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第131号 疑問詞+to不定詞


=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英語の文法と語法    No.131    20090728   Chick Tack
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             ● 第131号 ●

………………
 Contents         疑問詞+to不定詞
………………
       (1)疑問詞+to不定詞

       (2)S+V+O+“疑問詞+to不定詞”

       (3)take medicine


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(1)疑問詞+to不定詞
………………………………

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    ・how to do something「何かのやり方」「何かをする方法」
    ・what to do「何をすればいいか」
    ・when [where, which...] to do...
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) I can't decide what to do.
  (“Macmillan English Dictionary: For Advanced Learners of American 
    English”Palgrave Macmillan)
   「私は何をしたらいいのか決められない」

  “疑問詞+to不定詞”は〔名詞句〕になり、動詞・前置詞の〔目的語〕とし
  て使われる。

  特に、ask, decide, know, remember, forget, explain, learn,     
  understand, wonder などの目的語として使われることが多い。

  (a)の英文は、I can't decide what I should do. と〔節〕を使って伝える
  こともできる。


  『ロイヤル英文法』では、〔主語〕〔補語〕として使われている例も紹介さ
  れている。このメルマガでは省略するので、ごらんになりたい方は『ロイヤ
  ル英文法』を参照されたい。
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#royal


 (b) That is a question which I hardly know how to answer.
   (“Pride and Prejudice”by Jane Austen)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#pride
   「それは、私が答え方をほとんど知らない質問です」
   「それは、どう答えたらいいのかほとんど分からない質問です」

  which は関係代名詞で、which... は、a question を限定修飾。

  I hardly know how to answer that question. とすると、how to answer
  (that question) の働きが分かりやすい。hardly は「ほとんど〜ない」 
  「めったに〜ない」という否定の副詞。


 (c) I wonder who to invite.(=...who I should invite.)
  (“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#peu
    「誰を招待したらいいだろうか」

  I should invite him. は「私は彼を招待するべきだ」という意味の英文。
  him の部分を who にかえて疑問文にすると、Who should I invite? となる。
  「私はだれを招待するべきですか」という意味。

  (c)の例文のカッコ内は、これを間接疑問の型にしたものだが、それは置い
  ておいて、I should invite him. を、前号の“be to不定詞”の構文で書き
  換えてみると、I am to invite him. とできる。

  I am to invite him. の him を who にかえて疑問文にすると、Who am I 
  to invite? とすることができる。さらに、am I の部分を省略すると、
  Who to invite? が残る。

  間接疑問の型に入れると、who I am to invite となるが、I am を省略する
  と、who to invite となる。これを間接疑問の代わりに目的語としたのが、
  上記(c)の〔疑問詞+to不定詞〕部分である。


  who は invite の目的語なので whom が正式だが、通常の疑問文では前置
  詞と共に前に出ている場合を除き who を使うことが多い。間接疑問でもこ
  れに準じていると考えられる。次は whom を使っている例。

 (d) He did not know whom to consult with.
   「彼はだれに相談したらよいかわからなかった」
   (安井稔著『英文法総覧(改訂版)』開拓社、17.2.1.4)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#betterguide

  前置詞 with と共に前に出ているわけではないが、whom を使っている。


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 (e) I have some good ideas for how to design the cover of my report.
  (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/dicchild.html#heri
    「私は私の報告書の表紙のデザインをどうしたらいいか、ということに
     ついて、良いアイディアをいくつか持っている」
    「私には報告書の表紙のデザイン方法に、いくつか名案がある」

  〔疑問詞+to不定詞〕が〔前置詞〕の目的語となる場合もある。疑問詞のつ
  かないto不定詞とは異なり、〔間接疑問〕の省略が基になっているためと考
  えられる。


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 (f) I didn't know whether to believe him or not.
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce
   「私は彼を信じていいのか、いけないのかわからなかった」

  疑問詞の代わりに whether を使うこともある。whether を使った間接疑問
  については、第109号(3)などをご覧ください。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/101-120/egu109.html#3
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/101-120/egu110.html#1


