聖建築研究所










葉山村酒蔵ホール
土佐山田の家・2
「双軸の舎」は旧家を再生したもので、以前は南北に細長い道路沿いの敷地の南端に店舗併用の母家、北側に離れ、その間に倉庫と畑と駐車スペ-スという佇まいであった。
再生のプランは、離れの建て替えと母家への連結、そして母家と店舗の改修である。
手法は既存の骨格を成す構造材をそのまま残し、新たに求められる平面を軸線に添って書き重ねることで、両者の間に生ずる「ズレ」た部分をデザインするところにあった。“過去と現代/内と外/公と私/住宅と店舗”の双方向の「輪郭」を損なうことなく保ち、重層させてゆくこと。即ち整然としたものではなく、適度な不協和を持ち込むことで内的エネルギ−を喚起させようと意図したものである。



新築部分離れの屋根より母屋を望む。屋根はカラーステンレスに素丸瓦を乗せている。


母屋。古い柱と屋根を吊り上げ中に新築の屋根を収めた。

離れ和室。従来存在すべき梁を隠し天井に柱が刺さっているように見える。

賞歴
2000年
第17回住まいのリフォ-ムコンク-ル/総合部門優秀賞
主催:(財)住宅リフォ-ム・紛争処理支援センタ-
2001年
第11回甍賞瓦屋根設計実施コンクール/金賞―建築大臣賞
主催:全国陶器瓦工業組合連合会
   (社)全日本瓦工事業連盟
   (社)日本経済新聞社

書籍掲載履歴
2000年7月
建築知識誌掲載
2000年12月
新建築誌掲載


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