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第189号 限定詞


=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英語の文法と語法    No.189    20111220   Chick Tack
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             ● 第189号 ●

………………
 Contents           限定詞
………………
       (1)数えられる名詞と限定詞

       (2)冠詞・所有格・指示詞

       (3)数量詞・数詞・序数詞

       (4)all, both, half

       (5)such, what


………………………………………………………………………………………………
(1)数えられる名詞と限定詞
………………………………………

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    ・限定詞(determiners)・・・名詞句中の前方に置かれる
                  a, the, all, my, three, no
                  some, this, which などの語
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) all the ten fine stone houses at the seaside
  (安藤貞雄著『現代英文法講義』開拓社, 23.1.1)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lmeg
   「その海岸にある素敵な石造りの10軒の家全て」

  Longman などの英英辞典を引いていると、品詞欄に determiner と書かれて
  いる語に出くわす。私の学生時代には、耳に入ってこなかった言葉だ。〔冠
  詞〕と〔形容詞〕として処理されていた。

  『現代英文法講義』では、(a)の all, the, ten を〔限定詞〕としている。
  (a)全体は文ではなく houses を中心とする〔名詞句〕。fine が〔形容詞〕
  で、stone は〔名詞的修飾語〕または〔限定名詞〕。at the seasideが〔後
  位修飾語〕となって〔主要語〕houses にかかっている。


 (b) the last two old red brick houses
   (江川泰一郎著『英文法解説(改訂三版)』金子書房, §66(2))
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#newguide
    「最後の2軒の古い赤れんがの家」

  『英文法解説(改訂三版)』では、houses の前の語はすべて、広い意味で
  〔形容詞〕と考えている。その下位の分類項目の一つに〔限定詞〕があり、
  the のみを〔限定詞〕としている。『現代英文法講義』が〔限定詞〕とみて
  いる last や two は、last〔序数〕・two〔数量〕としている。

  『英文法解説(改訂三版)』では〔限定詞〕は、冠詞(a, the)・(代)名詞
  の所有格(Bob's, your)・指示代名詞(this, those)・不定代名詞(some,  
  any, every)のみと考えている。1つの〔名詞〕に〔限定詞〕は、1つしか 
  つかないとしている。

  Longman を引くと、last の品詞欄には determiner, adjective とあった。
  どちらの説とも矛盾しないようになっている。


 (c) all the three tall stone buildings「3つの高い石造の建物のすべて」
  (『徹底例解ロイヤル英文法』宮川幸久、綿貫陽、須貝猛敏、高松尚弘著)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#royal

  『徹底例解ロイヤル英文法』では、all が〔代名詞の形容詞用法〕、the
  〔冠詞〕、three〔数詞〕、tall〔典型的な形容詞〕、stone〔名詞の形容詞
  用法〕と記されている。ただし、tall に「典型的な」と書き加えたのは私。
  形容詞が一般的に備えるいくつかの性質を全て持った形容詞ということだ。
  tall には taller, tallest という級変化形があるが、all, three, stone
  にはない。

  ここでは〔限定詞〕という語は使われていない。冠詞欄に「冠詞は、広い意
  味では形容詞の一種といえる」と記されている。ただし〔冠詞相当語〕とい
  う用語を使い“one, another, some, any, each, every, either, neither,
   no, 指示代名詞, 所有格人称代名詞, (名詞を修飾する)疑問代名詞,  
  (名詞を修飾する)関係代名詞”を挙げている。〔冠詞〕+〔冠詞相当語〕
  は『英文法解説(改訂三版)』が述べている〔限定詞〕とかなりの部分で一
  致する。(疑問・関係代名詞は疑問・関係形容詞と考えることができる)


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    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・数えることができる名詞(可算名詞)が単数のときには、
     限定詞[冠詞相当語]をつけなければならない。
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 (d) She never wears a hat.
  (“English Grammar in Use 3rd edition”Raymond Murphy)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#egu
    「彼女は決して帽子をかぶらない」

  (×)She never wears hat.

  hat は〔可算名詞〕なので〔限定詞〕が必要。今回は a が付いている。

 (e) She never wears my hat.「彼女は決して私の帽子をかぶらない」

  〔人称代名詞〕の〔所有格〕my は〔冠詞相当語〕または〔限定詞〕と言え
  る。my と a を1つの名詞に同時に使用することはない。a hat of mine と
  いう表現は可能。

 (f) I bought the hat at that store.「私はその帽子をあの店で買った」

  〔可算名詞〕が〔単数〕の場合、意味により〔定冠詞〕the も使う。その場
  合 a, an は使わない。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・数えることができる名詞(可算名詞)が複数のときには、
     名詞を複数形にしなければならない。a, an は使わない。
     表したい意味によって定冠詞 the や限定詞を使うことは
     可能。
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 (g) Rats terrify me.
  (“CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH”Ronald Carter & Michael McCarthy)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#cge
    「ネズミは私をひどく恐れさせる」→「私はネズミがとても怖い」

  (×)Rat terrify me. (×)Rat terrifies me.

