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![]() ![]() ![]() 重量感ある「甍」がつくる景観は、日本美の象徴として親しまれてきた。しかし、現代では、瓦の軽量化と同時に軽快な「甍」の景観が求められている。 東山邸は「140角の柱で主要な空間を囲むこと、それを数寄の趣で」、という両立しずらい設計条件があった。 即ち、骨太の数奇屋が求められたのである。そのことは、数寄の空間を伝統の繊細さに頼るのではなく、意図的な演出空間ととらえることで、可能性が見えてくるからである。 手がかりを「透き」と「軽さ」に求めた。 本瓦葺きの工法にヒントを求め、瓦を設計することからはじめた。「平瓦の両端を立ち上げ平板に近づける」「重ね代を近づけ素丸瓦の径を小さくする」など、軽量化を図りながら、スケール感のうえで無理の無い意匠になるよう配慮。伝統的な瓦屋根に<新しい表現と可能性>を求めた。
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