魚雑学
さて、魚の雑学について。
かなりマニアックな話かも・・・だけど、魚好きじゃなくても 面白いつーか、面白いとおもいますよ〜。
第六回 深海魚

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さて第六回目。
今回はリクエストがあったので深海魚について語りたいと思います。
まず深海について。
水深200メートルまでの海底を大陸棚って言うのは良く知られているはずだけど、それより深い 海をまとめて深海っていってるんだね。結構浅いところから、って思えるかな?オレはそう 感じたけど。
実はさらに細かい話を言うと深海ってのはさらに区分できて、中層と深層と超深層ってのが あるんだけど、そこまで細かく話すると面倒くさいし一般に200メートル以深なら深海といっても 問題ないんで今回はその辺りの深さからの話をします。
また深海について詳しく知りたい人がいたら掲示板かメールで連絡ください。

で、ここからが本題。深海魚を紹介しましょう。
そもそもなんで深海限定なん?なんで?て思う人いるかな?オレもたまに疑問 に思うね。
魚が好きっちゅーんじゃなくて、深海魚がイイって人が結構いる。あくまで深海に棲む魚じゃなきゃ いけないかの如くに。
なんでだ?

深海魚の魅力。普通の魚との違い。深海魚の、深海魚たる何かが深海魚にはあるんじゃないかな? って思う。
オレの意見としては、深海魚の一番の魅力はなんといってもあのグロテスクな姿にあると思う。
たとえば深海魚を知らない人が初めて深海魚を見て一目惚れしたとするなら、その人はその深海魚の 生態なんて知るはず無い。なんせ初めてなんだから。その初めての深海魚から得られる情報はその 外見だけでしょう、最初は?
それでその魚に興味を示すってコトはその異様な外面に惹かれたんじゃないかな?って 思うわけよ。
てか他にないでしょ?深海魚のほかの魚と決定的に違う点。しかも誰にも知ってもらえる情報なんて。
科学者も良く知らない生態に興味をもって深海魚好きになったヤツなんてそうはいないとおもうよ。
まず初めは外見に惚れる。そしてさらに詳しく知りたくなる。コレでしょう?

というわけでここでは特に他の魚よりも外見や生活様式が突出した魚だけを特に選んで紹介していくと しましょう。
あとそれぞれの魚の分類上属する「目」と「科」を記しました。これらの分類はネルソンに 従っています。(ネルソンについては一般人は知らなくて良い)
その後に記してある数字は、その魚種が成長した場合に達するであろうおおよその全長を 記したものです。
ではレッツご〜


・ラブカ
カグラザメ目ラブカ科 2m
かなり有名なサメだと思う。深海にすむサメの代表格と言えるでしょう。
現在のサメの祖先に当たるサメの特徴をもっています。なので生きた化石と言われています。
つまり大昔(3億年以上前)から姿を変えずに行き続けているってこと。
最古の化石は白亜紀の地層から発見されている。 その主な特徴は以下の通り。
・口が頭の前の方にある 通常のサメは頭の下に口がくる
・側線が溝になっている
・エラ穴が6対
・歯が「山」の字をしている
・背鰭(せびれ)が一つしかない 他のサメは第一背鰭と第二背鰭の二つがある

・ミツクリザメ
ネズミザメ目ミツクリザメ科 4m
ちょっと前にテレビ番組の「動物奇想天外」で出てきてたね。魚君がキャーキャー言いながら 紹介してました。オレはあの番組好きじゃないから滅多に見ないけど。
コイツも相当古い時代のサメでラブカみたいに「生きた化石」なんていわれたりしてます。
詳しい生態は良く分かってない。
特徴としては ・額が角のように前に飛び出している
・餌を食べる時にアゴ(口)が前に飛び出す ミツクリザメについては詳しい情報を得られませんでした。それだけナゾが多いのか、 オレの情報収集が甘いのか?

・フクロウナギ
フウセンウナギ目フクロウナギ科 70p
ここのイラストコーナーでも紹介してます。フクロウナギです。なんつーてもその異様な形が特徴的な 魚ですけど、コレにスゴク似たヤツでフウセンウナギとかペリカンイールとかいうのもいます。 こいつらは科が違ってフウセンウナギ科に含まれてます。体長ももっと大きくてフウセンウナギ なんかは1.8mくらいになります。って、でけぇ!オレと同じやん!
・顎やそれを支える骨が非常に長く非常に奇妙な形
・日本周辺にも分布
・レプトケパルス(釣り・魚用語を参照)と呼ばれる幼魚期を経て成長

・リュウグノツカイ
アカマンボウ目リュウグウノツカイ科 10m
おなじみリュウグウノツカイ。結構有名だと思うんだけど。
やはりあのファンタスティック(?)な魚体が魅力だね。
ちなみに最大記録は17メートルとか。デカイねぇ。
・硬骨魚類で最長
・生体捕獲記録なし
・詳しい生態は不明

・ハダカイワシ
ハダカイワシ目ハダカイワシ科 10cm
なじみのない魚だと思う。イワシと名が付いててもイワシとは関係のない魚。
中層から深層に生息する代表的な魚で、直接的利用価値はないけど中深層の栄養を有用魚類に 捕食されることで受け渡し、漁業に貢献している。
・この仲間のほとんどが発光する(釣り・魚用語を参照)
・日収鉛直移動を行う
・個体数が多い
・鱗や皮がはげやすいため、ハダカイワシと呼ばれる
・脂鰭を持つ

・ワニトカゲギス
ワニトカゲギス目ワニトカゲギス科 10cm
ハダカイワシ目と並んで中深層の代表的な魚類である。
・下顎にヒゲを持つ
・棘条がなく鰭は全て軟条からなる ・脂鰭を持つものもいる

・シャチブリ
シャチブリ目シャチブリ科 60cm
多分あまり知られてない魚やと思う。
とにかく見た目がスゴイ。これぞ深海魚と言わんばかりの様相。 グロテスクという言葉が正にピッタリ。こんなのと水中で出会ったら泣きます。 深海魚だから遭わないけど。
というかこのネーミングは何?
英語でジェリーノーズ・フィッシュだそうです。
・骨格が軟骨
・くちさき(吻)は柔らかく、半透明、ぶよぶよ
・全ての鰭は軟条


とりあえずはこんなとこですかね。深海魚はとにかく種数が豊富でやりだすと キリがありません。
もしもっと知りたいという方がいましたらリクエストください。 そしたら第2回やりますんで。
あとイラストなどで見たいという方もリクどうぞ。描いてみます。