 (g) But the Fox had so many plans for escape he could not decide
  which one to try first.
  (“The AEsop for Children With pictures by Milo Winter”)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#aesop
    「しかし、キツネは逃走計画をあまりにもたくさん持っていたので、
     どの計画を最初に試せばいいか決めることができなかった」

  疑問詞とto不定詞の間に他の語句が続くこともある。

  (g)中には、so〜that...の構文が使われている。escape と he の間に that
  が省略されている。


………………………………………………………………………………………………
(2)S+V+O+“疑問詞+to不定詞”
…………………………………………………

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    ・S+V+O+“疑問詞+to不定詞”
            ・・・Oに“疑問詞+to不定詞”をVする
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  show, tell, ask, advise, teach などを使った文は、〔S+V+O+“疑
  問詞+to不定詞”〕の形をとることがある。


 (a) Tell me when to start.
 (“Cambridge Advanced Learner's Dictionary 2nd edition”)
   「いつ出発したらいいか、私に教えてくれ」
   「いつ始めたらいいか、私に教えてくれ」

   =Tell me when I should start.


 (b) I'll tell you where to find him.
  (“The Adventures of Huckleberry Finn”by Mark Twain)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#huck
   「(私は)どこで彼を見つけたらいいか、あなたに教えてあげましょう」

  本来は(1)で述べるべきことだったが、特別な場合を除き“why to不定詞”
  はない。例外は不掲載記事で。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/121-140/egu131k.html


 (c)  I had to ask the teacher what to do next.
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald
   「私は次に何をすればいいのか、先生にたずねなければいけなかった」

  ask という動詞の場合、“疑問詞+to不定詞”が続けば「Oにたずねる」だ
  が、疑問詞のない“to不定詞”のみが続く場合は、「Oに〜するようにたの
  む」という意味になる。

 (d) I asked him to meet me.
   (“The Hound of the Baskervilles”by Sir Arthur Conan Doyle)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#hound
     「私は彼に(私に)会ってもらうように頼みました」


 (e) Can you show me how to use this washing machine?
  (“English Grammar in Use 3rd edition”Raymond Murphy)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#egu
    「この洗濯機の使い方を私に教えていただけますか」

  show は、疑問詞のないto不定詞を目的語としない。
   (×)I'll show you to use this computer.
  ただし、補語と考えられる to be... が続くことはある。

 (f) The new evidence showed the man to be innocent. 
   =The new evidence showed that the man was innocent. 
     「新しい証拠はその男が無実だと証明した」
  (研究社『ルミナス英和辞典第2版』竹林滋;小島義郎;東信行;赤須薫編)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lej


………………………………………………………………………………………………
(3)take medicine
…………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・take medicine「薬を飲む」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a)(×)After drinking the medicine, I felt sleepy.
   (○)After taking the medicine, I felt sleepy.
  (“LONGMAN Dictionary of Common Errors New Edition”)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer#dce
   「薬を飲んだ後で、私は眠くなった」

  「薬を飲む」というとき、medicine は、take, have と共に使う。
  (ただし、ジーニアス英和第4版には、「◆水薬の場合drink〜ともいう」と
  記されていた(P1218)。もちろん、液体の薬でも take medicine で通用す
  る。

 (b) You must take your medicine every day, even when you aren't    
  having seizures or when you think you won't have a seizure. 
(familydoctor.org/online/famdocen/home/common/brain/disorders/214.html)
  (http://をURLの頭に補ってください)
  「発作が出ていない時や発作の兆候がないときでも、毎日薬を飲まなければ
   いけません」


 (c) My cat swallowed my medicine.
   「私の猫が、私の薬を飲み込んだ」

  swallow「飲み込む」が使われるときもある。


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 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
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       http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html
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● あとがき

 時間がとても速く過ぎてしまいます。7月も、もう最終週になってしまいまし
 た。1週間も、あっという間です。


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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2009
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思ったことを瞬間的に英語で言えるようになるプログラム(特許申請中)

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