それまで黙ってたイエスが、大祭司のど真ん中ストレートな審問に答え、ひどい仕打ちを受けます。
「衣を引き裂く」は大きな怒り、悲しみを表す行為(慣用句?)です。
No.36 MIDI (19.3KB、2分35秒)
そこで大祭司は答えて、言った。
生ける神の御名において命ずる。お前が神の子キリストなのか、我々に答えよ。
イエスは言われた。
あなたの言う通りだ。しかし私はあなた方に言っておく。今より後、あなた方は人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来るのを見るだろう。
大祭司はその衣を引き裂き、言った。
こいつは神を冒涜した。もうこれ以上の証拠が必要か? 見なさい、諸君は神を冒涜する今の言葉を聞いた。どう思うか?
彼らは答えて言った。
こいつは死刑だ!
彼らはイエスの顔に唾をかけ、こぶしで打った。何人かは顔を殴り、言った。
当ててみろ、キリストさん、お前を殴ったのは誰だい?
「罪多き私たち」と「罪なきイエス」の対比という歌詞の内容が似てるためか、主旋律はNo.10のコラールと同じです。
No.37 MIDI (12.4KB、1分03秒)
誰があなたをこんなに打ったのですか、私の救い主よ。
あなたにこのような苦痛を与えたのは誰ですか?
あなたは罪人ではありません、私たちやその子たちのような。
あなたは悪い事を何もご存知ないお方なのです。