聖建築研究所










葉山村酒蔵ホール
土佐山田の家・2
人口5千人、葉山村のコンサート会場(酒蔵)の改修。“むら”の若者達の改修への望みそして行政側の思い「若者に魅力ある地域作り定住プラン」が一致し“文化ホールのような”機能を持つ「多目的ギャラリー」としての酒蔵再生計画がスタートした。
村民が下駄履きで利用できる/愛着と誇りの持てる佇まい/経済性と環境共生など“むら”の個性となることを願って企画されたのである。
古い(酒蔵)平面の上に、新しい(村民ギャラリー)機能を上書きする。それは既存建築の空間を考慮しながらも、囚われることなく、新たに求める空間をその上に書き重ねること、即ち対立概念上の二つの空間の輪郭を損なうことな同席させることである。また、基本の骨格と、新しいプランとの関係については、輪郭を明確にする意味で「古材」と「新材」とで表現している。傷んだ骨組みは復元され、そこから再生が始まる……。


ホール内。屋根部分は昔のままのものを改修して使用、酒蔵の面影を残す酒樽が画面 左上に置かれている。

外観。左建物が今回新築部分。右建物は改修したホール。

正面入口から望む。奥がホールとなっている。

賞歴
1997年
新いなかデザイン賞
主催:高知県/優秀賞
2000年
第7回公共建築賞
主催:(社)公共建築協会/公共建築賞特別賞

書籍掲載履歴
1996年5月
新建築誌掲載
1997年 日本建築学会作品選集掲載
1997年 建築設計資料70誌掲載


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