[ 530] さだまさし 「解夏」 記入日時 2004年03月16日 (火) 6:45 

さだまさし「解夏(げげ)」を読み終わりました。
良かったです!!

この本は、幻冬舎文庫から出た本で(648円+税)「解夏」「秋桜(あきざくら)」「水底(みなそこ)の村」「サクラサク」の、4編の小説を集めたものです。

「解夏」はベーチェット病という発病すると失明して治るという難病に冒され、恋人と別れ帰郷した主人公の物語。さだまさしが郷里長崎を背景に「失明の恐怖」、「生と死」、そして「愛」を綴っていきます。
「秋桜」は伊那の農家に嫁いだフィリピンの主人公が、家族とふるさとを得る物語。「水底の村」はふるさとを出て放送作家として一人前になった主人公が、それまでの喪失した時間と哀しみ、そして帰郷をテーマに描いた作品。
そして「サクラサク」は年老いた父親と崩壊寸前が家族が、父親の故郷を訪ねながら家族の絆を取り戻す物語。

どれもが「ふるさと」の風景を丁寧に描き、恋人同士や家族の「愛」を問いかけ、そして暖かく描いていきます。どれも希望に満ち、感動あふれる作品です。

さだまさしはこんなに文才があったんですね。本当に風景が見事に描かれます。話の落としどころが本当に上手いのです。
ここという場面で必ず涙させられます。
そういえば、彼の歌の代表作「精霊流し」も同じです。

<去年のあなたの想い出がテープレコーダーからこぼれています>
<あなたのためにお友達も集まってくれました>
<二人でこさえたお揃(そろ)いの浴衣(ゆかた)も今夜は一人で着ます>
<せんこう花火が見えますか 空の上から><約束どおりに あなたの愛した>
<レコードも一緒に 流しましょう><そしてあなたの 舟のあとをついてゆきましょう>
<私の小さな弟がなんにも知らずに はしゃぎ回って><精霊流しが華やかに 始まるのです>

いま読み直すと見事ですね。どこかニュースで見たのだろう「精霊流し」の風景が見事に脳裏に浮かびます。

さだまさしは作家として、まだ途上かも知れません。小説家としてのデビュー作「精霊流し」も読んでみます。
そして今後の作品も追いかけて読みます。彼が今後どのような作品を出すのか、本当に楽しみです。


[ 529] 東急線「自由が丘」 記入日時 2004年03月15日 (月) 6:50 

昨日は自由が丘のトンカツ「丸栄」に再び行ってきました。

丸栄(地図) 関連記事「東京のとんかつ屋さん」(=丸栄
目黒区自由が丘2−11−16 Tel03−3717−3418

やはり美味しいです。ここはロースもヒレも美味しいです。
ラードで低温でじっくり揚げるので、油のにおいもなく、衣も薄くサッパリして、衣がなじんだころはジューシーで最高です。
でも、
あぶた(日記508)と比べると、値段が高いかな。
ご飯、赤出汁をつけて1750円。
あぶたのヒレカツ定食1200円。この値段であの美味しさには負けます。(^_^)

そして
「自由が丘」(オフィシャルサイト)は素敵な街です。
低層の住宅街にあり、レストランやファッション雑貨の店が次々に現れ、一日散歩しても飽きない楽しい街なのです。(^_^)


[ 528] 日本における正しい保守主義の確立 記入日時 2004年03月14日 (日) 10:15 

今日は堅い話です。

新聞でも報じられているのでご存じだと思いますが、イラク復興支援に自衛隊の主力第2波190名が13日、新千歳空港から出発しました。写真のように今回イラクに初めて衛生や通信などを担当する女性隊員11名が含まれています。
そして3月下旬には、先遣隊、先発隊を含む陸自派遣第1陣の約550人がそろう事になります。

さて、そこで今日はこのイラク戦争を含め、日本の自衛隊の事、そして国防などの事を書いてみたいと思います。

過去の日記など見れば分かりますが、いままで僕は明らかに「反戦」を唱えてきました。もちろん今でも戦争には反対です。しかしここにきて別の意見を持つようになったのです。
それは先週聞いた
藤井厳喜氏の話や本を読んでからです。

今まで小学校以来、左翼的な意見の多い先生の中で教育を受け、僕を含め多くの人たちは「戦争反対」「日米安保反対」「自衛隊反対」という、ある意味根拠のない意見を持ち続けてきたのではないかと思います。
しかし、どんなに平和を願っても願うだけでは平和は維持出来ないという事実を直視しなくてはなりません。もし、世界中から軍事力がなくなれば、人類は救いがたい混乱が待つだけなのです。

理想は軍隊もないのが理想です。しかしそれは絵に描いた餅です。貧富の差などなく、みな平等に暮らすのが理想です。しかし現実は違うのです。ですから現実をしっかりと見定めて、正しい考え方を持たなくてはなりません。
すなわち、「自らの故郷を愛する国防の意識を高め、個人の競争と相互扶助による自由経済を守り、他の伝統文化を尊重し国際的に理解をしあう。」この事がやはり平和への一番の道だと思うのです。

