーに飾ってあったカイゼリンの立体モデル、永野氏自身でケースから出して持って行かれていました。出来映え等を確認していらっしゃったようです。登壇イベント終了前にショーケースに戻されました。
MN「これからTVショッピングですね。」
ツカモト「カイゼリンの立体化に当たり、色々試行錯誤しておりまして、ツインスイングや透明装甲等がどのようになるかをまずテストしてみたのが以前公開したもので、アレはレジンに塗装したいわばデコマスモデルだったんですよね。」
ツカモト「それで目処が立ったので、今回は工場でインジェクション成形したものになります。フェイスマスクのアイライン当たりは一部塗装してますが。それだけです。サンプル状態で。」
MN「今回はABS樹脂を使っているんだよね。あと禁断の宝飾品等にも使用されるクロムメッキを使用している。普通プラモデルとかではアルミメッキとか亜鉛メッキとかがおなじみなんだけど。」
MN「なんでクロムメッキじゃないのって話なんだけど高価だし、プラモとかの下地のプラスチックを溶かしてしまうなどの欠点があって。でも楽器とかでは樹脂部分でクロムメッキ使っているのを知っていたからなんとか出来るんじゃないかって。」
MN「それで今回はABS樹脂なので出来たんだよね。本当にすごい。光沢良い感じでしょ。」
MN「まだ全体的に光沢とか接合部(湯口?)とかまだ試行錯誤しているけど。でも本当によくやってくれたなぁって(テーブル上でカイゼリン触っていたら後ろに転倒してしまう)。」
ツカモト「部品は外れてますが、壊れてないですね。」
MN「頑丈だから、今倒したけどクワーンと音がしたけどパーツはずれただけっていう。コレなら普段プラモデルとか作っていない人でも全然大丈夫。」
ツカモト「上半身と下半身が外された状態で、あと武器とかの細かいパーツが外してあるだけの状態にする予定です。パチパチはめていくだけで完成できますね。プラスドライバーが1本あれば大丈夫かと。」
MN「ナガノメカはちゃんと立つからね。そういう風にデザインしている。他の作品は知らないけど。あ、リックディアスとかキュベレイももちろん自立出来る。ガンダム(RX-78)も。あれスゴイバランス良いんだ。」
MN「大河原さんとかカトキ君のはバランスが良いよね。カイゼリンはどんなポーズ取らしてもしっかり立つし、こうやって壊れないんだ。・・・で、発売はいつになるの?」
ツカモト「(焦りながら)えっと前回もそう言いましたが、ここも一年以内っていうか、2019年内でお願いします。」
MN「ニーアオートマタの2Bのフィギュア(ドール?)とか作っている場合かと(笑)。こっち早く作りなさいよ。あ、2Bって知り合いの吉田(明彦)君が作ったキャラでとても良いキャラだから買ってあげてね。」
MN「カイゼリンの発売が決まった段階で、今までのすべてのメーカーさんにGTMのプラモ・ガレキについてOK出す予定だから。Zの付くあのメカもね。で、ボークスさんはどれ考えてるの?」
平井「Zも魅力的ですが、やはりダッカスを作りたいです。」
MN「大石君も同じ事言ってたよね。」
大石「やはり最高峰デザインだからですかね。ダッカスもですが、やはりここはZで。」
MN「そこまで言わなくても(照れ)。このモデルは普段プラモデルとか作らない人でも簡単にはめて完成させることが出来るんです。万梨阿さんでも作れるから。」
MN「さっきあなたガシガシ遊んでましたもんねぇ。あ、でもトゲトゲしてる所あるからお子様は気をつけてね。」
 
■FSSグッズ紹介について
娘(にゃん)タイプ初代編集長の宮沢氏が紙袋と謎のキャリバックを持って登壇。数点のグッズ紹介をしながら永野監督や万梨阿さんが質問や茶化していくスタイルで進行。
冒頭に製作しているメーカーさんの紹介あり。オクトーバービーストという会社とのコラボでデザインナーさんはFSSファンとのこと。グッズについては今後ニュータイプ等で告知予定。
MN「さて、お次は角川テレビショッピングです」
MK「でもお高いんでしょう?」
(キャリーバックについて)
MN「最初に見た時に凄く気に入って、二つお願いしちゃいました。」
MK「材質はポリカーボネートですか?動かしてみると凄くなめらかに車輪が動きますね。やっぱり使い勝手が重要ですからね!このサイズって事は機内持ち込みも大丈夫そうですね。軽いですしね!」
MN「(テーブルの上で)ガラガラ動かさないっ。」
(財布について)
MK「財布の中を見るとハイブランド並のしっかりした作りですね。」
MN「でもなんでバッハトマのロゴなの?」
宮沢「デザイナーの方の好みだそうです。」
MN「最初にこの国家マーク見てどこだか思い出せなかったよ。」
MK「黒革なのでドナウマークがよかったなぁ。なんで?」
MN「オレ、決める権限ないから!」
(Tシャツについて インクジェットでGTMマーク2が胸面に、背面に花十字がプリント。ウォッシュでモールド加工?してあるとか)
MN「みんな着て歩いてね。石投げられるかもしれないけど。」
(ランチョンマットについて)
KM「プリントしてあるこれ、なんてメカでしたっけ?」
MN「・・・Z。あ、マジンガーじゃないよ。舌をかんでツエットとかいう発言しにくいアレ。あぁこれってカードゲームとかで使うやつかぁ。」
KM「カードゲームって遊戯王とかの?」
 
