整形外科

椎間板ヘルニアとは?

 背骨の間の椎間板内部の髄核が飛び出してしまい、腰痛や下肢痛の原因になることを言います。
 ヘルニアとはラテン語で飛び出すという意味です。椎間板が飛び出ているだけなら、問題にならないこともあります。飛び出した軟骨成分が神経を圧迫することにより、坐骨神経痛などの問題が生じるのです。

ヘルニアの症状

・神経根を圧迫して坐骨神経痛などの症状を引き起こします。

・坐骨神経痛とは、腰から足先にかけてのしびれや痛みをさします。

・せきやくしゃみでも激痛がおきます。

・ひどい場合は、筋力の低下や排尿ができなくなる場合もあります。
(このような場合は速やかに手術をしたほうが良いといわれています)

・完全に麻痺してしまうと手術しても回復しません。


腰を曲げないと痛みで立っていられないほどの腰痛と下肢の痛みになることもあります。
前傾姿勢・イスに腰掛けるのが辛く、横になっているのが楽というのが一般的な症状です。



腰部脊柱管狭窄症とは?

越谷市広報ホームドクター 院長掲載記事より

 脊柱管狭窄症とは、背骨内の脊髄が通っている管(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫された状態をいいます。

症状は、
①歩行時の足の痛み(特にふくらはぎ外側)
②しびれ
③脱力感
④腰痛      等が出現します。

 しばらく歩いていると、症状が悪化し立ち止まる。休むとまた歩けるのが特徴です。これを間欠跛行といいます。高齢化による脊椎の変形や、脊椎間の靭帯肥厚が原因です。生まれつき脊柱管の狭い人もいます。高齢化社会を迎え、ますます多くなっている疾患です。70歳前後の人に発症しますが、生まれつき狭い人は中年頃から症状が出ます。下肢の血行障害でも同様の症状が出ますので、鑑別診断が重要となります。



硬膜外ブロック注射(院長外来のみ)

*腰痛
*腰椎椎間板ヘルニア
*腰部脊柱管狭窄症

当院では硬膜外ブロック注射を行っております。
この注射は背骨の中の神経の炎症を抑える為に行う注射です。

 皮膚の麻酔をした後、細い針で背骨と神経の間に麻酔薬と炎症を抑えるステロイドを混ぜて入れます。炎症を抑えることによりひどい腰痛を抑え、リハビリのみにて治療することが可能になる場合もあります。しかし、リスクもあるので、レントゲン・MRI・採血等の検査後の実施となります。

即日は出来ません。

希望される方はよく相談して適用を決めていただくことにしています。

ヒアルロン酸注射

*肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
*変形性膝関節症

当院ではヒアルロン酸注射を行っております。

 関節内で骨の動きをスムーズにしたり、衝撃を緩和させる働きをしている関節液の主成分がヒアルロン酸です。ヒアルロン酸を注射することにより、関節痛を軽減し、炎症を和らげる効果が期待できます。
保険適応です。

巻き爪・陥入爪治療

*巻き爪・陥入爪

当院では患者様の爪の状況に応じて2種類の方法を行っています。

1)巻き爪超弾性形状記憶ワイヤー矯正法 健康保険適用外
 爪の先端部分の両側2カ所に小さな穴を開けて、超弾性形状記憶ワイヤーを通します。ワイヤーの元に戻ろうとする力を利用し、元の平らな状態に戻す治療法です。

 麻酔や手術を必要としないので手軽に出来、治療直後から痛みが軽減されていきます。治療は5分~10分程で終了します。当日からお風呂に入れます。

こちらの方法は保険が利かず、自費診療となります。
金額はワイヤー代込みで8,500円。両拇指の場合は+4,000円(2本目ワイヤー代)です。


2)根治手術 フェノール法 健康保険適用
 陥入爪の皮膚にくい込んでいる爪部分を切除します。その後、再生した爪が再度陥入した爪とならないように爪母という爪をつくる部分をフェノール(石灰酸)で化学焼却します。

 メスで皮膚を切ったり、縫合したりしないので、手術後の疼痛が非常に少なく、翌日からシャワー浴も可能です。上記のワイヤー矯正法でも繰り返し再発する方や炎症・感染で腫脹の強い方に適した陥入爪の根本的な治療方法です。

こちらの方法は保険適応です。金額は3割負担で6,000円程度です。

院長、三神医師いずれかの外来を受診して下さい。