ほしたびの旅

四国一周の旅2010

旅日記3日目:5月2日(日) 高知、中岡慎太郎から坂本龍馬を訪ねて

昨晩は風が強く、テントがパタパタと音をたて、時折目が覚めた。5時前に起床し、その頃はまだ風が強かったが、5時を過ぎる頃に風が弱まってきた・・・。さっさと片づけをして道の駅宍喰に移動し、朝食のパンを食べる。隣にホテルがあるのだが道の駅駐車場は車でいっぱいで、車中泊している人が多くいる。トイレは汚れていて、ゴミ箱の前はちらかっている。

休憩後、6:40に室戸岬に向けて出発。橋を渡ってすぐの交差点を折れて海側に少し進むと、「化石漣痕」があった。海面下にあった時代に土砂が陸地から運ばれた時に形成された模様の痕ということだ。そのすぐ近くから見える、静かな太平洋とそこに浮かぶ小さな島が印象的だった。

宍喰
化石漣痕

朝の静かな海

国道55号に戻ってひたすら南西へ進む。大まかな地形や雰囲気が、北海道の広尾から襟裳岬に向かうのと似ている。


室戸岬の中岡慎太郎像

7:40頃に室戸岬に到着。中岡慎太郎像の写真を撮る。ところで、ここ室戸岬にある中岡慎太郎像と桂浜にある坂本龍馬像は向き合っているという話を聞いたことがあるが、実際に見てみると、中岡慎太郎像は南を向いていて、桂浜の方向である北西方向には明らかに向いていない。それから海岸沿いの遊歩道を散策する。今日は暖かい。


室戸岬に咲く花

室戸岬の岩

散策後、室戸スカイラインを上がっていく。海が綺麗だ。室戸岬灯台へは駐車場から少しアップダウンの道を歩く。その後、国道55号を北西へ進む。


室戸岬付近を見下ろす

室戸岬灯台

北川村の中岡慎太郎館(500円)へ行ってみた。中岡慎太郎は土佐勤王党に参加して尊王攘夷を志し、坂本龍馬と共に薩長同盟の成立に尽力し、倒幕をめざした人物。幼少期から、京都の近江屋で暗殺されるまでを、詳しくパネル展示・映像で語っている。すぐ近くの復元された生家では、座敷に上がることも出来る。


北川村の中岡慎太郎像

復元された中岡慎太郎生家

岩崎弥太郎像

次は安芸市へ。安芸郵便局横の公園に岩崎弥太郎像が建っているが、ふてぶてしい感じに見える(^^)。安芸市立歴史民族資料館(300円)へ行った。常設展示の半分は三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎についての展示で、別の小さな部屋に昔の生活用具がちょこっと展示されているのと、阪神タイガースの安芸キャンプに関する写真があるくらい。その後、岩崎弥太郎生家へ移動。こちらは大河ドラマ効果か、人がいっぱいだ。その家の前には店が作られていて、関連商品が売られている。そのなかに「幕末ラムネ」(弥太郎バージョン)なるものが目に付いたが、値段を見てびっくり。1本200mlの3本セットで750円・・・。ぼったくりだろ。


岩崎弥太郎生家

幕末ラムネ(弥太郎)

それから、急ぎ高知市内へ向かう。国道55号を西進し、県道14号に入って桂浜に向けて走る。意外とスムーズに進めた。浦戸大橋はぐんと高く上るため、周りの景色がよく見えた。橋を渡ると、桂浜に入る交差点で交通整理が行われていた。GW期間中は、桂浜への一般車両の通行規制をしていて、少し離れた所の臨時駐車場からシャトルバスで送迎していた。バイクは規制除外だったので、そのまま桂浜方面へ入っていった。

まずは坂本龍馬記念館へと思って行ってみると、入館待ちの行列が出来ていて10分待ちぐらいだと言われた。入館時間も19時まで延長されているということなので、先に桂浜に下りてみることにした。15時半頃、桂浜の駐車場にバイクを置いて歩いてみると、これから帰ろうとしている人たちがシャトルバスに乗り込むための行列が100m程出来ているのが見えた。こりゃ大変だわ。そして、階段を上って坂本龍馬像の所へ。しかしそこは、人がいっぱいで移動するのも一苦労。写真を撮ったり、同じ目線で横顔を見られる「龍馬に大接近」の櫓に登るための待ちで留まる人が多いためだ。しかも、今の時間はちょうど逆光になっていて写真が撮りづらい。ちょうどそこで「アイスクリン」が売られていたので買って食べてみた(200円)。さっぱりしたシャーベットのような感じだった。大きさは小さい。


桂浜の坂本龍馬像

アイスクリン

それから海岸に下りて散策する。気持ちが良い。


桂浜

桂浜

龍馬にあやかったお土産の数々

引き返し、物はついでに、お土産屋の中に入るとここもたくさんの人でいっぱい。お土産も種類がいっぱいある。菓子のお土産を見てみると、そのほとんどは、どこの観光地にも売っているようなものに「龍馬伝説」とか「龍馬塾」とか「龍馬の心」とか、中身とは関係なく坂本龍馬の名を冠した、またはイメージしたものでいっぱい。最低でも20種類以上ある。

それから再び坂本龍馬記念館に行ってみると、入館待ちの行列はさらに伸びて30分待ち とのこと。そこで先に、今晩泊まるつもりの種崎千松公園キャンプ場(無料)に行ってテントを張ることにした。再び浦戸大橋を渡ってすぐを鋭角的に右折し、到着。GW中なので混んでいるのではと心配したが、広いので大丈夫だった。


復元された近江屋の部屋

テントを張り終えてみたび坂本龍馬記念館へ。今度はすぐに入れた。龍馬の手紙の展示等をみたり、復元された龍馬が暗殺された近江屋の部屋を歩いたりした。

キャンプ場に戻り、レトルトカレーを食べた後、9年前に利用した銭湯の「司湯」に行こうと思ったら、先に行こうとしていた他のライダーから日曜日が定休日で休みだったと聞き、仕方ないので北方向へ少し離れた「高知ぽかぽか温泉」(8:00~翌2:00、650円)へ行った。広い駐車場も車でいっぱいで、中も結構混んでいた。長く休憩したのでキャン プ場に戻るのが遅くなり、戻ってすぐに寝た。

  • 今日の天気:晴、朝一時曇
  • 走行距離:197.2km
  • 宿泊地:高知市種崎千松公園キャンプ場
  • 入浴地:高知ぽかぽか温泉