■デザインズ「クロスジャマー」及び連載・単行本情報について
宮崎氏が紙袋の中から製本されたクロスジャマーを取り出して永野護氏に渡していました。
表紙にはZAPが印刷され、監督が中のページを確認しようとして思いとどまっていたのが印象的でした。もしかしたら表紙以外は印刷されていなかったのかも。
司会「クロスジャマーや連載・単行本情報について教えて下さい。」
MN「クロスジャマーは完成しています。発売は2/9です。以外と早かったでしょ?実は今朝校了が終わったんです。新規デザインおおくてねぇ。GTMだとボルドックスルビー、青騎士、GTMてんこ盛りでと読み応えあると思います。」
MN「今回は14巻に登場するデザインに特化しています。いつもだとデザインが先行するけど今回は逆で。値段は3,300円と、まぁそんなかんじです。」
MN「デザインズ1〜3と同じサイズということでまた変わっちゃいました。MHとの新旧対応表も連載時より増えています。」
MN「この本が出るということで単行本は?という話になるのですが、1/10発売号がちょうど15巻収録のラストになります。」
MN「なのでおもったより早く出せそうです。前巻から一年ちょっとで出るなんて恐ろしい話ですよね。まだホウザイロとかの巻頭キャラシートや表紙・口絵の作業とかあるんだけどね。」
KM「お正月は休み返上ですね!」
MN「いや、死ぬから。もう年も取ったし正月休まないとバタンキューですよ。」
司会「もう丸三年も休んでないと言うことになりますよね。」
MN「連載を続けるのは当然じゃないですか(え?)!ナガノシゴトシロボケーって言われるとあまのじゃくだからしたくなくなるけど、そろそろ休んだらって心配されている間は頑張ろうかなと。14巻はそのまま収録したけど15巻は少し編集しようと思ってます。」
 
司会「それでは最後にご挨拶をお願いします。」
KM「えっと濃ゆいトークでしたね・・・。まるで今日の監督みたいな」
MN「あ、言おう言おうと思っていてすっかり忘れてた。(当日の衣装は)ホグワーツのスネークを意識しています。」
KM「今頃になってハリーポッターに嵌まっちゃったんですよね。
MN「まだ4までしか見てないけどね。」
KM「実は何度か劇場に見に行ってるんですけど、隣の男の人が感極まって泣いちゃったり、前の席に座っていた女性が衝撃で椅子からすべりおちちゃったりしてました。
MN「この人、それこそゲリラ的に何度も見に行ってたんですよ。」
KM「公開から6年経ちましたが、ドリパス等で再上映してくれていますので是非劇場の大音量で観てくれると嬉しいです。」
MN「てっきりすぐフェードアウトしていくかと思ったんだけど、こうやって100回以上も再上映して頂き、ドリパスや劇場で上映スケジュール組んで下さるなど本当に色々な方に支えて頂けました。」
MN「普通はすぐにソフト化されるんだけど、この作品は是非劇場で見てもらいたい。よく4Kだからムリなんじゃないかと言われるんだけど実は12Kで、ウルトラHDBDでも4分30秒しか収録できない。総サイズは1.4テラにもなる。」
MN「なので劇場で楽しんでもらえれば嬉しい。ソフト化しないのはサイズだけが理由じゃなくて、やはり映画は映画館で見てもらうことを想定して作っているので、制作する人間はみんなきっとそう思うんじゃないかと。」
MN「原画サイズも通常のA4とかじゃなくもっと大きくて、門上さんなんて1メートルもある用紙でベリンが歩くシーンを描いてくれた。なんでそんな大きさでって言うと、それが映画だからなんだよと。」
MN「映画だからこそお金払って時間を使って欲しい。それが映画っていうものでしょ、と。世の中には色々な作品があっていいんじゃないかと。」
MN「本当にこんなわがままを色々な人(富野監督とかサンライズ内田氏etc)が支えてくれたおかげ。こんな作品ですがご理解頂ければ嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。」
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