「ホロ酔い酒房」という漫画を読んだことがきっかけでした。
湧き水だけで食べる「水そば」を食べてみたい・・・・
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 住所/福島県耶麻郡山都町大字蓬莱字殿屋敷3360
 TEL/0241-38-2604   FAX/0241-38-2604
 営業/12:00〜随時予約時間
 年中無休/完全予約制   客席/50席



「いしいのそば」をモデルにした漫画が収められています。
長尾朋寿著「ホロ酔い酒房」第1巻
(実業之友社刊)「週間漫画サンデー」連載中 
『いしいのそば』があるのは、福島県山郡町宮古。
宮古という部落には農家が34軒ほどあり、
そのうち13軒が昔ながらの民家の
座敷を利用してそば料理を提供している。
観光地化していないその土地は、
看板こそあるものの山道を迷いながら
「たどり着く」といった感じだ。
(実際に行かれる場合は、
運転の上手な人をドライバーに任命して行くことをお勧めする。)
やっとのことで到着すると、入り口に「遠いところを、
山道を迷いながらよう来らはったなし」
という張り紙が目に入る。
安堵感と心遣いに頬がゆるんだ。
 (そば粉の天ぷら)
そば粉を衣にした天ぷらには、舞茸、インゲン豆、パプリカ、
かぼちゃ、さらに「丘のり」という葉と林檎(!!)
が盛り合わせで出された。
そば粉の天ぷらは、衣に甘みがあって、パリパリして美味しい。
林檎の天ぷらは、デザートのよう。
私とお母さんが最も気に入ったのは、「身欠きにしんの山椒煮」。
あまりに美味しいので、おかわりを頼んでしまった。
わがままを言ってすみません。
いろりでは山女魚が焼かれ、脂が炭の上に落ちてはぜる音がしている。
宮古そばは、そばの実の6〜7割程度の粉を用いて
つなぎは使わず、
そば粉だけで手打ちしたもので、しかもそばは白く、
歯ごたえのあるツルンとしたのど越しが特長だ。
前日に、3500円のコースを電話で予約。
まず、一人一人にお膳で山菜料理や小鉢が運ばれてくる。
お膳に乗せられたグラスがひとつ。
何が出てくるのだろう?
と思っていると、湧き水が出された。
宮古の湧き水は、まろやかで味が濃い。
水なのに味が濃い?と思うかもしれないが、
アルコールの入っていない酒を飲むような感じだ。
「水そば」は、宮古でしか食べられない。
これは湧き水で食べるもので、
石井さんによれば
「水道水ではどうしても味わえない」そうだ。


お膳にならぶ小鉢は、素朴でやさしい味わいがとてもいい。
おそばの味を消さない、邪魔しない、引き立てる。
ワラビの煮物はかつおだし。
おばあちゃんが手作りしたというコンニャクの刺身。
沿えられたワサビは、
本物のワサビをすりおろしたもの。(から〜っ) 
フキの煮物は甘酢風味。
予想した味と違ってびっくりするも、
ちょうど良い箸休めになっている。
胡麻油で炒めたシメジと平茸は、肉厚で美味しい! 
山うどと、地竹の子の煮物は、にしんの出汁が効いている。
少し待つと、水そばが運ばれてきた。
冷たい湧き水といっしょにそばがのど越しよく入っていく。めんつゆは付けない。
炊きたての美味しい美味しい白米を食べている、という感じに似ている。
私も、美味しいシャリや炊きたてのご飯を食べるとき、おかずを口に入れずにお米の味を味わうことがある。
それに、よく似ている。そして、お膳に出された小鉢の品々が、
水そばの良いアクセントになって、そばを引き立てている。
 (水そば)
それからおそばが3杯運ばれてきた。水そばを入れて、一人4杯!もう満腹、大満足です。
甘さのないカツオの出し汁も、そばにちょうど良く美味しかった。

宮古で13軒の民家がいっしょにそばを提供し始めたのは、今から20年くらい前。
それまでも何軒かが始めては閉めたりしてきたそうだが、むろん、そばは昔から代々つくってきたものだ。雪深く、土地がやせているために、そばくらいしか栽培できなかったという。
石井さんの息子さんが、埼玉県越谷市に支店を開いているそうだ。
お近くの方は、そちらで召し上がるのもいいかもしれない。

越谷支店
住所/埼玉県越谷市神明町3ー152ー2 
TEL/0489ー65ー7348 / 0489ー65ー7208
FAX/0489ー65ー7208
営業時間:11:30〜14:00/17:30〜22:00
定休/月曜日(祝祭日の月曜日は営業。その場合火曜日が定休日となります)
店主 石井民衛さん