http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃_┌───┐ 中学英単語 第440回 three ┃ ┃_│\☆/│ ┃ ┃ └───┘ 20130527 毎週月曜日発行 Chick Tack ┃ ┗━━┳┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┳━━┛ ┃┃ ┃┃ ┗┛ ┗┛ ∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩ 440.three <発音>―――――――――――――――――――――――――――――――― ★[θri: スリー] <品詞と意味>――――――――――――――――――――――――――――― ★[名詞][形容詞]〔基数詞〕 {複数形:threes[-z スリーズ]} {序数詞:third[θ∂:rd サード]} ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ☆(1)3、3の、3人の、3個の The couple has three sons.《中1》 (HEINLE'S Newbury House Dictionary of American English) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/onlineeed.html#hnhdae 「そのカップルは3人の息子を持っている」 →「その夫婦には3人の息子がいる」 three は sons を修飾する〔形容詞〕として働いています。 We'd better go. It's almost three (=three o'clock).《中2〜3》 (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「私たちは行った方が良い。ほとんど3時です」 「私たちはもう行った方が良い。もうじき3時です」 had better で「〜した方が良い」という意味になります。これで現在の事 を表しています。〔助動詞〕と説明すると納得してくれる子がたくさんいま す。 almost を使っています。厳密には「3時少し前」なのでしょう。 Seven students passed the test and three failed.《中1〜2》 (Merriam-Webster's English Learner's Online Dictionary) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/onlineeed.html#mwl 「7人の生徒がその試験に合格し、3人が落ちた」 three を〔代名詞〕と考えても良いし、後に students が省略されていると 考えてもかまいません。 ───────────────────―――――──―――――─ ■ third[θ∂:rd サード] ★[名詞][形容詞](序数詞) ☆(1)3番目(の)、3日 The first day's ceremony was for her father, the second for her mother, and the third for the late Emperor. (DIVINE TREE from “Genji Monogatari”Murasakishikibu) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#jl 「第1日目の儀式は彼女の父親のため、2日目は母親のため、そして3日目 は先帝のためでした」 the third day「三番目の日」→「三日(目)」の day が省略されて日付を 表すようになったのでしょう。 ───────────────────―――――──―――――─ ■ thirteen[θ∂:rti':n サーティーン](基数詞) thirteenth[θ∂:rti':nθ サーティーンス](序数詞) ★[名詞][形容詞] ☆(1)13、13の;13番目(の)、13日 She was thirteen and a month at that time. 「その当時、彼女は13歳1か月(の年齢)であった」 years old が発話されない、書かれていない場合もあります。 Thomas a Becket washed the feet of thirteen poor people every day. 「トマス・ア・ベケットは、毎日13人の貧しい人々の足を洗った」 トマス・ベケットは、イングランド王のヘンリー2世の政治を助け、よく働 きました。教会勢力も自分の意のままにしようとしたヘンリーは、腹心のベ ケットをカンタベリー大司教にします。 ベケットは大商人の息子だったせいか、かなり豪勢な生活をしていました。 しかし、神に仕える大司教になると、質素な生活に入ります。どこかから乞 食を毎日13人連れて来て、その足を洗ったり、粗末な食事をとったりしま した。 ヘンリーとも対立し、教会の権利を守ろうとしました。しかし、ヘンリーの 気持を汲んだ4人の刺客に暗殺されてしまいました。チョーサーという作家 の『カンタベリー物語』は、聖人ベケットのもとに巡礼に来た人たちが語る という形式の物語です。 The Russians and Tartars waged constant hostilities between the thirteenth and sixteenth centuries. (“THE CANTERBURY TALES and Other Poems”GEOFFREY CHAUCER, edited by D. Laing Purves の脚注文) 「ロシア人とタタール人は13世紀から16世紀の間、たえず戦争をしてい た」 the thirteenth century は「13番目の世紀」→「13世紀」。 ───────────────────―――――──―――――─ ■ thirty[θ∂':rti サーティ](基数詞) thirtieth[θ∂':rti∂θ サーティアス](序数詞) ★[名詞][形容詞] ☆(1)30、30の;30番目(の)、30日 I counted thirty-two little trees,.... (“On the Origin of Species 6th Edition”by Charles Darwin) 「私は、32本の小さな木を数え上げた」 「数えてみると小さな木は32本だった」 進化論を提唱したダーウィンの『種の起源』の中の一節。 