神舞で祝島と親交の深い大分県国東半島の伊美別宮社の回廊には、昔、神舞のときに神主一行が祝島に渡るのに使われていた「八幡丸」という御座船(祝島で言う「神様船」)の模型が展示されています。
模型といっても嘉永年間に造られたであろうとのことなので、建造されてから150年は経っている計算になります。
この模型の八幡丸、造られて長年経ったことと風雨にさらされていたこともあり、かなり痛みが激しくなっていました。
そこで、この八幡丸を祝島の船大工、新庄さんが修理ことになり、八幡丸が祝島まで運ばれてきました。
新庄さんは神舞年を除き毎年行われるお種戻しで伊美別宮社に行くたびに、この八幡丸のことが気になっていたそうで、ついに今年、伊美別宮社に自ら修理することを申し出たそうです。
10/29に島の人たちが船と人手を出し、八幡丸は祝島に運ばれてきました。
現在、八幡丸は島の東、クレーン波止の元にある新庄造船所にあり、新庄さんは普段の仕事の合間を縫って修理を進め、来春には伊美別宮社へお戻しするそうです。 |
伊美別宮社の回廊に置かれている八幡丸
以前は博物館に展示されていた時期もあったらしい
説明書きの板には下記のように記されている
「祝島海上渡御
御神霊御座船八幡丸(模型)
杵築藩御用船々大工
木野村房吉 作
建造奉納年代ハ不詳ナレド
嘉永年間ト推定サレル
別宮社々務所」
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