光によって増す魅力、ジラール・ぺルゴが新しい「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」を発表
時計の帝都、ラ・ショー・ド・フォンで生まれたスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンは、スイスの高級時計ブランド ジラール・ペルゴのさまざまな職人や時計職人が才能を駆使したモデルです。マニュファクチュールが建つ歴史的なこの場所は、光を最大限に利用できるよう設計されており、光は極めて洗練されたオート オルロジュリーであるこのモダンな複雑機構のデザインにも影響を与える源です。スケルトン加工のボディと立体的な形状を巧みに組み合わせることで、光に満ちた空間に浮かんでいるかのような軽やかなスリー・ゴールド ブリッジに仕上がりました。
満ち溢れる光
かつて「巨大工場都市」と呼ばれたラ・ショー・ド・フォンは、カルティエ スーパーコピー 激安通販18 世紀以降は時計製造に特化され、今ではユネスコ世界遺産に登録されています。1856 年、ジラール・ペルゴはこの街に最初のマニュファクチュールを構えました。現在もなおこの地に本社を置き、マニュファクチュールは Rue Numa-Droz(ヌマ・ドロー通り)にあります。
18 世紀の大火の後、ラ・ショー・ド・フォンは地元のエンジニアであった Charles-Henri Junod(シャルル=アンリ・ジュノ)の力を借りて再建しました。時計製造のために設計された広い通りは、丘の中腹を背に碁盤の目状に走り、背の高い建物には、精巧な時計製造に欠かせない作業台を照らす光を存分に取り込む大きな窓が設けられています。独自の個性で時計愛好家に深く愛されているジラール・ペルゴの時計には、この街周辺の特長そのものが反映されているのです。
斬新でありながらなじみ深い
1860 年代、コンスタン・ジラールは 3 つのブリッジを備えた新しい懐中時計のスケッチを開始しました。それまでのブリッジの役割をムーブメントの単なる構造上の部品から美しさを兼ね備えた部品へと進化させたのです。1867 年、ニッケルシルバー製の 3 つのブリッジを並行に配置してトゥールビヨンを組み込んだ懐中時計を発表し、時計製造の分野に独特の形状と奥行きを取り入れた新しいデザイン哲学を提唱しました。1889 年、時計製造を象徴する最古の機構のひとつとして広く知られる名高いスリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨンの発売時には、このブリッジの仕様をさらに進化させて貴金属を採用しました。
2021 年、ジラール・ペルゴは、自然光の効果を巧みに利用したオート オルロジュリーの傑作であり、アヴァンギャルドなスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンを発売しました。自社のグランドコンプリケーション工房で製造し、1889 年製の有名な懐中時計からインスパイアされたモダンなモデルは、独創的な構造のムーブメントを備えています。
機能を超えて
従来の地板を排し、ブリッジで輪列、香箱、トゥールビヨンを支えるだけでなく、ムーブメントの残りの部分の構造的完全性を確保しました。その様子はまるで空中に浮かんでいるかのようで、ケースの内壁から突き出た美しい透かし彫りの台座によって固定されています。通常の文字盤がないため、インデックスはケースに取り付けられ、全体の開放的なデザインを損なうことなく機能を果たしています。
「絶え間ない改善」という哲学に基づき、ジラール・ペルゴは、近年、スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンを一新し、いくつか改良を施しました。
2024 年に加えられた改良点の 1 つはインデックスに関するもので、デザインが新しくなり、正午位置はツインバトン型になりました。表と裏に嵌め込まれたサファイアクリスタルはこれまでと同じ「ボックス」スタイルですが、やや丸みを帯び、横から見て左右対称性が増しています。大型のリューズにも丸みを持たせることで操作性が向上し、全体的に滑らかで統一感のある洗練されたデザインのスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンとなっています。
ジラール・ペルゴのデザインチームは、ラグを短くしてケースの中央部分にさらに丸みを付けることで着用時の快適性を強化しました。手首の細い方には特にこの改良点が評価されることでしょう。
新しいスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンには専門家でなければ見過ごしそうな小さな改良も施しています。たとえば、時針と分針がサテン仕上げになり、スーパールミノバを塗布したことで暗がりでの視認性が向上しました。昨年発売された革新的なネオ コンスタント エスケープメントで初めて採用された新しいファブリック調のストラップ、ゴールドがアクセントのブラックアリゲーターの 2 本のストラップが付属します。
決して変わらないもの
2021 年に初めて発売された改良後のスリー・フライング ブリッジ トゥールビヨンには、細かい変更はあるものの、変わらない点もあります。表に配されたスリー・ゴールドブリッジはブラックのままです。繊細なデザイン手法で知られるジラール・ペルゴが提示したのは、モダンなゴールド製ブリッジのトリオです。ピンクゴールド製ブリッジの上面と下面にブラック PVD 加工を施しつつ、面取りしたエッジ部分にはブラックを避けてピンクゴールドの輝きがさり気なく覗くように仕上げました。申し分ない仕上がりと気品を感じさせるその輝きは、小さなツゲの木を用いて時間をかけて磨き上げる手仕事の賜物で、1 組のスリー・ゴールドブリッジを仕上げるのに合計 2 日間を要します。