また、これからは日米関係も考えなくてはなりません。アメリカの言いなり外交は、そもそも日本に正しい軍隊がないからです。自衛隊は軍隊です。それをうやむやにしてはいけません。その事で初めてアメリカと対等になるのです。アメリカ軍が日本の駐留するならば、アメリカにも日本の軍隊が駐留すべきなのです。それでこそ、対等な関係なのです。(日本は国防費でアメリカ、ロシア、中国についで4番目です。)

そして、日本は強くならなければなりません。つまり「国家の父性の再構築」(藤井厳喜著:父性原理の政治家・石原慎太郎)が必要なのです。その事によって初めて国際社会に対して対等な立場になれるのです。対等な男同士の関係こそ、これからの国際社会において日本における必要な考え方だと思うのです。

いまサマワははっきり言って危険です。なぜか?自衛隊は正当防衛以外では武器を使えないからです。もうそろそろ考え方を変えないと日本は本当にアホな国になってしまいます。笑顔でサマワに出兵した自衛隊員が、無事に帰国するのを願うばかりです。
さて最後に、下記に平成16年1月に外務省調べのイラクに派遣した各国軍隊の人数を記します。(単位=人)
アメリカ
イギリス
イタリア
ポーランド
ウクライナ
スペイン
オランダ
日本(最大)
オーストラリア
ルーマニア
13万人
10000
2500
2400
1657
1220
1100
1050
870
730
デンマーク
ブルガリア
韓国
タイ
ホンジュラス
エルサルパドル
ドミニカ共和国
ハンガリー
ヨルダン
モンゴル
500
475
466
451
369
359
302
300
300
170
ノルウェー
チェコ
アゼルバイジャン
アラブ首長国連邦
ポルトガル
リトアニア
ニカラグア
ラトビア
フィリピン
スロバキア
164
160
150
150
128
120
115
113
96
82
アルバニア
ニュージーランド
エストニア
モルドバ
マケドニア
カザフスタン
カナダ
73
60
45
42
39
27
輸送機3


[ 527] ツーリング計画! 記入日時 2004年03月13日 (土) 6:55 

昨日の午後は勉強会のお世話で渋谷にいました。

そして二次会で、高林さん、カゲ、大場君とショットバーで飲んでたのですが、大場君と「
バイクでツーリングに行こう!」という話になりました。

いま計画します!
7/18東京に車組とバイク組が集合、車組は高速常磐道を、バイク組は国道6号線を北上し、目的地はいわき市。
(海岸線を走れればどこでもいいのだが(^^;;)。
そしてキャンプ場に、車組と合流しキャンプします。

ぜったいに行きます!
久しぶりのツーリングだ!
大場君。早くバイクを整備してね!(^_^)


[ 526] 芥川賞 2作品 記入日時 2004年03月12日 (金) 7:45 

いま、本を片づけるように読んでいます。
「ロックの英詩を読む」「解夏」(
日記483)。

ピーター・バラカンの解説書的な「ロックの英詩を読む」は、ロック好き洋楽好きには必読の1冊です。書店で見てください。

さだまさしの「解夏」は中編小説4つからなり、いま二編を読み終わりました。写真にある文芸春秋を友人に返すので、先にこちらを読むため、後二編は今日から読みます。僕は好きな小説です。ただ短いのが残念。読み終わったら感想を書きます。

さて、「蛇にピアス」、「蹴りたい背中」を読みました。
どうなんですか?僕はそんなに小説を読むほうではないと思いますし、読む本が偏ってるので比較できないのですが、
これが受賞作品なの?というのが正直な感想です。

「蛇にピアス」はもっとエキセントリックな表現が出てくるのかと思いきや、以外にノーマルでオブラートに包まれてる様です。それだったら桜井亜美の方が、100倍いいような気がします。山田詠美がいみじくも「ラストが甘いようにも思えるけど」と書いているように、これがタンピアスや入れ墨をした人が求める結末か?と思ってしまうのです。

「蹴りたい背中」はどうも僕の好みじゃない浮いたような文章が出てきて、ダメでした。小説を読んでるとたまに「この文章、作ってる」と違和感を感じる場面に遭遇するのですが、それです。また作者本人も「心にへばりついた言葉だけを選んでパソコンの白い画面に置いていくのに熱中した。」と書いているように、小説を読んでいるというより、高校生の日記を読んでいるような気がしてきたのです。

比較にならないかも知れませんが、石田衣良「4TEEN」(
日記379)や、村山由佳の作品(日記408)は、同じように高校生や中学生を対象にしていても、伝わってくるものが違います。僕の求めているものと単に違うだけかも知れませんが、今回の2作品が芥川賞というのはどうも理解出来ませんでした。


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