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子どもの身を守るために(不審者編)

つきぐま誘拐やいたずらなど、子どもが犠牲になる事件が後をたちません。しかし、子どもの成長に伴い「1人」や「友達同士」でという行動が増え、大人の目が行き届きにくくなります。

平和で安全な社会だった日本も、犯罪社会へと移行しつつあります。そこで「自分の身を守るために必要なこと」を考えてみました。

変質者のタイプ 

顔見知りタイプ 

『顔見知りタイプ』の変質者は、子どもの先生やコーチ、近所のお兄さん、子どもがよく出入りしているお店の店員など、いわゆる子どもの付き合い範囲の中にいる知人(顔見知り)として出没します。

子どもを邪険に扱う大人が多いなかで、子ども好きなのか、子どもに対して、いつも親切で心安く付き合ってくれます。子どもの気を引くような流行りのゲームやスポーツ用品などを多数持っていたり、悩みごとにも親身になって相談にのってくれたりします。

そのためか、子どもたちにも「憧れの先生」や「親切なお兄ちゃん」などと、人気がある場合も多く、親たちも絶大な信頼を寄せていることもあります。

彼らは、子どもたちの無邪気で無防備な態度につけ込んで、誘拐やいたずらなどといった事件を企てます。

頻繁に性的ないたずらを繰り返す場合にも、「親からの信頼を得ている」ということを利用して、子どもに「家族に話しても誰も信じてくれないよ」や「こんなことご両親に知れたら、悲しむんじゃないのかなぁ」と言い、子どもが親に話すことをためらわせます。

また子どもたちの「憧れ」や「大好き」という気持ちをうまく利用して「キミが望んだんだろ?」と責任を転嫁することもあります。

もちろん最悪の場合は、顔を知られているため殺害に及ぶこともあるようです。

行きずりタイプ 

『行きずりタイプ』の変質者は、偶然あるいは意図的に、突然子どもたちの前に姿を現すので、子どもの生活のなかで過去に接触したことはないはずです。(もっとも変質者サイドは、子どもを見かけたり目をつけていたりすることもあります。)

彼らは、「道に迷った人」や「迷子になったペットを探す動物好きの大人」を演じながら、紳士的な態度で子ども達の前に現れ、言葉巧みについてくるように誘います。
 また、力ずくで自分と一緒に来るように車に引きずり込んだり、武器を使用する場合もあります。

営利目的の誘拐もありますが、いたずら目的も多く「かわいかったから、ずっと一緒にいたかった」などの理由で誘拐することもあります。
 年齢が大きくなると、出会い系サイトやテレクラなどを通じて知り合う場合もあります。

もちろん最悪の場合は、顔を見られていることから、殺害に及ぶこともあるようです。 

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おびきだす危険なワナ

路上で・公園で

「○○という駅に行きたいンだけど、どう行けばいいのかなぁ。おじさん車だから一緒に乗って案内してくれない?」

「こんな子犬を見かけなかった?おじさんの子犬なんだけど、迷子になったみたいでどこにも見あたらないんだ。一緒に探してくれないかい?」(ポケットから写真を取り出して見せたりする。) 

「さっきそこで、キミのお母さんが事故にあってね。今救急車で運ばれたんだ。おじさんが病院に連れってあげるから、一緒に行こう。」

「これ昨日発売されたゲームソフトだよ。これすごい人気だからなかなか手に入らないんだよね。一緒にお兄ちゃんの部屋でやってみない?」

「あめをあげるから、あっちへ行かないか?」(→昔から語り継がれた会話)
「子猫がね、たくさん生まれたんだけど、もしよかったら1匹あげるよ?かわいいよ。あの車に積んであるんだ。一緒に行こうよ。」

「ねぇ、キミ?ちょっと写真取らせてくれない?今、新人のタレントを探しててね。キミ、音楽とかダンスとか興味ない?よかったら向こうで話きいてみない?」

電話編

「○年△組に緊急に連絡しなければいけないことがあるんだけど、クラス名簿が見あたらなくて…。よかったら、キミ、教えてくれないかい?」

「いま、○○という企画で、子ども達の意見を集めているんだけど、よかったら答えてくれない?」(…ではじまって、だんだんといやらしい質問になってくる)「いま、キミがはいているパンツの色は何色かい?」

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身を守るためのルール1(子どもに教えておきたいこと)

「道に迷って困っている人がいれば?」…、これまでなら「親切に教えてあげよう」と答えることができました。でも、残念ながら今は「声をかけられた時点で逃げなさい」と教えなければならない時代になりました。相手が本当に困って、助けを求めている人なのか、人の善意につけ込んで悪事をたくらむ人なのか、それを子どもに判断を任すのは危険過ぎるためです。

