いらっしゃい。風見みずほ先生の秘密の教室へようこそ。
先生の授業はとろーりとして、とっても甘いの。
夜から始まって、朝になるすてきなことを、忘れられないようなことを教えてあげる。
さあ、授業を始めましょう、それがあなたと先生の最優先事項だから。

みずほ先生のはちみつ授業(020420)

『みずほ先生の や・き・も・ち』
桂) ただいま〜。先生、遅くなってすみません。漂介のバカがスイカの皮をばりばり食べてたら、喉に詰まらせて、病院に直行して、そりゃもう大変だったんですよ。あれ?先生、いないんですか?
みずほ) 桂、くん。
桂) あ、先生・・・・なんか、怒ってます?
みずほ) 桂くん。この手紙、何?
桂) あ、あ・・・・それ・・・・
みずほ) 何??
桂) あ、いや、それは、その・・・・
みずほ) 宛先に書かれた『草薙 桂』の後に『ハートマーク』が書かれてるんだけど。
桂) あ・・・・だから、それは・・・・
みずほ) はっきり言って。
桂) あ、いや、だから・・・・昨日の放課後、帰り支度をしてたら、俺のカバンの中にに入ってて・・・・
みずほ) 差出人は誰?
桂) 分かんないよ。直接手渡されたわけじゃないし・・・・
みずほ) かくしてない?
桂) そんなことするわけ・・・・あっ、ちょっと待って。その前にどうして先生がこの手紙持ってるんですか?
みずほ) え?それは、桂くんの部屋を掃除してたら・・・・偶然出てきて・・・・
桂) 机の奥にしまってあったものが偶然出てくるわけないでしょ?俺の引出し、勝手に開けたんですね。しかも無断で!
みずほ) い、いいじゃない夫婦なんだから。
桂) いくら夫婦でもやって良いことと悪いことがあるでしょ?
みずほ) やましい気持ちがあるから見られたくないと思うんでしょ?私はいいわよ。机だろうが引出しだろうが。
桂) そういう問題じゃないって!
みずほ) そういう問題です!桂くんは大事なことを私に内緒にしてた・・・・桂くんにとっては大したことじゃないかもしれないけど、私にとっては大問題よ。そうでしょう?
桂) う、あの・・・・
みずほ) どうして言ってくれなかったの?どうして??
桂) ・・・・それは、余計な心配かけさせたくなかったから・・・・
みずほ) 心配かけさせる様なことしたの?
桂) してないよ、してません。
みずほ) だったら教えて、手紙にはなんて書いてあったの?
桂) 開けてないから分かんないよ。
みずほ) どうして開けないの?
桂) 中身を読んだら、返事しなくちゃいけないと思って・・・・。だから何もせずに・・・・
みずほ) ひ、どーい。ひっどーい!!
桂) えええ???
みずほ) 桂くんは女の子の気持ちを何だと思ってるの?きっとその女の子はせい一杯の想いをこめて手紙を書いたはずよ。それなのに読みもしないなんて。
桂) わ、わ、分かりましたよ。読みますよ。
みずほ) そう、手紙を読んで、ちゃんと返事をして。
桂) なんて?
みずほ) そ、それは桂くんが考えることでしょ?
桂) それが分かんないんです・・・・
みずほ) 誠意を持ってちゃんと考えてあげて!
桂) じゃあ、先生は俺がなんて返事をしたらいいと思いますか?
みずほ) え?その・・・・
桂) 先生でしょ?教えてください。
みずほ) だから、それは・・・・桂くんには、あの、その・・・・
桂) そのコに付き合うって言っていいですか?
みずほ) だめ、だめ!!
桂) なら、なんて書けばいいですか?
みずほ) んもー、分かってるくせに・・・・
桂) ごめん、先生、ちゃんと言いますよ。俺には好きな人がいるって。とても大切な人がいるって言いますから。
みずほ) 桂くん・・・・
桂) で、手紙を出したのはどこの誰だなんだ?えーと、なになに・・・・
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
<手紙> 『いやん、桂くん、あたしと付き合って。Hして。何をなにして。I Love You 間雲 漂子』
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
みずほ) 間雲 漂子?
桂) も、もしかして、これ、もしかして?
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
間雲 漂子) い〜〜〜や〜〜〜はあ〜〜〜ん、んんん。桂くん!あたしと付き合って!Hして!何をなにして! I Love Youビュビュビュビュビュっ 間雲 漂子。
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
みずほ) そ、そーいうことだったの。
桂) この手紙、確かに漂介の字で書かれている。あいつ、こんなガキみたいないたずらして・・・・明日憶えてろよ、漂介のヤツ!
みずほ) 待って、桂くん。
桂) え?
みずほ) 私は間雲くんの担任よ。担任教師を騙した罪はしっかり償って貰わないと、もちろん社会的に!ふっふっふっふっ・・・・どうしてあげようかしら?宿題を年分出すとか、成績を全てにするとか。ううん、それじゃ物足りないわ、あれあーしてこーして・・・・ふふふふふふふふふ・・・・見てらっしゃい間雲くん・・・・ふふふふふふふふふふふ。(※注)
桂) せ、せ、先生。ちょっとだけ、ううん、かなり怖いです。
みずほ) 桂くん!
桂) はい!?
みずほ) 浮気したらだめよ!
桂) しません。しません。
みずほ) ほんとに?
桂) ほんとですってば!
みずほ) 桂くん・・・・もし浮気したら、スーパー宇宙兵器因果地平へひとっ跳びだからね!!
桂) ・・・・マヂかよ・・・・
※注) 文章にするとひらべったくなりますが、音声で聞くとほんとに怖いです。
それでは、そろそろお時間です。また来週、この時間に会いましょう。秘密の授業は2人の秘密。

みずほ先生のはちみつ授業

来週も必ず聞いてね。
それが、あなたと先生の最優先事項よ。
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