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好酸球性皮膚炎(好酸球性肉芽腫症候群)
これも原因ははっきりと分かっていない病気です。原因として考えられるのはアレルギー・細菌感染・寄生虫・遺伝などになります。この病気は①無痛性潰瘍②好酸球性プラーク③好酸球性肉芽腫(線状肉芽腫)の3つに大別されます。
無痛性潰瘍はおもに唇に出来、痛みもかゆみもありません。好酸球性プラークはほぼ全身に発症し激しい痒みを伴います。そのため猫は舌でなめ続けひどい場合には毛がなくなり皮膚まではぎ取られ肉が見える事もあります。好酸球性肉芽腫は後脚に発症する事が多く皮膚が線条に盛り上がり硬くなります。痒みはありません。ジョージの場合は好酸球性プラークで我が家に来た時は全身に発症し、肉が見えるほどではありませんでしたが、毛が抜け落ちていました。
診断方法はソウハ検査・スタンプ検査・真菌培養・血液検査などがあります。ジョージの場合は血液検査で好酸球が増えていました。
治療法はステロイドを使用します。ただし、原因によっては駆虫剤・抗生物質などを使うこともあります。ジョージはステロイドの錠剤を服用し、ほぼ1ヶ月で完治しました。
心筋症
心筋症はいくつかに分かれます。肥大性心筋症・肥大性閉塞性心筋症・拘束性心筋症・拡張性心筋症などです。肥大型心筋症は心筋が厚くなっていき、拡張型心筋症は風船のように膨らんでいく。そして拘束型心筋症は血液を送り出す心室周辺の心筋が固くなり狭小化していきます。特に多いのは肥大型心筋症で心筋は内部に向かって厚くなっていきます。そうすると内部の容積が狭くなり、心臓の働きも悪くなり、肺の機能も悪化します。拡張型心筋症の場合はタウリン不足が発症の原因となると分かってからは、症例が激減していますが、肥大型心筋症の場合は遺伝とか品種によってとか言われていますが、確実な原因は分かっていません。
特徴的な症状は食欲不振、呼吸速拍(呼吸が速くなる)、運動不耐性(余り動かなくなりじっとしている)、歩様蹌踉(足もとがふらつく)などがあります。また、足の付け根の動脈に血栓が詰まり、後肢麻痺を起こすこともあります。
最初にこうすけの症状で気がついたのが運動不耐性でした。何時もは活発に動く猫でしたが、亡くなる10日ほど前から動きが何時もに比べて鈍くなって来ました。その次は食欲不振でした。何時もは猫缶を開けると飛んでくるのに、頭は上げるものの動こうとはしませんでした。病院に連れて行くと脈拍は204になり、診察台の上で口呼吸も始まりました。ただ、その時点では血液検査で白血球が50000を超えて計測不能であった事と、エコー検査で多少、肥大が見られる以外は取り立てて緊急性のあるものは見られませんでした。レントゲン検査では胸水は溜まっておらず、腫瘍も見当たらない。心電図でも不整脈や雑音などもなしでした。甲状腺機能亢進症も疑われるので血液検査を外注に出しました。幸いにも血栓は出来ておらず初期状態での発見だったので予後は悪くても何とか持ち直してほしいと思っていましたが、その後も食欲は戻りませんでした。心臓の病気なので長時間の静脈点滴は途中で心臓発作が起こる可能性もあるとの事で、皮下補液に通いました。
心筋症は突然発症することも多く、また突然死も多い病気です。予後も悪く、肥大型心筋症の場合は危機を脱しても数年と言われています。こうすけの場合、10日間頑張ってくれました。それでも、悔いは残ります。
発症からの詳細は「こうすけ発症からの9日間」をご覧下さい。