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Q&A-3

「第五福竜丸事件」を理解するために

●NPT(核兵器不拡散条約)

 核兵器の不拡散に関する条約で、1968年7月1日に国連で決議され、70年3月5日に発効した。日本は70年2月に署名、76年に批准している。アメリカ、ロシア、イギリスとあわせ、1992年には中国とフランスも加わり、5大核保有国すべてが加盟した。条約の内容は、
1.アメリカ、ロシア(旧ソ連)、イギリス、フランス、中国の5カ国を「核兵器国」と定め、それ以外への核兵器拡散を防止する
2.核軍縮交渉を行う
3.平和利用の軍事技術への転用を防止する
というもの。アメリカは他国の拡散については熱心だが、自国の核軍縮を真剣にしていないという批判も出ている。加盟するとIAEA(国際原子力機関)の査察を受ける


●CTBT(包括的核実験禁止条約)

核爆発実験を全面的に禁止するものとして、当初1994年にジュネーブ軍縮会議に提出されたが、各国の思惑が衝突して合意に至らなかった。96年のアメリカとロシアはいかなる核爆発実験を認めないという案を提出、この案にインドが反対した、
これまで日本を含む104カ国が批准。発効には、原子炉を保有し、核開発能力をもつ特定の44カ国の批准が必要だが、アメリカ、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イラン、イスラエルなど12カ国が批准していないため発効していない。
  アメリカやロシアは、核爆発を伴わない臨界前核実験も行っており、1998年にはインドとパキスタンが核実験を行っており、この条約発効のめどはたっていない。

●劣化ウラン(DU)弾

劣化ウランとは、天然ウランから核燃料用の濃縮ウランを精製する過程でできる放射生廃棄物。高密度で硬質な金属で、砲弾に使用すると装甲を簡単に突き破る威力を発揮する。製造コストが安いためアメリカは大量に劣化ウラン段を製造、湾岸戦争以後対戦車用の武器として使用してきた。しかし、この武器は放射能を撒き、多くの被曝者を出すものとして「新型の核兵器」として多くの批判が起きている。アメリカは医学的根拠がないとしているが、使用された国・地域では、先天性異常児が多発しており、また使用した米軍帰還兵にも数万人単位で白血病を引き起こしている。1999年のユーゴ空爆やコソボで使用され、その後遺症問題が国際的な関心の的になっているが、2001年のアフガン戦争、2003年のイラク戦争でも使用された。



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