病気・病院に関する簡単Q&A


Q1私の病院の先生(あるいはカウンセラー)はアドバイスを全然くれません。どうして?

Q2なんか病院は薬もらうためだけに行ってる気がして…もう行かなくてもいいんじゃないかと思えるのですが…

03病院の先生になんだか気が合わない(話しにくい)のですが…いい病院紹介してくださいませんか?

Q4病院の先生が「貴方はまだ軽い方だ」と言います…こんなに苦しいのに…

Q5通院中ですが通院の必要を感じなくなりました。もう行かなくってもいいですか?

Q6大きい病院と、個人がやっている病院どちらが良いのでしょうか?

Q7頑張り過ぎないって具体的にどうすればいいのですか?

Q8リストカットをしていますがうっすら傷がつく程度です。病気じゃないですよね?




Q1・私の病院の先生(あるいはカウンセラー)はアドバイスを全然くれません。どうして?

A・私が病院に通っている時はずっとそうでした。最初は私も「?」と思ったものです
私があるカウンセリングの本を読んだところによると、カウンセラーの仕事は相手のお話を聞くことであり、アドバイスをすることではないと書いてありました。
確かに私も病院の主治医の先生からは、私が明らかに間違った方向に行きそうになっている場合にしか、先生の意見をおっしゃりませんでした。
カウンセリングを受けている時、カウンセラーに自分のことを伝えようとする上で自分の中で今の状況を整理して相手に伝わるように話しますよね。それによって、自分の中でも自分の気持ち、状況が整理されてきて、それでじゃあ自分はどうしたらいいだろうか?と考えられるきっかけを作るのがカウンセラーの役割なのだそうです。
そしてその自分の中で考えた結論が、その人にとって一番の答えなのだそうです。
なので、カウンセラーは意見を基本的には言わないはずです。それでいいのです。
そして心療内科などでも病気については詳しい医学的説明はよほどのことがない限りしません。
それは患者さんに「あなたは人を信じない性格でですね」と例えば話したとしますと、「私は人を信じない性格なんだ…」と思い込みが始まり、それが更に症状を悪化させてしまう可能性があるからです。
そういう観点からも、当サイトでは過去の私の自傷行為、自殺未遂に関する具体的記述はできるだけ避けています。今苦しんでいる方が「ああこうすればラクになれるのか」と思って、同じことをしてしまうことを避けるためです。
なので本当は患者さんにあまり鬱に関する医学的知識があることは好ましいことではないようです
更に詳しい記述は
「心療内科(精神科)の病院について」参照




Q2・なんか病院は薬もらうためだけに行ってる気がして…もう行かなくてもいいんじゃないかと思えるのですが…


A・言い方が悪いかもしれませんが、薬をもらうためだけに病院に行くので構わないのではないでしょうか。
Q1にある通り、病院の先生は病気に関することを何も言いません。でも先生は専門家ですから、ちゃんと貴方が言っていることを聞いてカルテをとっていますよね。貴方の状態、気持ちをよく知った上で専門的知識から、 この薬がいいだろうということで先生は薬を出しています。それを飲んでいれば私はそれでいいと思います。
そして鬱を克服してしまった私から申し上げますと、病院なんて所詮薬をくれるだけの存在であったと思わなくもありません
やはり私を治してくれたのは、他でもない私の周囲にいてくれる家族、恋人、友達です。
周囲の愛情と、そして時間が私を治してくれたなと思います
ただこの病気は治るのにかなり時間がかかります
なのでその間できるだけ苦しくないように、薬を飲むのです。
そういう意味ではやはり病院は必要であると私は考えます
病院に対してはそれくらいの気持ちで割り切ってしまった方がいいと思います。
更に詳しい記述は「鬱(ストレス性精神病)ってどうしてなるの?」「病気の方を支えている貴方へ」参照




Q3・病院の先生になんだか気が合わない(話しにくい)のですが…いい病院紹介してくださいませんか?

A・ 人によって気が合う合わないというのがあるように、お医者様とも気が合う合わないといのうのは実際ありますね。
例えば私の場合で失礼ですが、私にとっては主治医の先生はは素晴らしい、話しやすい先生であっても、どうも私の彼氏はそうではないようです。
「なんか金目当てそうで、冷たい感じがする」らしいです(苦笑)
心療内科・精神科の場合は内科等と違い、自分の内面の話をしなくてはいけないので特に先生と気が合う合わないというのは重要です。ちゃんと自分のことを話せないと誤診ということもあり得ます。
気が合う合わないの問題なので、こちらもどうしても一概に「ココの病院がいいよ!」とは言えません。なので、凄く無責任に感じるかもしれませんが、やはりお住まいの近く、または通いやすい場所にある病院にいくつか行ってみて実際診察を受けてみるしかありません…。
話しにくい、この先生はどう考えてもおかしいのでは…?とお思いでしたら、是非他の病院にも行ってみることをオススメいたします。
ただこちらでは具体例を避けさせていただきますが、本当に酷い先生は酷いです。かなりピンからキリまであると考えていいでしょう
病院紹介については
「仁科が通院していた病院の紹介について」参照