  〔複数〕のときには、〔不定冠詞〕a, an は使わない。〔複数形〕を使わな
  ければならない。

 (h) I have to take care of the children.
  (“Macmillan English Dictionary: For Advanced Learners of American
    English”Palgrave Macmillan)
   「私はその子供たちの面倒をみなければならない」

  〔名詞〕が〔複数〕で、必要な場合は〔定冠詞〕the を使う。

 (i)  The whole of Europe was subdivided into these tribes.
   (“History of the Britons, Historia Brittonum ”Nennius,
     J. A. Giles)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#hb
    「ヨーロッパ全体が、これらの部族にさらに細分された」

  these tribes の these は〔限定詞〕または〔冠詞相当語〕。


………………………………………………………………………………………………
(2)冠詞・所有格・指示詞
……………………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    聞き手[読み手]にとって、既知のことなのか未知のことなの
    かを伝えたり、特定のことについて話をしているのか、一般的
    な話をしているのかを伝える限定詞群

    ・冠詞(articles)・・・ a, an, the
    ・所有格(possessives)・・・my, your, his, her, its,
                   our, their, one's, whose
                   Bob's, Mary's, my parents'
    ・指示詞(demonstratives)・・・this, that, these, those

    これらの単語は、1つの名詞に2つ以上使われることはない。
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  上掲の語は、『英文法解説(改訂三版)』が〔限定詞〕としている語群であ
  る。『徹底例解ロイヤル英文法』では〔冠詞〕と〔冠詞相当語〕に当たる言
  葉である。(100%一致しているものではない)

 (a) a student, my student, her students, this student, those students
 (×)the my student, the this student, this my student,
 (×)my this student, these your students, your these students

  ただし、“上掲の限定詞+名詞+of+独立所有格[所有代名詞]”の形は可
  能。

 (b) He is a student of mine.
  「彼は私のものの一人の生徒です」→「彼は私の生徒の一人です」
  (×)He is a my student.  He is my a student.


  『英文法解説』と『ロイヤル英文法』では、“one, another, some, any,  
  each, every, either, neither, no”も上掲波線内の語と重複して使うこと
  はないとしている。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・割合を表す数量詞・・・ every, each, some, any, either,
                 neither, no, one, another
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (c) Some nouns have irregular plural forms.
  (“Fundamentals of English Grammar”Betty Schrampfer Azar, 1985)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#azar
    「いくつかの名詞は不規則な複数形を持っている」
    「不規則な複数形を持つ名詞も(いくつか)ある」
  (×)The some nouns have irregular plural forms.
  (×)Some the nouns have irregular plural forms.


  波線内にある one は〔数詞〕としての使い方のものではなく、「ある〜」
  という意味を表す場合や a, an の代用として使われる場合のものであろう。

 (d) One day (= at some time in the future) you'll understand.
  (“Oxford ADVANCED American Dictionary”OUP)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「あなたにも、いつか分かるでしょう」


  『現代英文法講義』では、〔限定詞〕を二書よりも広い範囲に設定している。
  そして、それを置く位置によって〔前位限定詞〕〔中位限定詞〕〔後位限定
  詞〕と3つに分類している。この(2)で紹介した2つの波線内の語群は
  〔中位限定詞〕と一致する。


………………………………………………………………………………………………
(3)数量詞・数詞・序数詞
……………………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    数量詞・・・名詞がどれくらい多いかについて述べることが
          できる限定詞群(限定詞と呼ばない場合もある)。

    ・much, many, more, most; (a) little, less, least;
     (a) few, fewer, fewest
    ・enough; several
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    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    数詞・・・one, two, three...
    序数詞・・・first, second, third...
    順序を表す言葉・・・next, last...
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 (a) There isn't much honey left.
  (“Collins English Dictionary 8th”Collins)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#collins
   「残されている多くの蜂蜜はない」
   →「蜂蜜はそんなに多く残っていない」

  この(3)で取り上げている語群は『英文法解説(改訂三版)』では〔限定
  詞〕としては紹介していない。

  left は「〜を残す」という意味の leave の〔過去分詞〕。一語の場合でも
  〔名詞〕〔代名詞〕の後ろに置かれることが多い。


 (b) He's the best teacher, even though he has the least experience.
   (“Oxford Advanced American Dictionary”OUP)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「彼は、経験は最も少ないけれど、一番良い先生だ」

  least は best と同様に〔最上級〕。〔定冠詞〕the とともに使っている。
  この(3)の欄で紹介している〔限定詞〕は(2)の欄で紹介した〔限定詞〕
  と同時に使用することができる。the least...

