喫茶店「けやき通り」

2002年12月

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11月
1月




本年最後のご挨拶です


慌しい年の瀬です。
暇な方がいても、この時期はそうなんです。(笑)


いつかどこかで書いたかもしれないけれど、
今日が、私の誕生日。
大台に乗り切ったわけではないけれど、その数字を記す歳になる。


若い時は、惨めな思いをする事が多くて、
若いということだけでいいことだとは到底思えなかった。
そして、福原麟太郎さんや吉田健一さん等に出会え、
歳を取っての楽しみがあるらしいことを知る。


さて、歳を取りました。(笑)
平櫛田中さんからみれば、洟垂れ小僧に達して無くても…。
本音で言って、
もっと精一杯生きることが出来たはず、と思い残す事はある。
でも、今までの人生をまるごと受け止めて、もっとよりよく生きようと勤めるしかない。
ベストは無理だけど、よりベターをめざす。
ささやかな覚悟です。


これまで、何度も拙HPへ御出でいただき、楽しんでくださった方々に、お礼申し上げます。
ほとんどの方が無口で、(笑)
期待していたほどにはメッセージをいただけませんでした。
でも、アクセスカウンターがその代わりに私を励ましてくれています。
しかし、来年こそはなにか書く勇気を持ちましょう!
(けしかけているのが、見え見えだね(笑))


今年は、カウンターがトータルで5000を越えました。
来年末日には、10000を越えるのではと、不遜な思いが頭の角をよぎりますが、
そんな事より、今来ていただいている方々に、背を向けられないよう、
いい文章を書かねばとも思います。
(我ながら殊勝…(笑))


今年最後のupは、
高校生の私を育ててくれた、
ジョージ・ロイ・ヒル監督が先日亡くなられたのを偲ぶ文章になりました。


来年も、よろしくお願いします。
どうぞ、良い年を!
2002.12.31 記
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ライブ「クリスマスの約束」by小田和正 on TV


今年のクリスマスの日、夕方のにわか雨は、霰から始まった。
しばらく降った霰はやがて、雨に変わり、間もなく上がる。
二三日続いた曇天が、そうして晴れた。
星の瞬く寒天を、冷風が吹きぬけて行く。
翌朝、道端の水溜りがどれも凍っていました。


クリスマスの深夜、テレビで、
小田和正のライブ「クリスマスの約束」を見る。
この人の歌声を聞き出して、もう30年。
声・ふしまわしで、彼独特の世界を感じていたけれど、
ボブ・ディランや拓郎、みゆきの曲を歌い、それを聞きながら、
彼もまた、同じ時代の音楽の中の一人であったと、思い直す。


テレビ番組「恋ノチカラ」の主題歌「キラキラ」は、
私にとって、彼の全盛期のヒット曲に十分拮抗し得る、
否、初めて凌駕した作品で、
同じ曲を何度も聞き入ったのは、本当に久々の事。
曲の合間に、彼が今の時代の曲をいくつも練習しているシーンが挟まる。
トークで、それらを歌う事から「キラキラ」が生まれた事を述べた。
このライブを見て、一番の収穫。
彼からの暖かい共感のこもった励ましのメッセージとして受ける。


目も悪くなった「じじい」と自嘲しているし、
「途中でガソリン切れてたね」と告白してても、
新しくいいものを作り上げていく心意気に、拍手は惜しまない。
このライブ録画中継を見終えた時、
自分の中で、かってのヒット曲が、ナツメロからスタンダードに変わっていました。


夜更かしして、翌日の勤務はきつかったけど、
その夜はコトッと寝入ってしまえた。(笑)
2002.12.28 記
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クリスマス・イブに読み終えた本・見終えたビデオ


年末に入りました。 忙しくしてますか?それとも、暇?
どちらにしても、あなたは、ウェブの世界を巡って来られたわけです。
どこからこちらへ周って来たのかな?
今度はいずこへ?


あなたには、このウェブの世界がどのように見えているのだろうか?
活気ある世界?置き去りにされたHPが、意外に多い世界?
生き生きとした世界?ごみの多い世界?
果てしない世界?或いは、隙間だらけ?


ジェフリー・ディーヴァーの新作「青い虚空」を読み終えたばかりです。
これは、ネットの世界を舞台にした近未来、あるいは既に起こりえる架空のお話です。


ネット上のゲームを現実の世界で行なう犯罪者との攻防が、ネットを通して繰り広げられます。
登場人物の誰もが怪しげに描かれて、話が進みます。
ネットでいろんな事ができると煽り立てる業者や人がいるけど、
この本で書かれているようにいろんな犯罪も行なえるのがネットだということは、頭にあるのだろうか?
読んでて、おそろしくなりました。
素人の私が見て回っているのは、ネットの表通りだけ。
実際は、裏通りもあって、そこからだと、表からの奥が丸裸!


例えば、私が月に一度通っている総合病院では、
医者がPCに、次回の予約や薬の処方を入力しています。
それを受けた薬局から、薬を受け取る。
もしPCが、ネットに通じた途端、誰かが、入り込んで、
私への処方を改ざんし、私を殺す事も十分出来る…!
あ〜〜、恐ろしい。


よくよく気をつけて、安全にネットを使いましょう。



映画館で映画を見るのは、その世界をたっぷりと味わえていいものです。
でも、見たい映画を見たい時には見られません。
ちょっと、しんみりした作品を見たくて、
ここしばらくビデオを借りて見ていました。
「ストレイト・ストーリー」「リメンバー・ミー」「君に逢いたくて」「ケス」等など。
いずれも人生の機微を描いて佳作です。
この中から、今回は、「ストレイト・ストーリー」をご紹介しましょう。


最後に、“ストレイトに捧ぐ”という献辞があったので、実話のようです。
兄が卒中で倒れたと聞き、会いに出かけようとするのが、主人公のストレイト。
腰を悪くし、免許も持っていない老人ですが、
誰の世話にもなりたくなくて、一人トラクターに乗って出発します。
数百キロ先に住む兄とは、絶交状態にありますが、
数週間、いろんな人と会い、いろんな経験をしながら、
州を越え、ミシシッピー川を渡ってようやく会う。
仲違いをした弟が、はるばると乗ってきたトラクターを見やる兄と同様に、胸が一杯になります。


なんにも言わずに、夜空や雨の光景などをジーッと見つめる無口な主人公は、
一緒にいる人に思いやりや慰めを与えてくれる。
人が人に対してなしえる事は、いろいろあるけれど、
こんな風に接する事の重みを、ずっしりと伝えてくれる作品は少ないでしょう。
一人でそうしていても、むなしさや苛立ち等は無く、心静かに、胸を満たすものがあるように見受けられました。


他の作品も、いつか機会があれば書いて紹介したい気にさせてくれるものばかりでした。
2002.12.25 記
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本、二冊と映画、二作


言葉を通して世界を見つめる詩人の本を開いて、
自分だけではけっしてたどり着けない世界へ誘ってもらう。


例えば、ボヤンさんという人の事を知った。
モンゴル人の詩人は、来日し、
「懐情の原形」という本を書き、帰っていった。
2000年、多くの新聞雑誌で、取上げられたこの本が、
今は、図書館の棚にひっそりと置かれている。


茨木のり子さんの詩集「倚りかからず」の批評を始めて読み、
詩を見つめる鋭い眼差しで、冷や水を浴びせられた思いもする。


「傷がないので、きれいだ。まっすぐだ。「いい詩集」である。
著者はこの「いい詩集」からこれからも脱却することはないだろう。
なぜならこの詩人は社会に文句をつけても、自分とたたかうことはしないのだから。この倫理的な閉塞感がこの詩集の個性である。
それは読者をゆたかにする、まずしくもする。」


天沢退二郎訳「ヴィヨン詩集成」(白水社)の紹介で、
こう書いている。


「詩は落ち着きから生まれるものではない。そのときの自分こそが、ひきがねなのだ。それを、ヴィヨンは知っていた。そこに彼の詩の新しさ、美しさがある。」


荒川洋治という詩人が書いた「文学が好き」という本を読んでいて、
私の心に響いたものを書き留めてみました。


少し前に、アイリスについてご主人が書かれた本を紹介しました。
二巻目に移って、ますます読むのが、つらくなり、中断しています。


出版社から出ている小冊子、例えば、
岩波書店の「図書」新潮社の「波」などが、
溜まり、片付けていると、見開き二頁の文章が目に留まる。


朝日新聞社から出ている「一冊の本」2001.11号の中に、長薗安浩さんによる、
本田桂子著「娘から父・丹羽文雄へ贈る朗らか介護」の紹介が載っています。
丹羽文雄がアルツハイマーに罹っているのは知っていましたが、
15年に及ぶ介護をしてきた著者の娘さんが亡くなられ、
丹羽文雄さんが、その死を知らずに生き続けていることに、驚く。
その事も含めこの病気の介護の難しさ・つらさを記した中に、
著者が、グループホームや介護者保護「ケア・フォア・ケアテイカー」の思想を主張していたことがあります。


これは、映画「イン・ザ・ベッドルーム」の中でもちょっと触れた犯罪犠牲者遺族のケア同様、
社会保障の面からとらえなければならない問題ですね。
大学で、社会保障の講座を受講したのですが、
30年後に、ここまで広い分野で事細かに行き渡る課題とは、思いもよりませんでした。
もうちょっと、勉強しておけば良かった…。(^^ゞ


難く重い話題が続いた後は、
今週upした気軽な文章二つで楽しんでいただければ幸いです。(^^ゞ
映画「メルシィ!人生」の紹介と、
見逃した映画「わが心のジェニファー」を巡るお話です。
2002.12.22 記
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あなたへ伝えたい気持ちでいっぱい(笑)


本日のupは、二点。


まず、県立図書館の資料紹介では、
素晴らしい本を二冊、力を込めて紹介しております。
「理想の室内オーケストラとは!
 水戸室内管弦楽団での実験と成就」と、
「極北の動物誌」とです。
あなたに押し付けたい!くらいの気持ちで…。(^^ゞ


それから、
福祉会館第三部に、
映画「ピンポン」に字幕が付いた記録
を、二つ載せました。
これは、身近に経験した今年の大きな事件です。
インターネットの力、ボランティアの力、等など、
新しい世界の流れを肌身に感じました。


拙街で映画「ピンポン」に字幕を付けた、
岡山要約筆記クラブでは、様々な場面でまだまだ筆記者を求めています。
今のままだと、
人出が足りないし、
今活躍している方たちの負担がものすごく大きいのです。


養成講座の講師をもしも依頼されたら、微力ながらお手伝いしたいと思っております。
ここをご覧の方で、
関心がおありの方、是非岡山要約筆記クラブへご一報差し上げてください。
素敵な仲間が待っていますよ。(^o^)丿
2002.12.19 記
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あっという間に終った今年最後の連休(23日28日は仕事なんです)


日陰は震えるほどに寒いけれど、
日向はホッとする暖かさです。
風が無くても、洗濯物は乾いてありがたい一日でした。


いつも通勤時に駆け抜けている風景の中、
休日にゆっくり通ると景色が違って見えます。
新京橋を娘と自転車で渡って眺め、新鮮な気分を味わいました。


さて、その娘が民放で映ったと、
カミさんがビデオを見せてくれる。
「親子でドッチボール」というタイトルで、
地元番組のコラムみたいな扱いでした。
ストップモーションであらかじめ位置を確認して、
見直し、はっきり見えました!
ちなみに、カミさんは終始後姿だけです。(笑)


学習発表会のビデオは一泊しか借りられないので見られませんでした。
残業で帰れば、母娘とも寝ている。
翌朝、寝過ごしたところへ、「見る?」と言われてもねぇ〜。


ヤフー掲示板の海外ミステリーで、又、書き込み始め、
楽しんでいます♪


それに比べ、
ヤフー掲示板の日本映画で、殆ど書き込みいただけず、
止めようかな…と、ちょっと思い出しました。
あそこは、日が空き過ぎると消えるのが、
たまに傷ですね。フ〜ッ…。(笑)


もうしばらく様子を見て、
別HPを立てたほうがいいかもしれない…。
そちらの方がのんびり構えれるから。


そうそう、
市図幸町に、リクエストをしました。
ビデオシアターで邦画を上映の際に、
字幕を付けていただけないか、と。


さて、本日のupですが、
映画「暗い日曜日」の感想です。
見てから日が経ち、上映期間に間に合わず、残念でした。
次の「ストーリーテリング」も、
感想を書けないうちに、上映が終っちゃった…。(^^ゞ
2002.12.16 記
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調理場という戦場」 斉須政雄著


先週は、寒かったですね!
北風小僧じゃなく、冬将軍のお出ましです。
初雪のニュースを聞いて、石嶺聡子の「マフユノハナビ」を思い出し、
それからは、ワムに代えて聡子の歌声を聞きながら出勤しています。


先々週からお月さんとご一緒の日々が始まりましたが、
先週はそれどころではありませんでした。
火曜日に忘年会。
翌日、早めに切り上げて休養しようと、思ったら、
急な仕事が入り、深夜残業を含め、2日続けててんてこ舞い。
この仕事がやっと片付いて帰宅すれば、
長男の学校へ提出する書類の作成に引き込まれました。
やれやれの翌日、又、忘年会。
二度目の忘年会に備えて体調を整える暇なんかなかった…。(笑)


こういう凄まじい暮らしの中でも、積読本が溜まる一方です。
会社の昼休み、寝る前に、読んでいるのは、
「調理場という戦場」で、
フランス料理店のオーナーが書かれたもの。
料理のコーナーに置いてあるけれど、
内容は、若い人向けの自叙伝です。
五臓六腑に染みるような読み応えで、楽しむ。
あとがきを見れば、私より二つ年上。
年代相応のこともあるのだろうが、
それはともかく若い人向けに話題になり、読まれているようなのはうれしい。


読みながら、以前勤めていた会社での、
生徒手帳を一シーズン200万冊余り作った時期を思い出す。
あの経験があって、今の自分があるのだから。


しかし、この開きの悪い造本には、本当に腹が立つ。
斉須さんが一所懸命書いている事を虚しくしてしまいかねない。
2002.12.14 記
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シネコンの話題


拙街の某映画試写会系サイトでまたしても、シネコン話題が再発生した。(笑)
もう何度目の復活だろう?


〉岡山県の「シネコン普及指数」は全国47都道府県中【第40位】で、勿論中国地方でも最下位である。


順位を上げたいというより、
もっと設備のいい映画館が増えて欲しいと強く願います。


林原、千日前という地名を見ているうちに、
しょうもない事を思いつきました。


林原に、駐車場・バスターミナルなどの総合交通エリアを設け、
千日前に商店街をまたぐようにシネコンを設置する。
そして、駅から市役所前を通り、新京橋西を曲がる路面電車の環状線を完成させる。
こうして、市内の映画館を巡る環境を整備する。(笑)


岡山で映画祭をいつ開いてもOK!,かな?


それで、映画を見終えた後の半券が電車の乗車券として使える。
更に、レイトショーの終了時刻にあわせて臨時電車が走り、
最終便に乗り損ねた人がおこぼれに預かる、と。(爆笑)
臨時電車の運転手さんの残業手当に映画鑑賞券を支給する。


映画の見過ぎで妄想を起こしたと、思ってくだされ。(^^ゞ


アホなことを書いてしまいましたが、
釣り合いを取るために、(ウソ!)
力を込めた映画感想をupしました。
空回りしてなければいいのですが…。
2002.12.9 記
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ミステリーの中の拾いもの


雨の週末、仕事をしていて息が白い。
それ程に冷え込む。
先日の夜にだけ降り、明け方に上がった雨は、暖かだったのに。


暮れに向けて書店には、ミステリー本がいつに増して並ぶ。
秋から冬にかけ、続々新刊・話題作が出るのと、
ベストテンの所為である。


私の好きな作家の新作も、この時期に出ることが多く、
今年は、久々にマッド・スカダー・シリーズの新作が出た。
ローレンス・ブロックの作品ならどれも、たまらなく好きだ。
文章と言うか、語り口が絶妙で、読んでいて酔いしれ、
もう15年以上も、読み継いでいる。


そういうミステリーを舐めるように読んでいて、
オヤッと思わせられた箇所があった。
障害に対する見解を述べている。


「彼と会ったら」とTJは、言った。「みんな内心きっとこう思うだろうね、よくいるデブだって。でも、彼としばらく一緒にいるとするだろ? そうしたら、彼がデブであることを忘れてしまうんだ。心から消えてしまう。で、またあとで ー そのあいだほかのやつと一緒にいたりして ー 彼を見るとするだろ? そうしたら、絶対また思うはずだよ、こいつ、よくいるデブだって。そのとき初めて気づいたみたいに。ほんとうは一度すでに気づいてるのに」
 彼の言うことはよくわかった。私自身似たような体験をしたことがあったから。それも相手は肥った人間とはかぎらない。眼の見えない人や片腕のない人の場合もある。が、そういった人たちの共通項は自己容認だ。それが相手にできている場合、いまTJが説明したようなことがよく起こる。なんであれ、相手が自らの障害を受け入れていると、いつかこっちの意識からその事実が消えてしまうことがある。


「死への祈り」
ローレンス・ブロック著
田口俊樹訳
2002 二見書房


より、227p



ブロックさん、懐の深いところを見せてくれるね♪
雑誌「ミステリーマガジン」の最新号は、彼の特集をしているので、
ファンは無論、興味の湧いてきた方はご覧あれ。


さて、障害の受容であるが、
聴覚障害者の中でも、これが難しく、苦しんでいる人が多い。。
ざっくばらんに自分の障害を述べるのは、
私にしたって、だいぶん歳を経てから出来た。


私が障害を受容できたのは、仕事が一人前に出来るようになったからかもしれない。
耳が聞こえないにも関わらず、仕事が出来れば、
電話が鳴っても他の人が取ればいいし、
聞き間違いを防いで繰り返し聞くのも、念押しになる。


世の中には、聞こえないから出来ないことより、
聞こえなくても出来ることの方が多いのではないだろうか?


周囲の理解が必要な事、言うまでも無いが、
障害に関わらず、
当人の天分や才能・技能を磨く事が欠かせない、
と思う。


若い聴覚障害者を迎える世の大人たちに頼みたい。
聞こえない事より、その人間に目を留めて欲しい。


日本で最初にろうの弁護士となった松本さんも、
受け入れた事務所の所長さんがいたから、今日があるし、
松本さんの仕事には、松本さんならではのものがあって、
多くの聴覚障害者が恩恵を受けている。


聴覚障害があっても仕事を任せられるほどに育てれば、
その障害の締めるウエートは小さくなるはず。


全くの娯楽の中で、意外なひろいものを目にして、
思わぬ方に話が弾んでしまった。(^^ゞ
2002.12.7 記
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映画の話、続々


もし、あなたが今頃、JRで私の街へ来られるのでしたら、
夜にいらっしゃる方がいいですよ。
駅の東口を出て正面の、桃太郎大通りでは、
葉をすっかり落としている枯れ枝に絡ませたイルミネーションライトが、
ずーっと連なって、あなたを迎えます。
柳川筋を越えて続いています。


桃太郎大通りの向う正面が城下で、
後楽園へは、ここで電車を降りて向かいます。
この城下電停から東に向かい、
左手にシネマクレール石関館、右手にシネマクレール丸の内館、があります。


石関館ではゴダール特集をしている。
あまりにも有名なその作品を、一度は見ておかねばと思ったら、
これは、もう、大変超難解な作品で…。(笑)
説明・場面の省略も、饒舌な台詞も、どんどん出てきます。
意味ありげなシーンで、素直に笑えなかったり、何が言いたいのかさっぱり見当がつかなかったりです。
彼の映画を見て、普段見ている作品たちがどういう作品なのか、
照り返すようによく分かりました。
ゴダールは、主張や現実の混沌などを、彼なりの工夫で提示しています。
確かに、こういう手法でなければ伝わらない何かはある。


丸の内館は、「イン・ザ・ベッドルーム」。
大人の映画です。
子を事件で失った親の悲しみ・怒り。
取り残された夫婦のあり様。
そうして、取る行動…。
この行動はいかにもアメリカらしい。
しかし、一件落着ではないこの終り方こそ、この作品の真骨頂。
「チョコレート」もそうでしたが、
その後を含ませる終わりは、まさしく私たちの日々そのもの。


主演女優賞を受賞したシシー・スペイセクは、確かに名演技です。
でも、この映画は、基本的に夫の視線から描いたものでしょう。
最後の方のサスペンス色は、出色ものであること、間違いありません。
ここの出来栄えは、息を呑みました。
でも、やはりお話の展開は、腑に落ちません。


この頃見ている作品は、どれもこれも、感想を言葉にし辛い。
「暗い日曜日」もそう。


久々に、映画館のロビーに書きました。
映画に関する本の紹介です。
映画ファンだけが読むには、もったいない本です。
2002.12.4 記
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師走の初日


9月27日付の喫茶店に書いた近所の火事現場が、更地になってしまいました。
あなたの街の景色にも、変わっている所があるのでしょうか?


同じ9月の、14日付喫茶店で紹介した、
「ピンポン」に字幕を付けたい東京の有志の方から、
メールが届きました。
公式HPに、字幕付プリントが出来、上映される旨のお知らせが載ったというものです。


途中、字幕版上映へ向けて活動されている様子を知らせてくれた後、
急展開のお話です。
私も、多分有志の方も、字幕を併映することになるのかな、と思っていましたが、
配給会社が字幕プリントを一本製作されました。


字幕プリントを作るのに、最低でも一本につき150万円程、かかると、
他の映画関係者の方から教えていただいたことがあります。
これは、高い!ですよねぇ…。


字幕製作会社のHPによれば、
確かに大変な手間がかかるもので、止むを得ないかとも思いますが、
その一方で、レーザー光線を利用した新しい製作法もできているようなので、
今後のコストダウンに期待しましょう。


岡山要約筆記クラブが実施しているような方式が、
今のところ、ベターなようです。
それでも、仕事勤めをしながらの製作で、時間も手間も大変。


もっと、トータルにこの問題を考えていかねばとも、思います。


映画の字幕といえば、
先月の新聞で大きく広告の出ていた黒澤監督作品のDVDには、
字幕が入っており、これは、朗報です。
ズーッと、長らく気にかけていたせいか、なんか気が抜けたような感じがしました。(笑)


今日、日曜日はお休みで、十分に休養が取れたでしょうか?
私は、ラグビーの早明戦で、力が入り、疲れました。(^^ゞ
前半の僅差のまま、試合が続いていたら、
その後の家事をする気になれなかったのは、確実でしょう。(と、何故か力が入る(笑))

力は、確かに、拮抗していました。
でも、ゲインライン際の攻防、タックルの巧さ、後半のスタミナ等で、
早稲田が突き放したと、見受けました。
今日の試合で印象に残ったのは、早稲田のフランカー・羽生で、
スクラムハーフがフランカーにコンパートメントですから、これはすごいものです。
彼のように小柄なフランカーとして、神戸製鋼の武藤さんを思い出す。


両キャプテンの表情を見て、早稲田の山下君の方に余裕を感じました。
早稲田にあのようなキャプテンが居る時、意外に強い。
中竹組を思い出しました!(笑)


しかし、この後の大学選手権の中継が正月2日とは…(T_T)
一回戦から見たーい!!!



今日のupは、市図の資料紹介です。
2002.12.1 記
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