危険から身を守るためには、「行かない」「逃げる」「声を出す」の3つの原則があります。「いざ!」というときに、これを実行しようとしてもなかなか難しいので、普段からよく練習をしてしっかり頭にいれておきましょう。 

変質者は、いつも「1人でいる子ども」を狙っています。学校への登下校、近くの公園で遊ぶなどの場合でも、決して1人きりにならないように気をつけましょう。
 もちろん学校内でも、いじめを防ぐために、なるべく1人きりになることを避け、グループで行動するようにします。

子どもにとって「危険な場所」とは「人のいないところ」です。夜中の暗い道はもちろんですが、昼間でも人通りが極端に少ないところや人気のない場所には絶対に近寄らないことです。

ただし、昼間の繁華街やショッピングセンターなど人が多いところも、人はいくら多くても、
他人の行動には誰も関心をもって見ていません。もし、変質者にしつこく声をかけられていても「なんかヘンじゃない?」と気付いてくれる人はいないと思って間違いないでしょう。

人が大勢いるところでは「誘拐なんておこらない」と安心するのは危険です。こういった人込みの中で声をかけて、さびしいところに連れ込むというのが変質者の常套の手段です。

変質者の多くは、子どもに声をかけてどこかに連れて行こうとします。子どもが『コロっと
だまされてしまうようなうまい言葉』を巧みに操って誘い出す場合が多いようです。

ふつう知り合いでもないのに、「一緒に行こう」「部屋へ来ないか?」などと声をかけてくるのはおかしなことで、まず「コイツは変質者ではないか?」と疑いましょう。また、ふだんはとても親切にしてくれる顔見知りが、突然、変質者に変身することもあるので、気をつけます。

誰かと出かけるときは、必ず親の許可を得てからが原則です。たとえ知り合いと出かけるときでも、この原則は必ず守ります。

また逆に、「こっちに来い!」と脅されて、連れていかれることもあります。子どもは大人に高圧的な口調や態度をとられると萎縮してしまうため、逆らえなくなる場合も多いようです。
 いざというときのために、声をかけられた時点で逃げることを教え、なんども「見知らぬ人についていってはいけない」ことを言い聞かせましょう。

子どもたちに「『恐い人』ってどんな人?」と聞いてみると、たいてい「サングラスをして、ひげを生やしている」とか「怪物みたいな顔している人」という答えが返ってきます。

ならば「お父さんのように背広を着てキチンとネクタイをしている人は?」と聞けば、当然
「いい人!」という答えが…^_^;

変質者は「子どもが警戒しないでついてくるように」と紳士的な態度で言葉巧みにワナを仕掛けてきます。またいつもは親切な『顔見知りタイプ』の変質者もいっぱいいます。女の人でも、悪い人もいますし、誘拐犯の手先かもしれません。人を外見だけで、「いい人」「悪い人」と判断するのは、危険です。

『知らない人』とは、家族・親戚・友達・学校の先生・おけいこの先生・友達の家族・近所
の人の中で家族も親しくしている人・マンションの管理人さんなど以外の人、つまり子どもの
生活の中で接触することがない人すべての人を指します。

簡単に言って、親が知らない人は、『知らない人』と思ってかまいません。その人がどんなに「いい人」にみえて、どんなに困っているようにみえても、決して話をしてはいけません。

また、その人が頼みごとをしてきたときも「絶対に聞かない」「頼みも受けれない」こと。特に最近の大人は、あまり気安く子どもに話かけてきません。まして大人���頼みごとをする相手は大人であって、知らない子どもではありません。
 親切心がアダにならないように気をつけます。

子どもは『知らない人』といっても、例えば毎日通学路で見かける人は『知っている人』になってしまいます。(けっこう危険です。)よく見かける人でも、直接生活に関わりのない人、お父さんやお母さんが知らない人は『知らない人』です。

相手が脅してきた、身体にふれてきたという場合は、必ずその場から逃げます。相手の手の届く範囲にはいってしまうと、身体を拘束される危険があるからです。とにかく走って走って後を振り返らずに逃げます。

この場合、まず一番に近くの住宅やお店に駆け込みます。『こども110番の家』という旗を掲げている地域もたくさんありますが、緊急の場合は探す余裕はないはずなので、どこでもかまわないから、近くの住宅やお店に逃げます。

相手が車やバイクに乗っている場合は、車が走れる道路から離れます。あと、車の進行方向とは逆の方向に走るのも有効です。車がUターンするには時間がかかりますので、逃げるための時間をかせぎます。