  least は the よりも後ろの位置に来る。least など、この(3)で挙げて
  いる語群は『現代英文法講義』の〔後位限定詞〕群に当たる。
  (×)least the experience


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 (c) I spend most of my time in the nursery and my own room, which are 
  next to each other in one corner of the building.
  (THE ADVENTURE OF THE COPPER BEECHES from “The Adventures of    
   Sherlock Holmes” by Sir Arthur Conan Doyle”
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#holmes
   「私はほとんどの時間を育児室と自分自身の部屋で過ごしている。2つの
    部屋は、その建物の一角で隣り合っている」

  (2)の1つ目の波線内に記載した〔限定詞〕のついた名詞の前に、“この
  欄(3)で紹介している語群+of”を置くことができる。

  most of my time がその部分。

  (2)の2つ目の波線内に記載した語群も(3)欄の語群に準じている。

 (d) ...but some of the greatest companies in London, commonly     
  borrowed at five per cent, who, before that, had not been used to  
  pay more than four....
  (“An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations”
    by Adam Smith)
   「ロンドンの最も大きな会社のいくつかも、普通に(金利)5パーセント
    で借り入れた。それまで、それらの会社は4パーセントを超え(る金利
    を)支払ったことはなかった(のに)」

  some of the greatest companies が見てほしい部分。

  but は“not only 〜 but...”の一部分。

  もっとも、これらは〔限定詞〕ではなく〔代名詞〕として働いているとも考
  えることができる。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・疑問・関係形容詞・・・what, whatever, which, whichever
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (e) I am willing to pay whatever price you ask.
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce
   「私はあなたが要求するどんな価格も支払うことをいとわない」
   「あなたが言う値段を文句なしに支払いますよ」

  名詞と組み合わせて使う〔疑問詞〕も〔限定詞〕としている英英辞典が多い。

 (f) Which of the desserts did you have?
  (“Cambridge Advanced Learner's Dictionary 2nd edition”)
  「それらのデザート(のうち)のどちらを食べたのですか」

  例文(c)と同じ使い方。〔疑問代名詞〕とみることが可能。


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  場所の名前や学科の名前など冠詞(相当語)を置かずに“この項の語群+ 
  of”を前に置くことがある。

 (g) Much of philosophy is concerned with questions that have no    
  answers.(“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#peu
    「哲学の多くは、答えの全くない問いに関係している」
    「哲学の大部分は、答えの全くない問いを扱っている」

 (h) Neither of them spoke again until they reached the Ritz.
   (“The Secret Adversary”by Agatha Christie)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#adversary
     「二人はどちらも、リッツに着くまで再び話すことはなかった」

  〔代名詞〕の〔目的格〕の前に置かれることもある。

  neither は(2)の〔割合を表す数量詞〕の中にある。


………………………………………………………………………………………………
(4)all, both, half
……………………………

 (a) I am thankful none of my children will be birds.
  (THUMBELINA by HANS CHRISTIAN ANDERSEN from “Childhood's     
   Favorites and Fairy Stories The Young Folks Treasury, Volume 1”)
   「私の子供はひとりも鳥にならないので喜んでいる」

  no と every は“of+(代)名詞”の前には置けない。none や every one
  を用いる。

 (b) The rebel charge was so furious, that every one of those     
  gentlemen was killed.
  (“A Child's History of England”by Charles Dickens)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#che
    「反乱軍の攻撃はとても激しかったので、それらのジェントルマン階級
     の男はひとり残らず殺されました」

  of に導かれる句が後ろに続く場合は、everyone とくっつけずに every one
  と2語に分ける。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・all, both, half (+ of) +冠詞相当語+名詞
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (c) We ate all of the cakes.
 (d) We ate all the cakes.
  (“A Practical English Grammar”A. J. Thomson & A. V. Martinet)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html#peg
   「私たちは、それらのケーキのすべてを食べた」
   「私たちは、それらのすべてのケーキを食べた」

  all, both, half の後ろの of は〔省略〕できる。

 (e) The labour of half the society becomes sufficient to provide
  food for the whole.(“An Inquiry into the Nature and Causes of
  the Wealth of Nations” by Adam Smith)
  「社会の半分の労働が、社会全体の食料を供給するのに十分となる」
  「社会の労働の半分で、社会全体の食料を十分供給できるようになる」

  labour は、アメリカ英語では labor。

 (e) I told him once more that both of us should be leaving the office 
  at once.
  (“Sixes and Sevens” by O. Henry)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#ohenry
    「私たちは二人ともすぐにオフィスを離れた方がいいと、もう一度私は
     彼に言った」