Q4・病院の先生が「貴方はまだ軽い方だ」と言います…こんなに苦しいのに…


A・ 私は本当は専門家である先生がそのようなことを口にするのは言語道断と考えています。軽かろうが重かろうが当人が辛いのは一緒です。例え医学的には軽いとしても。
しかしそういう発言があった場合については理由もいくつか考えられます。
まず第一に貴方自身が自分の辛さを言いたいだけちゃんと伝えていないのかもしれません。もしくは伝わっていないのかもしれません。私は先生の前で泣いたのなんて数え切れないくらいあります。恐慌状態になってわけわからないことを先生にわめいたこともありました。それくらいでいいんです。
どんなに優秀な先生であっても、やはり話してもらわなければ、表現してもらわなければ貴方の苦しみはわかりません。それでは世界で一番優秀な先生であっても誤診してしまいます。
こちらはお金を払って話を聞いていただいているのです。「私の話をききやがれ!」くらいの気持ちで言いたいことを言っていいと思います。
もしどうしても言いづらいのでしたら、病院を変えてみるのも手です。もしかしたら気が合わない先生なのかもしれません。(これについては
Q3参照)
もしくは医学的には本当に軽い場合です。その場合は「こんなに苦しいのに…」という考え方より、「私は軽いんだ。じゃあもうすぐ治るかもしれない」と発想の転換ができたら、凄くいいと思います(これがなかなか難しいのですが…)
更に詳しい記述は「心療内科(精神科)の病院について」参照




Q5・通院中ですが通院の必要を感じなくなりました。もう行かなくってもいいですか?


A・ 例え病院へ行っても薬しかもらえないし、なんだか行っても行かなくても変わらないと思っていらしても、心が沈んだり苦しくなる、自傷したくなる限りは絶対に病院続けるべきです。
そして鬱は治ってからも再発防止に一年は軽い抗うつ剤を飲まなくてはいけないのです。そういう意味からも、病院は先生がもう来なくても大丈夫だよとおっしゃるまでは通い続けるべきだと私は考えます
症状が軽くなったから、と言って病院に行くのをやめるのはとても危険です。薬は飲んで効くのに約2週間かかります。それと逆に一回薬をやめても1週間位は血液中の濃度が上がった状態=薬が効いている状態であるので、「もう病院行かなくてもいいや〜」って思いがちですが、大きな間違いです。
そういう意味ではこ〜んなに元気にやってる私も通院中服薬中なのですよ
行くのが面倒だったりするかも知れませんが、勝手に自分から行かなくなってしまうのだけはやめましょう。
更に詳しい記述は
「薬が効かないじゃん!」と思っている人へ 〜タイムラグについて〜、そして再発等に関しては「再発を防ぐために私が自分に言い聞かせていること」参照




Q6・大きい病院と、個人がやっている病院どちらが良いのでしょうか?


A・ 個人的には小さい病院の方がいいと思います。私は大学病院と個人病院と両方受診したことがありますが、個人病院の方が診察も丁寧にしてくださいますし、先生も患者さん一人一人の名前と症状を覚えていてくださいますから、きめ細かいケアが受けられると思います
でも地方ですと大きな病院しかないでしょうし、小さい病院でもその分施設が整っていないなどのデメリットもあるでしょうから一概にどちらがいいかはわかりません
私がいつもお勧めしているのは、通い続けやすいように、近くの病院にまず行ってみることです
長く通院することになる場合、調子が悪い時に遠い病院へ通院するのは苦痛でしかありません
なので、まずは近くの病院を探してみましょう。タウンページに大量に載っていますよ




Q7・治るためには頑張り過ぎてはいけない、頑張ってはいけないと言われますが、頑張り過ぎないって具体的にどうすればいいのですか?


A・ 頑張り過ぎないこと、頑張らないこと、これらは頑張って頑張って頑張り過ぎて病気になった患者である私達には難しいことなんですよね。私がうつ病を通じてわかった「頑張らないこと」というのは以下のようなことです
自分の気持ちの通りに生きること。
イヤなものはイヤだと言い、ムカつくものはムカつくと言い、嫌いなものは嫌いということ、そう表現すること
そしてやりたいことをやり、好きなことをし、その時の気分でしたいことをすることでした。頑張らないこと=好きなことをすることなんだろうなと今私は思っています
今までいい子であろうと、自分の気持ちを我慢してきたのですから…。
ちなみにひよこさんは次のような感じで頑張り過ぎないように、自分を大事にしているそうです。
「私にとっての頑張りすぎない状態は、やりたくないことからひたすら逃げること。
電話に出ない〜だって、無料で何かをサービスとかいう電話くらいしか、かかってこないし、断ることが、私のストレスになるから
外に出ない
他人に会わない
ご飯を作らない〜夕飯だけは作らなくちゃならないけど
保護者会に出ない
役員にならないようにする〜事前にアンケートがあるときには、なんと思われてもいいから、心療内科に通院中と書く」
記述が具体的なので参考にしやすいと思います
更に詳しい記述は
「病気を治す早道十二ヵ条」「幸せになるために、今できること」「再発を防ぐために私が自分に言い聞かせていること」参照




Q8・リストカットをしていますがうっすら傷がつく程度です。病気じゃないですよね?


A・ 一時的なうつ状態(例えば大切な人が亡くなった等)であるならうつ病の可能性は低いかもしれませんが、そういう明らかなきっかけがなくリストカットをしている場合はほぼ間違いなく病気です。
速攻病院へ行きましょう。
健康な人は自分の体を刃物で切りつけるなんて思いつくことすらできません。人間は生きるという本能がある以上、リストカットはその本能から大きく逆らっている状態にあります
本能を無視してまで自分の体を切りたい…そう思う時点でかなり追い詰められ、苦しい状態であると言えるでしょう
私が思うに、自傷をしている人はどんなに軽いものであっても重症だなと考えます。
私が自傷をしていた期間としていなかった期間を思い出すと、やはり自傷をしていた時は重症だったなと思うからです
特にリストカットは常習性があるので、早めに対処した方がいいです
更に詳しい記述は
「鬱の症状」の下の方の自傷についての記述参照



*更に追加予定。



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