そして、とにかく大騒ぎして、周囲の人の関心を呼ぶことが大切です。

普段から歩道を歩く場合は、なるべく車に引きずりこまれないように車道から離れて歩くクセをつけておきましょう。また廃ビルや路地の多い道は、建物側に引きずりこまれるケースもあるので、このような所ではなるべく建物からも車道からも離れて歩きます。

危険がせまっているときは、すぐに逃げ、そして大声をあげます。万が一逃げることができないときも、大声をあげ、周囲の人の関心を呼びます。「助けて~」「きゃ~」「いや~!」でも何でもかまいません。

警察の人の話では、危険が迫ったとき、声がでなくなる場合も多いそうです。なぜなら人間は緊張すると、声帯あたりの気道が腫れて空気が通りにくくなるんだそうです。そういうときなら、一瞬でも対象物(この場合ならコワイ人)から目をそらすと、緊張がほぐれて声がでやすくなります。

また、大声で叫ばなくても、「泣き叫ぶ」のも有効だということです。普段から防犯ブザーを携帯しておくのも手です。

突然の大きい音は犯人は驚かせます。周りの人が「何事か?」と気付いてくれれば、相手は怖れて逃げ出すかもしれません。

ただし、住宅地では「助けて~!」と声が聞えても、面倒な事件に係わり合いたくないため、家から出ない人もいるようです。また、公園など絶えず子どもたちが歓声をあげる場所なら、「きゃ~」や「わぁ~」の甲高い声では、子どもが遊んで、ふざけているだけだろうと勘違いされることもあります。こんなときは「火事で~す!」と叫ぶといいようです。

子どもは人に名前や年齢を尋ねられると簡単に答えてしまいます。名前や年齢・住所など個人情報に関することは、親の許可なしに誰にも教えてはいけません。

危険から逃げることができたら、次に親や信頼できる大人に「何があったのか」を報告します。「いたずらをされた」「脅された」「いじめられた」など、さまざまな危険がありますが、必ず相談をしましょう。もちろん事件によっては警察に届けることも必要です。 

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身を守るためのルール2(大人が気を配りたいこと) 

できるかぎり1人きりになる状況を作らないように注意します。学校の登校下校、公園で遊ぶなどは、子どもが小さい場合は親などの大人が監視します。年齢があがってくると行動範囲も広がり、親の監視を嫌うので、いつも親が付くことはできません。その場合は必ずグループで行動するようにさせます。

1人で留守番させる場合も、安易にドアを開けない、いたずら電話に答えないなど注意をしておきましょう。

年齢が上がるほど行動範囲や交際範囲が広がるので、親はよく知らないけれど、子どもたちにとっては「顔見知り」という大人が出てくる場合もあります。子どもと接触する人物には絶えず関心をもち、チェックしておきます。
 「顔見知りタイプ」の変質者もいるので、気をつけましょう。

地域内に出没する変質者や不審な車、人物などがいないかなどのパトロールは、学校のPTAを中心によく行われています。もちろん、そのような車や人物を発見した場合はすぐ警察へ。子どもが事件に巻き込まれるのを未然に防ぎます。

パトロールや危険情報の伝達を早く密にすることで『安全対策がきちんととられている地域』とアピールすることとなり、変質者が入りこみにくくする狙いもあります。

子どもが学校にいる間に、家族の誰かが事故にあった、急に倒れた…など緊急事態を装い、子どもを連れ去ろうという手口があります。最近の学校では、知らない大人に子どもを引き渡すようなことは、まずありませんが、何かあったときは、誰が迎えに行くことになっているかをきちんと決めておきましょう。
 もちろん、1人では心もとないので、数人きめておくとベター。

また、大人1人と子どもが家にいる際、もしその大人に何かが起こったら、誰に助けを求めるべきかを決めておきましょう。

バッグやおもちゃなどに子どもの名前がはっきりわかるように書かれている場合があります。もし知らない他人が、それを見て子どもに「○○ちゃん!」と呼びかけると、子どもは「あっ、知っている人だ~」と気を許してしまうようです。
 なるべく見える位置には、名前をつけないようにしましょう。

子どものおもちゃ、学用品、本など、持ち物について、把握しておきましょう。いつの間にか見たことないゲームを持っている、など知らない人からプレゼントを受けとっていないかどうか、反対に、誰かに恐喝されていてお金やCD(小さい子だと、シールやカード、鉛筆などの文具など)がなくなっていないかを、絶えずチェックしておきましょう。 

(参考文献)「変質者の罠から子どもを守る法」キャロル・コープ著(人間と歴史社)

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