  〔名詞〕ではなく〔人称代名詞〕が続く場合 of は省略できない。
  (×)both us
  we both や us both ならば可能。...that we both should be....

  all は all the city, all his life などのように〔名詞〕〔単数形〕が続
  くこともあるが、both は〔複数形〕が続く。意味を考えれば理解しやすい。

  be leaving と〔進行形〕になっているのは、その時点でそれからすること
  を述べているため。過去の記事に説明あり。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/021-030/egu021.html#1


 (f) Neither woman seemed sure of what to say.
 (“Cambridge Advanced Learner's Dictionary 2nd edition”)
  「どちらの女性も、何を言ったらいいのか自信があるようには見えなかった」

  each, (every,) either, neither を of なしで〔名詞〕の前に置くとき、
  後ろの〔名詞〕は〔単数形〕。

  neither of the women は可能。


………………………………………………………………………………………………
(5)such, what
………………………

 (a) There is such a nice little dog near our house I should like to  
  show you!(“Alice's Adventures in Wonderland”by Lewis Carroll)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#alice
  「私たちの家の近くにとても素敵な子犬がいるので、あなたにぜひ見せたい」

  house と I の間に that が省略されているのか。“such〜that...”は
  「非常に〜なので……」。

  such, 〔感嘆〕の what は、〔名詞〕〔単数形〕が続く場合“a(n)(+形容
  詞)+名詞”の前に置かれる。〔複数形〕の場合は“(形容詞)+名詞複数
  形”の前に置く。

  
 (b) What an awful place Piccadilly Circus is.
  (“Secret Adversary” by Agatha Christie)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#adversary
   「ピカデリー広場というのは、何と恐ろしい場所なのでしょう」

  what が〔感嘆〕の働きをする場合にこの語順になる。


  補足記事はこちら。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/181-200/egu189.html#supple1


………………………………………………………………………………………………
 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
……………… http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html
       http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english02.html


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● あとがき

 もっと分かりやすくすっきりまとめる方法もあるのだろうが、理解不足のゆえ
 か、このようになってしまった。頭の中が全く整理されていないということだ
 ろう。


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 1週間ほど前のこと、夕食後皿を洗っていたら急に上腹部の中心付近が痛み出
 した。しばらく食卓に座っていたが、治まりそうにないのでベッドのところに
 行き寝ころんだ。体勢をいろいろ変えても治まらない。30分ほど寝ていたら
 治まったので、授業の準備をして生徒を迎えた。(((。o・))))((((・o。))) 

 以前にもこんなことが2・3度あったが、3か月に1回とか半年に1回の頻度
 で、あとはうそのように何ともないので放っておいた。

 大食らいの方だが、5日ほど前から多く食べられなくなった。本当は食べたい
 のだが、どうも胃の方で拒否しているようなのだ。ゲップが出るし、食べ物が
 食道の方に上がってくるように感じる。ヾ( ̄o ̄;)

 医者に行ってきたら、小さな尿路結石ができているという。これが痛みの原因
 で、1か月ほど前にミオグロビン尿と思ったものは、血尿の可能性が高いとの
 ことである。

 我が地元のこの総合病院、最近泌尿器科の医師が転出し後任が決まっていない。
 治療は他院に行かなければならない。血液内科の主治医のいる病院の泌尿器科
 に紹介状を書いてもらった。

 胃や食道の方はまた別の原因があると思うのだが……。CTを撮ったのだが、
 何も言われなかったので、ひとまず食べる量を減らすということで養生してみ
 る。急性膵炎ではないかとビビッていたのだが、そうではなさそうなので一安
 心。( ´o`)п< <(ホ)


・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2011
・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
      





補足記事

● such が each の後ろに置かれる例

Marshalling each such source in his mind, he considered it with all the thoroughness and penetration that hunger and thirst lent him for the task.
THE REMNANTS OF THE CODE from“Cabbages and Kings” by O Henry
そのようなそれぞれの情報源を心の中で整理して、空腹とのどの渇きが 彼に試練として与えた几帳面さと洞察力を目いっぱい使って、彼はそれを考えた」

  such が each, most などの後ろに置かれることもある。

● other が many の後ろに置かれる例

Lady Catherine had many other questions to ask respecting their journey.
Pride and Prejudice by Jane Austen
「キャサリン夫人は彼らの旅行について、他にもたくさん聞きたい質問を持っていた」

  other も同様である。

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