(A) 渓流の左岸にある、角度が50度〜70度の斜面。この写真の左側に立っていて、スケールの役割りを担っている人は、懸川さん。
(B) 右岸と左岸の斜面の概観(下流に向かって見たもの)。ヒダサンショウウオの雌雄の移動個体は、最初に水に入った後、これらの斜面を使って何度も水の出入りを繰り返す。この行動は「彷徨」と呼ばれていて(Pimentel, 1960)、トウホクサンショウウオの移動個体にも見られた。
(C) 渓流に向かっているオスの移動個体で、林床部の縁の近くにある地面の倒木の下に隠れていたもの。このオスの左右の後肢は4趾であった。
同行した調査者(敬称略): 懸川雅市(東京都立小松川高等学校)、岸冨士夫(しろうま自然の会)。
Pimentel, R. A. 1960. Inter- and intrahabitat movements of the rough-skinned newt, Taricha torosa granulosa (Skilton). American Midland Naturalist 63: 470-496.