まず手始めに、底に穴の開いた靴を買い替えた。これは、2004年7月のダルハディン湿地調査のときに履き潰し、片方のソールが外れかけてからも、だましだまし履いていたものである。12月25日(土曜日)、新潟大学の近くにある「SHOE PLAZA 新潟新通り店」に行った。ここは、かなり以前からオープンしていたらしいのだが、私が自動車で通ることのない一画にあり、それまで存在すら知らなかった店である。店内に入ると、アシックス商事株式会社(ASICS TRADING CO., LTD.)製の「TEXCY」が置いてあった(消費税込みの値段は、6,195円)。私が恋い焦がれた待望の靴であり、さっそく購入することにした。
12月31日(金曜日)の午後5時半過ぎ、起動不能状態が続いていた私の「iBook」が立ち上がったのを機に、これも新潟大学の近くにある「ユニクロ・ウイズプラザ新通店」に行ってみた。その日は大晦日ということもあって、午後6時の閉店であった。雪の舞う中、自動車を飛ばし、ぎりぎりセーフで入店することが出来た(1)。
今回、新たに購入したのは以上のグッズだけだが、他に寒さ対策として、ダウンのウインドブレーカー(イギリス英語では、アノラック)、厚手のセーター、ウールのシャツ、ウールのスラックスを着用することにした(荷物を少なくするために、背広やジャケットの類いは持って行かなかった)。これらが-20℃以下の世界で役立ったのか、或いは用をなさなかったのか、ボールペンが書けたかどうかも含めた詳細は、後日ということで......。
[脚注]
(1) シンポジウムのプレゼンテーションに関しては、2004年10月に提出した中間報告書の内容で、パワーポイントのファイルを作成すれば事足りた。だが、それでは面白くないので、10%中性緩衝ホルマリン溶液で固定したキタサンショウウオの後肢第3趾の骨を使って、モンゴル・ダルハディン湿地に生息する個体群の年齢構成を調べ、データを付け加えることにした。それが、12月に入ってからである(11月いっぱいは、他の仕事で忙しかった)。骨の脱灰から始まって、脱水・包埋、組織切片の作製、染色といった一連のルーチンワークと、それらの顕微鏡写真撮影、データ解析、等々は、共同研究者の中では他に出来る人がいないので、全部ひとりで片付けなければならなかった。それらに忙殺され、更にプレゼンテーションの準備にも忙殺されて、ほとんど寝ることも出来ず、ご飯をまともに食べている暇もなかった。なんとか自分のホームページの更新だけは済ませていたが、メールをまともに読んでいる時間も持てなかった(その間、私とのメールのやり取りで不満を抱いた方々には申し訳なく思っている)。そんな切羽詰まった状況なので、今回のウランバートル渡航に必要な買い物も、このように後回しになっていた。