ぼくの住む大田原市は、栃木県北部の山の景色と星空がきれいな街。地図では、グリーンの「那須南部」に入っているよ。
ぼくの住んでいる俵寿司は、金燈籠の交差点からすぐ近くなんだ。
文政2年(1819)、大田原宿の有志38人によって防火や町内安全、
旅人の夜道の無事を祈願して、上町十字路に建てられたものだよ。
初代の金灯籠は太平洋戦争末期の「金属回収運動」により応召されたんだって。
二代目は三斗小屋宿から譲り受けたんだけど、昭和53年に黒磯市に返したんだってさ。
で、今あるのは三代目。利尚と一緒だね。
昭和54年、地元商店街有志により初代そっくりに再現したんだ。
大田原市の歴史
天文14年(1545)、大田原資清が蛇尾川の西岸に大田原城を築き、ここに移ったのが始まりとされ、江戸時代を通して大田原氏が統治してきました。
大田原藩は、代々那須氏に仕え下野大田原周辺を安堵されていた大田原氏の晴清が、慶長7年、4500石の加増を受け12400石余になり諸侯に列し立藩されました。
城を中心に清水町、元町、新屋敷がつくられ、また大久保、寺町、上町、仲町などに商工業者の住む町屋が発達、次第に城下町として発展し、この頃、かつての「大俵」を「大田原」と改めます。
江戸時代、徳川家康は奥羽情勢をにらみ修築を命じ、また、戊辰戦争時には会津攻めの拠点となりました。
廃藩置県まで326年間累代相続しましたが、明治5年末に発布された廃城令の対象になり、現在は龍城公園がその跡を残しています。
大田原市内の地図。
ぼくが好きなのは、蛇尾川(さびがわ)です。
黒羽町は松雄芭蕉ゆかりの地。
美人の湯といわれる温泉「五峰の湯」があるよ。
黒羽城は戦国乱世の天正4年(1576)大関高増が築城し、県北最大の規模を持つ城郭でした。
明治の廃藩置県まで300年の歴史を持つ山城です。
城郭の東は松葉川、西は那珂川に挟まれた険しい崖になっています。
土塁、空堀、水堀がめぐらされ、跳ね橋や堅固な城門で仕切られており、実戦の構えを固守していました。
現在、城郭の跡は土塁、空堀、水堀などが良く保存されており、当時の面影を残しています。
本丸跡に立つと北西にかけて那須野ヶ原の田園風景が開け、
那須、日光連山が一望でき、眼下には那珂川の清流があり、城址公園として親しまれています。
最近は、紫陽花5,500本、つつじ等を植え付け、文化伝承館、展望台等を設置し、人々の憩いの場となっています。
大関氏は、元々は武蔵国児玉郡大関村の出身とか、常陸国大関郷の土豪出身ともいわれますが、
はっきりした事は分かりません。
応永の頃(1394〜1428)白旗城を築いた大関増清以来、広増ー増信ー忠増ー増雄ー宗増ー増次と続きました。
北関東の豪族那須氏(本拠は烏山城)に仕えながら次第に力を養い、やがて「那須七騎」の一騎と呼ばれ
土豪集団の中でも最有力者として活躍するようになっていきました。
「那須七騎」とは、那須宗家・大関・大田原・福原・千本・芦野・伊王野の七氏ですが、
彼らは互いに盟約を結んだり破棄したりしては主導権を争いました。
黒羽城は文安年間(1444〜48)に大関忠増が砦跡であった当所に城を築いたのがその始まりらしいが、
大関氏は天文11年(1542)増次が大田原資清と争って敗れ自刃、
その後継ぎがいなかった為大田原資清はその子高増を送り込んで大関氏を継がせました。
この高増が黒羽城を整備拡張して白旗城から移り住み、現在の黒羽城の基を作ることとなったのです。
高増は豊臣秀吉の小田原城攻めにもいち早く参陣して本領安堵を計るなど黒羽藩一万八千石の基礎を築き、
更にその孫資増の時には関が原の合戦で徳川家康側について近世大名へと転身するに至りました。
以来大田原氏とは協調しながら代々大関氏が城主を世襲しましたが、
19代増勤の時明治維新を迎え廃城となりました。
所在地:栃木県那須郡黒羽町前田
交通機関:JR東北本線西那須駅からバス黒羽下車
春になって、桜の海を見渡せるようになるのが待ち遠しい。黒羽城址公園は桜の名所。桜が散っても、つつじと紫陽花が主役になる順番を待っている。松尾芭蕉ゆかりの地。思わず一句詠んでみたくなるでしょう。
一筆認めたら、芭蕉のポストへ投函してみてください。素敵なことが起こりますよ・・・。
山中の湿地に生える水芭蕉に似た多年草で、1〜2月に葉に先だって高さ10〜20センチメートルの仏炎苞につつまれた花が現われます。
和名は座禅草で花の形を、座禅を組む僧にたとえたもの。
近年、湿地帯植物が激減している中で、大田原市のように群生している状態は珍しく、県の内外から多くの人々が見学に訪れます。 |
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北金丸のザゼン草群生地は、熊川や蛇尾川(さびがわ)の伏流水がわき出る湿地で、およそ2万株が自生しています。
毎年、このうち約
1割が2月〜3月中旬まで開花します。
群生地は、例年2月1日から無料で一般公開されていますが、このような田圃に囲まれた群生地は周辺環境の変化にともない激変することがあります。
私たちの共有財産として大切に守りたいと思いますので、ご協力ください。
※ 駐車場が狭いので、なるべく平日行をおすすめします。
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