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簡単SF用語集


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や・ら・わの部   総索引  


内宇宙(インナースペース)

地球から星々へと広がる外宇宙(アウタースペース)にたいし、人間自身の内部に広がる、いまだ解き明かされていない未知の領域をさす言葉。「ミクロの決死圏」のように、単純にバイオ的なとらえ方をする場合もあるが、最近の主流は人間の精神内部を、それ自身無限の広がりをもつ世界としてとらえ、完結するひとつの宇宙になぞらえ、そう呼んでいる場合が多い。
内宇宙を扱った作品は、その特性上物理的なスケールがちいさく、内省的で感覚的なものになりやすいが、フィリップ・K・ディックやJ・G・バラードのように、ハマれば傑作を生み出す作家群も、少数ながら存在する。


ナノテクノロジー

ナノメートル(10億分の1メートル)の単位で加工・製造する技術のこと。現在の実用レベルのサブミクロン加工が光を使用するのに対し、ナノテクノロジーは電子ビームや集束イオンビームが使われ、1nm以下のアトムテクノロジーでは走査プローブ顕微鏡が主役だそうである。
が、これはあくまでも実用レベルの工学的な話であって、まったく新しい原理にもとづく、ナノテクバイオロジーも脚光をあびてきている。もし自由自在に分子をつくりだせたり、人間の体内で治療をおこなえるような、そうしたナノテクノロジーが確立されたならば、一大革命がおとずれるだろう。その時、悪夢の社会が訪れるか否かは、我々自身に全てがかかっている。


ニードルガン

SFではめずらしく、エネルギー・ビームではない兵器。弾丸の代わりに無数の微細な針(ニードル)を発射する。針によっては殺傷能力が高く、且つ手術がたいへんだと思われる・・・。


ニューウェーブ

1960年代半ばにイギリスから起こった、それまでのSFの殻を打ち破り、新しいスタイルを確立しようとした運動の名。ともすれば科学偏重で保守的になりがちな、従来のSFの様々なタブーに挑んだり、文体での実験的な試みや、方向性を模索し、論争をも辞さないパワーでSF界全体をまきこみ変革をもたらした。
これは狭いジャンルに、自ら閉じこもっていた感のあるSFを押し広げ、現実の社会とのかかわりを強く意識させるようになったとして評価されている。1970年代に入り運動が認められるにつれ、変革すべき対象を失ったニューウェーブは次第に衰退し、消滅していった。



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