二次電池技術
 小型二次電池
 リチウムイオン電池
 安全規格、規制等
 FG、ID等
 二次電池の今後の展開

 

FG、ID等
 充電残量表示を通常、Fuel Gauge(FGと略す)といいます。 最も簡単なリチウムイオン電池のFGは携帯電話で使われているもので、スタンバイ時の電池電圧を測定して残量を決める方式です。携帯電話で経験しているのは、寒冷時や、充放電サイクルを繰り返して電池が劣化しているときに、この方式は非常に当てにならないということです。ノートパソコンでは、一般的には充電、放電の電流値を積算して残容量を算出しています。電池パックの温度をモニターし、また、常放電サイクル数を計数してその劣化度合いを考慮した補正をかけています。さらに、完全放電したあとの完全充電を行うと、そこでその時点の満充電容量を学習するようになっています。 
 ノートパソコンで一般的に用いられているのは、電池パック、充電器、パソコン本体3者間のプロトコルを規定したスマートバッテリー規格準拠です。電池パックが比較的大容量で、FG管理を行うマイクロコンピュータの消費電流が問題にならない場合は、スマートバッテリー準拠が最も便利で、問題がありません。
 しかし、例えばデジカメや携帯電話のように、電池パックの容量が小さく、電池パック内に内蔵するマイクロコンピュータの消費電流が無視できない場合があります。例えば、デジカメ用の電池パックが1000mAhの容量を持っていて、出荷時に50%充電状態であるとしましょう。残量管理中のマイクロコンピュータは200μA程度の電流を消費するため、出荷後、3.5ヶ月で充電容量を消費してしまい、電池パックは過放電状態になってしまいます。電池パックが例えば出荷後の流通段階で過放電状態になってしまうことは、市場でのトラブル発生の可能性が増し、望ましいことではありません。したがって、容量の小さな電池パックの残量管理は、消費電流を考慮した設計が必要であることがわかります。当社は低消費電流のFG設計に関してノウハウを有し、お客様のセット、システムに最適の設計を行います。  
 電池パックに固有のIDを持たせることもできます。このIDは暗号とすることも可能です。
 電池パックは通常、意匠登録等はなされず、互換品を作ること自体は法的な規制はできません。(もちろん、登録商標である純正品と同じロゴを、違法に入れる等があれば、これは法的規制が可能です。)したがって、単に、互換品を排除し、純正品をエンドユーザに強制することを目的として、ID等により、本体が電池パックを識別するようにすれば、これは独占禁止法の違反となりえます。
 しかし、昨今のように、安全性に問題がある互換品が出回るようになると、エンドユーザの安全を確保するためには、互換品を排除する必要が出てきます。この目的で、電池パックにIDを持たせることができます。
 このような目的の場合には、独占禁止法の違反ではないということは、多くの弁護士が認めています。もちろん、互換品製造業者が、その安全性を提示して、互換品の製造を申し入れてきた場合には、誠実に対応する(正当な対価を得てIDの技術情報を開示する)必要があります。 

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