魚雑学
さて、魚の雑学について。
かなりマニアックな話かも・・・だけど、魚好きじゃなくても 面白いつーか、面白いとおもいますよ〜。
第三回 フグ毒

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さて第三回、なににしようか?
じゃあ、今回は・・どうしよ、結構ネタは色々あるんだけど、何からやろうかと 悩むな。
じゃあ今回はフグ毒の話でも。

・フグの毒について
フグ(河豚)
フグ目−フグ科
フグは種類が多く色んなフグがいるけど、そのほとんどに毒がある。
フグの毒はテトロドトキシンっていう毒で、この名前を知ってる人は結構いるんじゃないかな?
釣りでよく見かけるのがショウサイフグというフグで、鍋や刺身など、高級食材として扱われるのが トラフグというフグ。
トラフグは味がとても良くて、漁獲量も少ないから文字通り高級食材として扱われるんだけど、 強い毒を持つフグでもある。
一固体当りの毒の量は季節によって結構変わるらしいが、ヒガンフグ等が持つ強いフグ毒では、 体重50kgの人間では、0.000005gで死ぬ。もう少ない量とかの問題じゃないな、これは。
フグ毒は加熱してもほとんど変化はないし、味も香りもない。食べても分かんないんだ。
美味しいフグを食べるならトラフグだが、トラフグも強い毒も持っているから それだけ死ぬ確立も他のフグより高いというコトになる。 なんかフグが人間に挑戦してるみたいだな。食ってもイイけど死んでも知らんよぉって。
だから、フグを調理するにはもちろん資格がいる。そういう人が調理したフグ意外はあまり食べない ほうがイイと思う。
でもオレは何年か前に凄いコトを聞いた。
たしか日本海だかに釣りに行った時、そこの地元の人はフグを釣って各々調理して食ってるらしいんだ。
なんて恐ろしいコトを、とそん時は思ったけど、実はほとんどフグは内臓に毒を持ってるため、肉を 調理して食べる分には平気らしいんだ。
でも肉に毒を持ってるヤツもちゃんといる。さっき言ったショウサイフグも弱肉毒だし、ナシフグは 強肉毒なので要注意。
フグ毒は神経毒で、呼吸中枢が麻痺し、呼吸困難になって死ぬ。免疫が出来ることもないし、有効な 解毒剤もない。
中毒を起こしたら体内の毒が抜けるまで人工呼吸器をつけていればとりあえず生きられる。
と、ここでオレが言いたかったのはちょっと別のコトで今までのは余談。

面白いコトに人口繁殖のフグは毒を持たない。何故でしょう? 今回はこのコトについて話をしようと思う。
今まではフグ毒ってのはもともとフグが持っているフグ特有のものだと思われていたんだけど、 カリフォルニアイモリ(両生類)やツムギハゼ(魚類、ハゼ科)からもフグ毒が検出されて、 フグ毒はフグ特有のものでは無いと考えられるようになっていった。
最近の考えでは、フグ毒は海底に棲む細菌が作り出し、食物連鎖によってフグの体の中に溜まっていく ということになっているらしい。
まず、海底の細菌がフグ毒を作りだす。
これをゴカイとか貝とかが餌と一緒に食べる。
そのフグ毒を持つゴカイや貝をフグが食べることによって体の中に毒が蓄積される。
注)フグ毒はフグやツムギハゼなど、2,3種を除いた全ての高等動物に対して毒性を示すが フグ毒は軟体動物とかの下等動物には毒性を示さない。
でもここで気になるのが、ゴカイや貝なんてのは魚に食べられるために生まれてきたようなもの なのになんでフグにだけその毒が溜まるんだろう?不思議だ。
とにかく食物連鎖によってフグ毒は作り出されるわけだから、人口繁殖のフグは人口餌しか食べないため フグ毒が作られることない、と言うわけよ。
なんか余談の方が多い気もするけど、なかなか知らないコトだったでしょ?
次は何について話しようかなぁ?
あ〜そうだ!次に話することは来客者に決めてもらおう!掲示板に何について書いてほしいか、 書いてもらおう。
でも無反応だったら悲しいな。一応ネタ考えておくか。
じゃ、今回はこれまで!