John Calvin Coolidge, Jr. was the 30th President of the United States. 「ジョン・カルビン・クーリッジ・ジュニアは合衆国第30代大統領でした」 「カルビン」としましたが「カルヴァン」とすることもあります。 この人物は、1923年から29年までの間のアメリカ合衆国大統領でした。時代 が良かったのか、介入することなく市場経済に任せていただけですが、空前の経 済成長を遂げ、税も減らし、国債発行残高も減らすことができました。 カルビン・クーリッジの大統領就任演説。 http://www.usa-presidents.info/inaugural/coolidge.html <教科書採用状況>――――――――――――――――――――――――――― ★★★★★★ 6/6 three, thirteen, thirty については、6社全てで1年初出。 third も、全てで1年初出。 thirteenth は、4社で1年初出。2社は無し。 thirtieth は、5社で1年初出です。1社は無し。 <語源>―――――――――――――――――――――――――――――――― _ _ _ 「3」は、古英語男性形 thri, thrie、女性・中性形 threo が、中英語期 に three になりました。古英語の th の部分は、本来別の字1文字です。 ゲルマン語起源の語で、他に、古フリースランド語 thre、中世オランダ語 現代オランダ語とも drie、古高地ドイツ語 dri、現代ドイツ語 drei、 古北欧語 thrir、デンマーク語 treとなっています。 インド・ヨーロッパ祖語までさかのぼり、そこからの分岐を見ると、サンス クリットが trayas、アベスタ語が thri、ギリシャ語が treis、ラテン語が tres、リトアニア語が trys、古教会スラブ語が trye,、アイルランド語と ウェールズ語が tri となっています。 ラテン語系の現代語は、フランス語が trois、イタリア語が tre、スペイン 語が tres。 ∧ ポルトガル語は tres です。 現代英語の辞書に載っている語でも、trio「トリオ」「3人組」「3重奏」、 tribe「部族」があります。古代ローマは3部族で構成されていました。 「3」を表す語が「部族」という意味に使われたのです。 contest「共に証人となる」「証人を集める」→「コンテスト」。 protest「人の前で証言する」→「抗議する」。 toroika「トロイカ」「三頭制」。 なども three「3」と関係があるようです。-test の部分は、「証言する」 という意味を持っていますが、「第三者を立ち会わせる」ということから来 ています。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 「三」という字は、見れば分かる通り「一」を三つ重ねたものです。 カタカナの「ミ」は、この漢字からつくられました。「ひぃ・ふぅ・みぃ… …」と数えました。3は「み(ぃ)」です。「みっつ」は現在でも使います ね。正しくは「みつ」です。 日本語の「みつ」の「つ」は添えられた字で、「み」だけで3を表します。 どうも「身(み)」という意味からできた読みのようです。 人の身は、天・地・人の三つの区別を分かることから始まるとして、「三」 を「み」と読み始めたというのが1つ。他の動物と違い、人間は天・地・人 の区別ができるという意味のようです。 一人の「身」は、父・母から生まれて、合計三人になることから「み」を 「三」としたとする説。この説が載っている本では「身津(みつ)」と漢字 を当てています。 この他にも説がありますが、言っていることが編集人には理解できないので 紹介しません。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次回は throw です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメールマガジンは、“まぐまぐ!”を利用して配信されています。 http://www.mag2.com/ 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。 このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000139181.html バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html もっと難しいものをお読みになりたい方は、『英語の文法と語法』の配信を申 し込んでください。 http://www.mag2.com/m/0000190027.html ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ <(` ) Chick Tack ( ) E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com / | 魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/ ∋ ∈ Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/ 愛知哲仁 の ギリシア哲学への招待状:http://philos.fc2web.com/ ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。 ┛ おすすめ英会話・英語教材や無料サービスなどの紹介ページ ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html ┛ ┛ ◆あとがき◆ 明日2013年5月28日火曜日、妹の嫁ぎ先の茶店が、NHK総合テレビの『ひる ブラ』という番組で紹介されます。 放映時間は12:20〜12:43ですが、妹の店は12:30ごろから5分間くらいの中継に なるそうです。湯葉料理が出てくると思うので、分かると思います。 生放送ですが、NHKは、しっかり台本を作って綿密に打ち合わせをするよう です。今日はリハーサルがあると言っていました。 ごらんください。 ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ (c) Matsumiya Institute of Thinking 2013 ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ |