ホビージャパンにおけるクトゥルフ〈01〉
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記述例 | |
記事の掲載誌の年号(号数) | |
記事名 | |
著者/訳者等(敬称略) | 総ページ数 |
記事の概要 |
隔月刊:No.1(1982.1-2)〜No.23(1985.9-10)
月刊:No.24(1985.11)〜No.77(1990.4)
季刊:No.1(1990.AUTUMN)〜No.7(1992.WINTER)
1986.2 (No.27) | |
"R'lyeh Advertiser"(その1) | |
九頭竜蓮太(ルーンメイカーの会) | 2P |
ホビージャパンによる“クトゥルフの呼び声”のライセンス生産が決定した事を機会に始まった連載。この時点ではベーシックセット(スタートセット)の翻訳がほぼ完了し、編集作業を待っているところだった。
第一回目は、クトゥルフ神話、ケイオシアム社、“クトゥルフの呼び声”のゲームシステムについて簡単に紹介している。 #「SANが0になったキャラクターは精神病院で治療を受けなくてはならない(=回復の可能性がある)」というような記述が、発売前夜の初々しさ(?)を感じさせる。 |
1986.3 (No.28) | |
"R'lyeh Advertiser"(その2) | |
九頭竜蓮太(ルーンメイカーの会) | 2P |
今回は"Cthulhu"の発音表記を決定するまでの経緯と、主だった神々や神話怪物の名前及びそれらの系列の紹介、舞台となる1920年代の文化・音楽・芸術等の歴史的側面に関する簡単な説明を取り上げている。 | |
インテリジェンス・リポート・スペシャル“クトゥルフの呼び声” | |
編集部? | 2P |
ホビージャパンにおけるケイオシアム社のライセンス第一弾“クトゥルフの呼び声”の発売を5月下旬〜6月上旬にひかえて、そのコンポーネントと基本的なルールの内容、及びアメリカで発売されているサプリメントやメタルフィギュアをカラーページで紹介している。ちょっとだけ言及されているクトゥルフ神話の説明は、何故か「旧神」のからむダーレスのもの。 紹介されているサプリメントのうち、未訳のものは次の通り。
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1986.4 (No.29) | |
"R'lyeh Advertiser"(その3) | |
有坂純 | 2P |
翻訳者である有坂氏が、“クトゥルフの呼び声”のゲームコンセプト及びプレイを楽しむためのコツ等について触れている。
そしてこのような「悲惨で救い難い」ゲームに対して「こうなったら徹底的にゲーム世界にのめり込み、同化してやろう」と誓ったプレイヤー達が、「私はいかにして心配するのをやめ、クトゥルフを愛するようになったか」という境地に立ってキャラクターのものすごい殺され方を楽しむようになる過程が紹介されている。
上述の発言は“半分は”冗談のようだが。有坂氏は最後に、この時点でアメリカにおいて発売されていたサプリメントを簡単に紹介している。結局翻訳されなかった(?)ものについては以下の通り。
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1986.7 (No.32) | |
"R'lyeh Advertiser"(その4) | |
弓下弦(ルーンメイカーの会) | 2P |
“クトゥルフの呼び声”スタートセットに付属する“1920年代の資料集”の追補として、1920年代日本の資料を簡単に載せている。内容は簡単な年表と交通機関の説明で、アメリカ人探索者が日本を訪れた場合に利用するものである。この時点で同時代の日本を舞台にできるようローカライズするという発想があれば……。また、「“クトゥルフの呼び声”に書かれていない1920年代アメリカの話」として、「サッコ=バンセッティ事件」「KKK団の復活」「禁酒法」を簡単に説明している。 しかし「そろそろゲームそのものが発売されるということですから」等と書かれているところを見ると、この時点ではこの追補は役に立たなかったようだ。 |
1986.8 (No.33) | |
"R'lyeh Advertiser"(その5) ゲーム発売記念編:ダンウィッチの思い出 | |
中山てい子 | 2P |
“クトゥルフの呼び声”発売を記念して、訳者の中山てい子氏が翻訳の苦労話やかつて滞在した事のあるイギリスのダンウィッチについてのエッセイを寄稿している。 イギリスには3年ほどの滞在歴があるが、アメリカには一度も行った事のなかった中山氏は、“クトゥルフ”のシナリオを翻訳する際に固有名詞や慣用句等で苦労させられた事もあったようだ。しかし彼女は、アメリカに弱い事がそれほど翻訳の障害にはならなかったと言い、その理由として、
という事を語っている。そしてラヴクラフトの小説の中に「ダンウィッチ」という名前を見ると、かつて一夏を過ごしたイギリスはイースト・アングリア地方にある海辺の町ダンウィッチを思い出すという。英国の詩人がこの町について詠った詩を読んだのか、ラヴクラフトはこの町からあの「ダンウィッチ」の名前を付けたのだと言われているそうである。今は度重なる台風と高潮によって海の下に沈んでしまったこの町の辺りについて中山氏は、
と語っている。 |
1987.9 (No.46) | |
ヨグ=ソトースと機関銃 | |
志村かずとし | 9P |
“ヨグ=ソトースの影”+オリジナル設定のシナリオのリプレイ漫画。門倉直人氏(プレイヤーのK氏?)による補註あり。 #元ネタの「XXXXのXXXXX」及びミスカトニック大学勤務の司書の名が「トモミ・ニシムラ(仮名)」というのが謎。 #なお、同時期に発売されたと思われる雑誌「Beep!」1987年8月号(日本ソフトバンク)においても、ホラー特集の一つとして「クトゥルフ神話のおぞましい世界」という記事が組まれ、オリジナルのシナリオに基づく“クトゥルフの呼び声”リプレイ「忍びよる恐怖」が6ページにわたって掲載されている。キーパーはRPG設定資料集「魔法王国シムルグント」の執筆や国産TRPG「フォーリナー」の世界デザイン等で知られる堀蔵人氏。 | |
“クトゥルフ”イラストコンテスト | |
― | 1P |
読者からの投稿イラストを8作品ほど表彰。 | |
なんでもQ&A+α | |
― | 1P |
“クトゥルフの呼び声”(日本語ボックス版)に関する質問及びそれらへの回答が4項目、その横に読者投稿の「ツァトゥグァの楽しい書き方」が掲載されている。 |
1987.11 (No.48) | |
"R'lyeh Advertiser" 宣伝編 | |
有坂純 | 2P |
のちに日本初の(そして唯一の?)オリジナルキャンペーン“黄昏の天使”として発売された長編シナリオ“夜叉姫(仮)”について、その概要が語られている。その内容は“黄昏の天使”とはかなり異なるものだったようである。
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1988.1 (No.50) | |
特集:ホラー&スリル
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東京近辺恐怖名所巡り | |
有坂純 | 4P |
「ホラー物特集にちなんだ豪華特別企画」として、東京及びその近郊に存在する「恐怖名所」を、有坂純氏と「タクテクス」編集者2名からなる3人の探索者達がリポートしている。取材期間が1日という事で、名所は最終的に「幽霊屋敷」「幽霊地蔵尊」「八坂神社」「将門塚」「お岩稲荷」の5箇所に絞られたのだが、当初は以下の地点を探索する予定だった。
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ホラーゲームスクランブル | |
Tadashi Taku/有坂純 | 1P |
TRPG以外のホラー系ゲームのレビューとして、“ラプラスの魔”(レビュアー:Tadashi Taku氏)と“アーカム・ホラー”(レビュアー:有坂純氏)が取り上げられている。 | |
真紅の戦慄 | |
有坂純 | 7P |
1980年代の日本が舞台のシナリオ。のちに一部改変され、“黄昏の天使”のシナリオ1として収録された。 | |
神話的恐怖をあなたに――“クトゥルフの呼び声”追加異種族データ―― "MORE MYTHOS MADNESS" | |
マイケル・ツィマンスキー、ピーター・ギルハム/すざきあきら | 3P |
「クトゥルフ神話のもうひとつの冥き恐怖」である「ウボ=サスラ」「ウボ=サスラの落とし子」「永劫の珠」、その他「ヤディス星の住人」「旧き神々」「ショグラン」「ヨグ=ソトースの落とし子」に関するデータ。(Different Worlds誌40号"More Mythos Madness: For Chaosium's Call Of Cthulhu" by Michael Szymanskiより)◆ | |
超能力 "Psychic Powers" | |
ランディ・マッコール/有坂純 | 4P |
“クトゥルフの呼び声”に超能力を登場させるためのヴァリアント。「超感覚」「テレパシー(読心)」「エムパシー(共感)」「プレカグニション(予知)」「リトロカグニション(過去視)」「クレアボヤンス(透視)」「心霊治療」「オーラの知覚」「テレキネシス(念動力)」「パイロティクス(念力放火)」を扱っている。また、夢幻境に入る能力を持つ「夢見る人」についても少しだけ触れている。(Different Worlds誌26号"Psychic Powers for Call Of Cthulhu" by Randy McCallより)◆ | |
特集以外: | |
“クトゥルフ・コンパニオン”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
基本ルール以外のサプリメントなどに記載された追加の神話怪物や呪文等をまとめた“クトゥルフ・コンパニオン”の紹介記事。シナリオも2本収録されている。 | |
リーダーズコミュニケーション | |
? | 1P |
冒頭のイラストカットが、なぜかデフォルメされたクトゥルフ様御一行だった。◆ | |
METAL FIGURE INFORMATION メタルフィギュア・インフォメーション | |
? | 2P |
西ドイツ(当時)のメーカー、ホビー・プロダクツ "HOBBY PRODUCTS" 発売のメタルフィギュアのラインナップ“メタルマジック”"Metal Magic" が取り上げられ、その中にクトゥルフもののメタルフィギュアのシリーズ、"DUNWICH DETEKTIVE" が紹介されている。
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1988.3 (No.52) | |
悪夢の肖像 | |
山本弘とグループSNE | 6P |
1920年代のアメリカが舞台のシナリオのリプレイ。しかし、直接神話怪物が登場する事はない。イラストはデビュー直後の弘司氏。
#元ネタは「サイコ」。 |
1988.5 (No.54) | |
"CTHULHU BY GASLIGHT" “ガス灯わきのクトゥルフ”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
“クトゥルフ・バイ・ガスライト”の紹介記事。弓下氏はコナン・ドイルによる(ホームズもの以外の)推理及び科学小説を“クトゥルフ”のシナリオソースとして推薦している。 | |
“クトゥルフの呼び声”シナリオ総チェック | |
山本弘とグループSNE | 2P |
この時点でホビージャパンから発売されていた全てのシナリオに対する評価。“スタートセット”“ウェンティゴへの挑戦”“ヨグ=ソトースの影”“療養所の悪魔”“ユゴスからの侵略”“クトゥルフ・コンパニオン”に収録されている各シナリオ(キャンペーンは各章単位)を、以下の観点から評価している。
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1988.7 (No.56) | |
シタールの目 "The Eye of Sitar" | |
Darren Tschida/中山てい子 | 6P |
1920年代のアメリカが舞台のシナリオ。(ディファレント・ワールド誌38号より)
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"R'lyeh Advertiser" 1890年代ロンドン | |
弓下弦 | 2P |
「切り裂きジャック」「吸血鬼ドラキュラ」「ジョジョの奇妙な冒険」の各事件が紹介されている。切り裂きジャック、ドラキュラ伯爵、ジョナサン・ジョースター&ディオ・ブランドーのキャラクター・データ付き。 #ツェペリさんとスピードワゴンとタルカス&ブラフォードもデータ化してほしかった。 |
1988.9 (No.58) | |
“アーカム・ホラー”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
ケイオシアム社のボードゲーム“アーカム・ホラー”の紹介記事。ちなみに1プレイにかかる予想時間は30分から2時間とされている。 | |
アーカムを見舞った災厄 "A Disaster strikes Arkham" “アーカム・ホラー”リプレイ | |
小畑浩 | 4P |
ボードゲーム“アーカム・ホラー”のミニ・リプレイ。御存知ハーベィ・ウォルターズの一人称で語られている。 | |
最後の場面 クトゥルフの犠牲者に捧ぐ "Death Scenes: Aftermaths of Cthulhoid Kills" | |
Sandy Petersen/西村ヒロユキ | 2P |
クトゥルフ版「死体は知っている」。(ディファレント・ワールズ誌35号より)
原文はyog-sothoth.comで読む事が出来る。 | |
“アーカム・ホラー”ヴァリアント:“TOKYOホラー” | |
? | (MAP) |
東京を舞台にして“アーカム・ホラー”を遊ぶための巻末付録。同じ号に“アーカム・ホラー”のリプレイが載っているからか、ゲーム自体に関する説明記事は特にない。
A2サイズのマップの裏側に、ルールの変更点や「重要地点イベント表」等が記載されている。重要地点としては「ダゴン教団東京支部」「サンシャイン60」「卵の遊園地」「ホビージャパン」等が配置され、「ゲート出現表」にも変更がある。また、「タクシーが無い(東京の道路事情では役立たず)」「スタート地点は東京駅」「ティンダロスの猟犬に襲われない場所が異なる」という例外ルールが設定されている。 #怪物の追加はともかく、探索者は日本オリジナルのキャラクターをつけて欲しかったと思う。 |
1988.11 (No.60) | |
特集:超時空RPGクトゥルフ | |
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海辺に棲む恐怖 "TERROR ON THE SHORE" “クトゥルフの呼び声”現代版リプレイ | |
牧山昌弘 | 5P |
“クトゥルフ・ナウ”のルールを一部導入した、現代のアメリカが舞台のリプレイ。
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“クトゥルフ・バイ・ガスライト”キーパーズ・ガイド "INVITATION TO 1890'S LONDON" | |
弓下弦 | 4P |
その他1890年代のミニ知識等。 | |
海上の影 "The Shadow on the Sea" | |
リチャード・ローニアス/中山てい子 | 8P |
1920年代のアメリカ(正確には豪華客船モーリタニア号)が舞台のシナリオ。(ディファレント・ワールズ誌47号より)
#かなりデストロイなシナリオ。 | |
"R'lyeh Advertiser" Love Against the Dark | |
有坂純 | 4P |
“クトゥルフの呼び声”用ドラマ・ツール(1)としての、キャラクター間に存在する「愛」とそれによる人間関係をゲーム上で表現し、システム的に処理するためのヴァリアント。
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“クトゥルフの呼び声”における狂気 "Losing Your Marbles in 'Call Of Cthulhu' RULES FOR PLAYING INSANE CHARACTERS" | |
トーマス・M・ホルジンガー/すざきあきら | 2P |
“クトゥルフの呼び声”におけるキャラクターの狂気の扱いを拡大するためのヴァリアント。「一時的狂気」としての「ヒステリー」「自失」「潰走」、「治療可能な狂気」(不定の狂気)としての「アルコール依存症」「記憶喪失症」「不安症」「緊張症」「妄想病」「鬱病」「精神薄弱」「多重人格」「神経衰弱」「妄想型精神分裂病」「恐怖症」「精神分裂病」が設定されている。(ディファレント・ワールズ誌41号より) | |
クトゥルフ座談会――“クトゥルフの呼び声”特集によせて―― | |
有坂純、門倉直人、武田敏裕 | 1P |
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特集以外: | |
“黄昏の天使”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
「“クトゥルフの呼び声”の7つ目のモジュールであり、3つ目のサプリメントである」“黄昏の天使”についての紹介記事。ちなみに「プレイ時間:2時間〜50時間」となっている。 |
1989.1 (No.62) | |
"R'lyeh Advertiser" Young Investigators | |
有坂純 | 4P |
“クトゥルフの呼び声”において「若年キャラクター」を作成するためのヴァリアント。12歳(中学1年)から18歳(高校3年)までの年齢のキャラクターを、12歳を起点としてキャラクターに経験や経歴をつけていくという方法で作成していくシステム。のちに最新版ルールに合わせて加筆修正されてRPGマガジン誌の記事「INVESTIGATOR in SCHOOL」になる。同じくRPGマガジン誌の記事である“クトゥルフ・イン・スクール”やその完全版である“放課後怪奇くらぶ”との直接的な関係は無いと思われる。 |
1989.3 (No.64) | |
“クトゥルフ・モンスター・ガイド”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
クトゥルフ神話怪物の解説本“クトゥルフ・モンスター・ガイド”の紹介記事。弓下氏は参考図書として(クトゥルフ神話とはあまり関係がないと断りつつ)、SF小説等に登場した地球外生命体に関する画集"BARLOWE'S GUIDE TO EXTRA-TERRESTRIALS"を挙げている。 #"BARLOWE'S GUIDE TO EXTRA-TERRESTRIALS"ペーパーバック版はAmazonで購入する事が出来る。 | |
「クトゥルフ・ハンドブック」で書き残した事 SUPPLEMENT FOR CTHULHU HANDBOOK | |
山本弘 | 3P |
改訂前の「クトゥルフ・ハンドブック」についての註釈。◆
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1989.5 (No.66) | |
“ニャルラトテップの仮面”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
