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好酸球増加症
アガサがこの病気を発症したのは2003年春の事でした。発症の経緯など詳細は頑張れアーちゃんをご覧頂けるとお分かりになると思います。
好酸球は本来、白血球の中でも少ない方で正常では12%以下とされています。(最近はパーセントではなく数値で表されるようです)それがアレルギー疾患(喘息・皮膚疾患など)がある猫は高くなるとされています。病院では喘息の猫で20%くらいだそうですが、アガサの場合は最初の数値が40%を超えており、先生からも「こんな数値は見たことがない」と言われました。
良く名前を聞く「好酸球性肉芽腫症候群」や「好酸球性皮膚炎」と違うところは、こちらは血液の病気なので全身に発病する可能性があるということです。発症当時のアガサは症状から見て多分、消化器系でも胃に発症しているのではないかとの病院の判断でした。腸ならば下痢などの症状が出たり、血便が出たりするそうですが、アガサの症状は嘔吐と食欲不振でした。
症状が出ると嘔吐は酷く1日に10数回にも及び1週間足らずで体重が500グラムほど減ります。また好酸球自体がまだ分かっていない部分が多く治療法も確立していません。病名が分かるまで4か月掛かりましたが、結局絶対に治るという保証はなく、唯一の対処療法がステロイドでした。幸いにもアガサはステロイドに反応してくれたのでその後はステロイドを常用することになりました。
ポワロでステロイドに対して拒否反応を持っていたのですが、ステロイドは適正に使用すれば効果があります。また、猫はステロイドに耐性があるそうです。それでも、投与している間は数か月に1回の血液検査を受けていました。
ステロイドは最初は1日2回投与、それを段々と減らし1週間に2回ほどの投与を続けました。途中、止めたこともありますが2ヶ月経つと発症を繰り返すので、ステロイドの常用は続きました。
ところが2006年10月、発症から3年半が経った時に、今度は脂肪肝と膵炎(の疑い)を発症し、ステロイドの投与が続けられなくなり、病院から出されたのがビタミンEでした。この時から症状が出た時はまず血液検査をしてから治療を始めることになり、ステロイドの投与は一時お休みとなりました。しかし、これ以後、今までのような激しい嘔吐や食欲不振と言った好酸球性増加症独特の症状が出なくなり2008年4月現在まで、好酸球増多症での通院はありません。
これは何が作用していい方向に向かったのか分かりません。好酸球がまだ分からない部分が多いので、これからまた、発症する可能性もあります。
膵炎
アガサの場合は膵炎は確定ではなく「疑いあり」です。この病気は猫は犬に比べて症状が出にくく、診断が難しい病気です。嘔吐、下痢、食欲不振などありますがその他にはこれと言って特徴的な症状がなく、他の病気と間違われることもあるようです。それまではなかった猫の膵炎の検査がこの頃から出来るようになりました。
アガサの場合は嘔吐、下痢などはなかったのですが、食欲不振とだるさが強かったようです。動きが鈍く、みるからにだるそうな様子に病院に連れて行くと触診ではお腹が張っている程度で特に異常はありませんでした。血液検査をすると白血球が計測不能(50000以上)でした。体調不良の時に何時もは高い好酸球は正常値だったのですが好中球が高く、体の何所かで炎症を起こしていることが分かりました。血液検査で他に高かったのがコレステロールと中性脂肪でした。数日間、食餌をしてないにも関わらずこの2つが高いと言うことで先生が疑ったのが膵炎だったのです。
膵炎の検査は症状が出ている時でないと数値に表れず、また猫の膵臓検査が始まったばかりで数値が不確定なこと、そして1回の検査費用が1万円と高額なこともあり、現在通院中の病院ではあまり積極的には勧めていません。