姫のHPです 遊びに来てね 
      相田みつをさんの世界・・・・・・・・・。                                         
      『にんげんだもの』『雨の日には雨の中を                   
        風の日には風の中を』etcより
 
       *今回は少し長いので姫流に短くまとめて掲載します。
       多分みつおさんが言いたい事は伝えられると思います。



 らくしてカッコよければしあわせか
<負ける練習>
(自分の子さえよければ)

ある母親が息子の就職の事で私の所へ来ました。
その母親の言い分

*我が子にはなるべく骨を折らせたくない。
*我が子には一生安楽な生活をさせたい。
途中で倒産なんて不安な思いをさせたくない。

要するに自分の子だけは 楽していっぱいお金を貰って
カッコいい生活をさせたい。
この母親の心の底には『親の苦労は子にさせたくない』
と言う切ない気持ちが有る訳で
一概に否定出来ませんが こう言う母親のエゴが結果的には
子供自身をみんな駄目にしていると
私は断言いたします。

そこで私は世の母親達へ次の事を訴えます。

*楽してカッコよければ幸せかと言う事
逆に骨を折る事は不孝かという事
人間の本当の幸せは いったいなんだと言う事。


私は人間の本当の幸せとは『充実感の有る行き方』だと思っています。
骨を折らない,努力を必要としない仕事に 充実感は有りません。

*ごく普通の順序で行く限り子供は 親亡き後一人で生きて行くという事
親亡き後どんな苦労にぶつかるか分らぬと言う事

*子供は将来を生きると言う事。
そして将来の事は何人にも予想がつかぬという事


我が子には苦労させたくないと母親のエゴでいくら思っても 
親亡き後 親よりも苦労する事がいっぱい有るかも知れない。

そのように腹を据えて 将来を見透かすべきです。
たとえ親よりも苦労する事が有っても 親よりも逞しく親よりも粘り強く
人生を生き抜いてゆく力と
知恵とを子供に与えておく それが一番正しい親の愛情であり 
義務で有ると私は思います。




<負ける練習>

その為にはどうしたらいいか。結論から先に言います。
負ける練習 羞じをさらす訓練 カッコの悪い体験を
出来るだけ多く子供にさせておく事です。

人間の身体は使った所が強く成ります。
これは至極単純な原理です。
その反対使わない所はどんどん弱く成ります。
現代っ子にとって一番弱い所は何処か?負けに耐える心
 羞じに堪える心 カッコ悪さに堪える心です。


長い人生には自分の思いが通らぬ場合が沢山有ります。
思う様に成らないのが世の常であり人生です。

それならば人生の的を思う様に成らぬ方に合わせるべきです。
思う様に成らぬ それは言葉を代えれべば 負ける事です。

カッコよく勝つ事では有りません。
自分の思う通りカッコよく勝つ事は人生ではごく稀です。
だから人生の的を確立の多い<負ける>に合わせて置く事です。
それが負ける練習です。


小さい時から負ける練習をさせておけば
成人してから負けに強い人間に成れます。
失敗してもへこたれない逞しい人間に成れるはずです。


人生におけるどんな荒波 どんな屈辱にも堪えて真っ直ぐに
自分の道を歩いて行けるようなしっかりした 
『命の根』を作って置いてやる それが本当の愛情だと思います。

楽してカッコいい事つまり勝つ事ばかり考えて
過保護に育てられた子供は その分だけ
『命の根』が浅く親亡き後の本人の
負担が大きい事を
 知るべきです           


                                         
                                  みつをさんの世界NO5
  


コーヒーを飲みながら
  
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