長編キャンペーンシナリオ“ニャルラトテップの仮面”の紹介記事。予想されるプレイ時間は2時間から50時間。この2時間は、キャンペーンの1セッションだけをプレイする際の最低限の時間だと思われる。 弓下氏によれば、サンディ・ピーターセン氏はこの作品を「“クトゥルフの呼び声”のみならず、すべてのRPGシナリオの中で最高傑作」と評価していたとの事。弓下氏も「日本版“クトゥルフの呼び声”の第1期(1920年代)を締めくくるにふさわしい大作」であると語り、第2期を飾るであろう(と当時予測された)、日本独自の背景設定を扱ったサプリメントの展開に期待を寄せている。 | |
"R'lyeh Advertiser" Image Fight “クトゥルフの呼び声”におけるイメージ創造論 | |
有坂純 | 4P |
“クトゥルフの呼び声”のシナリオに原作の魂である「古典的ホラー」の妙味を持たせるための方法について論じている。
「コスミック・ホラー」を構成する「理解できない(事による)恐怖」をシナリオに取り込む事と、それを表現する手段としての「理解できる恐怖」であるステロタイプな演出について考察している。
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1989.7 (No.68) | |
辻 "A CROSSING" | |
石橋善揚/ディベロップ:国海武 | 5P |
現代(1989年7月)の日本が舞台の、今まで超自然現象と関わりのなかったキャラクターを探索者にするためのシナリオ。キャンペーンの導入としても使用可能。 #「彼女」の配役は佐伯日菜子か栗山千明か、はたまた三浦綺音か。 | |
リーダーズコミュニケーション:コミュニケーションポート | |
麻上蓮 | 1P |
おそらく読者投稿と思われるが、中国語で書かれたクトゥルフ神話の魔道書である「ルルイエ異本」及び「サンの七秘聖典」について、その書名の漢語表記と由来に関する文章が三分の二ページほど載っている。◆ |
1989.9 (No.70) | |
"R'lyeh Advertiser" Pfarmacum Exoticism “クトゥルフの呼び声”における毒物 | |
有坂純 | 4P |
“クトゥルフの呼び声”において毒物を登場させるためのデータ及びガイド。
代表的な毒物である「砒素化合物」「シアン化合物」「パラチオン」「黄燐」「ニコチン」「テトロドトキシン」「クラーレ」「アコニチン」「蛇毒(神経毒及び血液毒)」「一酸化炭素」「塩素」「ホスゲン」「マスタード・ガス」「ルイサイト」「神経ガス(タブン、サリン、ソマン、VX)」について、その「効力値」「致死量」「起源」「歴史」「効果」「毒物技能への修正」をデータ化している。 | |
ボードゲーム:クス=バルセスの影 "THE SHADOW OF K'S-BIRLCESS" | |
岡本博信 | 9P+MAP |
綴じ込み付録のボードゲーム。ホビージャパンのオリジナルであり、デザイナーの岡本博信氏は後に「タクテクス」別冊「クトゥルフ・ワールド・ツアー」において「師資捜奇伝」に参加している。 プレイヤーは「邪神の存在を知った数少ない人間の一人」となり、「クス=バルセス」を始めとする邪神達を封印するべく世界を叉に掛けて活動する。「クトゥルフの呼び声」との直接的な関係はないが、世界観や邪神の設定・ゲームシステムにクトゥルフ神話的な要素が取り入れられている。それらは後に、同じくホビージャパンから発売されたカードゲーム「ホラー・ナイト」(デザイン:駆虎人1号/イラスト:うらべすう)に受け継がれた。 | |
リーダーズコミュニケーション:Q&A HJクトゥルフの呼び声 | |
? | 1P |
旧版“クトゥルフの呼び声”のルール運用に関するQ&A。◆ |
1989.11 (No.72) | |
亜空間漂流 "ANOTHER DIMENSIONAL DRIFTING" | |
牧山昌弘 | 6P |
“クトゥルフ・ナウ”発売をひかえて掲載された、現代が舞台のシナリオのリプレイ。ニューカレドニアからニュージーランドまでの船旅を楽しんでいた探索者達が船舶等の消失多発海域で巻き込まれる事件とは……。
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1990.1 (No.74) | |
クリスマス特別企画:エウレカのRPG適正診断 | |
菊池たけしとスタジオ世界館 | 9P |
当時発売されていたRPGの中から自分に適したものを、パラグラフ形式の診断ゲーム(何故かデッドエンドがある……)によって見つけてみようという記事。診断の結果、「名作の世界にとりつかれたあなた」に対して、“指輪物語ロールプレイング”及び“ストームブリンガー”と共に“クトゥルフの呼び声”が紹介されている。 #「エウレカか……なにもかも皆懐かしい……」 | |
“クトゥルフ・モンスター・ガイドII”レビュー | |
弓下弦 | 1P |
主としてドリームランド(夢幻境)におけるクトゥルフ神話怪物について解説している、“クトゥルフ・モンスター・ガイドII”の紹介記事。日本語で読む事の出来るドリームランド関連資料はまだまだ少ないので(あとは「クトゥルフ通信」第6回「幻夢境観光案内」ぐらい?)、その点では貴重な書である。 |